輝く星と夢がない少年   作:多音

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13話

「スクールアイドル!?」

 

「うん、歌ってるの見てたら……私感動しちゃって」

 

「やってみたら?まだ部員募集してるみたいだし」

 

「はいなのです。今も募集してますですからいつでも歓迎しますのです」

 

「うわぁ!?涼君聞いてたの?」

 

「びっくりしちゃったよ!」

 

 なんかスクールアイドルに興味を持ち出してる子が居たのでマネージャーとして勧誘しますのです。いきなり声を掛けてびっくりしてましたですがクラスメイトとは普通に話せるくらいの関係ではあるので問題ありませんのです。

 

「涼君、いきなり声を掛けたらびっくりされるっすよ」

 

「いや……スクールアイドルに興味あるみたいなので勧誘しただけなのです」

 

「本当っすか!?先輩達も喜んでくれるっす!」

 

 きな子も新部員が入るかもしれないのを知ると嬉しそうにする。単純に増えるのも嬉しいが練習メニューを戻した日にきな子が言ってた通り頑張りが伝わっている気がしますのです。

 

「すぐに入部届けを貰ってくるっすよ!」

 

「えっ!?あ、いや……まだやると決めた訳では……!」

 

「早とちりなのですよ」

 

 嬉しいのは分かるが入部届けを貰うのはいろいろ順序を飛ばしすぎなのです。こういう時は興味を持った人にはまず見学や体験入部が先なのです。

 

「だって興味を持ってくれる人が居てくれて嬉しいんすもん!」

 

「まぁ気持ちは分かりますですけど……あ、急に話を飛躍させて申し訳ないのです」

 

「あはは……気にしなくても大丈夫だよ」

 

 僕は興味を持ってくれたクラスメイトに入部みたいな話まで飛躍した事を謝っておく。きな子の時もそうだったけど心の準備とかも凄く大事ですからね新しい世界に入る事は。

 

「なんか視線を感じないっすか?」

 

「あぁ、それは……」

 

 きな子がなんか視線を感じたみたいなのでその正体を教える。まぁLiellaの話になってからずっとこっちを見てきてましたですから結構今更な話でもありますですけど……。

 

「あ……。う、うるさかったっすよね!?うっかり米女さんが居る前でまたスクールアイドルの話を……」

 

「べ、別に怒ってねぇ…」

 

「すまねぇっす!」

 

「なんで逃げたんだ……?」

 

 睨まれてると思ったようで怖くて教室から出て行ってしまった。まぁ入部初期なんてパンだったり飴だったりで許して貰おうとしてましたですからまだ少し怖さもあるのでしょうか?

 

「今のって別に睨んでる訳じゃありませんですよね?」

 

「そう、多分桜小路さん達がLiellaの話をしてたから気になってみてただけ」

 

「そうだったのです?」

 

「うん。Liellaの話が始まるまではLiellaフォルダを眺めてた」

 

「なんなのですそのフォルダ……ていうかなんでそんな事まで分かるのですか?」

 

「メイの事なら分かる」

 

「怖いのですよ……」

 

 米女さんの事をよく知ってそうな若菜さんに睨んでない事を確認して睨んでない事が分かったのは良かったのだが近くに居なくても米女さんのみてた写真フォルダ分かるのは怖いのですよ……。東京の親友ってのはそういうものなのです?

 

 ──────

 

「へぇ〜、Liellaに興味を持ってくれた一年生が居るんだ!」

 

「そうなんすよ!きな子嬉しくなっちゃって入部届けを貰って来そうになっちゃったっす」

 

「あれは飛躍しすぎでびっくりさせちゃってましたのです。気を付けるのですよ」

 

「む〜……涼君だっていきなり話に入ってびっくりさせてたっすよ」

 

「もう、お互い気を付ければ良いだけでしょ?」

 

「「はい……」」

 

 僕らは練習前に、今日の昼に興味を持ってくれたクラスメイトの話をしてたのだが、僕ときな子でびっくりさせた事を指摘し合ってしまいすみれ先輩に注意されてしまう。まぁこれで仲が悪くなったりはしませんですけど部活中にやる事ではありませんでしたね。

 

「入部届けで思ったんだけど部長って誰なの?」

 

「部長は今まで決めて無かったのですか?」

 

「うん。部長が必要な時って今まで無かったから決めてなかったんだ」

 

「でも、部長会議も開きたいと思っていたので……そろそろ決めておきたいですね」

 

 今、Liellaにはまだ部長が決まってない事が分かりましたです。部長無しでまとまってるのはLiellaの良さなのかもしれませんですが部長会議とか予算会議とかで必要になる時が今後来るかもしれないので決めた方が良いかもなのです。

 

「部長デスか〜」

 

「部長かぁ……」

 

「「「「じ〜」」」」

 

「なんかみんな、かのん先輩の方を見てますのです」

 

「えぇ!?」

 

 なんか全員かのん先輩の方を見る。まぁかのん先輩のリーダーシップやカリスマ性は凄いですますから必然と言えば必然なのです。

 

「決まりみたいだね」

 

「待って!ちょっと待って!」

 

「かのん先輩、時には諦めというのも必要なのです」

 

「そんな駄々をこねる子供に向けるような目で見ないで!」

 

「やけに具体的なのです……」

 

「じゃあ多数決取ろうか。かのんちゃんが良い人〜?」

 

「待って!!」

 

 怒涛のツッコミと待ったをかけるかのん先輩。なんかボケの比率が多い中1人だけツッコミを入れる人みたいだったですからツッコミの芸人とか出来そうな位だったのです。

 

「きな子は入った時からかのん先輩が部長だと思ってたっす」

 

「僕もかのん先輩が部長でそれを支える千砂都先輩を中心とした他の先輩方のように思ってましたのです」

 

「まぁ、そう感じるのも無理無いわね」 

 

「可可も、かのんには部長やリーダーの風格が備わってると思いマス!」

 

「決定ですね!」

 

「あっさりまとめないでよ〜……」

 

 僕らから続々と出てくる賛成案にかのん先輩が止めに入る。もうリーダーみたいにまとめてるのだから今まで通りでも良いのにそんなにやりたくないのでしょうか?

 

「そんなに部長になるの嫌なの?」

 

「嫌っていうかぁ〜……」

 

「もちろん僕は全員のマネージャーなのですからサポートはしますですよ?」

 

「そういう事でもないっていうかぁ〜……」

 

 これはやりたくないって言うよりなんか理由というか考えがありますのです?

 

「恋先輩には生徒会がありますし……他の方達ですと頼りないというかちょっと不安なので候補は限られて来ますので……」

 

「あんたさらっと酷い事言ったわね……。やっぱり涼と小さい頃から一緒にいる影響?」

 

「なんか僕巻き込まれてませんですか?」

 

「まぁ先輩に物怖じしないのは良い事デスから……」

 

 僕のイメージってそんな感じなのですか?確かにちょっと生意気な所もあるかもですが、きな子みたいにドストレートには言った覚えがありませんのですが……。きな子は丸で暴走する千砂都先輩、喧嘩をすぐ始めてしまうクゥすみ先輩だからそういう発言になったのでしょうね。

 

「まぁまぁ……」

 

「かのん先輩以外は意見がまとまってるみたいですが?」

 

「うぅ〜ん……」

 

「じゃあ今は保留にしとこうか」

 

「確かに、今話し合っても決まらなそうだし良いんじゃない?」

 

 千砂都先輩から保留する事を提案され、全員それに賛同する事になった。まぁ、このまま話し合っても練習時間が減るだけですますしね。

 

「千砂都先輩」

 

「どうしたの涼君?」

 

 僕は練習後に千砂都先輩に声を掛けた。その理由はというとかのん先輩な事で話をしたかったからなのです。

 

「かのん先輩はやりたくないというより何か理由があるような感じがしましたですけど……」

 

「おぉ、涼君もそこに気付いたか。こういう事にも気づくようになってくれて私も嬉しいけどなんでその話を私にしたの?」

 

「後輩の僕より、千砂都先輩のように幼馴染で長く一緒に過ごした人の方が話てくれるかなぁと思ったのです」

 

「確かにかのんちゃん遠慮しそうだなぁ……よし!私も気になってたし話を聞いてみるよ」

 

「ありがとうございますなのです」

 

 きな子の悩み聞きとかはしてきて思ったが幼馴染同士の方が話やすい事も多いですますからね。

 

「私も涼君がマネージャーとしていろいろ考えてくれて嬉しかったよ」

 

「そう言って貰えると嬉しいのです」

 

 僕もきな子だけじゃなく先輩達の事も気にかけていかなければならないので、こうして意見を言ってみたがそれを褒めて貰えるのは嬉しいものなのです。

 

「じゃあ涼君も気をつけて帰るんだよ?」

 

 千砂都先輩と話し終えた後、自分も支度を済ませるときな子も帰る用意が出来ていましたのです。

 

「今日はちょっと遅かったっすね?」

 

「まぁちょっと千砂都先輩と話す事がありましたですかね」

 

「マネージャーのお仕事の話っすか?」

 

「まぁそんな所なのです」

 

 マネージャーの仕事を教えてくれたのも千砂都先輩なのできな子が言うようにマネージャーのアドバイスを貰う事もよくありますのです。かのん先輩が悩んでるなんて話をしてもきな子が心配するだけなのでそういう程で話を進めるのです。まぁ間違ってはませんですしね

 

「あれ?あそこに居るのは」

 

「若菜さんっす」

 

 校門を出た所で若菜さんが居るのを見つけた。

 

「若菜さんどうしたんすか?」

 

「……少し、話がある」

 

「話なのです?」

 

 どうやら若菜さんが話があるようなのです。

 

「体験入部してくれるんすか!」

 

「うん……明日先輩達にも話しておく」

 

 僕らをびっくりさせる内容だったが何か違う思惑があるような気がしますのです。例えば米女さんを焚き付けるみたいな……。まぁ今考えても仕方ないですし先輩が決める事なので流れに任せる事に僕はするのだった。

 

 

 

 

 




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