TCG至上主義の世界は魔境です   作:黒霧春也

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7話・やっとこさ決着がついたけど…….

《4ターン目のエンド》

・プレイヤーネーム・フォルテ

・ライフ8、手札3枚(1枚はスタンドナイト)

・所属・ナイトキャラバン

〈フィールド〉

・シールドナイト(準備状態)

・シルバー・ブレイカー(ダウン状態)

・斥候ナイト(準備状態)

・地雷カード1枚

 ーー

・プレイヤーネーム・ガラ

・ライフ13、手札0枚

・所属・インセクトキャラバン

〈フィールド〉

・ヘラクレス・クロスビートル(ダウン状態)

・ブラックカブト(準備状態)

・ブラッククワガタ(準備状態)

 

 ーー

 

 今現在のフィールドは俺の方が不利だが、手札自体は大体揃っている。

 そのため逆転するルートは思い浮かんでいるけど、5ターン目に勝利するのは欲しいカードが手札に来ないと難しい。

 そのため俺は気合いを入れながらデッキからカードをドローする。

 

「俺のターン、よし! まずはソングカード、騎士の希望を発動し手札を1枚捨てて2枚ドロー。そして今捨てたスタンドナイトは自身の効果でフィールドにコールされる」

「これでスケール2のユニットが2体でターンに1回だけできるアップグレードもまだって事は!」

「ソユコト! 俺はスケール2のスタンドナイトをスケール3の天極の聖騎士・デュランダルにアップグレード!!」

「やっとアタシの出番が来たな!」

「おう、思いっきり頼むぞ!」

 

 スタンドナイトがグッドサインでフィールドから消えていく中。

 俺の後ろで準備運動を終えた天極の聖騎士・デュランダルことデュラが、背中に装備している漆黒の両手剣を手に取り堂々とフィールドに降りた。

 その姿はいつも通り凛々しく獰猛な笑みを浮かべており、対戦相手であるガラに両手剣の切先を向ける。

 

「ダンナの申し付け通り全力で働いてやるぜ!」

「ついにソウルユニットが出てきたでヤンスか!」

「もちろん! あ、追加で叩き上げ軍曹をサモンしておくよ」

「しれっと厄介な奴を出されたヤンス!?」

 

 いやだってさっきの2ドローで運良く叩き上げ軍曹が手札に来てくれたしな。

 というか、これで相手のライフが削り切れる状況が作れた為、俺は頬を釣り上げながら場に揃った5体のユニットに視線を向ける。

 するとデュラを筆頭に手持ち装備を突き上げたので、精神年齢も気にせずにテンション爆上がりで指示を出していく。

 

「バトルに入って、突撃を持つ叩き上げ軍曹で攻撃」

「そ、その攻撃はブラックカブトでカードでヤンス!」

「……相打ち」

 

 叩き上げ軍曹、パワー2

 VS

 ブラックカブト、パワー2

 

 す、すごい気合て突っ込んでくれたな。

 いつもの如く槍を強く握りながら決死の勢いで突っ込む叩き上げ軍曹は、使い慣れた武器を振り回し黒い攻殻をもつブラックカブトに特攻。

 何とか相打ちに持っていけたので、俺は叩き上げ軍曹に感謝しながらシルバー・ブレイカーに向けて頷くと彼は白銀に光るロングソードを振り翳す。

 

「も、もしかしてそいつもおれのユニットに攻撃を!」

「そりゃシルバー・ブレイカーは強襲持ちだしガード出来るユニットを狙い撃ちするべきだろ」

「ですよね……。って、いつの間にかブラッククワガタも倒されているでヤンス!?」

「アイツ行動が早いな」

 

 いつの間にかシルバー・ブレイカーがロングソードでブラッククワガタを一撃で沈め。

 そのまま破壊された相手のユニットはポリゴンになって消えていく中、ガラは目を点にした後に顔を青くした。

 

「相手のガードユニットはいなくなったし攻撃のチャンスだぜ!」

「もちろん! まずは斥候ナイトとシールドナイトで攻撃」

「その攻撃はガードしないでヤンス!」

 

 斥候ナイト、パワー2

 シールドナイト、パワー2

・ガラ、ライフ13→9

 

 2人のナイトから放たれる連続攻撃を腕をクロスさせてガードするガラ。

 その姿は必死なのだが、ヤツの目は死んでおらず鋭い視線でコチラを見てくる。

 なので俺はニヤッと笑みを浮かべながら、最後に残した相方に向けて軽く頷く。

 

「頼んだぞデュラ!」

「おうよ!」

「く、来るでヤンス!」

「これでもくらいやがれ、リベリオン・トリガー!!」

「ぐあぁ!?!?」

 

 天極の聖騎士・デュランダル、パワー5

 ガラ、LP9→4

 

 青白い光を纏わせた両手剣をガラへ勢いよく振り下ろす。

 その攻撃の余波はすごく、反対側にいる俺の方まで風が届いたので顔を腕でガードしていたが。

 煙が晴れた時にはボロボロの姿だけど何とか耐え切ったガラと、攻撃を敢えて俺のフィールドに戻ってきたデュラ。

 この2人の姿が目に入ったので息を吐くと、ガラが苦笑いを浮かべながら口を開く。

 

「だいぶ食らったけど何とか耐え切ったでヤンス!」

「安心しているところ悪いが、このタイミングで天極の聖騎士・デュランダルの効果を発動。手札を1枚デッキの一番下に戻してこのカードを回復させる」

「なっ!? そうなるとお前のソウルユニットは……」

「今はバトル中だからもう一度攻撃ができる!」

 

 これでトドメだ!、

 天極の聖騎士・デュランダルの回復効果は相手ターンでも発動できるが、1ターンに一度しか発動できない。

 しかも手札消費もあるので使い所が少し難しいけど、やり方次第でかなり強い効果なので今回みたいに発動していく。

 

「こ、こんな……」

「2度目のリベリオン・トリガー!!」

「があぁ!?!?」

 

 天極の聖騎士・デュランダル、パワー5

 ガラ、ライフ4→0(−1)

 勝者、フォルテ。

 

『ブレイブの決着がついたためプレイヤーを電脳世界から現実に戻します』

 

 勝負が着いたことで俺の体はアバター姿ではなく、いつもの黒髪ウルフヘアーの少年に戻っていく。

 そして元の世界に戻った後、2人が帰ってくるまでいい意味で絡んできたガラと雑談を始めるのだった。

 

 

 

 

 

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