《ターン4、プレイヤー・フォルテ》
・・名前、フォルテ(月山和也)
・ライフ15、手札4枚
〈フィールド〉
・斥候ナイト(準備状態)
・天極の聖騎士・デュランダル(準備状態)
・地雷カードが1枚。
ーー
・・名前、ラード5
・ライフ11、手札2枚
〈フィールド〉
・ダークマン(準備状態)
ーーーー
こちらのフィールでは我がエースでありソウルカードのデュラこと天極の聖騎士・デュランダルがフィールドに降り立ち、ブレイブの流れを一気に引き寄せる。
というか、仮面の相手が明らかに焦ってように見えるが、それでも今の状況から目を逸らすかのような発言をしてきた。
「だ、だが! お前のモンスターだけでおれのライフを削りきれない!」
「それどうかな?」
「つっ!? ブロッカーもいるのにこの状況を乗り越えられるのかよ!?」
「もちろん! 俺は手札から叩き上げ軍曹をサモン」
「そ、ソイツは確か突撃持ちのユニット!」
叩き上げ軍曹
スケール1、パワー2
ソユコト。
突撃持ちのユニットが攻撃する場合、相手は可能であればガードしなければいけない。
そのため厄介なカードなので、俺はボロボロの鎧に地味な槍を持っている叩き上げ軍曹を4枚フル投入している。
「これで準備は整った! バトル、まずは叩き上げ軍曹で攻撃!」
「ちいぃ! ならダークマンでガード!」
「パワーが同じ場合は互いのユニットが破壊される」
叩き上げ軍曹、パワー2
VS
ダークマン、パワー2
叩き上げ軍曹が槍を構えて勢いよく突っ込みダークマンの胸を貫くが、相手もタダでやられずに巻き込むように爆発。
そのまま互いなユニットは力付き、ポリゴンのカケラになりながら散って行った。
「これで活路が開けたぜ!」
「ああ! 続いて斥候ナイトで攻撃!」
「そ、その攻撃はガードできない」
斥候ナイト、パワー2
・ラード5、ライフ11→9
斥候ナイトがトテトテと危ない走り方をしながら片手剣を振り、攻撃を受けた仮面男に攻撃。
今回は防御体勢を取っていた相手は吹き飛びはしなかったが、うめき声を上げながら体を震わせた。
「続いて相方である天極の聖騎士・デュランダルで攻撃!」
「その攻撃もガードしない!」
「リベリオン・トリガー!!」
「がぁぁ!?!?」
ラード5、ライフ9→4
さっきの斥候ナイトが放った一撃とは桁違いの爆風が俺のところまで届いてくる。
というか、デュラが意気揚々と黒い両手剣に青色のオーラをまとわせてぶん殴った威力がやばい。
そのため煙が舞っていたフィールドだが、ボロボロになりながらなんとか持ち堪えていた仮面男がいた。
「はあはあ、なんとか耐え切ったぞ!」
「そう思えたらよかったな」
「つっ!? ま、まだ何かあるのかよ!」
「当たり前だろ! ダンナ、よろしく頼む!」
「了解。俺は消耗状態になった天極の聖騎士・デュランダルの効果を起動! 手札1枚をデッキの一番下に戻してこのユニットを回復させる」
「はあぁ!? そんなのありかよ!」
我が相方の能力にヤケクソ気味に叫ぶ相手。
その姿は何ともいえないが、ノワールフィールドを展開して魂を奪おうとする相手に容赦なんかするかよ。
そのため俺はニッコリとした笑みを浮かべながら、容赦無くトドメを刺していく。
「アリなんだよ! てなわけで天極の聖騎士・デュランダルで攻撃!」
「おう、コイツでトドメだ。二度目のリベリオン・トリガー!」
「そ、そんな、おれは……ぐあぁ!?!?」
ラード5、ライフ4→0
ノワールブレイブの決着がつき。
敗者である黒ローブに白い仮面を装着した相手は煙になって消えていき、元の世界に戻った時には形跡が何も残ったなかった。
そのため、俺は苦笑いを浮かべながら隣にいる相方へ言葉を発する。
「……こんなブレイブはしたくないんだけどな」
「それはアタシもだ」
いつもは楽しいブレイブをしているからその反動が強くなる。
そのため俺はため息を吐いた後、相方であるデュラと共に自宅に戻っていく。
ーー
18時前に自宅のマンションに到着。
仕事が忙しく共働きの2人は家に帰ってこないこともある為、家事とかは自分達でやっている。
そのため前世での一人暮らし経験が助かる時なので、俺はキッチンで生米を研ぎながらリビングでソファーに座っているデュラから声をかけられた。
「しっかし最近は前よりも闇の力を使うシャドーソルジャーが増えてないか?」
「おそらくこの
「アタシもそう考えているんだが向こうの目的がわかんねーんだよな」
確かに……。
カードゲームアニメ特有の敵組織っぽいし、なんか絡まれやすいので適当に倒しまくっているが。
アイツらからは「魂を回収する」くらいしか聞いた記憶がないので、俺は豚肉を切りながらため息を吐く。
「超強力なソウルカードがこの都市に封印されていたり、何かしら特殊能力持ち狩りをしているのか」
「それか手当たり次第で人の魂を刈り取っているかだな」
「何その当たり屋みたいなノリは……」
「まあでも、目的がわかねー以上は奴らを倒していくしかねーよ」
「それはそう」
このまま黙って魂を抜き取られるつもりはない。
そのため今以上に強くならないといけないが、俺が貰っている生活費&お小遣いではカードを買うにも限界がある。
なので何かしらで稼ぐ方法を考えた結果、大会に出るかブレイブを配信モードにしてリスナーに投げ銭を多くしてもらうか。
何かしらのやり方が出来ればいいが、個人的に配信はあまり好きじゃないのでやりたくないんだよな……。
「もしかして何か気に病んでいるのか?」
「いや、なんでもない」
「そうか……。あんま無理するなよダンナ」
「その辺はわかっているよ」
豚の生姜焼きやスープも大体完成してきた。
そのため後はキャベツを切って盛り付けるだけなので、棚からお皿を取り出して盛り付けていくのだった。