輝く星と夢がない少年   作:多音

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10話

「おい、坂本!」

 

「ん?あぁ米女さんと若菜さん」

 

 フェスも明日に迫ってきたので当然今日も朝練がありますですがまだ時間前なので部室の外で待っていたら米女さんに呼び止められたのです。米女さんとは練習を隠れて見た時に僕も真剣であることが伝わったようで僕に下心があるという誤解が解けており、周りに人が居ない時にたまに声を掛けて貰ったりしてますです。

 

 

「僕は今から練習なのですがどうしましたですか?」

 

「ほら渡すんじゃなかったの?」

 

「何かくれますのです?」

 

「う……お、おら!」

 

 米女さんは場所を移動した後、米女さんは少し緊張しながら紙袋を僕に押し付けてきましたです。結構な重みがあるものを無理矢理渡すと僕以外の人は危ないですますよ。

 

「ジュースが入ってますのです」

 

「あ、あぁ……私からLiellaへの差し入れっていうか……」

 

「差し入れなのはわかりましたですが直接渡せば良いのでは?」

 

「坂本から渡した方が自然だろ!」

 

「そういうものなのです?」

 

「メイの中ではそれが自然な推しとの接し方」

 

「ファンでもいろんな人がいますのですね」

 

 米女さんが先輩達に直接渡すのが恥ずかしいのはなんとなく分かりますですがこういうのって応援してる事を認知してもらうのも幸せって可可先輩が言ってましたですので推し方がいろいろあってちょっと分からないのです。

 

「ほら、練習に向かってたんだろ!先輩達を待たせたら悪いし早く行った方がいいぞ」

 

「言うだけ言って行っちゃいましたのです」

 

「あれでも頑張った方」

 

「そうなのです?」

 

 呼び止めておいて用が終わったら早く行けと言われて去られるとか凄い話なのですよ……。頑張った方でこれって頑張らなかったらどうなりますのですか。

 

「ジュースの差し入れも私が提案してからずっと『私なんかが差し入れを!?』って言ってて今日やっと決意した」

 

「あはは……米女さんのLiellaに対する神格化が止まりませんですね」

 

「そういうメイも可愛い」

 

 若菜さんも好きなものに対してなんでも受け入れるタイプなのでしょうね。でも好きな人を一途に推せるのは良い事だと思いますです(幼馴染を推しというか謎なのです)。

 

 

 ────── 

 

「あ、涼君!」

 

「部室の外で待ってると思ったら居なくてびっくりしたんすよ?」

 

「いや、部室の外で待ってましたらファンの1年生からLiellaに差し入れを渡されたのです」

 

「そうだったの?直接渡してくれても良かったのに」

 

「僕もそう思いましたですけど直接渡すのは恥ずかしいみたいなのです」

 

 部室に戻ったらもう学校に来てたクゥすみ先輩以外が屋上で待ってましたのです。きな子が僕はフラフラするのはいつもの事なので屋上で待ってれば来るみたいな事言いましたのですかね?。

 

「それで何が入ってるんすか?」

 

「あーそれは──────」

 

「「ダァ!!」」

 

「ど、どうしたんすか?」

 

 僕が紙袋の中身を説明しようとしたら突撃してくるクゥすみ先輩。この2人は毎度毎度の事なのですが何をしてんのですか……。

 

「すみれが競争しようなんて言うから〜……!?」

 

「あんたがムキになるからでしょう……!?」

 

「まず廊下を走ってはいけませんよ」

 

 恋先輩は廊下で競走してきた2人に注意をする。廊下を走ってはいけないというのは小さい頃から言われますですから高校生になって言われてるのを聞くとちょっと面白いのです。

 

「まぁ走って喉も渇きましたでしょうしこれをどうぞなのですよ」

 

「あ、ありがとう。丁度喉が渇いてたのよ……」

 

「なんデスかそれ……?」

 

「ん?オレンジジュースなのです」

 

「そういう意味で聞いた訳ではないデス!リョーは飲み物買って来てくれる時はいつもスポーツドリンクなので誰からだろうと……」

 

「匿名希望なので詳しい事は言えませんですが1年生のLiellaファンからの差し入れなのです」

 

「なんで匿名希望なのよ……」

 

 差し入れ飲み物が誰からなのか知りたい可可先輩に匿名希望の米女さんの言っても大丈夫そうな事だけ伝えたら反応に困ってしまうすみれ先輩。

 

「後輩の想いが詰まったジュースだから大事に飲まないとだね!」

 

「そうしてあげてくださいです」

 

 大事に飲んで貰える事を知れば興奮しながら喜んでる米女さんが容易に想像出来ますのですよ。

 

「よし!じゃあそれを受け取ったら練習始めるよ!」

 

「はいっす!」

 

 かのん先輩の言葉に返事をするきな子。他の先輩達も僕からジュースを受け取り練習の準備を始めましたのです。

 

 

 ──────

 

「今日の練習はおしまいだよ!基礎もバッチリになったね!」

 

「や、やったっす〜……先輩達の指導と涼君のサポートのおかげでここまで出来るようになれましたっす」

 

「後、今日はしっかり休むんだよ?」

 

「怪我したらいけないもんね」

 

「はいっす!」

 

 前日練習も終わり、きな子はかのん先輩や千砂都先輩からお褒めの言葉と今日はゆっくり休むよう言われていましたです。まぁオーバーワークとかすると怪我のリスクがかなり上がりますですもんね。

 

「涼君!すぐ準備するから待ってて欲しいっす。1人で先に行くのは無しっすよ」

 

「はいはい分かりましたですよ」

 

「寄り道とかしちゃダメだからね〜」

 

「そんな事しないっすよ千砂都先輩!!///」

 

「顔真っ赤にしてたらネタにされてしまいますですのに……」

 

 きな子が顔を真っ赤にしながら否定をしてるがそんなのどうぞ弄ってくださいって言ってるようなものなのですよ。まぁ素直なきな子は表情にすぐ出てしまいますですから仕方ないですますけどね。

 

 

 

 

 

「ねぇ、涼君」

 

「なんなのです?」

 

「きな子の事ここまでサポートしてくれてありがとうっす」

 

「幼馴染の成長を近くてみてるのは楽しかったしやりがいを感じてましたですからお互い様なのです」

 

 きな子がサポートした事をお礼言ってきますですがきな子の成長を近くでみられるやりがいを感じましたですから僕にとっても凄く良い日常を過ごさせてくれるきな子に感謝しかありませんのです。

 

「絶対勝とうっすね!」

 

「はいなのです!」

 

 きな子は絶対勝とうと言いながら手を繋いでくる。本当に恥ずかしがりな所もありますですのにそういう所は自然とやってきますのですよねきな子って〜……。前からですがきな子の天然行為になんか動悸ますのですがこれはなんなのでしょうか?ちなみにこれは手を繋いでる間ずっと続きましたです。




説明

 涼は恋愛とかは分かりません。千砂都ちゃんに弄られてるのも仲の良さを弄られてるだけだと思ってます。

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