君(キヴォトス)なんかゲームと(雰囲気)違くない? 作: 奥床式住居
自分は、ヒマリと違って天才でも美少女でも清楚系でも無いのですが体調を崩しがちなので幾つもの体調不良が連鎖してこんなにも投稿が遅れてしまいました。楽しみにして下さっている方、本当にすいませんでした。
この埋め合わせは、近いうちに必ずするのでいま暫くお待ち下さい!
「微力ながら、幸運を祈ります。」
などと黒服がのたまう。
「……。」
その後、何かを少しだけ悩む様な仕草を見せた後に再び口を開く。その姿は先程よりも少し愉しそうだった、表情など分かる筈も無いのに。
「先生、貴方は鶴喰トオルとその
「トオル達にも手を出す気?」
「いえ、興味はとてもありますが……彼女は少し私とは相性が悪いんですよ。」
「ホシノだけじゃ無く、トオル達にまで危害を加えようとするなら…………」
「クックックッ、ご安心を。
黒服が含みのある嫌らしい言い方で否定をしてくる。
「それでは、蛇足はここまでにしておきましょうか。」
ようやく黒服は話終える。黒服に助言された様で癪ではあるが、帰ったらスクラップから色々と教えてもらわないといけないかも知れない。
「先生、ゲマトリアは貴方のことをずっと見ていますよ。」
少し悪寒を感じながら黙って部屋を出た。
◆◆◆◆◆
「やあ、スクラップ。あれからのトオルの容態はどう?目を覚ましたりはした?」
アビドスにも保健室というものはあるが長い間使われていない様で、小さな瓶やプラスチック容器に入れられて放置されている薬品や元は白く清潔だった砂色の包帯、そして同じ様に砂で汚れているベッドが数台並んでいる。
そんなベッドの内の1つになるべく綺麗に掃除された跡が多く見られる物があった。そのベッドの近くだけは比較的清潔が保たれており、何故か白のメインカラーと黄色のサブカラーで塗装されたバイクが近くで自立してソワソワと前輪を左右に動かしていた。
ベッドの上では、勿論トオルが静かに眠っており小さな寝息をたてている。
「……その様子を見るにまだ目は覚まして無いみたいだね。」
一瞬だけトオルに目を向けるが、直ぐにスクラップへと向き直る。
「はい……あれからずっとこの調子で目を覚ましていません。確かにトオルはキヴォトスの中でも体が脆い方なので、半日程度で目覚めるとは思ってはいませんでしたが……いざ本当に目覚め無いとなるととても心配になってしまいます。」
「
「ありがとうございます、先生。ですがやはり、心配する気持ちは収まりませんね……瓦礫の下敷きになった事による怪我もありますが、何より精神的ダメージがとても大きそうで…………」
精神的ダメージ……確かにトオルを瓦礫から助け出した時に唸っていた。あれは痛みによるものなのかと思っていたが、違ったのだろうか。
「精神的ダメージっていうのは、例えばどういう物事から受けたんだと思う?あっ、いや!答えたく無いなら答え無くても良いからね!?」
忙しなく動いていたスクラップの動きが止まり、数秒間硬直する。
「そ、れは……」
また、スクラップが黙りこくってしまう。しかし何か答えが出たのか、もう一度口を開く。
「それは……トオル本人から聞いて下さい。私が軽々と話して良いものではありませんので………………ご期待に添えず申し訳ありません。」
「ううん、こちらこそ言いにくい様なことを聞いちゃってごめん。もしトオルが起きたらこれを渡しておいて、きっとお腹が空いてるだろうから。流石に、前トオル達が持って来てくれた物には敵わないけどね。」
付近に置いてある机にコンビニで買った焼肉弁当を置いて行く。
「
「お休みなさい、先生。」
「うん、お休み。」
保健室の扉を閉じ、明日の為に立ち去ろうとするがつい振り返ってしまう。
自分は余りトオルへと目を向けられ無かった。トオルが何を背負って、何に苦しんで、何を隠しているのか、それにもっと目を向けられ無かった。自分で大丈夫と言った筈なのに、
口では「絶対に目を覚す」なんて言っているが、心のどこかでは
「助かる」という気持ちと「助からない」という気持ち、どちらが私の本音なんだろう。
…………こんな事、いつまで考えていても纏まらないなんて分かり切ってるじゃないか。
早く次の事へと思考を切り替えよう、明日は取り敢えずゲヘナの風紀委員に手伝って貰えないか頼みに行こう、まずはそれからだ。
明日のホシノ奪還作戦について思考を回さなければ、
キャラの解像度が若干低い感じがしているんですけど、どうしたら改善されますかね?