輝く星と夢がない少年   作:多音

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ご覧いただきありがとうございます。

嬉しい事にまた感想を頂けました!また感想頂けるように頑張らないとなぁと思いました。感想は気軽にくれると作者が喜んで返信しますw

それではご覧ください!


5話

「很好 、很好〜!いつもこんな感じで集まってマス!」

 

「お菓子もいーっぱいあるよっ!あっ、今度たこ焼きを持ってくるよっ!」

 

「あのー……」

 

「季節外れのハロウィンなのです?」

 

 あれ?おかしいなぁハロウィンは10月の最後の日だったはずなのですが……。

 

「ハロウィンじゃなくてもお菓子くらい食べるわよ。チョコもーらいっ」 

 

「きなきなとリョーが先デス!」

 

「硬い事言わないでよっ」

 

 なんか先輩達が僕らに気を遣い過ぎてる気がしますのです。流石に練習前にお菓子を食べるとしてもこんなに食べないはずなのです。

 

「どうすれば良いんすかこれ……」

 

「なんか食べないと話が進まなそうですから食べるのです」

 

「分かったっす」

 

 きな子も困惑して聞いて来るがこれの最適解は自分にもよく分からないからとりあえず食べて可可先輩とすみれ先輩の言い合いを止める事にしたのです。きな子はなんか動物の形をしたクッキー僕はアイスの形をしたチョコを食べる。

 

「僕らは食べましたですから先輩達もどうぞです」

 

「ありがとう2人とも!」

 

「全く後輩に気を遣って貰って恥ずかしくないデスか?すみれ」

 

「あんたが硬い事言うせいでしょうが!」

 

 なんかまた言い合いが始まった。

 

「ほっといて良いのです?」

 

「うん。いつも2人はこんな感じだから」

 

「それ大丈夫なんすか……」

 

「本当は2人とも凄く仲良いから大丈夫だよ!」

 

「まぁ、喧嘩する程仲が良いって言う奴なのですね」

 

 千砂都先輩の説明を聞くと授業でしか聞いたことがないその表現がしっくりきたのです。本当にそんな人居ますのですね……。

 

「でも、そろそろ止めなきゃかなぁ。2人とも!後輩が観てるしそろそろかのんちゃん達来るよ!」

 

「わ、分かったデス……」

 

「分かったわよ……」

 

「一気に場を収めたのです……」

 

「凄いっす……」

 

 千砂都先輩は慣れた様子で先輩2人の喧嘩を終わらせる。今後部で何かあったら千砂都先輩に頼むのが1番正しそうなのです

 

「2人ともお待たせ!」

 

「あ、お疲れ様なのです」

 

「今日はいつもよりお菓子が沢山用意されてますね」

 

「やっぱりいつもより多かったんすね……」

 

「そりゃそうなのですよ……」

 

 やっぱりいつもより多かったみたいなのです。

 

「普段はこういう感じで全員集まったら練習開始って流れだよ!」

 

「えっと……ラブライブに向けてっすよね……?」

 

「そうデス!スクールアイドルの夢のステージ……それがラブライブ」

 

「夢……!」

 

「そのステージに立つのを目標に私たちは頑張っているんだ!」

 

「きな子も先輩達とそのステージに立てるように頑張るっす!」

 

 やっぱり夢って聞くと敏感に反応してしまうのですよ。

 

「じゃあ練習着に着替えたりするから涼君は外に出ててね」

 

「了解なのです。あ、言い忘れてました先輩達、覚悟しておいた方が良いのです」

 

『えっ?』

 

 そう、ここからは練習、ある意味で凄いきな子の体力が先輩達も知る事になるのです。

 

 

 ──────

 

 体幹の練習

 

「うわわわ!!ふ〜……涼君!完璧っすよね!」

 

「ドヤ顔してますですが全然ダメなのです」

 

「そうっすよね……」

 

「自分で気付いてくれて良かったのです」

 

 片足立ちを秒で失敗するきな子。まぁ体幹なんか今まで経験なんかしてきませんでしたからねぇ〜……。

 

 腹筋

 

「次、腹筋やるよ〜!」

 

「ふんぬぬ……はぁ、はぁ……」

 

「腹筋ってこんなに時間かかるトレーニングではありませんのですよ〜」

 

「ひいぃぃ〜……」

 

 一回やるのにめちゃくちゃ時間が掛かってしまうきな子。昨日から腹筋は自主的に始めてるはずなのですが……なんで出来ないのか疑問なのです。

 

 ランニングの練習

 

「ランニング行くよ〜!」

 

「ひぃ〜……ぜぇ〜……ぜぇ〜……」

 

「もっと気合いを入れて走るのですよ〜!」

 

 老人用の電動カートに負けるのは高校生として不安になってしまう体力なのです。フォームから改善した方が良いのか基礎体力を上げる方が良いのか判断に困る走り方なのです。

 

 踊りの練習

 

「1、2、3、4っ!1、2、3、4!」

 

「よっ、とおっ……はっ、やっ!!!」

 

「いや、どこに行ってやがりますですか……」

 

 1人だけ変な方向でポーズを取っているきな子。

 

「あはは……」

 

「申し訳ないのです先輩……」

 

 かのん先輩の苦笑いに頭を下げるしかないのです。

 

 ──────

 

「やっぱりダメっす……」

 

「ま、まだ初日だから……」

 

「そうデスよ〜」

 

 きな子が自分の体力の無さで落ち込んでるがこんなの分かってた事なのです。

 

「昔から、運動は苦手で……」

 

※きな子の回想シーン

 

「待って〜……」

 

「きな子ちゃんが鬼〜!」

 

「待って〜……ていうか涼君どこ〜……」

 

「涼君?涼君なら昨日TVで観たグソクムシダンスした子の雪だるま作るって張り切って走って行ったよ?」

 

「なんなんすかそれ〜!?」

 

 回想シーン終わり

 

「いつも1人で置いて行かれちゃってたっす……」

 

「涼はなんで待ってあげないのよ……」

 

「この頃はまだ好奇心旺盛で……よく1人にしちゃってましたのです」

 

 きな子の昔の話で自分がどれだけ自分の好奇心に負けまくってたのか思い出してしまったのです。よくきな子もそんな奴の隣にずっと居ましたですね……。

 

「そんな事気にしなくて大丈夫デス!」

 

「そ、そうそう!この子なんか最初の頃なんか腹筋が全然出来なかったんだからっ」

 

「そ、それはもう過去の事!!可可の必死の努力で……!」

 

「きな子を安心させる為でしょ……!話を合わせなさいよ……!」

 

「そうデス!今のきなきなの方が昔の可可よりずっと凄いデス!それに最初のすみれよりもスクールアイドルへの向き合い方がずっと良いデス!」

 

「ちょっと何言ってるのよ!」

 

「きなきなを安心させるためデス!話を合わせるデスすみれ!」

 

 可可先輩の体力向上した話からこの絡みになるのは凄すぎなのですよ……。

 

「まぁ初日なのですから前向きにやって行きましょうなのです」

 

「涼君の言う通り前向きに行くのも大事だよ!あ、そうだ!きな子ちゃん。センター立ってみない?」

 

「センター?」

 

 かのん先輩からセンターに立ってみるように言われてきな子がセンターに立つフォーメーションを行ってみる。

 

「どう?気持ち良いでしょ?これが本番のライブだと観に来てくれた沢山の人からの声援や応援で力を与えてくれるんだよ」

 

「力っすか……!」

 

「うん!だからきな子ちゃんも元気出して?困ったら期待のマネージャーがなんとかしてくれるよ!」

 

「千砂都先輩は何を言ってますのですか……。あ、サポートはちゃんとやりますですよきな子!」

 

「ね?」

 

「はいっす!きな子明日からまた頑張ります!」

 

 きな子も立ち直ったようで僕も安心してサポートや指導が出来るというものなのですよ。間違ってもヤジではありませんのですよ?

 

 ──────

 

「じゃあ先輩方お先です!」

 

「お先に失礼しますのです」

 

「お疲れ様〜!」

 

 僕ときな子は練習が終わったので先輩達に挨拶して帰るのです。

 

「ふんふんふ〜ん♪るんるんるーん♪」

 

「めっちゃ鼻歌歌ってますのですね」

 

「だって部活が楽しかったんすもん!」

 

「それは良かったのです。さてと……いつまで着いてくるのです?若菜さん」

 

 僕は後ろから変な乗り物で着いて来る若菜さんに声を掛ける。

 

「いつから気付いたの……?」

 

「最初からなのです」

 

「えっ?若菜さん!?」

 

「2人に話がある」

 

 どうやらまだ家には帰れそうではありませんのです。

 

 ──────

 

「座って」

 

「はいなのです」

 

「は、はいっす……」

 

 若菜さんに促されるままにベンチ座る僕ら。

 

「どんな感じ」

 

「と言いますと?」

 

「スクールアイドル部」

 

「もしかして、興味あるんすか!?」

 

「うん。メイが」

 

「メイ……?あー赤髪の」

 

「そう」

 

 そうでしょうね。

 

「まぁそんな気はしてましたのです」

 

「気付いてたの?」

 

「入学式前日にLiellaが……って興奮してた。極め付けに昨日のライブを観てた時の反応」

 

「えっ!?若菜さん達も観てたんすか!?」

 

「確かに居た。でも完璧に隠れてたはずなのに何故?」

 

「いや、あれは完璧ではありませんのですよ……」

 

 堂々とドアから覗き見してましたですし……。

 

「あ、本題を忘れる所だった?」

 

「本題っすか?」

 

「2人にお願いがある」

 

「お願いなのです?」

 

「メイをスクールアイドル部に勧誘して欲しい」

 

 また無茶な事を言って来ますのですよ……。

 

「なんか普通に誘っても入ってくれそうじゃないのですが……」

 

「うん分かってる。でもメイはスクールアイドル大好きだからやってみたい気持ちはあるはず」

 

「うーん勧誘に乗ってくれる決定打が足りないのです」

 

 このままだと誘って断られるだけならまだしも怒られそうな気もしますのです。

 

「後、マネージャーになった君を下心がないか先輩達の力になれるか相応しいか見極めるってうるさい」

 

「なんで僕だけ審査されそうなのですか……」

 

 うん、僕はどうなってしまうのですか……。下心なんか1ミリもありゃしませんのに。

 

「涼君……?大丈夫っすよね?」

 

「なんの心配してるか分かりませんのですけど……僕はそう言った邪な気持ちは無いのです」

 

「とりあえず明日メイと話して」

 

 なんと僕は自分で自分に付いた変な誤解を解かなければならないようなのです。

 

 




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