輝く星と夢がない少年 作:多音
僕ときな子が先輩達と優勝を目指す事を誓ったあの日からもう2週間くらい経とうとしてた。今のきな子の現状はというと……。
「もうすぐゴールなのですよ〜!きな子」
「最後の一踏ん張りっす〜!」
まだ体力的にもキツイ部分があるがちゃんと先輩達にそこまで遅れずに着いて来れるようにはなってきた。
「はぁ……はぁ……東京はやはり暑いっすね〜」
「まぁ、僕らが育ったのは北の大地なのですから仕方ありませんのですよ」
「だから、水分補給もしっかりしないとダメだからね」
きな子の言う通り僕らが居た北海道より東京の暑さは凄い。これから夏に向けてもっと暑くなるのですから千砂都先輩の言う通り水分補給とかもこまめに取るようにしていかないといけませんですね。
「水ってこんなに美味しいものだったんすね……」
「きっときな子ちゃんが頑張って走ったから美味しく感じるんだよ」
「運動した後とかめっちゃ水分欲しくなりますですもんね。それにしてもここは大きいのですね」
僕らが休憩してる場所はデカいステージがある広場みたいな感じなのです。スクールアイドルのライブとかでも使えそうな広さなのです。
「はいデス!なんて言ったって、ここはスクールアイドルのフェスが開催されるくらいなのデスから」
「これは本当にライブとかでも使えるステージだったのですね」
「これが……ステージなんすね……!」
「きな子ちゃんは見るの初めて?」
「はいっす!」
きな子も初めて見るステージに感動しているようなのです。まぁ僕もライブが出来るようなステージを生で見るのはこれが初めてなのですけどね。
「去年はここで歌ったのよ」
「歌ったノハ、かのんと可可デス」
「ここで、お2人が……!」
「あ〜……あの曲はこのステージで歌ったのですね」
「えっ!?聴いてくれてたの!」
僕がかのん先輩と可可先輩の2人が歌ってた曲を思い出しながら答えるとかのん先輩が驚いたような反応をする。
「それはまぁ、これから入る部……マネージャーしなきゃいけないグループの曲なのですからとりあえず動画に出てる全部の曲を誘って頂いたその日に聴きましたですよ?」
「全部聴いてくださっていたのですね。ありがとうございます!」
「?先輩達の曲には今まで経験した何よりも心動かされましたですし、僕がマネージャーをやるからには出来るだけ高いレベルのライブにして欲しいですからね。それを実現するためには過去の曲を聴いて先輩達の得意な事や課題を知る必要がありますですから」
「アンタやっぱりハマり出すとのめり込むタイプね……」
「Liellaのマネージャーとして素晴らしい心意気デス!こんなに真剣に考えてくれているマネージャーが居るなんて可可は幸せ者デス!」
いやなんか凄い喜んでますですけどマネージャーとしてこれから優勝目指してやっていくのですから普通だと思うのですが……。
「それで今年はここでライブをするのです?」
「あ!話を変えたね」
「多分恥ずかしくなったんだと思うっす。涼君はあまり褒められ慣れてないっすし」
「ど・う・な・の・で・す・か!!」
「ごめんごめん!」
本当にきな子は余計な事を言いやがるのです。普段から純粋で真面目だから怒りづらいのですよ。後、千砂都先輩は笑いながら謝ってるではねぇですよ全く……。
「でも本当にフェスって今年あるんデスかね?」
「うーん去年も盛り上がったしありそうじゃない?」
「ん?携帯が鳴ってますです」
「あ、私の携帯ですね」
フェスの開催の話をしてたら恋先輩の携帯から通知音が鳴りましたのです。
「今、フェスの詳細が発表されLiellaも招待されました!」
「おー、ドンピシャなタイミングなのです」
「タイミング良すぎったら良すぎよ」
フェスの話をしてたらフェスの詳細発表と招待が来るなんて面白いくらいに完璧なタイミングなのです。
「それにこれは……」
「なんかあったの恋ちゃん?」
「ここで聞くより学校に戻った方が良いんじゃない?」
なんか重要な事も書かれていたようなのです。重要な事だと察した千砂都先輩の提案により学校に戻る事になりましたのです。
──────
『最後っ……?』
「はい。Liellaには1番最後をお願いしたいと」
「それって……トリ!?」
恋先輩から最後である事を伝えられるとすみれ先輩が反応を示し出したのです。それによりすみれ先輩の方に全員視線が集まる。
「つまり私たち……」
「主役だしメインなのです」
「最後まで言わせなさいよ!ツッコミ入れるにしても早すぎよ!」
「うるさいデス」
「涼君、先輩の話遮ってはダメじゃないっすか〜」
「いやぁ何を言うか分かってしまいましたですから」
すみれ先輩は注目を浴びたりするのに喜びを感じるタイプですますからトリで主役級の注目なんて先輩に取って大好物なのです。面白い流れでしたから可可先輩に後で褒められそうなのです。
「本当に良いのかなぁ……?」
「今年はサニーパッション様が出演しまセンので」
「そうなんだ」
なんか聴き慣れないよく分からない単語を可可先輩が言ってますのです(適当に聞いてる)。話の流れ的にスクールアイドルなのは確かなのですが僕はLiella以外の曲を一曲も聴いてませんですからね。
「2人は最後の学園祭に向けて全力で準備をするそうデス」
「もう神津島行きのチケット取ってあるんだ」
「島まで応援に行くとは根っからのスクールアイドルファンなのです」
「もちろんデス!今年で最後ですのでこの目でしっかり焼き付けてきます!」
スクールアイドル好きの可可先輩は午前練習の後からライブに参戦したりしてるのは知ってましたですが神津島まで参戦しようとするなんてガチのスクールアイドルのファンなのですよ。
「その〜……サニーサイドというのは……」
「きな子違うのです」
「そうデス!リョー!答えをきなきなに教えてやるデス」
「可可先輩はサニーファッションと言ってたのです」
「なんデスと……!」
「あれ違いましたですか……?」
きな子の言い間違いを指摘しましたのですがなんか違いましたのでしょうか?他の先輩達を見てみると4人とも苦笑いしてる。あ、これやっちゃったみたいなのです。
「サニーパッションデス!去年のラブライブの優勝者!今最も素晴らしいスクールアイドルですよ!」
「そんな方とは露知らず……」
「きなきなも問題ですがリョーはマネージャーなんデスから他のスクールアイドルの事を知らないとはどういう事デスか!?」
「すいませんのです……。Liellaの曲しか聴いた事が無くてでございまして」
「後で動画送りマスから2人ともちゃんと観て勉強するデス!」
「ありがとうございます!」
「ありがとうございますなのです」
可可先輩が後で動画を送るから観て勉強するように指令が出ましたのです。まぁ優勝グループの名前知らないはいろいろまずいですますしね。
「トリ……かぁ……」
「つまり優勝候補って事だよね……」
「えっ?でもフェスって……ラブライブの大会とは」
「直接関係は無いけど去年そこで1位を取れって言われて大変だったでしょ?」
そんなにレベルの高いフェスだったのでしょうか。いや、その時は初めて1ヶ月くらいのはずですから当時はまだ優勝候補ではありませんでしたね。
「ちなみに去年はどうだったんすか?」
「新人特別賞って賞を頂けたんだ。1位はサニーパッションさん」
「ほえー」
「東京の1位と2位のグループの2人が出るフェスってファンからしたらとんでもないフェスなのです……」
「確かに言葉にするととんでもないわね……」
何なのですそのフェスは……。東京の中でも今人気が爆上げの2グループが同じフェスに出るとか神ガチャに出る2つの大当たりみたいなのです。
「そう考えると私達まだ勝った事が無いんだね」
「だからこそ今年はここでビシッと結果を出して周りに名を轟かせるデスよ!」
「その通り!ギャラクシーな優勝候補である事を見せつけるのよ!」
「リベンジです!結ヶ丘魂を魅せてやるデス!」
「なんかめちゃくちゃ仲が良いのですね……」
「はい。私達も息のあってる2人を信じて頑張りましょう!」
「ん……むぅ……ふん!」
本当に仲が良いのですよこの2人。同じタイミングでそっぽ向きますですし少し顔を赤くしてますですし……なんかカップルみたいなのです。本当に素直じゃない2人なのですよ。
「リョー!その含みのある笑いを辞めないとサニパ様や他のスクールアイドル講義を泊まりで寝るまでしますデスよ!」
「それ自分から罰として提案して良いのです……?2つの意味で。いやまぁ長い話は嫌ではありますですけども」
「不本意デスが可可のスクールアイドル講義が不評なのはすみれで実証済みデス!後、可可の家に上がるのは大丈夫デス!」
「女子高生がそれで良いのです!?」
すみれ先輩はあれは酷かったみたいな顔をしているのです。どんだけ凄いのですか可可先輩の講義は……。後、泊まりって……。
「涼さんも大分Liellaに馴染んできてますね」
「今の会話を聞いてどこにその要素が出てくるのですか……」
「私も馴染んでると思うなぁ〜」
「涼君が楽しそうで嬉しいっす!」
馴染んで来てますのでしょうかこれは……。まぁLiellaの部活動は凄く楽しく感じてますですけど泊まりは危機感が薄すぎな気がしなくもないのですが……。
「じゃあ涼君もLiellaに馴染んで来たしこの勢いで1位目指して頑張ろう!」
どういう気持ちの高め方なのですそれは……。馴染めてきたかは実感無いですが勝てるように僕も力を尽くしたいのです。
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