輝く星と夢がない少年 作:多音
翌日、僕らの部室には昨日まで居なかった人が居る。その人物とは……
「新たな……」
「1年生……」
「いきなり次々とくるわね」
「それだけ1年生にLiellaが浸透してきているという事になりますね!」
「オニナッツが来ましたのです」
「CEOが来たっすね」
なんと、きな子がLiellaに入る最後の後押しをしたオニナッツがこの部に来たのである。
「あの時はきな子の事を後押ししてくれてありがとうございましたなのです」
「あ、あぁ……あの時の」
「CEOのおかげで今Liellaとして活動出来てるっす!あの時はありがとうっす!」
「それは良かったですの」
「2人とも知り合いなの?」
「さっき言った通りきな子がLiellaに入るきっかけを作った人なのです」
オニナッツの方は僕やきな子の言葉で思い出したような感じで僕ときな子のお礼を受け取る。
「ついにLiellaもレジェンドと同じ人数になるんデスね……」
「あぁ……9人だぜ9人!」
「そりゃ8人の次は9人でしょう?」
「だからすみれは何も分かってないというのデス!スクールアイドルにおける9は絶対数!」
「そう!数々のレジェンドスクールアイドルが作り上げてきた9の伝説!」
「そうなんすか?」
「確かにスクールアイドルのレジェンドと検索すると9人のグループが真っ先に出ますですね」
「メイが特に推してるグループも9人」
まぁスクールアイドルの人気を牽引したグループ達が9人らしいのです。そりゃあスクールアイドル大好きの2人が興奮するのも無理はないという事なのです。
「これでついに!」
「Liellaもレジェンドスクールアイドルになる資格を得る時が来たのデス!」
「「ここにサインを!!」」
「あの〜……」
「はい!?」
「盛り上がってるところ……」
「はい!?」
「申し訳ないのですが……」
オニナッツは2人の勢いにびっくりしながらもここに来た目的を僕たちに伝えた。
「えぇ!?入部希望じゃないの!?」
「ぬか喜びかよ!」
「紛らわしいデス!」
「あんた達が早合点しただけでしょう?」
「全くなのです」
すみれ先輩の言うように来た理由も聞かずに新入部員だと思ってしまったので早合点も良い所なのです。
「それでどういったご用件なのでしょうか?」
「私、鬼塚夏美と申しますの」
「用件を言ってないのですよ……」
「こういうのには順序ってものがあるんですの」
恋先輩の質問に答えず名前を名乗り名刺を1枚渡してくる。いや、順序とかよりも聞かれた事には答えて欲しいのですよ。
「CEO?」
「それ、きな子と涼君も貰ったっすよ」
「確かに貰いましたのです。代表取締役みたいなものなのですよね?」
「端的に言えばそうなるわね」
CEOとかそういう事に詳しそうなすみれ先輩に確認してみたらそれであってるみたいなのです。やっぱりショービジネスを経験しただけあってそういう事に詳しいのですよ。
「はい。動画配信を中心とした活動を行っている株式会社オニナッツの代表を務めさせていただいてますの」
「社長?高校生なのに?」
「別に今ではそんな珍しい事ではありませんの」
「いや、結構珍しいとは思うよ……」
「ですからご用件は?」
なんかCEOの話で脱線してしまいまだここに来た要件が聞けてなかったですね。
「実はLiellaの皆さんにご相談があって部室に伺わせていただきましたの!」
「相談?」
「ぜひとも!我が社にLiellaのプロデュースを担当させていただきたいんですの〜!」
「プロデュースってなんすか?」
「簡単に言うと企画と宣伝」
ほぇ〜、スクールアイドルに企画と宣伝をって近づく人も現れるくらい有名なのですね。
「なんか大人の世界みたいだね」
「そんな事ありませんの!今の高校生でのプロデュースの1つや2つ珍しくない時代!」
「確かに涼さん以外にも出来る人が居てくれれば負担も減らすことが出来ますね!」
「確かに悪い話ではないっす!」
「まぁそんなに負担って訳でもありませんですけどね」
「1人でやるより協力者が居た方がマンネリが減って人気維持にも繋がりますの!」
「それならまぁ……」
「ちょっと待って。言っとくけお金は無いわよ私たち」
みんなが賛同よりになりそうな所をすみれ先輩がストップをかける。確かにお願いしてお金を請求されたら大変ですもんね。
「分かってますのご心配なく。契約書を渡しますので確認して検討してみてください!」
そう言って僕らに契約書のような物を渡して部室から去って行くオニナッツ。僕らはその後、話し合った結果とりあえず動画で判断する事で決まった。
──────
「皆さんにはゲームをして貰いますの!」
「ゲーム?」
「スクールアイドルの日常を撮りたいみたいなのです」
オニナッツが考案したのはLiellaのメンバーがゲームをするという案だった。まぁ別に変でもないし僕も許可をしてやってみることにしたので僕らは可可先輩の部屋で大富豪するのを撮る事になった。
「貧民と大貧民は良いカードをここに寄越すのデス」
「外に出してまでやるものなのですこれ?」
「リョー、これは貧民と大貧民の宿命デス」
「そっちのカードも寄越しなさいよ〜!」
「恵んでやるデス」
この先輩は大富豪になって調子に乗ってるのです。あ、僕は連続で1位を取り続けた結果、強すぎでオニナッツから撮影の方に回されたのです。可可先輩は僕が抜けてから勝ち続けてるから調子に乗り始めてるのである。
「始まってから涼君と可可先輩しか勝ってないっす」
「だからスペ3返しありににしようって言ったのに……」
「涼君が勝ってる時はジョーカーとスペードの3は涼君の手札だったけどね……」
「不正を疑うレベルの運だった」
「配ってるの僕じゃないのだから不正もズルもしようがありませんのです」
スペ3返しのあり無しは僕の手札に両方あったのであまり意味を持たなかったのです。まぁ、凄い運ではありますですよね。
「レンレン、先ほどからゲーム機をみてますが興味あるのデスか?」
「はい。ゲーム機をみるのが初めてなもので」
「じゃあみんなでやってみる?」
「良いのですか!?」
「そんなに興味があったのデスね。もちろん良いデスよ」
「これは僕も参戦出来ますですかね?」
「強すぎるからダメっす!」
「涼に出来ない事って無いのかよ」
大富豪を辞めてゲームをする事になったのです。なんか忘れてる気もしないがまぁ良いとしましょうかね。
──────
「恋先輩!5!5を出して!」
「は、はい行きます……!」
どんなゲームをやるか相談した結果、皆んなで出来るパーティーゲームをする事になったのです。まぁ僕は参加出来てないので見学になってますですけど観てるのもそれなりに楽しいのです。
「あ〜4だったっす……」
「すみません……」
「落ち込み過ぎなのですよ。相手がまだゴールを決めた訳ではありませんのですから」
「ここは逆転のチャンスだね!メイちゃん頼んだよ!」
「えぇ!?こんな状況で私!?」
メイは戸惑いながらも出した数字は逆転出来る10を出した。いやこんなアニメとか夢たいなフラグ回収ありますのですね。
「涼君がフラグを建てたせいで負けちゃったっす!」
「なんかごめんなさいなのです」
きな子は幼馴染だからお互い言いたい事を言い合ったりもする。今は頬を膨らませてるきな子の頭を撫でて宥めているが、これは後でお仕置きされるコースになりそうなのですよ……。
「メイちゃんナイス!」
「イェーイ……///」
「なんでみんなでゲームしてるの〜?」
「あ、忘れてましたのです」
「これは良いシーンが撮れましたの〜!」
「写真は後で頂戴」
「分かりましたの」
「良くねぇし!写真も撮るな!」
オニナッツはメイと千砂都先輩のハイタッチを撮ったのだがメイに消すよう言われている。四季も四季で取り引きしようとしたので一緒に怒られていた。
「よくもほったらかしにしてくれたわねぇ……?」
「なんで僕ときな子の頬を引っ張るのですか〜」
「入って早々にイチャイチャしてるのが見えたからよ」
「理不尽っす〜!」
なんかすみれ先輩は外で放ったらかしにされた怒りを僕ときな子は八つ当たりのようなものを受ける。イチャついたつもりは僕らは無いのですが……。
「あれは撮らないの?」
「なんか撮っちゃダメな気がしますの」
──────
「今日はお疲れ様でした〜♪」
「案外ゲーム楽しかったね」
ゲーム動画はやってるきな子達も盛り上がっていたし、楽しそうにやってるからファンも喜んでくれるかもしれないのですよ。
「恋ちゃんの以外な一面も見れたし」
「やりました!また1位です!」
「すっかり夢中だね」
「僕が勧めてみたスマホゲームにどハマりしてるのです」
「はい!教えてくださりありがとうございます!」
恋先輩におすすめのアプリを聞かれたので僕がやってるゲームを勧めたら凄くどハマりしてる。
「ではきな子達は失礼するっす!行くっすよ涼君」
「はいなのです」
オニナッツによっていろいろな事があった1日だったが中々楽しい1日だったと思いながらLiella1年組で帰路に着いた。
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