輝く星と夢がない少年   作:多音

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今回は涼とマルガレーテが対面します。


11話

「やっぱりイベントがあるからって事で会場付近も盛り上がってましたですね」

 

「当然デス!こんなにスクールアイドルまみれなのですから。これぞスクールアイドル楽園……天国デス!」

 

 ちょっと可可先輩が何言ってますですか分かりませんですがスクールアイドルの影響というのもバカに出来ないのです。

 

「今から写真を撮ってLiellaのSNSに載せるんだけどどういう配分にする?マネージャー」

 

「全部きな子で良いんじゃないのです?」

 

「ちょ!?涼君!きな子だけの写真が載ってもファンは喜ばないっすよ!?」

 

「そうデス!可可達だって写真を載せて貰いたいデス!」

 

「はい。全部きな子さんというのは流石に……」

 

「とまぁ全部というのは冗談ですけど新しくメンバーになったきな子を少しだけ多めに載せてLiellaのファンに知って貰うのはどうでしょうか?」

 

「うん!そういう事なら丸だね!」 

 

 僕の冗談を素直組がそのままに受け取ってしまったのです。すぐに冗談だと伝えて、新メンバーであるきな子をお披露目も込めて載せていくのが良いという事を伝えて千砂都先輩からOKである丸を貰う。

 

「じゃあまずはかのんちゃんからかなぁ〜」

 

「まぁ妥当ではありませんでしょうか?」

 

「それって載せる用だよね……?」

 

「いや話の流れ的にそうでしょ」

 

「す、すみれちゃん頼んだ!」

 

 かのん先輩は恥ずかしくなったようですみれ先輩にトップバッターを丸投げしたのです。まぁかのん先輩はこういうの苦手ですみれ先輩はこういうの大好きなので適任といえば適任なのですけどね。

 

「しょーがないわねぇ〜」

 

「なんかイキイキしてますです」

 

「良い?こういう時は、ギャラクシー!平安名すみ」

 

「あ、バッテリー切れた」

 

「なんというタイミングなんすか……」

 

 きな子が言うようにこのタイミングでバッテリー切れはギャグとしては完璧すぎる流れなのです。

 

「なんで〜!!」

 

「すみれが調子にのりそうなのを悟ったのではないデス?」

 

「じゃかましい!」

 

「まぁネタとしては面白いのでこれはこれで良いのですよ」

 

「全然良くないわよ!!」

 

 先輩達もきな子もいつも通りの良い雰囲気なのですみれ先輩の不憫さは置いておくとしますです。

 

「まぁ先輩達の影響でLiellaの知名度は高いですますから気にする事はありませんのです」

 

「そうなのですか?」

 

「はいなのです。僕もLiellaと行動してるからマネージャーだと思われて沢山の出場者やファンから声を掛けて貰いましたです」

 

「その話、きな子初耳っすよ!?」

 

「まぁ今言いましたですからね」

 

「ていうかいつそんな状況になったの?」

 

「え?先輩ときな子が出場の手続きしてる時に」

 

「そういえばその時は居なかったデスね……」

 

 僕がLiellaの影響により会場でいろんな人から声を掛けて貰った事を言ったらきな子に驚きながら聞いてくる。先輩達もいつそんな状況になったんだと表情になってましたですが先輩やきな子がエントリー終わるまで待ってた時にあった出来事なので知らなくて当然なのです。

 

「私達と行動してたのもあると思いますが涼さん自信の容姿とオーラが十分周りの目を引いたんでしょうかね」

 

「ありえる話ね……」

 

「え?僕ってそんなに目を引く存在なのです?」

 

「自覚無しみたいだね」

 

「きな子ちゃんも大変だね……」

 

「大丈夫っすかのん先輩。いつもの事なので……」

 

 実感はありませんでしたが僕は目を引く存在みたいなのです。先輩達が軒並み口を揃えて言うくらいなのに自覚が無い僕って鈍感という奴なのでしょうか?

 

「ま、まぁ涼君の事は置いておくとしてみんな調子は良さそうだね」

 

 なんか僕の事は置いておかれましたですがみんなの調子が良い状態でライブに望めるのは嬉しいのです。後は他の出場者で予想外な事が起きなければ良いのですが……。

 

 ──────

 

「これは予想外過ぎますですよ……」

 

 やばい、本当に予想外な事が起きてしまった。僕がオーラを感じた女の子が出場していてその実力はLiellaを超えていると言われても否定出来ない位の完成度だったのです。

 

「はぁ、僕って無力……」

 

 その後Liellaもライブをしたが結局優勝はオーラのある女の子だった。これが初めて経験する負け……しかも優勝候補と言われてたLiellaを勝たせる事が出来なかった。これ僕が居る意味ってなんなのだろうか。

 

「僕も先輩やきな子の所に行かないとなのです……」

 

 その後僕もきな子達と合流したのだがやはりみんな空気が重かった。当たり前だ優勝を期待されていたのに特別賞という形で終わったのだから。

 

「いつまでここで佇んでるつもり?」

 

「いいから黙っているデス」

 

「申し訳ないのです」

 

 こういう時に明るくしなきゃいけませんですのに僕にはそんな元気なんか無かった。勝ち以外の結果……初めて経験する負けを受け止めきれていなかった。

 

「すみません……」

 

「えっ……」

 

「きな子が上手くなかったせいっすよね……」

 

「そんなこと!……」

 

「そんなことありませんのです。これはマネージャーでありながら優勝させる事が出来なかった僕の責任なのです」

 

 きな子が自分を責めようとしているがそれはきな子が背負うものではない。そう全て僕が背負ってきな子は楽しくスクールアイドルをやって欲しい。

 

「そういう話じゃないわよ」

 

「「すみれ先輩?」」

 

「みんなでステージに立ってるんでしょ?誰のせいでとか……誰のおかげで……じゃない、みんなで作り上げるものでしょ……スクールアイドルって」

 

「僕はステージには……」

 

「確かに涼はステージに立ってない。でも私達は一緒に立っているつもりでやってるわ」

 

「そうだったのですか……」

 

「はいデス。リョーも一緒にステージに立ってるのデスよ?それに失敗は成功の準備運動デス!次は上手く行きます」

 

「可可先輩……はい!」

 

「はいです!」

 

 僕も一緒にステージに立っているという考えは僕には無かった。僕はステージに立たないからきな子や先輩達の事を傍観してしまったのかもしれませんです。それじゃあマネージャーではありませんです。

 

 

「それに負けたなら次は勝たないとだよ」

 

「千砂都先輩……確かにそうなのです。あの子には今日僕が経験した、この敗北を味わせてやるのですよ!」

 

「その通りデス!打倒ウィーンマルガレーテ!絶対にみんなで勝つデスよ」

 

「そうですね。皆さんの力で次は絶対勝ちましょう!」

 

 そうだ負けたなら次に勝てば良い。考えてみたら僕なんか模倣する前なんか負けっぱなしではありませんですか。なんか打倒ウイーンマルガレーテ(今名前を知った)やラブライブ優勝を達成してやるぞという気持ちになって来たのです。

 

「あ……メッセージが来てる」

 

「クラスの皆んなからだね」

 

「……また、気を遣わせちゃったな……」

 

「かのんちゃん?」

 

 かのん先輩はまだ負けを引き摺ってるみたいなのです。ていうか入って1ヶ月の僕ですらダメージが大きかったのだから優勝候補になるまでの道のりを知る先輩達はもっと大きいはずなのです。

 

「大丈夫だよ、ちぃちゃん。じゃあそろそろ帰ろうか?」

 

 かのん先輩の提案により皆んな帰路に着きましたのです。

 

 

 ──────ー

 

 あの後きな子とアパートに帰った後に僕はまた外に出た。そして今僕が居る場所は公園なのです。

 

「本当に僕はなんでこんなに大事な事が分からなかったのでしょうか……」

 

 1人で外に出た理由は、すみれ先輩や可可先輩に言われて気づいた僕も一緒にステージに立っているという事を今日まで知らなかった僕の不甲斐なさに対する1人でやる反省みたいな奴なのです。

 

「あなたは澁谷かのんの所のマネージャー?」

 

「ウィーンマルガレーテ……」

 

 僕が1人反省会をしていたら負かした張本人とご対面なのです。いやなんなのですこのアニメみたいな展開は……。

 

「さっき澁谷かのんにも言ったけど、ラブライブって凄い大会なんでしょう?あのレベルが優勝候補なら問題なく勝てるわ。マネージャーの貴方の方がオーラあるんじゃないの?」

 

「待ちやがれなのです。一回勝った位でLiellaをバカにするなです」

 

 言うだけ言って立ち去ろうとするウィーンマルガレーテを呼び止める。この際、僕の事は認めてるとか関係ありませんのです。僕の大事な幼馴染と慕っている先輩達をバカにしてきやがりましたのですからただでは帰しませんのです。

 

「ふん、私は勝って貴方達は負けた。その事実を言ってやっただけじゃない」

 

「じゃあ、僕が今ここでお前を負かしてやるのです」

 

「貴方が?スクールアイドルでもない音楽をやってる風にも見えない人に私が負けるとは思えないわ」

 

「良いから黙ってみてやがれなのです」

 

「まぁ良いわ。見てやろうじゃない」

 

 もうここまで来たら僕の飲み込みの速さでやり返してやりますです。ウィーンは僕の事をバカにしたような感じで居たが途中で目の色を変えて来ましたです。そりゃ自分の披露した歌と踊りを完コピなんなら僕の方が上とも取れる踊りをみせたのだから当然だろう。

 

「貴方どうやって……」

 

「ふっ。僕は一度でも視れば模倣出来ますのですよ。視せてくれた人を超えるレベルにね」

 

「踊りはまだしも歌は絶対負けてないわ!」

 

「そこまで言うなら僕を認めさせてみるのです」

 

「やってやるわ!絶対に貴方を認めさせてやるんだから!!」

 

 夜の公園の中大声で捨て台詞みたいなものを言って去って行くウイーン。僕もあぁは言いましたですが歌に関しては勝てたとは思わなかったので彼女のレベルは相当高いのです。

 

 

 

 その後部屋に戻ると、すぐきな子が自分の部屋から出てきた。僕の部屋に入ろうとしたら居なくてびっくりしましたのですかね?

 

「あ、涼君!どこ行ってたっすか?」

 

「あぁ、公園でウィーンマルガレーテに喧嘩売って来ましたのです」

 

「ちょっと何をやってるんすか!?Liellaのマネージャーなんすから問題を起こしちゃダメっすよ!」

 

「マルガレーテの踊り動きを模倣しただけなので問題には……」

 

「言い訳なんか聞きたくないっす!」

 

 きな子に怒られたのです。なんならきな子によりLiellaメンバーに知れ渡り先輩達にも注意されましたです。




なんとウイーンマルガレーテに才能をみせて喧嘩を売ってしまう涼。無事にきな子ちゃんに怒られましたw

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