少女たちのラッシュデュエル・ストーリー   作:高科奈紗

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第6話「翔べ!ガールズ(後編)」

 

「「ラッシュデュエル!」」

 

 未来:LP 4000 vs 理香子:LP 4000

 

 対峙する2人の少女、未来と理香子。

 互いにデッキから4枚のカード引き抜く。

 そして掛け声と共にホログラムフィールドが展開され、ギャラリーも巻き込んで屋上全体を覆う。

 

「私の……我のターン、ドロー!」

 

 先攻は未来。

 デッキの一番上のカードに指を置き、勢いよく腕を振って引き抜く。

 

「出でよ! はぐれ使い魔、ライト・ソーサラー!」

 

 はぐれ使い魔(星1/ATK 0)

 ライト・ソーサラー(星4/ATK 1500)

 

 未来は手札から2枚のカードを取り出し、モンスターゾーンに置く。

 そしてデュエルディスクから放たれた2本の光の柱から召喚されたのは、1匹の黒猫と光を操る魔導士。

 

「へー、これがラッシュデュエル」

 

 未来が召喚したモンスターを、侑芽たちと共に離れた場所から眺めている白雪先生がそう言った。

 

「白雪センセー、ラッシュデュエルやったことないんっすか?」

「うん、全くね」

「それでよくラッシュデュエル部の顧問を引き受けてくれたっすね〜」

「あはは……まあ、うん」

 

 希菜の言葉に、乾いた愛想笑いを浮かべる白雪先生。

 そのやり取りを見て、琴音がクスクスと微笑む。

 

「雪ちゃんはワタクシの頼み、断れませんもんね」

「……ほんと、そういう強かなところもあの人に似ちゃって」

 

 呆れたように吐息を溢しつつも、満更でもなさそうに呟く。

 2人の仲の深さが垣間見れる。

 

「はぐれ使い魔とライト・ソーサラーを贄とし……現れよ!」

 

 未来はモンスターゾーンに置かれた2枚のカードを取り除き、墓地スロットへ差し込む。

 そして新たなカードを掲げ、叩きつけるようにディスクに置く。

 

「時は満ちた。この世を光に染める光輝の魔力を見よ! 顕現術師ドルテオ!!」

 

 顕現術師ドルテオ(星8/ATK 2500)

 

 未来の前に現れたのは、顔や全身に赤い文様の浮かび上がった魔術師。

 

「1ターン目からレベル8のモンスターを呼び出した!」

 

 未来が召喚したモンスターを見て、侑芽が大きな歓声を上げる。

 その声を聞いて、未来の口元が緩む。

 

「琴音ちゃ……姫榊さん、アレ、強いモンスターなの?」

「冬川師匠! どうなのでしょうか!」

「中々のモンスターかと」

 

 スターターデッキに最初から入ってるカードだけどな、と付け加えようとして希菜は言葉を飲み込んだ。

 

「顕現術師ドルテオの効果を発動! デッキの上からカードを2枚、墓地へ送り……エルゼよ、断罪を受けるがよい!」

 

 理香子:LP 4000→3400

 

「……………………」

 

 未来がデッキの上から2枚のカードを引いて捲り、その2枚を確認する。

 未来が引いたカードはスペル・アーチャーとルミナス・シャーマン。

 その2枚を墓地スロットへ差し込む。

 すると……顕現術師ドルテオが魔力で形成された光弾が放ち、その光弾が理香子に直撃する。

 

「1ターン目から攻撃しましたわ!」

「……顕現術師ドルテオは、デッキの上からカードを2枚墓地に送って、その中の魔法使い族1枚につき300ポイントのダメージを相手に与える」

 

 ダメージを受けても微動だにせず、自分の肩を軽く叩きながら理香子は起こった現象の説明をする。

 

「ミクは2枚とも魔法使い族を引き当てたんだ!」

「運がいいのね」

「更に魔法発動、火の粉! 再び断罪を受けよ!」

 

 理香子:LP 3400→3200

 

 未来が1枚のカードを魔法・罠スロットに差し込む。

 すると未来の前にカードが現れ……そこから火の粉が飛び散り、理香子に降り注がれ200ポイントのライフが削られる。

 ライフポイントが削られても、理香子は全く動じておらず……余裕そうな様子を崩さない。

 

「あれは200ポイントの効果ダメージを与える魔法カード!」

「西条さん、1ターン目からガンガン攻めますわね!」

「我はカードを1枚、影に潜ませ……ターンエンド。我が魔力を受け、少しは省みる気が起きたか!?」

「……わたしのターン、ドロー」

 

 理香子は未来の言葉など聞こえていないかのようにプレイを進めていく。

 

「火葬犬ニトロ、燃焼鬼ブンゼルを召喚」

 

 火葬犬ニトロ(星2/ATK 400)

 燃焼鬼ブンゼル(星3/ATK 1000)

 

「あっ! あの犬のモンスターは……!」

「お返し。火葬犬ニトロの効果を発動、相手に400ポイントのダメージを与える」

 

 未来:LP 4000→3600

 

「ぐっ……!」

 

 火葬犬ニトロから放たれた炎に未来が包まれ、ライフポイントが削られる。

 

「瀬名波さんも効果によるダメージを……!」

「……あんた、墓地にモンスターを送りたそうね。そのセットカード……ダーク・リベレイションあたりかしら?」

「っ……」

 

 未来の肩がピクッと跳ね上がる。

 

「墓地のモンスターを増やすの、手伝ってあげる。燃焼鬼ブンゼルの効果を発動、互いにデッキの上からカードを2枚墓地に送る」

 

 理香子と未来は互いにデッキの上から2枚のカードを引き抜き、それを確認して墓地スロットへ差し込む。

 理香子が墓地に送ったカードはSPアシスタント・アーチとフレイム・ケルベロス、未来が墓地に送ったカードは魔剣士アンサラーと火の粉のカーテン。

 

「ダーク・リベレイションって、墓地の魔法使い族を大量に使うカードだよね……なんでわざわざ、その手助けをリカコちゃんは……?」

「絶対に何か、裏がありますわ!」

「お嬢の言う通りだな、何か企んでるに違いない!」

「自分フィールドに炎族モンスターが2体以上いる時、このカードは発動できる。魔法カード、火炎」

 

 理香子が1枚のカードを発動すると、火の粉よりも大きな炎が未来に迫り来る。

 未来は目を瞑って身構え、放たれた炎の受ける。

 

 未来:LP 3600→3300

 

「くっ……」

「また効果ダメージを!」

「火炎の効果は300ポイントのダメージを与えるだけじゃない、相手の魔法・罠カード1枚を破壊する事ができる。そのセットカードを破壊」

「なっ……!?」

 

 未来を襲っていた炎が、伏せていたカードにも降りかかる。

 そしてセットされていたカード、ダーク・リベレイションは……破壊された。

 

「やっぱりそのカードをセットしてた、読み通り」

「っ……だが、我の従える顕現術師ドルテオの攻撃力を突破することは出来まい!」

「火葬犬ニトロと燃焼鬼ブンゼルをリリース、アドバンス召喚」

 

 理香子は2枚のカードを墓地スロットに差し込み、手札から1枚のカードを盤上に置く。

 

「真実を求める炎は決して消えない、これが勝利の効率燃焼! 吼えろ、ケミカライズ・サラマンダー!!」

 

 ケミカライズ・サラマンダー(星7/ATK 2500)

 

 逆巻く炎の中から現れたのは、炎を纏った巨大なトカゲのような竜。

 

「リカコちゃんも最上級モンスターを……でも、攻撃力は顕現術師ドルテオと同じ!」

「墓地の炎族モンスター3体をデッキに戻して、ケミカライズ・サラマンダーの効果を発動。バーニング・コンクルージョン!」

 

 理香子は火葬犬ニトロ、燃焼鬼ブンゼル、フレイム・ケルベロス、この3枚のカードを墓地から取り出してデッキに加える。

 するとケミカライズ・サラマンダーが大きな咆哮放つ。

 

 顕現術師ドルテオ(ATK 2500→2000)

 

「顕現術師ドルテオの攻撃力が下がってしまいましたわ!?」

「ケミカライズ・サラマンダーの効果。相手モンスターの攻撃力を、相手の墓地にいるモンスター1体につき100ポイント下げる」

 

 未来の墓地には現在、5体のモンスターが存在する。

 そしてケミカライズ・サラマンダーの効果を発動する為には、墓地に3体以上の炎族が必要となる。

 

「この効果を生かす為に、燃焼鬼ブンゼルの効果で墓地にカードを送ってたんだ……!」

「カードを1枚セット、バトル」

「っ……」

 

 理香子がバトルフェイズに移行する宣言をし、息を飲んで未来は身構える。

 

「ケミカライズ・サラマンダーで、顕現術師ドルテオに攻撃。フェイタル・エクスペリメント!」

 

 ケミカライズ・サラマンダーの放つ業火に顕現術師ドルテオが包み込まれる。

 その業火の中で顕現術師ドルテオは悲鳴を上げて……消滅していった。

 

 未来:LP 3300→2800

 

「ぐぅっ……!」

「わたしはこれで、ターンエンド」

「我のターン……ドロー!」

 

 ターンが変わり、未来はデッキから5枚のカードを引き抜く。

 

「よく分からないけれど、熱い攻防ね」

「これがラッシュデュエルの醍醐味ですわ!」

「……………………」

 

 未来は5枚の手札と、理香子のフィールドにセットされている1枚のカードを凝視する。

 

(私……我は、前にエルゼのデュエルを見ている。その時、使っていた罠カード……一番警戒するべきなのは、炸裂装甲(リアクティブアーマー)!)

「……………………」

 

 未来と理香子、2人の視線がぶつかり合う。

 片や闘志に燃えた目を、片や冷めた目をしている。

 

「……出でよ、Mr.アルケ!」

 

 Mr.アルケ(星1/ATK 100)

 

 未来が呼び出したのは、奇術師の格好をした白髪の老人。

 

「Mr.アルケは、自身を贄とし……使い魔を呼び戻す!」

 

 Mr.アルケが杖を振るうと、大きな煙が立ち込め……自身を包み込む。

 そして煙が晴れると、そこにはMr.アルケではなく、はぐれ使い魔が居て……はぐれ使い魔は大きく跳躍し、未来の手札に舞い戻った。

 

「そして1枚ドロー! このターン、我は6つ以下の宿星を持ちしモンスターで攻撃を行えない」

「あのオジ様は手札補充のモンスターだったのですね!」

「……………………」

 

 理香子がジッと未来を目で捉える。

 

(やっぱりあのデッキは、市販されている構築済みのスターターデッキをベースに多少の改良が加えられた物……なら、恐れる必要はないわね)

「出でよ、スパークハーツ・ガール!」

 

 スパークハーツ・ガール(星3/ATK 800)

 

 未来が新たに呼び出したのは、箒を持った可愛らしい赤色の魔女。

 

「手札のはぐれ使い魔を贄とし、スパークハーツ・ガールの効果! ケミカライズ・サラマンダーの攻撃力を500ポイント削り取る!」

 

 ケミカライズ・サラマンダー(ATK 2500→2000)

 

「そして墓地の火の粉、火の粉のカーテンを1枚ずつ影に潜ませる!」

 

 未来は墓地から2枚のカードを取り出し、それを魔法・罠スロットに差し込む。

 

「燃焼鬼ブンゼルの効果が仇となったな、エルゼ」

「……………………」

「我は更に、黒魔術師のカーテンを呼び出す!」

 

 黒魔術師のカーテン(星2/ATK 700)

 

「えっ……?」

 

 未来は続けて別のモンスターを召喚した。

 禍々しい雰囲気を放つ、漆黒のカーテン。

 そのモンスターを見て、理香子は小さく声を漏らした。

 

(あのカードはスターターデッキに入っていない……いや、それよりも、あのカードがあるって事は……!)

 

「我の命を贄とし……黒魔術師のカーテンの効果を発動!」

 

 未来:LP 2800→2100

 

 未来のライフカウンターが700ポイント減少すると同時に、黒魔術師のカーテンに飾られているアミュレットから光が放たれる。

 その光の中から現れたのは、4枚のカード。

 

「その効果で、デッキの上からカードを4枚確認する!」

 

 黒魔術師のカーテンが映し出したカードは、ブラック・マジシャン、マジカル・ストリーム、魔法の筒(マジック・シリンダー)、ダーク・ソーサラーの4枚。

 

「そして、その中にブラック・マジシャンのカードがあれば手札に加え、残りのカードはデッキの下に戻す!」

 

 未来は黒魔術師のカーテンから投げ飛ばされたブラック・マジシャンのカードをキャッチし、手札に加え……残りの3枚のカードはデッキの下に戻っていった。

 

(ブラック・マジシャン……なんで、伝説級の超レアカードを……!)

 

 理香子の表情が険しくなり、一雫の汗が滴り落ちる。

 

「ブラック・マジシャンってカードを見た瞬間から、瀬名波さんの表情が変わりましたわ?」

「あんなレアカードを目の当たりにしたら、流石にリカコでも焦るよな〜!」

「……えっ、ブラック・マジシャンってそんなに凄いレアカードなの?」

 

 侑芽が首を傾げて希菜を見遣る。

 

「コレクターなら、喉から尻尾が出るほど欲しがる逸品だぜ!」

「喉から手が出る、よ。冬川さん」

「へ〜、そうなんだ〜」

 

 未来は更に手札から1枚のカードを魔法・罠スロットに差し込む。

 

「魔法発動、魔術のカーテン! 我の命を贄とし……手札のブラック・マジシャンを呼び出す!」

 

 未来:LP 2100→1100

 ブラック・マジシャン(星7/ATK 2500)

 

 未来の前に現れた真っ赤なカーテン。

 そのカーテンが開かれ……中からブラック・マジシャンが飛び出し、姿を現す。

 

「攻撃力2500! これならば、攻撃力の下がったケミカライズ・サラマンダーを倒せますわ!」

「いや、でもリカコちゃんのフィールドには伏せカードが……!」

 

 侑芽は、理香子と希菜のデュエルを思い返していた。

 数々の罠カードで翻弄され、希菜の攻撃が思うように通らなかったデュエルを……。

 

「……魔術のカーテンで特殊召喚したモンスターは、罠カードでは破壊されない」

「ご明察! これでエルゼが炸裂装甲(リアクティブアーマー)を潜ませていようが関係ない!」

 

 理香子は魔術のカーテンの効力を説明し、一歩下がり……自身がセットしたカードを見遣る。

 

炸裂装甲(リアクティブアーマー)……あいつは私のデュエルを見てたものね、流石に見破られていたか。西条 未来……思ったよりも……)

 

 セットされた炸裂装甲から、未来へ視線を戻す。

 

「まだだ! スパークハーツ・ガールと黒魔術師のカーテンを贄とし……アドバンス召喚!」

 

 未来の前に立ち並んでいた2体のモンスターが消え、1本の光の柱が立ち上る。

 

「太古の祈りは聖域を守護する光とならん。そしてその光は常闇の世界へ誘う! いでよ、破滅の竜魔導士!!」

 

 破滅の竜魔導士(星7/ATK2400)

 

 光の中から現れたのは、竜を象った杖を持った白い魔導士。

 未来の前に白と黒、2体の魔法使いが立ち並ぶ。

 

「破滅の竜魔導士……」

「我はスパークハーツ・ガールの効果で墓地からセットされた火の粉を発動! エルゼに200ポイントのダメージを与える!」

 

 理香子:LP 3200→3000

 

 理香子に火の粉が降り掛かり、ライフカウンターが減少すると同時に……未来は墓地にある顕現術師ドルテオ、ライト・ソーサラー、Mr.アルケ、スパークハーツ・ガールの4枚を取り出す。

 

「そして墓地に眠る魔法使い族4体をデッキへ戻し、破滅の竜魔導士の効果を発動! このカードはこのターン、罠カードの効果では破壊されない!」

 

 破滅の竜魔導士が竜型の杖を天高く掲げると、自身に光が降り注ぎ羽衣のように纏う。

 そして溢れた残り光が、未来の前に1枚のセットカードを形作る。

 

「更に墓地のダーク・リベレイションを影に潜ませる!」

「攻防を兼ね備えた見事な戦術ですわ!」

 

 未来のフィールドには、攻撃力2500のブラック・マジシャンと攻撃力2400の破滅の竜魔導士。

 そのどちらも罠カードによる破壊耐性が備わっている。

 

 対して理香子のフィールドには、スパークハーツ・ガールの効果で攻撃力が2000までダウンしたケミカライズ・サラマンダーのみ。

 そして、セットされているカードもこの状況では役に立たない。

 

「カードを1枚、影に潜ませ……バトル! ブラック・マジシャンで、ケミカライズ・サラマンダーに攻撃! 黒・魔・道(ブラック・マジック)!」

 

 ブラック・マジシャンが左手を前に掲げる。

 するとケミカライズ・サラマンダーは雄叫びを上げながら消滅していった。

 

 理香子:LP 3000→2500

 

「っ……」

「破滅の竜魔導士、エルゼにダイレクトアタック!」

 

 破滅の竜魔導士が杖を構えて理香子に向かって一直線に飛ぶ。

 そして、理香子の目に前に着くと杖を剣を振るうように横薙ぎに振り払う。

 

 理香子:LP 2500→100

 

「く……」

 

 理香子が苦い表情を浮かべる。

 そして自身のデュエルディスクに表情されているライフカウンターを見遣る。

 

(残りライフは100ポイント……油断したつもりはないけど、初心者相手にここまで追い込まれるなんて)

 

 破滅の竜魔導士が大きく跳躍し、未来の前に戻る。

 未来が従える2体の魔術師、そして3枚のセットカード。

 ライフポイントは100vs1100、理香子が圧倒的に不利な状況なのは陽の目を見るより明らか。

 

「ミクがリカコちゃんを追い込んだ!」

「我はこれでターンエンド!」

「わたしのターン、ドロー」

 

 理香子は冷静な表情でカードを5枚ドロー。

 そして、未来の前に伏せられている3枚のカードに目を向ける。

 

(3枚の内、右のはスパークハーツ・ガールの効果でセットした火の粉のカーテン、左は破滅の竜魔導士の効果でセットしたダーク・リベレイション……どちらも戦闘補助の罠カード。黒魔術師のカーテンで魔法の筒(マジック・シリンダー)がデッキの下に戻ったのは見たから、レジェンドカードを警戒する必要はない。となると、真ん中のカードは……)

 

 理香子は1枚のカードを手に取り、モンスターゾーンに置く。

 

「ケミスペット・インコを召喚」

 

 ケミスペット・インコ(星1/ATK 600)

 

 理香子が召喚したのは、全身に炎を纏った小さいインコ。

 

「自分フィールドに他のモンスターがいない時、手札の炎族を相手に見せて、ケミスペット・インコは効果を発動できる」

 

 理香子は手札から1枚のカードを引き抜き、表にする。

 理香子が提示したカードは、クロマトグラファガス。

 炎族でレベル7の通常モンスターだ。

 

「確認した」

「ありがとう。……そしてその後、自分のデッキの上からカードを3枚墓地へ送る」

 

 理香子はデッキから3枚のカードを引き抜き、それを一瞥して墓地スロットへ差し込む。

 墓地に送られたカードは、火葬犬ニトロ、ドクター・レッドローブ、アナライズ・フロギストンの3枚。

 

「そして墓地に送られたカードの中に、相手に見せたカードと同じレベルのモンスターがいれば1枚だけ手札に加えられる。わたしはアナライズ・フロギストンを手札に加えさせてもらうわ」

「あのカードは、キナちゃんを倒したモンスター!」

「……………………」

 

 未来は自身がセットした1枚のカードを見遣る。

 

(やはり、アナライズ・フロギストンを……だが、アナライズ・フロギストンを召喚してこちらのモンスターを全滅させた瞬間、我の勝ちだ!)

 

 理香子はアナライズ・フロギストンを手札に加え、1枚のカードをモンスタースロットに置く。

 

「ケミスペット・ワンコを召喚」

 

 ケミスペット・ワンコ(星1/ATK 400)

 

 理香子が呼び出したのは、青い炎を全身に纏った子犬。

 これで理香子のフィールドにはモンスターが2体揃った。

 

(アナライズ・フロギストンを召喚するがよい……!)

 

 そして理香子は手札から2枚のカードをゆっくりと抜き出す。

 

「手札のアナライズ・フロギストンとクロマトグラファガスを墓地に送って、ケミスペット・ワンコの効果を発動」

「なっ……!?」

「せっかく手札に加えたアナライズ・フロギストンを墓地へ送っちゃった!?」

 

 理香子は2枚のカードを墓地スロットへ差し込み、2枚のカードをドローする。

 

「デッキからカードを1枚ドロー、炎族モンスターを2体墓地へ送った場合はもう1枚ドローできる。……そのリバースカード、マジカル・リトリビューションでしょ?」

「っ!?」

 

 未来が大きく目を見開き、驚愕した表情を浮かべる。

 

「マジカル・リトリビューション……どんなカードですの?」

「自分のカードが破壊された時、ライフを800ポイント払って発動できる罠カードだ! 相手のレベル8以下のモンスターを破壊できる!」

「そのカードならアナライズ・フロギストンの効果を使われても返り討ちに出来る……けど、リカコちゃんはそれを読んで自分から切り札を捨てたんだ!」

 

 未来は険しい顔でセットカードを見遣り、理香子は人差し指でメガネをクイっと持ち上げる。

 

「当たりみたいね」

「……だが、エルゼ! お前はもう切り札を手放した!」

「誰が、アナライズ・フロギストンが切り札って言った?」

「え……?」

 

 ケミスペット・インコとケミスペット・ワンコのカードをディスクから取り除き、理香子は1枚のカードを手札から抜き出す。

 

「2体のモンスターをリリース、アドバンス召喚!」

 

 2体の愛らしいモンスターの姿が消え、掲げていたカードをディスクのモンスターゾーンに置くと……理香子の前に巨大な炎が逆巻いて立ち昇る。

 

「不滅の炎で記憶しろ、すべての勝利は書き換え不能! 羽ばたき燃えろ! ファイナライズ・フェニックス!!」

 

 ファイナライズ・フェニックス(星7/ATK 2400)

 

 逆巻く炎から現れたのは、巨大な鳳凰。

 揺らめく炎の翼を羽ばたかせ、理香子の前に舞い降りた。

 

「炎の翼を持ちし……不死鳥……?」

「でも攻撃力はブラック・マジシャンよりも下だよ!」

 

 ファイナライズ・フェニックスの荘厳な姿に呆ける未来。

 

「このカードをわたしに使わせた事は褒めてあげる。相手フィールドにモンスターが2体以上いるこの時、墓地の炎族モンスター4体をデッキに戻して……ファイナライズ・フェニックスはその効果を発動できる! レベルダビングファイヤー!!」

 

 理香子は墓地スロットからクロマトグラファガス、ケミスペット・インコ、火葬犬ニトロ、ドクター・レッドローブの4枚を抜き出し、デッキスロットに差し込む。

 するとファイナライズ・フェニックスは眩い光を放ちながら咆哮を上げ、炎の翼を大きく広げる。

 そして、ファイナライズ・フェニックスの左右に2つの大きな火柱が立ち昇る。

 

「あんたのフィールドに存在するモンスターのレベルの合計は14。よって、墓地からレベルの合計が14になるように炎族モンスターを特殊召喚することができる! 

 さあ、蘇れ……ケミカライズ・サラマンダー!! アナライズ・フロギストン!!」

 

 ケミカライズ・サラマンダー(星7/ATK 2500)

 アナライズ・フロギストン(星7/ATK 2300)

 

「こっ、これは……!」

 

 火柱の中から現れる、ケミカライズ・サラマンダーとアナライズ・フロギストン。

 理香子の前に、巨大な炎族モンスターが3体立ち並んだ。

 

「……だが、いくら攻撃を仕掛けてきてもダーク・リベレイションでエルゼのモンスターは全て返り討ちだ!」

「手札2枚を墓地に送って、魔法カードを発動。魔法石の採掘」

 

 理香子は3枚の手札の内、カード2枚を墓地スロットへ差し込み……残りの1枚を魔法・罠スロットにセットした。

 

「魔法石の採掘……?」

「自分の墓地にある魔法カード1枚を手札に戻す事が出来る」

「墓地にある魔法カード……あっ!」

 

 侑芽がハッと目を見開き声を上げる。

 脳裏に浮かんだのは、先のターンで理香子が発動していた魔法カード。

 

「墓地の火炎を手札に戻し、これを発動。西条に300ポイントのダメージを与える」

 

 未来:LP 1100→800

 

「ぐぅっ……!」

「そして、ダーク・リベレイションを破壊」

 

 火炎がセットカードに降り注ぎ、ダーク・リベレイションは再び発動することなく破壊された。

 

「マジカル・リトリビューションを発動するにはライフコストが800ポイント必要、これでそのセットカードは木偶の坊ね」

「っ……」

「それでも、瀬名波さんのモンスターでは火の粉のカーテンとブラック・マジシャンの布陣を突破する事はできませんわ!」

 

 火の粉のカーテンは、攻撃していたモンスターの攻撃力を500ポイント下げる効果を持った罠カード。

 ブラック・マジシャンを戦闘で破壊するには、最低でも3000ポイントの攻撃力が必要となる。

 

「それにファイナライズ・フェニックスの効果を発動するのに、墓地の炎族モンスターは殆ど使い切ったから……ケミカライズ・サラマンダーやアナライズ・フロギストンの効果は発動できないハズ!」

「……墓地の炎族モンスター3体をデッキに戻して、ケミカライズ・サラマンダーの効果を発動。フェイタル・エクスペリメント!」

「えっ……!?」

 

 ブラック・マジシャン(ATK 2500→2000)

 破滅の竜魔導士(ATK 2400→1900)

 

 ケミカライズ・サラマンダーが衝撃を発して大きく吠え、未来の従える2体の魔法使いの攻撃力が削り取られる。

 

「なんで!? リカコちゃんの墓地に炎族モンスターは、SPアシスタント・アーチしかいないハズじゃあ……」

「……魔法石の採掘の発動コストですわ!」

「あっ!」

 

 理香子が発動した魔法カード、魔法石の採掘。

 その効果を発動するには手札を2枚、墓地へ送らなくてはならない。

 そして、理香子が魔法石の採掘を発動する為に手札から墓地へ送ったカードは……フレイム・ケルベロスとフレイムキラー。

 どちらも炎族モンスターのカード。

 

「お嬢の言う通り。魔法石の採掘を発動したのは、火炎を回収すると同時にケミカライズ・サラマンダーの効果を発動する条件を整える為だったんだ!」

「リカコちゃん、そこまで考えて……!」

「っ……」

 

 未来が3体の炎を纏いしモンスターを見遣り、身構える。

 

「バトル。ケミカライズ・サラマンダーで、ブラック・マジシャンに攻撃! バーニング・コンクルージョン!!」

「くっ……罠カード発動、火の粉のカーテン! 攻撃モンスターの攻撃力を500ポイント削り取る!」

 

 ケミカライズ・サラマンダー(ATK 2500→2000)

 

「攻撃力は互角ですわ!」

 

 ケミカライズ・サラマンダーの放つ炎の熱線と、ブラック・マジシャンの放つ魔法がぶつかり合う。

 そして大きな爆発が起き、双方のモンスターは同時に消滅していった。

 

「アナライズ・フロギストン、破滅の竜魔導士に攻撃! アッシュ・スラッシュ・ブリムストン!!」

「くっ……!」

 

 未来:LP 800→400

 

 アナライズ・フロギストンの放った無数の熱線が、破滅の竜魔導士を切り裂く。

 その衝撃で未来のディスクに表示されているライフカウンターが減少し、熱風で体が後退りする。

 

「ファイナライズ・フェニックス、西条にダイレクトアタック! エクスペリメンタルダイブ・フレイムレーザー!!」

 

 ファイナライズ・フェニックスが炎の翼を羽ばたかせ、上空へ飛び上がる。

 そして未来に目掛けて巨大な炎の光線を放つ。

 

「っ……あああぁぁぁっ……!」

 

 未来:LP 400→0

 

 ファイナライズ・フェニックスの放った光線を浴びて、装着していたディスクのライフカウンターが0を指し示す。

 未来はそのまま前のめりで倒れ込み、ホログラムフィールドは解除されて理香子のモンスターたちやセットカードも消滅していった。

 

「ミクっ!」

 

 侑芽が駆け足で未来の元へ駆け寄り、肩を持って身を持ち上げる。

 

「ごめん、ユメ……負けちゃった……」

「うんん、ミクはよく頑張った! リカコちゃんをあそこまで追い詰めたんだもん!」

「ユメ……」

 

 互いに涙を貯めた瞳が向かい合う。

 侑芽の柔らかい微笑みを受けて、未来はホッと胸を撫で下ろした。

 

「わたしの勝ちね、西条」

「ん……ああ、我の負けだ」

 

 もう大丈夫だ、と侑芽の支えから離れて……未来は、近づいてきた理香子と対峙する。

 

「約束だったよね、わたしが勝ったら好きにさせてもらうって」

「……ああ、二言は、ない」

「リカコちゃん! あの……その……!」

 

 理香子は狼狽えている侑芽を横目で見遣り、メガネをクイっと指で持ち上げる。

 

「さっさと写真撮るの、終わらせましょう」

「……へっ?」

 

 侑芽と未来がキョトンとした表情を浮かべる。

 

「2人してなに呆けてるの、ポスター用の写真を撮ってる最中だったでしょう」

「いや、でも……リカコちゃん!」

「……なに?」

 

 侑芽が理香子の前に立って、ジッと見つめる。

 

「写真撮るの乗り気じゃなさそうだったし、ラッシュデュエル部を辞めたいのかなって……」

「……別に、時間を無駄に浪費したくないだけ」

 

 理香子はふいっと顔を背け、希菜たちの元へ歩みを進める。

 侑芽は困惑の表情から、パーッと明るい笑顔になる。

 

「ありがとう、リカコちゃん!」

「……………………」

 

 ゆっくりと進めていた足を止め、理香子が振り向く。

 

「……さっきはごめん、遊見。それと、西条……デュエル、楽しかった」

 

 辛うじて聞き取れるような大きさで呟き、再び歩みを進めた。

 その言葉を聞いて、侑芽と未来は互いに顔を合わせ……クスッと微笑む。

 

「やっぱり、リカコちゃんはいい人だね」

「……うん」

 

 *

 

「んでさ、どうやって写真撮るんだ〜?」

 

 5人で輪になり、話し合いを進める。

 

「先程、冬川さんが提案したポーズはユメ様が出来ませんものね」

「いやだって、片足であんなポーズのままバランス取るの無理じゃない……?」

「我は出来る」

 

 フンス、とドヤ顔で胸を張る未来。

 

「むっ……リカコちゃんは、えっと」

「……はい」

 

 理香子が輪から少し離れ、天真爛漫のポーズを取る。

 ポージングやバランス感覚も完璧。

 

「出来ないの、私だけ!?」

「そーなるな!」

 

 うぅぅ……と嘘泣きをする侑芽。

 そんな侑芽の頭をぽんぽんと未来が軽く叩く。

 

「やっぱり別の案を考えるしかないですわね」

「うーん、でもどうすれば」

「……あのさ」

 

 4人の視線が理香子に向けられる。

 

「ラッシュデュエル部のポスターなんだから、ラッシュデュエルらしい写真にしたらいいんじゃ」

「……ラッシュデュエルらしい?」

 

 侑芽が首を傾げる。

 

「これを使うとか」

 

 理香子がそう言って、自身の左腕に装着しているデュエルディスクを指差す。

 

「……ああ! なるほどなるほど!」

「キナちゃん、どーいうこと?」

「それぞれ、モンスターを召喚してみんなで一緒に撮ればメッチャ映えるんじゃね? ってこと!」

「あ〜……なるほどね!」

「それは妙案」

「面白そうですわ!」

「よーし、さっそく準備開始だー!」

「「「お〜!」」」

「……………………」

 

 元気よく右手を上げて声をあげる4人を、理香子はジッと眺めていた。

 

 *

 

「トランザム・ライナック!」

「ブラック・マジシャン!」

「連撃竜ドラギアス!」

「SPアシスタント・アーチ」

「ギフトタリスト!」

 

 屋上の広い場所で5人が並び、思い思いのモンスターを召喚していく。

 5体のモンスターのソリッドビジョンが、5人の近くに現れた。

 

「……おい、リカコ! そこはケミカライズ・サラマンダーとかアナライズ・フロギストンとかだろ!?」

「いや、そんなの召喚して写真撮っても……っていうか、なんであんた、ドラギアスを……」

「なんでって、アタイの一番好きなカードだからな!」

 

 理香子が肩を落とし大きくため息をつく。

 

「ねえねえ、リカコちゃん。ソリッドビジョンってカメラに映るの?」

「問題ないわ」

「映像が映像に映る……なんとも妙な話だ」

「そうですか?」

「……準備出来たなら撮るわよ?」

 

 みんなで談笑していると、カメラを持って構えている白雪先生の声で5人がハッとなり肩が跳ね上がる。

 本筋そっちのけでお喋りに花を咲かせる、なんとも女子中学生らしい。

 

「うわ……おお、これ……」

「雪ちゃん先生?」

 

 何故だか悪戦苦闘している白雪先生。

 四苦八苦しながらカメラを構え……

 

「はい、ちーず」

 

 カシャリ、とシャッターを切る音が鳴り響く。

 

「うわ〜!? なんだこれ!?」

「だから言ったでしょ」

 

 写真の画像を見て、驚愕といった声を上げる希菜。

 

「ドラギアス、足しか映ってないね」

「よくよく考えれば、あんな巨大なドラゴンが集合写真の画角に収まるわけがありませんわ」

「だからエルゼは大型モンスターを召喚せずに人型モンスターを呼び出したのか」

「ちょっと考えれば分かるでしょうに……」

 

 頭を抱えて叫び声を上げる希菜。

 その横でカメラに映し出されている画像を眺めている4人。

 

「どうするの? 撮り直す?」

「ん〜……これにします、雪ちゃん先生!」

「えっ!? お、おいユメ!?」

 

 希菜が侑芽ににじり寄り、ガシッと肩を掴む。

 

「だってキナちゃんっぽくていい写真だと思うし」

「なんだかバカっぽいじゃんか!」

「そこがいいんだよ〜」

「バカにされてる!?」

 

 ガーン! とショックを受け、項垂れる希菜。

 

「協力してくれてありがとうございます、雪ちゃん先生!」

「どういたしまして。あと雪ちゃんはやめなさい」

「えへへ〜……」

 

 白雪先生からカメラを受け取り、鞄に仕舞う。

 

「明日は休みだから……月曜日に完成させたの持ってくるね!」

「楽しみにしてますわ、ユメ様!」

「頼んだ、盟友ユメ」

「……………………」

 

 こうして、ラッシュデュエル部設立の準備とポスターの作成が終わった。

 

「……ふむ、彼女が遊見(すさみ)ヒカリ殿の妹」

 

 ラッシュデュエル部の面々を、屋上にある大型貯水タンクの上から見下ろす影が1つ。

 

「…………?」

 

 侑芽がふと、貯水タンクへ目を向ける。

 

「どうした、ユメ?」

「いや、あの上に誰か居たような気がして」

「誰も居ませんわよ?」

「えー……でもなんか視線みたいなの感じた気がしたんだけどな〜」

 

 鬼のような面で右目を覆い隠した少女は、赤黒のリバーシブルマフラーと、黒色のポニーテールをたなびかせながら屋上から飛び降りる。

 侑芽たちと同じブレザーを身に纏ったその少女はスタッと校舎裏に華麗に着地し、全速力で駆け出し……暗闇の中に紛れていった。




登場人物紹介

•遊見 侑芽
学年:清栄中学校1年1組
好きなもの:風景写真
嫌いなもの:特になし
当物語の主人公。
とある理由でラッシュデュエルの世界へ飛び込む。
誰にでも分け隔てなく優しく接し、困っている人は見過ごせない、超が付くほどのお人好し……だが、ナチュ畜な言動が飛び出ることが多々ある。
家事全般は得意だが勉強と運動はてんでダメ。
使用デッキは光属性ギャラクシー族の通常モンスターを中心とした【光ギャラクシー】、フェイバリットカードは《トランザム・ライナック》。

•西城 未来
学年:清栄中学校1年1組
好きなもの:侑芽の手料理
嫌いなもの:侑芽に仇をなす人
本作品のヒロイン兼ライバル枠。もう1人の主人公とも言える。
侑芽とは幼い頃からの付き合いで親友。
芝居掛かった痛々しい喋り方をしており、友人をグリム童話の登場人物に例えて呼ぶ癖がある。
スポーツは得意だが勉強はクソザコナメクジ。
使用デッキは様々な属性のモンスターを投入した【魔法使い族】、フェイバリットカードは《ブラック・マジシャン》。
侑芽共々、なにやらブラック・マジシャンには特別な思い入れがあるようで……?

•冬川 希菜
学年:清栄中学校1年2組
好きなもの:ラッシュデュエル!
嫌いなもの:イチゴ、幽霊
本作品のメインキャラの1人……という名の賑やかし要員。
ボーイッシュな容姿に男勝りな言動と性格をしているが、幽霊が苦手だったりと可愛らしい一面もある。
同じ言葉を繰り返すのが口癖。
家がゲーム屋で、レトロゲームやボードゲームに造詣が深い。
運動神経は良いが、勉強の成績は壊滅的。
使用デッキはパワーで押し切る【純ドラゴン族】、フェイバリットカードは《連撃竜ドラギアス》。

•姫榊 琴音
学年:清栄中学校1年2組
好きなもの:ロックンロール
嫌いなもの:辛いもの
本作品のヒロイン枠その2。
小柄な体格のお嬢様。
デュエルの知識はからっきしだが、内に秘める熱いロックンロール魂でメキメキと実力を付けていく。
チェーンを括り付けた古ぼけた指輪を常に首に掛けており、大切に持ち歩いている。
将来の夢は世界一のギタリストになること。
初対面の人にほぼ確実に(ヒメサカキと)苗字を間違えられるのが悩みのタネ。
母親はピアニストらしいよ。
使用デッキは自身のライフポイントを増減させて戦う【サイキック族】、フェイバリットカードは《ギフトタリスト》。

•瀬名波 理香子
学年:清栄中学校1年3組
好きなもの:ブラックコーヒー
嫌いなもの:姫榊 琴音
本作品のメインキャラの1人。
冷静沈着で他人を寄せつけない雰囲気を纏う眼鏡少女。
いつも分厚い本を読んでおり、記憶力や洞察力がズバ抜けている。
他人と距離を置きがちだが、ノリが悪いわけではない。
未来に何か感じるところがあり、なぜか琴音のことを一方的に敵視している。
彼女がみんなに心を開くのはいつになるのか……?
使用デッキは炎族を中心に水族や雷族を織り交ぜ、効果ダメージで攻めて強力な罠で守りを固めた攻防に隙のない【炎属性】、フェイバリットカードは《アナライズ・フロギストン》。

•白雪 花澄
好きなもの:スノボ
嫌いなもの:風邪
侑芽と未来のクラスの担任の先生で、ラッシュデュエル部の顧問。
琴音は姪にあたる。
音楽教師ではあるが、ピアノはあまり上手ではないらしい。
高校時代は重度のシスコンだったが、色々とあって自立した。でも根っこがお姉ちゃん大好きなのは変わらない。
姉の生き写しな琴音には甘々。
彼女の高校時代を知りたい人は、作者の別作品を読もう!
使用デッキは【???】
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