遊戯王ZEXAL~シャークインゼロ~   作:立花総司

1 / 10
第1章~スタンダート次元~
プロローグ


かつてハートランドシティにて、一人の少年決闘者がいた。その名は『九十九遊馬』。彼は常日頃から弱かったが、ある時一人の凄腕決闘者『アストラル』との出会いが、彼の人生を大きく動かした。

 

そこから異世界に渡る大決戦にまで巻き込まれ、最終的世界は救われた。そんな出来事から、およそ4年の月日が流れた。

 

 

今となって、かつての決闘者達は成長し巣立ちする者も中にはいる。そんな中、とある決闘者が姿を現す。

 

その決闘者の名は『神代凌牙』。かつてハートランド学園の2年生で、札付きの不良と呼ばれていた決闘者、通称「シャーク」。ある日ある少年決闘者との出会いとデュエルをきっかけに彼の人生もまた大きく動かされていった。

その正体はかつて海洋国家『ポセイドン連合国』の王である「ナッシュ」と言う、前世の経歴を持つ。一度死した後、「バリアン世界」と呼ばれる世界に転生し、そこで事故で一度再び死を迎えてしまう。その際精霊の力で再度転生を果たし、今の神代凌牙として生きることになっていた。

 

己の使命を思い出し、親友であった遊馬達と決別し己の世界を救う決戦に臨むも、最終的敗北。再び死す形になるが、全ての万物の鍵でもあり世界を書き換えるカード「ヌメロン・コード」の力で再度転生を果たす。

 

これだけ聞けば、彼の人生は波乱万丈でもある。

 

まあ、それはともかくとして、その闘いの後彼はプロへの道を動きだす。と言え、当時の彼はまだ学生の段階だった為、単位にも色々と問題があったが死ぬ気でこなし、プロの資格を得る事が出来た。その間にも長い時間をかけることになったが。(それは後述で言う)

 

と言え、見事プロデュエリストの仲間になった凌牙であった。と言え、次は今後の将来の事である。凌牙自身いきなりプロの本場に向かうのには少々抵抗があるそうだ。親友にしてライバルである『Ⅳ』は更に腕を磨いてチャンピオンの座を守り抜いている。来るべき、決戦に向けてである。

 

そこで、凌牙は一つ思い立った。それは…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

舞網市 LEOコーポレーション本社 社長室

 

凌牙がいるのは、ハートランドシティから随分遠く離れた地「舞網市」にいる。しかも大企業にして超有名であるLEOコーポレーション本社の社長室にいる。ソファーに腰掛け、今目の前で対峙する2代目社長『赤馬零児』と話をしている。

 

「悪かったな。忙しいのにわざわざかけあってくれてな」

「いや、私は構わない。君と話せるだけでも良い事だからな」

 

何故か普通に親友感覚で話している2人。実の所、この2人は前から色々と友好関係を築いていたのだ。

実の所、凌牙はプロの資格を取る為にも非常にも厄介な壁があった。

過去に不正をしていた事。それ故にデュエルの表舞台から姿を消していた事である。その件に関してはその当事者であるⅣとも決着はしてはいるが、これに関してはどうにもならない事実。

Ⅳがその真実を世間に公開したが、凌牙はそれを止めた。「対等な立場でお前と戦いたい」と言う、唯一心で。

と言え、流石のⅣもこれにはどうしても納得は行かなかった。Ⅳ自身これに関しては全て打ち明けるつもりでもいた身であった。にもかかわらず凌牙に止められた。最終的Ⅳも一応は納得してくれた。

最後に言った言葉は「やるからには必ずそこに来い、凌牙!じゃねーと一生関わる気はねえからな!」と言った。彼なりの後押しだったかもしれない。

 

それから非常に大変だった。スポンサーにも認められるぐらいの活動をしたが、やはり受け入れる企業は0であった。

と言え、彼は諦めずに必死に努力をした。そして…転機が訪れる。

 

 

 

 

 

2年前の16歳の夏日和、ある時一つの企業が凌牙のスポンサーに名乗りを出た。それが今のLEOコーポレーションである。しかも推薦者が当時14歳にして既にジュニアユース権を制覇した赤馬零児本人からであった。この段階では零児は新たなるプロデュエリストとしての最有力候補でもあった。

 

「(何で俺なんか推薦したんだ?)」

 

流石にこればかりは少々怪しんだ凌牙であった。そして一応直接会って話をすることになる。

零児曰く「君の熱意とその腕前、とても不正をしているような決闘者でないと私は判断する」とのことであった。

まさか、今時かなり不評しかない自分への高評価が、遊馬達以外で出されたのはこれが初めてであった。

 

その後凌牙はLEOコーポレーションでのスポンサーを受け入れ、本格的なプロへの道へと歩み始める。それと同時に零児も既にプロの資格を経る段階も十分攻め上がる展開になっていた。

と言え、凌牙自身のスキャンダルやら、やたらと酷評される所が多く事実的様々な問題が発生する事も当然ながらあった。気を休める時間が正直な限り取れる暇がなかった。だが、そんな中で唯一の支えは、零児との会話・デュエルであった。

 

何やかんだで結構意気投合する、何とも不思議な関係だった。

 

 

 

 

それから約1年後、零児は一足先に正式なプロ資格を得た。そんな中凌牙はジュニアユース選手権の座を見事トップで獲得。

これを機に、世間の目は少しずつ変わり始めた。仮にも全世界から集まる強敵を倒し、その切符を手に入れた凌牙に対するイメージは随分と変わったのである。

 

遊馬達からお祝いの言葉やらプレゼントが届けられた。これには、凌牙自身も嬉しく思った。そして、零児からも「おめでとう、凌牙」と、感謝の言葉を貰った。

その後凌牙自身の生活も随分と大きく変わり、不評からすっかり高評価の方に切り替わり。前までのイメージが180変わる。無論、これに浮かれず常に自分のデュエルを続けることになる。

資金の方も充実し、生活面などにも困らずに済むようになる。

 

 

 

 

「諦めなければ、必ずかっとビングできるからな」

「ふっ、相変わらずの口癖だな」

「うっせーな…」

 

 

とまあ、この通り軽口できるように、二人の間柄もすっかり親友同士になった感じである。

そして更にその1年…つまり今年である、凌牙は無事ジュニアユース権を制覇に成功したのである。つまり、プロの資格を得たのも当然の結果である。

零児はLEOコーポレーションの2代目社長に抜擢されていたのである。

 

 

 

 

 

 

「さて、そろそろ本題でも語るか。今日お前に用があって来たんだ」

「用か。私ならば、君の頼みを引き受けるが…」

「ああ…実はな…」

 

 

 

 

スーッと息を吸い、吐く。そして凌牙は答える。

 

 

 

 

 

 

「お前の所の、LDSの講師になれねえか?」

 

 

 

 

 

 

~次回に続く~

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。