輝く星と夢がない少年 作:多音
「楽しかったっすね〜!」
「確かにゲームとかやれて楽しかったし賑やかなのも良いかもな」
「メイはLiellaで過ごせればなんでも楽しい」
「うるせぇ!」
僕らは今日のゲーム配信の話を楽しんいる。まぁ僕は最初の強運のせいで参加しちゃダメになってしまったのが悔やまれますのです。
「でも、みんな普通だった」
「練習の時とは大きく違ったっすね。今日のゲームを通じて仲良くなれた気がするっす」
「私たちの考えすぎでそこまで差は……」
「いや、ある!」
「動けないっす〜……」
昨日の事で距離が近くはなったが練習の厳しさが変わった訳ではないですもんね……。
「ごめん。ちょっとハードだった?」
「まぁ、練習の量が増えましたのですからハードになってますですね」
「夏休みが明けると地区予選も始まるから気合いが入っちゃって」
「練習メニューも新しくなったのもありますが気温も高くなってきてますから負担も大きいのかもしれませんね」
「みんなペースは気にしていこうね」
確かに新メニューになったのもあるが夏場なので気温も高くなり負担が増えてきてしまう。かのん先輩の言うようにペースも気にしていかなくてはなりませんのです。
──────ー
「オニナッツ〜!あなたの心のオニサプリ!オニナッツこと鬼塚夏美ですの~!本日もLiellaに密着させていただきますの〜!本日は練習の前に1年生のメンバー3人とマネージャーからのインタビューを行いますの!気になるあなたは〜チャンネル登録と高評価お願いですの。それが夏美の心のサプリですの〜」
「相変わらず暑苦しいテンションだな」
「今日もCEOも気温も暑いっすね〜……」
「暑さ対策に気をつけよう」
オニナッツのテンションに気温の暑さも加わり暑さが危険地帯レベルなのです。きな子達も呆れたりオロオロしたり諦めたりである。まぁ他にも原因はあるので暗めではありますですけどね。
「それでは順番にインタビューを……ん?なんか皆さん暗いですの」
「いや別に」
「今日も1日撮影するんすか?」
「もちろんですの♪前回の動画もあんなに反響があって稼げたのですよ?それが練習ともなれば更に……」
「稼げた?」
「い、いや……気のせい、気のせいですの」
ん?なんか僕らに隠してる?
「遅れてごめ〜ん」
「ちょっと話があるの」
「い、今はちょっと……」
「これからの練習をどうしていくかって」
「あ、そっちの話……」
「ん?」
夏休みの練習メニューの話し合いを可可先輩と千砂都先輩としたけどそれが決まったのてしょうかね。
──────
「これから夏休みの練習メニューを配るね」
「こ、この量を毎日……」
「本当にこの量をやるつもり?」
「当たり前デス!今年もサニパ様が出場するのデスよ!」
千砂都先輩が僕らに練習メニューを配ってくれたがやはり厳しめな練習メニューだったらしい。
「ただオーバーワークにならないように涼君や可可ちゃんと相談して決めたんだ」
「去年優勝者のサニパさんも参加するのだからやはり練習メニューも厳しくなるのは避けて通れませんですからね」
「そうっすよね。相手はサニパさんっすもんね」
「そんなに凄いの?」
「そりゃあ去年の優勝グループだからな」
サニパさんも優勝するのに超えなきゃいけない壁だが他にもウィーンマルガレーテも出る可能性があるから出来る限りレベルアップしていかないといけませんですからね。
「それに、夏休みが明けたら学園祭もありますので」
「そっか、そこでも歌いたいよね」
「って事は別にもう一曲!?」
「heavy」
「1年生にそこまで求めるのは流石に可哀想じゃないの?」
「それは……」
「それはダメだと思う。だってこの8人でLiellaになったんでしょ?皆んなの前で歌うんでしょ?みんなそれを楽しみにしてると思うんだ」
「私もかのんちゃんに賛成かな。出来る範囲で頑張ってみない?」
「完璧じゃなくても良いの。大切なのは8人でのライブを学校の皆んなに届ける事だと思うから」
すみれ先輩の考えも分かるが、かのん先輩が言うようにLiellaとして活動してるんだったら出ないというのは違う気がしますのです。
「きな子やってみせるっす!」
「MeToo」
「私もそれで賛成だ」
「僕も全員のライブが観たいので賛成しますです」
「決まりデスね」
「なるほど、そういう構図になってるんですのね……」
「スマホ構えて何やってますのです?」
「い、いえ!何もやってないですの〜」
なんか良からぬ事を企んでそうなのです。まぁ何をしようとしているかは知りませんですが変な事にならない事を祈るばかりなのです。
──────
「はぁ……はぁ……みんなどうかしてるんじゃない……?」
「よく着いて来ましたですね……」
まさか練習してないのにランニングに着いて来たのです。いやぁ執念というかハングリー精神というかが凄いのですよ……。
「あ、お水どうぞなのです」
「ありがとうっす……」
「助かった……」
「私もだ……」
「ゆっくり休んで良いからね」
気温が高くなったので普段から練習をしているきな子達でもキツイ感じなのです。それが余計にオニナッツのヤバさが際立っているのです。
「あんなに走ったのに顔色1つ変わってないですの……」
「そうなんすよ……」
「どんだけ鍛えてるんだよ……」
「先輩達も凄いけど涼君も涼しい顔をしてる……」
「ん?僕も暑くてダルいのですよ?」
「体力的には余裕があるって事じゃないっすか〜……」
「どうなってるんですの……」
先輩や僕の体力に驚きというか嘆き出す1年生組。先輩達は1年早くスクールアイドルをやっているし僕も体力には自信がありますですからまぁ仕方がありませんのですよ。
「今日は無理せず歩いて学校に戻りマスよ」
「はぁ……頑張るですの……全てはマニーのためですの……」
ランニングが終わったのを知るといきなりオニナッツはぶつぶつ言いながらスマホを僕らに向けてきた。
「それではLiellaの皆さんに一言ずつ貰いますの〜」
「あれ?今日は練習風景だけの撮影だったんじゃ……?」
「そう堅い事を言わずに!これもLiellaのPRに必要な事ですの!さぁカメラに向かって笑顔で明るく画面の向こうの人に伝えるように〜」
「また先走ってますのです」
先走り始めたオニナッツはかのん先輩にスマホを向けてコメントを貰おうとしている。
「うっ……。えっと……Liellaの澁谷かのんと言います。好きな食べ物は……」
「これは自己紹介する配信ではないんですのよ?もっと自然な笑顔で」
「えっと……アハハッ……ハハハハハハ〜!」
「かのん!」
「凄い勢いで後退して行きましたのです」
「ていうか逃げたね」
なんか後退して逃げて行くなんて器用な事をしてしまうかのん先輩。カメラ嫌いで人間こんな事も出来てしまうのですね。
「全く仕方ないですの。では次は……」
「ちょっと、これについて話があるんだけど」
「エルチューブの動画ですか?」
「それがどうかしたのデスか?」
「この前の動画も確認したんだけど結構再生数を稼いでるみたいね」
「そ、それは良かったですの〜」
「アンタ、プロデュースとか言いながら私たちを使ってお金儲けしようとしてるんじゃないの?」
すみれ先輩がオニナッツの動画で不審な点があったようで追求する。動画を出すだけでお金って稼げるものなのですね〜。
「何を言い出すかと思ったら、すみれみたいな卑しい考えと一緒にするなデス」
「そうだよ。今日だって……」
「実は私も気になって調べていた。このままいくと将来的の収益はこれくらいになる」
四季はそう言って先輩達に収益の画面を見せた。前も思ったけどそんなグラフどうやって出してますのですか……。
「こんなにですか!?」
「知らなかったデス!」
「私達に内緒で……!」
「え?そんなにやばい状況なのです?」
「きな子もよく分からないっす……」
そりゃあ観てくれる人が沢山いれば収益だって増えるのはおかしな話じゃないはず。何が問題なのでしょうか?
「うっ……えっとこれはですねぇ……」
「ちゃんと説明してもらえる?ショウビジネス的にはありえない話なんだけど」
「あ、そこに伝説の神マニータイガーが〜」
「こらぁ!」
オニナッツは変な事を言いながら逃げて行った。
「なんか逃げて行きましたですね」
「なんであんたはこの状況で落ち着いていられるのよ!」
「非常に言いづらいのですが……動画で収益っていうのを今知りましたのです」
「まさかそういう知識が無かったの?」
「はいなのです。いいねや動画再生数が多い方が有名という事くらいしか……」
「なんでそれを最初に言わないのよ〜!」
「ご、ごめんなさい」
「学校に戻る時にどういう仕組みで今何が問題なのか教えてあげマスから次から気をつけてくだサイ」
帰り道教えて貰いましたですが、まぁLiellaを使って得たお金をこちらに渡さず独り占めって感じらしいのです。かのん先輩にも話した後に出た答えは様子をみるだった。
「夏美ちゃんに会ったら気にしてないって伝えておいて」
「ラジャーです」
「メッセージも送っておいた」
「お疲れ様でした」
「お先に失礼しますなのです」
まぁオニナッツの行動は許せたものではないが何かあるのはなんとなく分かる。タイミングをみて僕も動くとしますですかね……。
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