敵の編成は重戦車5両、超重戦車が3両。そして中戦車4両、軽戦車6両。結構数が多いな。
まあ、この炸薬マシマシの貫通弾で150mmの砲だからほぼワンパンだから超重戦車にさえ気を付けないと。
16分後
ふとジョイが口を開いた
「なんか敵ぜんぜんいなくないか?」
「そうなんだよな。なんか・・止まれ!」
「うわっ」
「どうしたの?」
「湿地だよ。んでジョイ大丈夫か?」
見れば停止が遅く湿地に見事に履帯全体が浸かってしまっている。
「あーなんか履帯が滑って下がれない、」
近くに着弾。そして砲声。
「アンカーつなげるからサラ援護頼む」
「わかった」
敵との戦闘状態での中、見方を救出することは何度かあったが自走不可能な状態での救出は時間がかかる。さすがに援護してもらうか。
「こちら第七中隊。全部隊応答求む」
「こちら第六中隊どうした?」
「味方一両行動不能。敵と交戦中。援護を頼みたい」
「了解。到着まで約10分。」
「後10分で援護が来るから耐え..」
サラの戦車の正面から砲弾が貫通した。弾薬庫に誘爆しなかったが明らかに動きが止まった。
「サラ!!生きてるか?」
「ええ。なんとかね。でもこれは使い物にならないわ」
「了解。煙幕展開。サラこっちに走ってこい。ジョイ動けないけど砲塔は生きてるか?」
「生きてるけど。まあなんとなく言いたいことは分かった。死に物狂いでやってやるよ」
「さーて動けないジョイ君の代わりにやってやるか。こっからは俺のテリトリーだ。」
煙幕が晴れるまで残り16秒。エンジンのリミッターを解除して警報を全てオフに切り替える。ワイヤーアンカーを活かした高機動戦。ひとまず先にサラを回収した。
「ありがとう。助かった。ジョイ君はあのままにするの?」
「あいつのは装甲が厚いからそう簡単にはやられないはずだ」
敵の配置は2時と11時方向。機動性を活かせばいけるはず。まずは数の多い2時方向から片づける。
数秒で最高速度に到達し敵との距離を急激に縮める。その状態での行進間射撃はかなりの練度が必要であるが簡単に当てている。森林地帯や市街地戦などで活躍するワイヤーアンカーなども多用しトリッキーな動きをし砲弾を回避するという芸当ができるのだ。2時方向にいた敵9両の内4両をすでに撃破している。しかしとあるミスに気づいていなかった。だがとあるどっかの馬鹿隊長は気づいていなかった。その結果悲劇が起こってしまった。
「ハル、もうこっちは限界だ。戻ってこれるか?」
「わかった。今そっちにあうっ」
くっそラジエーターに被弾したか。エンジンが長く持たない。早く戻らないと。
機外カメラに映ったジョイの戦車が砲塔に砲弾が着弾。
「ハル。砲塔旋回装置が壊れた。罫線不可能と判断。脱出する」
「了解、拾ってやる」
撤退までエンジンが持つかわからんがやるだけやってやるか。見えた。脱出しているな。
「乗れ!」
「サンキあぐっ。痛ってー」
「どうした!」
「右肩に銃弾が」
「とりあえず乗れ!」
「わーってる」
とりあえず、撤退を・・
「こちら第六部隊救援に来た。レーダーに映ってないぞ。早く詳細位置を!」
「待ってろ。信号弾を上げる」
ハッチを開け信号弾を撃とうとした瞬間ハッチの蓋が吹き飛んだ。
「うわっ、あぶね」
しょうがねえ、あぶねえけど体を出して打ち上げるしかねえ。
「見えたか?」
「確認した。あとはこっちに任せろ」
「悪いな」
とりあえずこれでなんとか
「痛てえ。ハルどうにかしてくれ」
「大丈夫か!?サラ応急処置できるか?」
「できなくはないけど結構痛いよ。ハルがやるのと違って」
「あーならハルに頼むいてて」
「サラもう少しでエンジンが止まる。それまで動かし続けろ」
「わかった」
「よし、ジョイそのまま横になれ。我慢しろよ」
「あー。くっそまじでクソいてえ」
「落ち着け。少し話せ。気がまぎれる」
「無理だ。もう口が回らない。すまねえ」
「わかった。じゃあ我慢しろよ」
傷口を抑えながら弾丸を取る。こいつ幸運だな。筋肉には入ってないから取り出しやすいな。
「あうっ、いてえ。取れたか?」
「ああ、取れた。おつかれ。ちょっと待ってろ」
「うい」
「サラ、そっちはどんな状況だ?」
しかし、それに対し応答はない。しかし戦車は後進を続けている。
「サラ?おいサラ!」
操縦席のほうを見ると腹部を抑えながら呻いているサラがいた。サラはハルが来ているのにきずき力なくハルの方へ振り返り微笑んだ。そして
「ごめん、」
ハルは傷の様子からもう助からないことを悟り鎮痛剤を取り出した。そしてサラの足に刺す。そして誰にも聞かれないように無線を切り
「言い残すことはあるか?」
「えっとね、それは・・」
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