聖園ミカに転生した男の話 作:本当に先生は聖人なのか?
Q.先生はゲーム上では役に立っているから邪魔になっているというミカの認識はおかしい→
あらすじにも書いてありますが本作はアニメ先生をメインの基準にしております。
Q.先生は何も悪い事をしていないのに金的は酷すぎる→
ビナーの直撃を喰らう原因になり、下手をすれば大ダメージを喰らっていた事を思うと妥当だと思われます。
Q.主人公の心理描写が一切無いのは駄作。主人公自身が舞台装置に見える→
確かに心理描写を書けばキャラに深みは出ますが逆に言えば〝底〟が知れてしまうと考えました。範馬勇次郎の様な超越者的な雰囲気を出したいので本作では敢えて心理描写を書いておりません。
④これミカじゃなくてオリ主で良いじゃん。←ミカでなくても良いというのは確かにそうです。ヒナタでも良いしツルギでも良いしアケミでも良いわけです。オリ主で良いじゃんってのもその通りです。
しかしそれは逆にミカ〝でも〟良いんじゃない?って話にもなると思ってます。本作がミカを主人公にしたいというコンセプトで書かれ始めているので必然性ではなくそういうコンセプトなんだなと理解して貰えれば幸いです。
ミレニアムサイエンススクールの一室。
机の上には、砂塵にまみれた巨大な機械の残骸――ビナーの一部が置かれていた。
「それで、この部分なんだけど……やっぱり普通の機械とは全然違うのよね」
ユウカが資料をめくりながら、難しい顔をする。
「そうですね。構造そのものが、私たちの知っている機械工学の範疇から外れています」
ノアも資料へ目を落としたまま答えた。
その向かいでは、ミカが椅子に座って二人の話を聞いている。
「へぇ……ミレニアムでも分からないことがあるんだね」
「簡単には、ですよ。解析を進めれば何か分かるかもしれませんが」
「そっかぁ」
ミカは机の上に置かれたビナーの残骸を眺める。
ミカとミレニアムの生徒たちは、特別親しい間柄というわけではない。
今回も、ビナーの解析を依頼した側と、それを引き受けた側。
それ以上でも、それ以下でもなかった。
その時だった。
「ちょっと良いかな?」
部屋の扉が開いた。
「……あれ?」
入ってきた先生が、部屋の中を見回す。
そして、ビナーの残骸とミカの姿を見つけた。
「君は…」
「?」
ミカが顔を上げる。
「先生はどうしてここに?」
「ちょっと用事があってね。それより――」
先生は尋ねるユウカを軽く流すとミカの方へ足を向けた。
「少し話したいことがあるんだ」
「何?」
「シャーレに来ない?」
あまりにも突然の言葉だった。
ユウカの手が止まる。
ノアも顔を上げた。
部屋の空気が、ほんの少しだけ変わった。
先生は続ける。
「アビドスの件もそうだけど、君の力をシャーレで活かしてもらえたらと思って。私1人では業務の手が回らなくて…もちろん、無理にとは言わないけど――」
「それはちょっと話にならないかな」
「……」
先生が黙る。
「ミカさん!?」
制止するようなユウカの声を無視してミカは言葉を続ける。
「だって…それって元々連邦生徒会が人員を回すべき仕事でしょ?」
「生徒達だって自分の学園の運営とか部活動とかで忙しいだろうし…生徒に頼らなきゃ業務回らないようなら最初から依頼なんて受けない方がいいと思うんだけど」
「「「……………………………」」」
誰も言葉を発しない。
さっきまでビナーの解析について話していたユウカも、資料を持ったまま固まっている。
ノアでさえ、何も言わなかった。
まるで部屋全体が、一瞬で凍りついたようだった。
「そもそもシャーレの部員ってお金は出てるの?」
場の空気を完全に無視してミカは言葉を続ける。
「少しだけどお金は出してるよ」
「それでヘルメット団の生徒とか雇って仕事を与えてあげたら良いんじゃない?とにかく私はやる気はないかな」
「……分かった。ごめんね」
「こちらこそごめんね。……ねぇ、一つ気になったから聞きたいんだけど…」
「あなたの言う生徒の中にヘルメット団は入っていない。なんて事はもちろん無いよね?」
「…もちろんだよ」
「ふ〜ん…………変な聞いてごめんね⭐︎」
気まずい雰囲気が流れる中、ユウカが恐る恐る口を開く。
「……えっと」
しかし、その先の言葉が続かない。
ノアも黙ったままミカを見る。
先生はそんな二人の様子を見て、苦笑した。
「そんなに気まずくならなくても大丈夫だよ」
「……そう言われても……」
ユウカとノアは困ったように視線を逸らした。
ミカだけが、何事もなかったかのように出口へと歩き出す。
「あっそうだ。ここって吸える所ある?」
「吸う?」
何を言われているのか分からない。そんな表情を浮かべるユウカにミカは言葉を重ねる。
「喫煙所。流石に無いかな?」
「無いですよそんなの!ミレニアムでは未成年の喫煙は認められてません!」
「あっ、そうなんだ。じゃあ外で吸おうかな」
そう言いながらミカは部屋から出ようとした。だが…
「……ミカ」
不意に背後から声がした。
ミカが振り返る。
そこには険しい表情を浮かべた先生が立っていた、
「……ミカ。喫煙は法律で認められている年齢にならないとできない。君はまだその年齢じゃないよね」
「あ〜…トリニティでは特に年齢制限は設けられてないから大丈夫だよ」
面倒な相手に絡まれた。そんな表情を浮かべながらミカは肩を竦めた。
「というか銀行強盗はOKなのにタバコはダメなんだ?」
吐き出されたその言葉に先生の体が動きを止める。
「喫煙より銀行強盗の方が余程他人に迷惑を掛けてて悪質じゃない?あなたの基準がよく分からないんだけど…」
驚いた様子でノアとユウカは先生の顔を見る。
「ウチの生徒から聞いたよ。アビドスの生徒の銀行強盗を幇助して止めなかったって。そんな人に法律云々言われても…」
「それは…生徒の為に…」
先生は弁明をしながらも無理があるという事を悟ったのか言葉はどんどんと小さくなっていく。
「「「……………」」」
じゃ、私行くから。そう言ってミカが去った後のミレニアムの一室。
先生はユウカとノアを前に、黙っていた。
部屋には重苦しい沈黙が流れている。
最初に口を開いたのはユウカだった。
「今のは本当なんですか先生!?」
「………」
「先生。どうして止めなかったんですか?」
「……」
「アビドスで銀行強盗が起きた時、先生は現場にいたんですよね?」
ユウカの声には、普段以上の厳しさがあった。
「それなのに、止めなかった。それどころか、結果的に手助けする形になった」
「ユウカ、少し落ち着いて――」
ユウカは先生から目を逸らさない。
「先生が何を考えていたのかは分かりません。でも、犯罪行為を目の前にして、見て見ぬふりをするのは違うでしょう」
ノアも静かに続ける。
「私も同意見です」
普段の柔らかな笑顔は消えていた。
「アビドスの事情がどれだけ深刻だったとしても、銀行強盗という犯罪を正当化する理由にはなりません。先生なら、なおさら止めるべきだったと思います」
「……分かってる」
「分かっているなら、どうして?」
ノアが問い詰める。
「先生は私たちに、規則や責任について何度も言ってきましたよね」
「……」
「なのに、自分が関わった時だけ例外にするんですか?」
その言葉が、部屋に重く響いた。
「先生を責めたいわけではありません。ただ、今回の件は見過ごせません」
「……そうだね」
先生はようやく顔を上げた。
「私が間違っていた」
ユウカはしばらく先生を見つめたあと、小さく息を吐いた。
生徒達の中で徐々にシャーレの〝大人の信用〟という魔法が溶け始めていた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ミレニアムでの用事を終えたミカは、校舎の玄関を抜けて帰ろうとしていた。
夕暮れの校舎を背に、ミカが歩き出す。
その時だった。
「――聖園ミカ」
背後から、聞き慣れない声がした。
ミカが振り返る。
そこに立っていたのは、ミレニアムの生徒ではなかった。
メイド服のような物に身を包み、無表情のままミカを見つめている少女――トキ。
「……誰?」
「飛鳥馬トキ。あなたに用があります」
「私に?」
「はい。リオ会長がお呼びです」
ミカは少しだけ首を傾げる。
「リオって……リオ会長?」
「その通りです」
「どうして私を?」
「理由については、会長本人から説明があります」
トキはそれ以上を語らなかった。
ミカは少し考え込んだあと、ふっと笑う。
「まあ、いいけど。今から帰るところだったし」
「では、こちらへ」
トキが踵を返す。
ミカもその後を追い、ミレニアムの校舎を離れていく。
しばらく無言のまま歩いていたが、ミカがふと口を開いた。
「ねえ」
「何でしょう」
「リオ会長って、私に何の用なのかな?」
「私からはお答えできません」
「そっかぁ」
ミカはそれ以上追及しなかった。
やがて二人は、ミレニアムの中でもひときわ寂れた僻地へと入っていく。
大きな扉の前で、トキが足を止めた。
「到着しました」
「ここ?」
「はい」
トキが扉を開く。
その先には、静かな部屋が広がっていた。
そして、その奥で待っていたのは――リオだった。
「……来たわね、聖園ミカ」
ミカは少し驚いたように目を瞬かせる。
「わざわざ私を呼び出すなんて、何か用?」
リオはミカをじっと見つめる。
その視線には、単なる興味以上のものが宿っていた。
「ええ。あなたに聞きたいことがあるの」
ミカは小さく笑った。
「ふーん……面白そうだね」
トキは二人の会話を黙って見守っていた。
元々は先生アンチが好きなユーザーで盛り上がっていた作品でしたが、日刊ランキングに載ってから怒涛や勢いで低評価され始めて笑いました。この作風だから賛否両論なのは仕方ないです(笑)
先生ですがアニメ先生にしようと思ってるんですがどっちが良いですかね?
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アニメ先生でも良い
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好きにすれば良い
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アプリ先生で