輝く星と夢がない少年 作:多音
「夏美ちゃんどこ行っちゃったんすかねぇ?既読にはなるんすけど……」
「どう思う?」
「多分すみれ先輩が言ってる事が真実。でもかのん先輩の言うように何かある気がするのも事実」
「僕も四季と同じ見解なのです」
「きな子も夏美ちゃんの事は嫌いではないっすし……」
すみれ先輩の言うようにお金儲けに近付いてきたのはほぼ確定だが何かがありそうなのもまた事実なのです。
「そこのあなた達〜」
「オニナッツの声が聞こえますのです」
「どこだ?」
「こっこですの〜!」
「だからどこだって言ってるんだよ!」
オニナッツが見えない所から声を掛けるのでメイがちょっと怒り気味にどこに居るか聞く。
「ナッツー!」
「うわぁ!!!こ、こいつ〜……」
「まぁまぁ,そうカリカリしないですの」
「なんなのですか?このやり取り……」
なんか小学生のじゃれあいみたいなやり取りをする2人。こんなの生で見るの小学生の頃ぶりなのです。
──────
「では本当に怒ってるわけではありませんのね?」
「はいっす。良かったら明日も来てって」
「言ってた」
「案外ちょろかったですの……」
「ちょろ?」
今ちょろいとか言いましたですか?僕らの前でよくそんな発言出来たものなのですよ……。
「じゃあ明日からも今日のように動画撮影しても良いのですね?」
「特には止められていませんのですよ」
「って事は今後も動画を公開して行くのか?」
「もちろん。それが私の仕事ですから」
メイは今後も動画が公開される事に気になる事があったのかオニナッツに聞くとオニナッツは今後もう動画公開をする事を伝える。まぁ止められても騙してやりそうですからに辞めるなんてしませんですよね。
「でもそんな事聞くなんて何かあるですの?」
「いや事実だから仕方ないわけだけどさ。もし歌や踊りとかをLiellaのファンの人が観たらやっぱり1年生と2年生の実力に差があるってはっきり分かるんだよなって」
「それは……」
「きっと笑われてしまうっす……」
自分達の実力差がはっきりとファンの人に分かってしまう事を恐れる3人。うーんこれって僕が何か言わなきゃならないのですが3人が納得するような言葉が僕には出てこない。
「そんなに差があるんですの?」
「まぁ始めた時期が当たり前ですが遅いですし、それと先輩達は優勝候補とすら言われてる程レベルが高いのですよ。僕は先輩達に並ぶのは不可能ではないと思うのですどね〜……」
「つまり今は実力差が大きい、それをどう動画に上げればマニーが手に入るか……あ、良い事を思いつきましたの!」
「金儲けのためだけに利用するんなら僕は速攻でその案却下しますですよ?」
「だ、大丈夫ですの!あなた達にも悪い話ではありませんの」
──────
「えぇ〜!」
「よろしくお願いするっす!」
「夏休みの間は別行動がしたいだなんて」
「何か気に触る事でもありましたか?」
「言って。直ぐに直すから!」
「なんかあらぬ誤解というか被害妄想と言いますですか……」
夏休みに別行動したいという事を伝えると先輩がなんか勘違いをしてますのです。確かに言葉足らずだったかもしれませんですがどんな勘違いしてるのですか……。
「そういう事じゃないんす。ただ先輩達と一緒だときな子達迷惑をかけてしまっているなって感じて」
「だから1年生だけで自分たちの事を見つめ直したいんだ」
「そんな事……」
「まぁ、きな子達も考えたうえでの結果ですのでどうかご考慮くださると幸いなのですよ」
先輩達も突然言われて困惑してますですがきな子達も考えた結果なので自分も一緒にお願いする。
「分かりました。別行動を許可します」
「ちぃちゃん?」
「ごめんね。でも私この子達の気持ち分かる。私もそうだったから」
千砂都先輩もそういう経験があったのですね。まぁ何はともあれ別行動の許可を得られたという事ですね。
「千砂都先輩……!」
「夏休み終わった後に成長する姿を見せてね」
「はい!」
「じゃあ涼君、明日練習メニュー渡したいから部室に来てね」
「了解なのです」
先輩達の説得はこれで終わりで良いのですが他にもやらなきゃいけない事がありますのです。それは……
「クックック……上手く行きました〜上手く行きましたの!分断成功。これで後は夏美の思うがまま……マニーですの。マニーなんですの〜!!」
このマニーおばけみたいになってるオニナッツをどうするかって事なのですよ。行き過ぎた行為を考えてるみたいですが僕をそう簡単に出し抜けるとは思わない事なのですよ……。
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