遊戯王ZEXAL~シャークインゼロ~   作:立花総司

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※制限改定は前話と同じままです
次回以降のデュエルで制限改定やマスタールールが完全に切り替わります


第2話 鮫VS異次元王

あれから1ヵ月ほど経つ。凌牙は頻繁…ではないが時折様子見で遊勝塾にちょくちょく顔を出すようになり、他の遊勝塾メンバーと顔みしりになっていく。たまにではあるが、遊矢とのデュエル相手にも付き合っているが、無論全戦全勝である。『ナンバーズ』を使わずにであるが。

 

度々遊矢から『ナンバーズ』について質問を受ける事があったが全てやんわりと断っている。

 

「ついつい昔の癖で出しちまったからな…控えねえと」

 

とのことである。

 

その後、講師としての生活をしつつ徐々に大会への出場の復帰を目指して日々調整を行っている凌牙。この調子で行けば一カ月程度で大会参加も確定される筈であった。そう、あの事件が起きてから…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちょうどその日、凌牙は休みでもありやる事が無かったので、遊勝塾に足を踏み入れようとその道のりに着いていた。そしてその目的の場所に…明らかに隠しきれてない友人の姿を発見する。

 

「あれは…零児か?」

 

フードで顔を隠している謎の青年がいるが、それは紛れもなく赤馬零児本人である。

流石の凌牙は気になって仕方がなかったので、声をかけることに。

 

「おい零児…お前何してるんだ」

「・・・凌牙か」

 

来るっと振り向きながら答える零児。

 

「君になら話せるか。実は…」

 

 

 

 

 

 

零児の話では昨日、LDS生徒である沢渡シンゴが何者かに襲われたとのこと。その犯人はエクシーズ召喚を使ってきた。しかもそれが…榊遊矢であるとの証言がある。

 

「な!?遊矢がエクシーズ召喚だと!?」

 

この点に関しては、しばらく遊矢とのデュエル特訓に付き合っていた凌牙が何より詳しかった。エクシーズ召喚に関してたまーにだが知識を与えているレベルであったが、本格的にエクシーズ関連に関するカードは1枚も上げていないのである。なのにである…

 

「…そう言えば理事長が今日帰国してきたんだよな。まさか」

「済まない、この点に関しては中島を通して事情の方を話している」

 

理事長とは、零児の母親である『赤馬日美香』の事である。LDS及びLEOコーポレーションの理事長であり、各地にて様々な活動を行っているのである。丁度帰国し今回の件を話しているそうだ。

そしてそれが原因なのか、遊勝塾の乗っ取りの話に来たのである。最終的デュエルで片を付ける形になったそうだ

 

「まあ、その点は構わねえが。そう言えば、お前がここにいるのは遊矢か?」

「それもそうだな。視察と言えば良いかもしれんが、一番のポイントは、ペンデュラム召喚だな」

 

零児がここに来た理由…それは遊矢のペンデュラム召喚の確認のためである。

 

「まあ、実際この目で俺は確認済みだが・・・やっぱり実際見た方が話は早いか」

「そう言う事だ」

 

そう言い、2人はそのまま遊勝塾に入る。既にデュエルの方は進んでいた。3対3の形式を取っているそうだ。

 

初戦の対戦カードは遊矢とLDSエクシーズ講座所属の「志島北斗」である。つまり凌牙の生徒でもある。

彼の成績はかなりの物で、すでにジュニアユースをトップで突破しており今年度の優勝候補筆頭である。ちなみに使用デッキは『セイクリッド』である。これがまた非常に厄介である。

 

「北斗の奴、初手で『プレアデス』か。確かに普通なら良い戦法だけどな」

 

北斗のデュエルを良く見ている凌牙であるが、どうやら初手プレアデスの比率が結構高い方である。注意はしているが状況関連でそちらを出す傾向が非常に強い。出したところで、常に『禁じられた聖杯』やら『ブレイクスルー・スキル』等で牽制されている。

 

と、そんな事を考えていると遊矢がP召喚しようとしている。

 

「俺は、スケール1の『星詠みの魔術師』と、スケール8の『時詠みの魔術師』で、ペンデュラムスケールをセッティング!!」

 

 

例に置いていつもの2体がP召喚する為に出現する。その際、零児は目線を遊矢の方に向ける。

 

 

「これでレベル2から7のモンスターが同時に召喚可能!揺れろ、魂のペンデュラム!天空に描け光のアーク!ペンデュラム召喚!出でよ、俺のモンスター達!『EMソード・フィッシュ』!『オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン』!!」

 

 

ここにきて、遊矢の十八番であるペンデュラム召喚。そんな中、北斗がこの事を言う。

 

「エクシーズ召喚を使わないつもりか?」

「エクシーズはした事が無い!良くて凌牙さんのプレイングしか観てないから、それ以上の事なんか知らない!」

「へえー…あの凌牙先生の事を。これは少々気になる発言だね」

「!凌牙さんを知っているのか!?」

「ふっ、君みたいな者にあの人の事を教えるつもりは無いね」

 

どうやらLDSでは凌牙の事を慕う者はしっかりといるようである。そんな中デュエルは続き、最終的エンタメを貫いた遊矢が初戦を制する事になる。

 

「せめてバトルフェイズ中に『プレアデス』の効果使えば、まだ北斗にも勝ちはあったんだけどな…」

「まだ甘い判断だが…初対決でペンデュラムモンスターの仕組みを突破が出来なければな」

 

その後もデュエルが続き、2戦目は柊柚子VS光津真澄がデュエル。終始柚子は何かを考えていたようで、本来のプレイングが出来ず仕舞いで、アクションカードも残像に惑わされ敗北。

 

続けて3戦目は権現坂昇VS刀堂刃。本来部外者であった権現坂であったが、対戦する予定であった「紫雲院素良」が「相性合わない」と言う事で変わってもらったのである。不動のデュエルを称する権現坂のデュエルは、予想外の展開で周囲を驚かせる。あの凌牙ですら驚くほどの展開であった。

最終的デュエルは引き分けに終わった。

 

 

そして遊勝塾の乗っ取りは幕を終えたかと思ったら、理事長がそうと行かず、4戦目を希望する。

どうやら遊矢は既に立ち向かう気満々であるらしい。そんな中、今まで黙していた零児が動き始める。

 

「待て。そのデュエル、私が引き受けよう」

 

頭にかぶっていたパーカーを外しながら姿を現す零児。そして凌牙も同時に姿を現す。

 

「やれやれ、最終的そうなるよな」

「凌牙さん!?」

 

遊矢が驚くように言う。そんな中生徒たちも

 

「「「え!?まさか凌牙先生がここにいた!?」」」

 

見事LDS生徒3人ははもった。息はぴったりである。そんな中

 

「何でここに凌牙さんが!?」

「まあ、生徒たちのデュエル観戦…と言えば良いか?」

 

まあ、実際は違うのだが一応そう言う凌牙。

 

「生徒…って、まさか凌牙さんは!」

「そうだな…改めて自己紹介だな。プロ決闘者兼LDS講師の神代凌牙だ。悪かったな、その点は今まで言って無くて」

 

ここにきて凌牙は自身がLDS講師であることを告げる。どうやらその点に関しての身分は今まで隠していた様子である。

 

「そして…理事長。あんたについてもこっちから事情は聞かせてもらったぜ。遊矢がLDSの沢渡襲撃犯じゃねえかと言う話もな」

「ええ、その通りですわ凌牙さん」

 

目線を理事長に切り替える凌牙。実の所、凌牙はあまり理事長に対してあまり感じ良いような印象を持っていないのである。長年の勘なのか、最初会ったときから胡散臭い感じがしていたのである。まあ、親友である零児に対してあまりそういった感情は控えめにしていたのであったが。

 

「どうにも解せねえんだよな。遊矢は確かにエクシーズに関して教えてはいるが、実際にモンスター・エクシーズに関するカードとかは一切やってねえ。ただ単に知恵を教えただけだ。それなのに何故あいつが犯人だと言いきれる?沢渡の証言もそうかもしれねえが、ただそれだけで遊矢と判断にするには、おかしいんじゃねえのか?」

 

睨みつけている凌牙。ここまで来ると、凌牙自身遊矢を庇っているように見える。理事長は無言である。

 

「言わねえか…遊矢、悪いがあいつとのデュエルは俺に任せてくれねえか?」

 

と、まさかの変わってほしい宣言が来た。これには全員が驚く。零児を除いてだが。

 

「凌牙先生がデュエルを!?」

「マジですか!?なんであいつの為に」

 

流石の生徒たちも動揺を隠せない様子

 

「悪い遊矢。本当ならここはお前にやらせたいんだが…どうにも理事長の考えには賛同できねえ。何に関しても解せねえ点が幾つかある以上、俺はお前を守る」

「凌牙さん…」

 

どうやら本気で遊矢を守る為に対戦相手を志望する凌牙。それに関して零児は

 

「…良いだろう。君とこんな形でデュエルすることになるとは思って無かったが、それだけに榊遊矢に対する気持ち、しかと受け止めたぞ凌牙」

「へっ、そりゃお互い様だぜ零児?」

 

どうやら両者ともやる気満々らしい。そんな中、零児の名前を聞いた修造はPDAですぐに零児に関する情報を探り当てる。

そして同時に正体を見つける事が出来た。これは予想以上に波乱が起きるデュエルになりそうである。

 

 

 

 

 

 

舞台はデュエルフィールドに移る。

 

「おい塾長。フィールドに関してはそっちに任すぜ。なーに、手を抜くつもりはねえさ」

「分かったぞ凌牙君!君の熱意はしかと受け止めたぞ!」

 

相対する二人の決闘者。何の因果か、凌牙と零児のデュエルはこれで100戦目になるのである。(お互い互角の成績となっている)

 

「(と言え、凌牙君の実力は俺も知っての通り。だが赤馬零児のデュエルの腕前は無論のことだが、あのレオ・コーポレーション社長にしてプロ決闘者。そして噂だと凌牙君と親友同士。お互い手の内は分かる筈だ。なら…俺が取るべき選択肢はこれしかない!)行くぞ!アクションフィールドオン!フィールド魔法『アスレチック・サーカス』!!」

 

 

フィールド全体がアスレチックなフィールドに意向する。これは遊矢が得意としているフィールド魔法。それ故に凌牙もこのフィールド魔法での対応も良くしている。

 

「ほう、あいつが得意としているフィールドか。まあ…この方が俺にとってもしっくりくるか。さーてと…そろそろ始めようぜ零児」

「ああ。君とはこれで100戦目だ。この勝負でちょうどいい幕引きにさせてもらおう」

 

両者ともデュエルディスクを展開し、凌牙いつも通りにDゲイザーを装着する。そしてアクションデュエル口上は遊矢と柚子に任される。

 

 

遊矢「闘いに集いしデュエリスト達が!」

柚子「モンスターと共に地を蹴り、宙を舞い!」

遊矢「フィールド内を駆け回る!見よ!これがデュエルの最高進化系!!」

遊矢・柚子「アクショーーン!!」

 

凌牙・零児「「デュエル!!」」

 

神代凌牙 LP8000 手札5

VS

赤馬零児 LP8000 手札5

 

 

 

 

 

 

アクションカードがあらゆる場所に置かれる。

 

「先行はお前からだ零児。このデュエル、フィールド魔法は先に選んだし、本来対戦相手の遊矢から俺に切り替えてもらったからな。あいつの為にも負ける気はねえデュエルだ」

「…そうだな。君ならそう言うと思っていた。では私から行かせてもらうぞ」

 

先行は零児から始まる。長い間両者とデュエルをしてきたのだ、戦法の方も色々と分かる方である。

 

「私のターン、まずはこのカードを発動する。手札から永続魔法『地獄門の契約書』を発動」 手札5→4

 

 

地獄門の契約書 永続魔法

このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):自分メインフェイズに発動できる。

デッキから「DD」モンスター1体を手札に加える。

(2):自分スタンバイフェイズに発動する。

自分は1000ダメージを受ける。

 

零児の場に一枚の永続魔法カードが登場する。

 

「このカードがある限り、私のスタンバイフェイズに1000ポイントのダメージを受ける」

「早速お得意のカードを出してきたか」

 

初手で零児がこのカードを出す確率は極めて高い方である。長い間デュエルをして来たから分かる凌牙であるが、遊勝塾のメンバーにはデメリットの塊にしか見えてない様子。

 

「自分のターンが来るたびに1000ポイントのダメージ!?」

 

柚子達が驚いているが、零児は無視をしそのままデュエルを続ける。

 

「その代償として、1ターンに1度デッキから『DD』モンスター1体を手札に加える事が出来る。私は『DDケルベロス』を手札に加える」 手札4→5

 

サーチしたカードを凌牙に見せる零児。だがそのカードを見た時凌牙の顔が変わる。

 

「そいつは…零児、今のカードはまさか!?」

「答えは後々になったら教えよう」

 

その際遊勝塾メンバーは『DD』について論議していたが、素良がその答えを言う。「異次元」の事である。

 

「続けて手札から永続魔法『魔神王の契約書』を発動」 手札5→4

 

 

魔神王の契約書 永続魔法

「魔神王の契約書」の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):自分メインフェイズに発動できる。

自分の手札・フィールドから、

悪魔族の融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、

その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。

「DD」融合モンスターを融合召喚する場合、

自分の墓地のモンスターを除外して融合素材とする事もできる。

(2):自分スタンバイフェイズに発動する。

自分は1000ダメージを受ける。

 

 

続けて新たに2枚目の永続魔法がフィールドに姿を現す。

 

「このカードもまた、私のスタンバイフェイズに1000ポイントのダメージを受ける」

「また1000ポイントのダメージを!?」

 

遊勝塾メンバーの大半は、零児の戦法に対して何がしたいのか分からない状態。と言え、それはLDS生徒である彼らも良く分からない状態である。唯一分かるのは母親である日美香と対戦相手にして親友の凌牙の2人である。

 

「その代償として、1ターンに1度、悪魔族融合モンスターを融合召喚する際、融合カードを使用せずに融合召喚を可能にする」

「『融合』の魔法カードを使わずに融合召喚だって!?」

 

と言え、これだけで次のターンには2000ダメージを受ける事が確定済みの状態。

 

「私が融合するのは、手札の『DDリリス』と『DDケルベロス』」

 

零児は2枚のモンスターカードを天高く掲げる。

 

「牙むく地獄の番犬よ、闇より誘う妖婦よ! 冥府に渦巻く光の中で、今ひとつとなりて新たな王を生み出さん。融合召喚!生誕せよ、『DDD烈火王テムジン』!!」 手札4→2

 

 

DDD烈火王テムジン 融合モンスター

星6/炎属性/悪魔族/攻2000/守1500

「DD」モンスター×2

このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードがモンスターゾーンに存在する状態で、

自分フィールドに「DD」モンスターが特殊召喚された場合、

自分の墓地の「DD」モンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターを特殊召喚する。

(2):このカードが戦闘または相手の効果で破壊された場合、

自分の墓地の「契約書」カード1枚を対象として発動できる。

そのカードを手札に加える。

 

 

零児の場に現れたのは、赤い剣とタワーシールドを装備した紅き王。名前の由来は恐らくモンゴル帝国初代皇帝の本名と思われる。にしては、あまり印象が合わないと思われるが。

 

「あいつ融合召喚使いか!?」

「今度は『DDD』?」

「Dが一つ増えた感じだけど」

「どう言う意味なんだろう?」

 

遊勝塾メンバーは困惑している様子である。そんな中でもデュエルは続く。

 

「私は2枚カードを伏せてターンエンドだ」 手札2→0

 

手札2枚を全て伏せで使う零児。そして凌牙にターンが回る。

 

「(『DDケルベロス』についても聞きたい事があるが、今はそれじゃねえ。デュエルに集中するべきか)俺のターン、ドロー!」 手札5→6

 

ドローしたカードを手札に加え、別のカードに手を出す

 

「俺は『ハリマンボウ』を召喚!」 手札6→5

 

 

ハリマンボウ 効果モンスター

星3/水属性/魚族/攻1500/守 100

このカードが墓地へ送られた時、

相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動する。

選択した相手モンスターの攻撃力は500ポイントダウンする。

 

 

凌牙の場に、アンコウ型に似た魚モンスターが現れる。

 

「さらに、俺の場に水族・海竜族・魚族モンスターが召喚・特殊召喚したとき、手札からこいつを特殊召喚できる!来い、『シャーク・サッカー』!」 手札5→4

 

 

シャーク・サッカー 効果モンスター

星3/水属性/魚族/攻 200/守1000

自分フィールド上に魚族・海竜族・水族モンスターが召喚・特殊召喚された時、

このカードを手札から特殊召喚する事ができる。

このカードはシンクロ素材とする事はできない。

 

 

水しぶきとともに、コバンザメ型のシャークモンスターがフィールドに出る。

 

「俺はレベル3の『ハリマンボウ』と『シャーク・サッカー』でオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!!現れろ、『潜航母艦エアロ・シャーク』!」

 

 

潜航母艦エアロ・シャーク 効果・エクシーズモンスター

ランク3/水属性/魚族/攻1900/守1000

レベル3モンスター×2

(1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。

自分の除外状態のモンスターの数×100ダメージを相手に与える。

 

 

時空の渦より、凌牙のエクシーズが浮上する。鮫型モンスターだが、戦艦型の砲弾ミサイルを装備している、ちょっと不思議な鮫である。

 

「ほう、『エアロ・シャーク』を出してきたか。ならば次に出す算段もあるか」

「その通りだ。更に手札から魔法カード『アクア・ジェット』を発動!『エアロ・シャーク』(ATK1900→2900)の攻撃力を1000ポイント上昇させる!」 手札4→3

 

 

出た!シャークさんのマジックコンボだ!!…ゴホン、恒例の装置が『エアロ・シャーク』が装着し、攻撃力を上昇させる。

 

「行くぜバトル!『エアロ・シャーク』で『烈火王テムジン』に攻撃!『ビッグ・イーター』!!」

 

装置の影響で噴射力を増した『エアロ・シャーク』が突撃し、『テムジン』を喰らいつくす如く突撃を図る。だが零児がそれを防ぐ。

 

「ならばダメージステップ、永続罠『戦乙女の契約書』を発動!」

 

 

戦乙女の契約書 永続罠

「戦乙女の契約書」の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):手札から「DD」カードまたは「契約書」カードを1枚墓地へ送り、

フィールドのカード1枚を対象として発動できる。

そのカードを破壊する。

(2):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、

自分フィールドの悪魔族モンスターの攻撃力は、

相手ターンの間1000アップする。

(3):自分スタンバイフェイズに発動する。

自分は1000ダメージを受ける。

 

 

伏せていた永続罠を発動する零児。見た感じ天使族が悪魔族に力を与えているカードである。これもまた不思議なカードである。

 

「契約書!?と言う事は」

「このカードもまた、私のスタンバイフェイズ時に1000ポイントのダメージを受ける。その代償に2種類の効果を持ち、その内の一つ…このカードが魔法・罠ゾーンに存在する限り、私の場の悪魔族モンスターの攻撃力は相手ターンのみ1000ポイントアップする。そして攻守変動のカードである為、ダメージステップでの発動は可能だ」

 

『テムジン』(ATK2000→3000)はタワーシールドで攻撃を受け止めると、すぐさま迎撃に迎え撃つ。

 

「まあ、これくらい俺の想定内だけどな!」

 

そう言うとすぐに凌牙は持ち場を離れ、高くジャンプする。そして着地しすぐさま近くにあったアクションカードを手にする。

 

「アクションマジック『ストライクショット』を発動!デッキのモンスターカードを2枚墓地に送ることで、相手モンスター1体の攻撃力をこのターンの間1000ポイントダウンさせる!」 手札3→4→3

 

 

ストライクショット アクションカード

(1):自分のデッキからモンスターカード2枚を選択し発動する。その2枚を墓地に送り、相手モンスター1体の攻撃力を、ターン終了時まで1000ポイントダウンする。

 

 

何かと良いカードである。ちなみに墓地に送ったカードは『セイバー・シャーク』・『サイレント・アングラー』である。

 

「これで攻撃力は逆転したぜ!再度迎え撃て!」

 

『テムジン』(ATK3000→2000)の剣を、『エアロ・シャーク』が辛うじて受け止め、それを砕こうとする。だが…いつまでたっても砕かれない。

 

「残念だが凌牙、私も使わせてもらったぞ。アクションマジック『回避』だ」

 

と、いつの間にか零児はアクションカードを見せる。いつの間にかアクションカードを手にしていたようだ。

 

「このカードの効果で、モンスターの攻撃を無効にさせてもらった」

 

噛み砕けないと判断した『エアロ・シャーク』は、凌牙の場に戻る。

 

「何となく予想したけどな。俺はカードを1枚伏せターンエンドだ。そして…次のターンで契約書3枚の効果で3000ダメージだな」 手札3→2

 

そう、このままいけば3000ダメージが直で入るのである。だが…

 

「契約書?そんなもの…」

 

と、突然契約書カード3枚が光となって砕け散った。

 

「やっぱりそのカードを既に」

 

凌牙は何となく予想していたそうだ。対する遊勝塾メンバーは驚きの展開であった。

 

「なっ!?」

「これは一体」

 

突然契約書カードが破壊されたのだ。そんな中零児が冷静に答える。

 

「契約は無効になったのだ。私はエンドフェイズに罠カード『契約洗浄』を発動させたのだ」

 

 

契約洗浄 通常罠

(1):自分の魔法&罠ゾーンの「契約書」カードを全て破壊する。

破壊した数だけ自分はデッキからドローする。

その後、自分はドローした数×1000LP回復する。

 

 

「このカードは、私の場に存在する契約書カードを全て破壊し、破壊した分デッキからカードをドローする。そしてその後、ドローした枚数×1000ポイントのライフを回復する。破壊した契約書カードは3枚。よって私は3枚ドローし、3000のライフを回復する」 手札0→3 LP8000→11000

 

『契約洗浄』の効果で手札補充とライフ回復。一気にアドバンテージの回復に成功した零児。

ちなみにこのカードの由来は…何と言うか偽装テクニックである。皆も真似しないようにね!

 

「これくらいできなければ当然だからな。ターンエンドだ」 手札2

 

状況の方は一応凌牙が上回っているが、手札とライフの差は逆転した。

 

「流石だよ凌牙。私にこれだけの展開をさせるのは君ぐらいしかいない」

「おいおい、そんなに俺を高く評価されても困るぜ?」

「まあ、君の性格だからこそ言える台詞だな。では…私もそろそろ本気で対応させてもらうぞ。私のターン、ドロー!」 手札3→4

 

ドローしたカードを加えると、すぐに零児は近場にあったアクションカードを見つけ発動する

 

「私はカードを1枚伏せ、アクションマジック「レディアントアクション」を発動!」 手札4→5→3

 

 

レディアントアクション アクションカード

(1):1ターンに1度、サイコロを振る。

出た目に応じてその効果を発動する。

1.自分のデッキからカードを2枚ドローし、手札1枚を墓地に送る。

2.このターン受けるダメージを0にする。その後自分のデッキからカードを1枚ドローする。

3.このターンをエンドフェイズに移行する。

4.フィールド上のカードを全て破壊し、破壊したカード1枚につき1000ポイントのダメージをお互いのプレイヤーに与える。

5.自分のライフを1000ポイント回復する。

6.お互いのプレイヤーは、手札が6枚になるようデッキからドローする。

 

 

零児の場に巨大なサイコロが出現する。

 

「このアクションカードは、サイコロを一度振り、出た目に応じて効果を発揮する」

 

そう言うと、サイコロが途端に回り始める。そして…止まった目は「6」である。

 

「6の目か。お互いのプレイヤーは手札が6枚になるようにデッキからカードをドローする」

 

 

神代凌牙 手札2→6

赤馬零児 手札3→6

 

 

2人の手札が補充される。そして完全に準備が整った零児は、次なる戦法に手を出す。

 

「私はレベル3チューナーモンスター『DDナイト・ハウリング』を召喚!」 手札6→5

 

 

DDナイト・ハウリング 効果・チューナーモンスター

星3/闇属性/悪魔族/攻 300/守 600

(1):このカードが召喚に成功した時、

自分の墓地の「DD」モンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターを特殊召喚する。

この効果で特殊召喚したモンスターの攻撃力・守備力は0になり、

そのモンスターが破壊された場合に自分は1000ダメージを受ける。

この効果の発動後、ターン終了時まで自分は悪魔族モンスターしか特殊召喚できない。

 

 

零児が新たに召喚したモンスターは、何となくワニっぽいモンスターである。顔だけだが

だがそのモンスターはチューナーモンスターである。

 

「チューナーモンスター!?」

 

遊矢が驚いている。いや、それだけでなく他のメンバーもその通りである。

 

「このカードが召喚したとき、自分の墓地から『DD』モンスター1体を選択し、攻守を0に特殊召喚する。私が蘇らせるのは、『DDリリス』!」

 

 

DDリリス 効果モンスター

星4/闇属性/悪魔族/攻 100/守2100

「DDリリス」の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、以下の効果から1つを選択して発動できる。

●自分の墓地の「DD」モンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターを手札に加える。

●自分のエクストラデッキから、表側表示の「DD」Pモンスター1体を手札に加える。

 

 

零児の場にユリを模様したモンスターがフィールドに現れる。良く言う魔性の悪魔とも呼ぶ。

 

「来るのか!?」

「私はレベル4の『DDリリス』に、レベル3の『DDナイト・ハウリング』をチューニング!」

 

2体が飛び上がると、『ナイト・ハウリング』が3つの緑色の輪になり、『リリス』がその輪に入る。

 

「闇を切り裂く咆哮よ。疾風の速さを得て新たな王の産声となれ!シンクロ召喚!生誕せよ、レベル7!『DDD疾風王アレクサンダー』!!」 

 

 

DDD疾風王アレクサンダー 効果・シンクロモンスター

星7/風属性/悪魔族/攻2500/守2000

「DD」チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

「DDD疾風王アレクサンダー」の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードがモンスターゾーンに存在し、

自分フィールドにこのカード以外の「DD」モンスターが召喚・特殊召喚された場合、

自分の墓地のレベル4以下の「DD」モンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターを特殊召喚する。

 

そこから現れたのは、古代マケドニア王である「アレクサンドロス大王」の名を持つシンクロモンスターである。風の勢いを剣で切り裂き、フィールドに登場する。

 

「奴が使えるのは、融合だけじゃなかったのか!?」

 

観客の方から、もう何度驚いた台詞が出ている。それだけに零児のデュエルは今までに見た事が無い展開なのだろう。だがまだまだ終わりではない。

 

「まだ終わりではない。私は『DDD烈火王テムジン』のモンスター効果発動。このカード以外の『DD』モンスターが特殊召喚したとき、墓地に存在する『DD』モンスター1体を特殊召喚できる。再び蘇れ、『DDリリス』!」

 

再びフィールドに舞い戻る『DDリリス』。

 

「さらに、『DDD疾風王アレクサンダー』及び『DDリリス』の効果発動!」

「2体同時にモンスター効果発動だって!?」

 

特殊召喚しただけで、2体のモンスター効果が発動する。やはりこの光景は左程見られない状態なのか、遊勝塾のメンバーは目が離せなくなっている。

 

「まずは『DDリリス』の効果。このカードが召喚・特殊召喚したとき、墓地に存在する『DD』モンスター1体を手札に戻す。私は『DDナイト・ハウリング』を手札に戻す」 手札5→6

 

なんと、シンクロ素材にしたモンスターをそのままサルベージする。

 

「そして『DDD疾風王アレクサンダー』のモンスター効果!このカード以外に『DD』モンスターが特殊召喚したとき、墓地に存在するレベル4以下の『DD』モンスター1体を特殊召喚できる。蘇れ!『DDケルベロス』!」

 

 

DDケルベロス 効果・ペンデュラムモンスター

星4/闇属性/悪魔族/攻1800/守 600

【Pスケール:青6/赤6】

(1):1ターンに1度、自分フィールドの「DD」モンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターのレベルを4にし、攻撃力・守備力を400アップする。

【モンスター効果】

(1):このカードが手札からP召喚に成功した時、

「DDケルベロス」以外の「DD」モンスターが自分フィールドに存在する場合に

自分の墓地の永続魔法カード1枚を対象として発動できる。

そのカードを手札に加える。

 

 

零児の場に3つの首を持つ犬がフィールドに現れる。そして凌牙はすぐさまあのカードの分析に入る

 

「…!(やっぱりだ!まさか零児の奴)」

「私はレベル4の『DDリリス』と『DDケルベロス』でオーバーレイ!」

「なんだって!?」

 

2体のモンスターが属性の光になって上空に飛び、そこから現れた渦に入り、巨大な雷がフィールドに落ちる。

 

「この世の全てを統べるため、今世界の頂に降臨せよ!エクシーズ召喚!生誕せよ、ランク4!『DDD怒濤王シーザー』!!」

 

 

DDD怒涛王シーザー 効果・エクシーズモンスター

ランク4/水属性/悪魔族/攻2400/守1200

悪魔族レベル4モンスター×2

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):自分・相手ターンに、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。

このターンのバトルフェイズ終了時に、このターンに破壊されたモンスターを自分の墓地から可能な限り特殊召喚する。

次のターンのスタンバイフェイズに、自分はこの効果で特殊召喚したモンスターの数×1000ダメージを受ける。

(2):このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。

デッキから「契約書」カード1枚を手札に加える。

 

そこから現れたのは、激しく荒れ狂う波と称される「ジュリアス・シーザー」の異名を持つ王が王剣を手に取り、フィールドに参上する。

 

「エクシーズモンスターまでも…」

「な、なんて奴だ!」

 

観客席からもまた驚きを隠せない連続。融合・シンクロ・エクシーズをたった2ターンで見せつけた零児の本気のデュエルに、LDSの生徒たちも驚きを隠せない。

 

修造も、今回の件に関していくら情報を知ったと言え、零児のプレイングに全くが隙が無く3つの召喚方法を同時に行ったその展開で動揺していなかったが、今までのコミカルな部分はなく、真剣そのものである。

 

「3つの召喚法を、同時に使いこなす。これが…赤馬零児」

 

そんな中、凌牙はいつも通りに対応する。これが長い間戦ってきた親友の一部の実力でしかないと分かっているのである。

 

「へっ…それくらいやらないと面白くないからな」

 

そんな中零児は眼鏡の位置を流しながら発言する。

 

「DDDとは即ち、『ディファレント・ディメンション・デーモン』。異次元をも制する王の力…たっぷり味わうが良い」

 

彼は不敵にも、笑ったのである。

 

 

 

 

 

 

神代凌牙 LP8000 手札6

モンスターゾーン 

『潜航母艦エアロ・シャーク』(ATK2900・ORU2)

魔法・罠ゾーン 

リバースカード1

 

赤馬零児 LP11000 手札6

モンスターゾーン 『DDD烈火王テムジン』(ATK2000) 

『DDD疾風王アレクサンダー』(ATK2500) 

『DDD怒涛王シーザー』(ATK2400・ORU2)

魔法・罠ゾーン 

リバースカード1

 

 

 

 

 

 

圧倒的フィールド状況になる零児のフィールド。

 

「バトルだ!「疾風王アレクサンダー」で「エアロ・シャーク」に攻撃!」

「攻撃力が下の「アレクサンダー」で凌牙さんのモンスターに?」

 

一見すると自爆特攻に見える攻撃。だが嫌な予感を察した凌牙はすぐに防御態勢にはいる。

 

「させるか!罠発動「ポセイドン・ウェーブ」!!」

 

 

ポセイドン・ウェーブ 通常罠 

相手モンスターの攻撃宣言時に発動する事ができる。

相手モンスター1体の攻撃を無効にする。

自分フィールド上に魚族・海竜族・水族モンスターが表側表示で存在する場合、

その数×800ポイントダメージを相手ライフに与える。

 

 

突然と巨大な波が「エアロ・シャーク」付近に展開し、「アレクサンダー」の剣が止まる。

 

「相手モンスターの攻撃宣言時、そのモンスター1体の攻撃を無効にする!更にその後、俺の場に存在する魚・海竜・水族モンスター1体に付き相手プレイヤーに800ポイントのダメージを与える!」

 

更なる津波が零児に襲いかかるが、無表情で受け止める

 

「この程度の波で、私が動じることは無い。続け「怒涛王シーザー」!「エアロ・シャーク」に攻撃せよ!」 LP11000→10200

「また攻撃…」

 

「怒涛王シーザー」が迫りつつ、零児は手札のカードを発動する

 

「このタイミングでは最早止めることはできない。ダメージステップ時に手札から速効魔法「禁じられた聖槍」を発動。フィールドのモンスターの攻撃力を800下げ、魔法・罠カードの効果をこのカード以外受け付けることができなくなる」 手札6→5

 

 

禁じられた聖槍 速効魔法

(1):フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターはターン終了時まで、攻撃力が800ダウンし、このカード以外の魔法・罠カードの効果を受けない。

 

 

「無論私が対象にするのは「エアロ・シャーク」!」

 

空中から聖なる槍が飛んできて、「エアロ・シャーク」に直撃する。段々と力が失われていく(ATK2900 →2100→1100)

そのおまけか、「アクア・ジェット」の装置まで崩れ落ちる

 

「なっ!?どうして「アクア・ジェット」まで!?」

「いや、魔法罠の効力まで消すのが「禁じられた聖槍」の性能の一つだよ。たとえ永続効果であろうとも、一度打たれればその効果まで消えちゃうからね」

 

遊勝塾サイドのメンバーは、ある意味素良の知識で分かりつつある。そんな中「エアロ・シャーク」は完膚なきまでにサラミにされる。

 

「ぐあああ!!!」 LP8000→6700

「「烈火王テムジン」!凌牙にダイレクトアタック」!!」

 

続けざまに「テムジン」が迫り、凌牙に一閃を加える。

 

「だが、墓地に送られた「ハリマンボウ」の効果でお前の「テムジン」(ATK2000→1500)の攻撃力を500ポイントダウンする!ぐああっ!!」 LP6700→5200

 

その衝撃でかなり後ろまで衝撃波で飛ばされるが、何とか持ちこたえる。その証拠に「テムジン」の体に「ハリマンボウ」の針が命中しており、その影響で力が弱まったのである。

 

「私はカードを1枚伏せ、ターンエンドだ」 手札5→4

 

一進一退…まさにその言葉通りである。だが今の一撃で凌牙のフィールドは完全にがら空きである。頼みの綱は手札のみである。

 

 

「これもやっぱり見抜いていたか零児。このターンで俺の場を全滅にするとはな。一転して俺が追い込まれたか」

「君ほどの実力者なら、私もこれくらいせねばならぬからな」

3つの召喚方法を同時に使いこなし、圧倒的な実力差で周囲を驚かせる零児のプレイング。それに魅了される者は本当に多い。

 

「だがな…俺だってまだ完全に終わったわけじゃねえぜ。見せてやるよ。孤高の鮫の生き様を!俺のターン、ドロー!!」 手札6→7

 

このターンで零児のフィールドのカードを突破しなければ次のターンで敗北は必須レベルである。だが、自然と凌牙はこのターンで突破する策を思いついていた。

 

「俺は手札の「瀑征竜-タイダル」の効果発動!手札のこのカードと水属性モンスター「ハンマー・シャーク」を墓地に送り、デッキからモンスターカード1枚を墓地に送る!」 手札7→5

 

 

瀑征竜-タイダル 効果モンスター 制限

星7/水属性/ドラゴン族/攻2600/守2000

このカード名の(1)~(4)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。

(1):手札からこのカードと水属性モンスター1体を墓地へ捨てて発動できる。

デッキからモンスター1体を墓地へ送る。

(2):ドラゴン族か水属性のモンスターを自分の手札・墓地から2体除外して発動できる。

このカードを手札・墓地から特殊召喚する。

(3):このカードが特殊召喚されている場合、相手エンドフェイズに発動する。

このカードを手札に戻す。

(4):このカードが除外された場合に発動できる。

デッキからドラゴン族・水属性モンスター1体を手札に加える。

 

 

水属性のドラゴンが「ハンマー・シャーク」と共に墓地に送られると、凌牙のデッキからモンスターカード一枚が自動的に出てくる。

 

「俺は「セイバー・シャーク」を墓地に送る!そして手札から魔法カード「死者蘇生」を発動!」 手札5→4

 

 

死者蘇生 通常魔法 制限

(1):自分か相手の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターを自分フィールドに特殊召喚する。

 

 

「墓地のモンスターを特殊召喚する!復活しろ、「セイバー・シャーク」!」

 

 

セイバー・シャーク 効果モンスター

星4/水属性/魚族/攻1600/守1200

このカードはシンクロ素材にできない。

自分のメインフェイズ時に、フィールド上の魚族モンスター1体を選択し、

以下の効果から1つを選択して発動できる。

この効果は1ターンに2度まで使用できる。

この効果を発動するターン、自分は水属性以外のモンスターを特殊召喚できない。

●選択したモンスターのレベルを1つ上げる。

●選択したモンスターのレベルを1つ下げる。

 

 

剣の名を持つ鮫のモンスターが姿を現す

 

「更に手札から、「ダブルフィン・シャーク」(ATK)を召喚!効果は敢えて使わない!」 手札4→3

 

凌牙の元に更にモンスターが増える。更なるエクシーズ召喚の構えだ

 

「行くぜ!俺はレベル4の「セイバー・シャーク」と「ダブルフィン・シャーク」でオーバーレイ!2体の水属性モンスターで、オーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!!」

 

時空の渦に巻き込まれ、2つの光の球が新たな光の柱となる。

 

「吠えろ!未知なる轟き!深淵の闇より姿を現せ!「バハムート・シャーク」(AATK2600・ORU2)!!」

 

凌牙に現れたのは、これもまた以前遊矢とのデュエルで登場した凌牙のエースモンスター。

 

「出た!凌牙さんのエースだ!!」

「痺れるー!!」

 

遊勝塾サイドから活気のある応援が入る。その反面LDS塾生達は少々嫌な形をしている。

彼らは凌牙の事を本当の意味で強く尊敬しているのである。中でも志島北斗はエクシーズ講座を選ぶきっかけとなったほどの決闘者である。

 

「俺はさらに魔法カード「ジェネレーション・フォース」を発動!俺の場にモンスター・エクシーズがあるとき、デッキから「エクシーズ」カードを1枚手札に加える!俺が加えるのは「エクシーズ・リモーラ」!そして「バハムート・シャーク」のORU2つを墓地に送り、手札から「エクシーズ・リモーラ」を特殊召喚する!」 手札3→2→3→2

 

ORU2つが時空に飲み込まれ、そこから「エクシーズ・リモーラ」が出現する。

 

「まだまだ!俺は「エクシーズ・リモーラ」の効果発動!俺の墓地から「セイバー・シャーク」・「ダブルフィン・シャーク」を効果を無効にし守備表示で特殊召喚する!」

 

更なる大量展開で墓地に行った2体の魚族モンスターが復活する。

 

「さあ、行くぜ!俺はレベル4の「セイバー・シャーク」・「ダブルフィン・シャーク」・「エクシーズ・リモーラ」でオーバーレイ!3体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!!」

 

再度現れる時空の渦。だがその渦は今までとは異なる渦。3つの光が渦に入り、巨大なる大爆発を起こす。

 

「現れろ!「No.32」!大いなる鮫の牙の象徴!「海咬龍シャーク・ドレイク」(ATK・ORU3)!!!」

 

 

No.32 海咬龍シャーク・ドレイク 効果・エクシーズモンスター

ランク4/水属性/海竜族/攻2800/守2100

レベル4モンスター×3

(1):1ターンに1度、このカードの攻撃で相手モンスターを破壊し墓地へ送った時、

このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。

そのモンスターを相手フィールドに攻撃表示で特殊召喚する。

この効果で特殊召喚したモンスターの攻撃力は1000ダウンする。

この効果で特殊召喚した場合、このバトルフェイズ中、このカードはもう1度だけ攻撃できる。

 

そこから現れたのは魚の尾びれのオブジェ。そこから段々と変化していき、そこに現れたのは鮫をモチーフとした鮫型モンスターが現れる。左胸に「32」の数字が刻まれている。

 

「!?(ここにきて凌牙が信頼するナンバーズを出してくるだと…やってくれるな)」

 

まさかこのデュエルで「No.」を出してきたのが想定外で合った零児。一方他の遊勝塾とLDSの面々は驚いていた。

 

「な、なんだあのモンスターは!?」

「初めて見るよ、あれ」

「なんか…すごい」

 

とても驚いている様子。そんな中眺めていた素良が何か考え込んでいる。

 

「(あれって、確か「No.」…俺のデュエルで数回ぐらいしか見せてもらってないけど、まだ見たことがないカードもあるんだ)」

 

実の所、遊矢が凌牙の「No.」を見かけているのは「101」と「47」だけである。

 

 

「それほどのモンスター達を呼ぶとは、君も本気の様だな」

「ああ。生半可なエクシーズじゃお前を突破できないからな。バトルだ!「バハムート・シャーク」、「烈火王テムジン」に攻撃!「ゴッド・ボイス」!!」

 

口から発せられる神の声に、「テムジン」は耐えきれず破壊される

 

「くっ…」 LP10200→9600

「更に動くぜ!「シャーク・ドレイク」で「疾風王アレクサンダー」に攻撃!「デブス・バイト」!!」

 

鮫の形をした頭部の光線を放ち、「アレクサンダー」は噛み砕かれそのまま破壊される

 

「…」 LP9600→9300

「まだまだ行くぜ!この瞬間「シャーク・ドレイク」の効果発動!こいつが戦闘で相手モンスターを破壊したとき、1ターンに1度、ORU(3→2)を1つ使い、今戦闘破壊したモンスターを表側攻撃表示で特殊召喚し、攻撃力を1000ポイントダウンする。そして、このターン「シャーク・ドレイク」はもう一度攻撃する権利を得る!」

 

水の渦を飛ばし、当たった場所から紫のサークルが現れ、破壊された「アレクサンダー」(ATK2500→1500)がフィールドに舞い戻る。

 

「連続攻撃可能のエクシーズモンスター!?」

 

連続攻撃可能型のモンスターも様々な特徴を持っている。戦闘破壊然り元々連続攻撃可能型もいる。ただエクシーズで連続攻撃可能型はこの「シャーク・ドレイク」といった「ナンバーズ」ぐらいしか存在していないのである。

 

「鮫は一度狙った獲物を逃さねえ。噛み砕くまでだ!「シャーク・ドレイク」!もう一度「アレクサンダー」を粉砕しろ!「デブス・バイト」!!」

「ぐううっ!!」 LP9600→8300

 

ここにきて、苦悶の表情を見せる零児。その表情を見てここにいるメンバー全員が驚く。凌牙を除いてだが。

 

「はっ、やっと余裕の顔も崩れたか。そうこなくっちゃな!」

 

そう言うと、すぐに凌牙は走り出しアクションカードを確保する。

 

「よし。アクションマジック「ワンダー・チャンス」を発動!」

 

 

ワンダー・チャンス アクションカード

(1):自分フィールド上のモンスター1体を選択して発動できる。

選択されたモンスターはこのターンのバトルフェイズ中、もう1度攻撃できる。

 

 

「俺の場のモンスター1体を選択し、選択したモンスターはこのターン中もう一度攻撃できる!俺は「シャーク・ドレイク」を選択!」

 

これにより、再度攻撃権利を得る。それに伴い「シャーク・ドレイク」の勢いが増す。

 

「行け!「シャーク・ドレイク」!「怒涛王シーザー」に攻撃!「デブス・バイト」!!」

 

だがこの時「怒涛王シーザー」のORUが一つ使われている事を、遊矢達は気づいてなかった。知ってたのは凌牙のみだが。

 

「…」 LP8300→7900

 

本当にこのターンで零児のモンスターを全て破壊したのである。

 

「凄い!凄いよ凌牙さん!このターンで相手モンスターを全て破壊してライフを一気に初期ライフに戻した!」

 

遊勝塾サイドは拍手喝采で大喜び。LDS生徒側も非常に驚いている。

だが…日美香は不敵に笑みを浮かべている。対する零児もまだ終わった表情を見せていない。

 

「見事だ凌牙。君ならこの布陣を容易く粉砕してくると思っていたよ」

「大げさだな。こんなの良くあるパターンじゃねえか」

「確かにな。なら…この一手はどうだ?破壊された「烈火王テムジン」及び「怒涛王シーザー」のモンスター効果発動!「テムジン」は戦闘または相手のカード効果によって破壊され墓地に送られた時、墓地の「契約書」1枚を手札に戻す。よって墓地から「戦乙女の契約書」を手札に戻す。更に「怒涛王シーザー」はフィールドから墓地に送られた時、デッキから「契約書」1枚手札に加える。私はデッキより「地獄門の契約書」を手札に加える」 手札4→6

 

零児のデッキと墓地のカード1枚ずつ飛び出し、手札に加わる。再び厄介な「契約書」カードが手元に加わってしまう。

 

「やっぱりそいつら加えるか…そして」

「ああ。先ほど「シャーク・ドレイク」の攻撃を受ける前に私は「怒涛王シーザー」のモンスター効果を使わせてもらった」

 

それを言うと、突如異次元空間が現れ、そこから破壊された筈の「烈火王テムジン」・「疾風王アレクサンダー」・「怒涛王シーザー」がフィールドに戻ってくる。

 

「なっ!?破壊した筈のモンスター達がフィールドに!?」

「う、嘘でしょ?」

 

またもメンバーが驚く中、零児は機械染みた台詞を言い続ける。

 

「「怒涛王シーザー」は、ORUを1つ使う事でこのターン破壊されたモンスターをバトルフェイズ終了時に、自分フィールドに可能な限り特殊召喚する事が出来る」

「そんな!折角破壊したモンスターがまた…」

 

と言え、先に比べれば勢いはほとんど衰えている状態だ。

 

「「契約書」カード2枚を手札に加え、更に「DDD」が3体…こりゃ、次のターンでまた動きそうだね」

 

「ただし、それだけの利益を得るためにはリスクがある。この効果を発動した次の自分のターンのスタンバイフェイズ時に、この効果で特殊召喚したモンスター1体につき1000ポイントのダメージを受ける」

 

つまり、次の零児のターンで3000ポイントのダメージを受けることは確定である。

 

「俺はカードを1枚伏せ、魔法カード「オーバーレイ・リジェネレート」を発動っ」 手札2→0

 

 

オーバーレイ・リジェネレート 通常魔法

フィールド上に存在するエクシーズモンスター1体を選択して発動できる。

このカードを選択したモンスターの下に重ねてエクシーズ素材とする。

 

 

「このカードは発動後、墓地には送られず場のモンスター・エクシーズ一体のORUになる。バハムート・シャークのORUをひとつ復活させる」

 

バハムート・シャーク

ORU 0→1

 

空になっていた素材が点灯して行く

 

 

「バハムート・シャーク」の効果発動!1ターンに1度、ORU(1→0)を1つ使い、エクストラデッキからランク3以下の水属性モンスター・エクシーズ1体を特殊召喚できる!「ゴッド・ソウル」!」

 

「バハムート・シャーク」が吠えると、凌牙のエクストラデッキからカード1枚が飛び出てくる。そして掴み取る。

 

「出でよ、海の帝王!「牙皇帝シャーク・カイゼル」(DEF・ORU:0)!!」

 

 

牙皇帝シャーク・カイゼル 効果・エクシーズモンスター

ランク3/水属性/魚族/攻1800/守2000

レベル3モンスター×3体以上(最大5体まで)

1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。

このカードにシャークカウンターを1つ置く。

また、このカードが戦闘を行うダメージステップの間、

このカードの攻撃力はこのカードに乗っている

シャークカウンターの数×1000ポイントアップする。

 

 

凌牙の場に恐ろしい程の地響きで現れる、鮫の皇帝に近いモンスターがフィールドに参戦する。

 

「ただし、この効果を使用したターン、「バハムート・シャーク」は攻撃できない、が…」

「そう。この効果は『誓約効果』ではなく『起動効果』の一部として処理される。従って例えバトルを行った後であろうとも、この効果は使える事は可能だ」

 

詳しい事はさておきとして、要は攻撃を行った後でも効果は使える…と言う意味である。無論区別はある為注意が必要である。

他にも「BK スパー」みたいな起動効果の一部として処理されるモンスターも中に入る。

 

 

「更に俺は、水属性・ランク3でORUが無い状態のモンスター・エクシーズである「シャーク・カイゼル」1体でオーバーレイ!1体のモンスターでオーバーレイネットワークを再構築!!フル・アーマード・エクシーズ!!」

 

突然と「シャーク・カイゼル」の体がある意味?分裂をし、そこから何処からか姿を現した「ブラック・レイ・ランサー」が登場し、そこからパーツが装着され、新たな姿となる。

 

「鎧を纏い、現れろ!!「FA‐ブラック・レイ・ランサー」(ATK・ORU1)!!」 

 

 

FA-ブラック・レイ・ランサー 効果・エクシーズモンスター

ランク4/水属性/獣戦士族/攻2100/守 600

水属性レベル4モンスター×3

このカードは自分フィールドのX素材の無いランク3の水属性Xモンスターの上に重ねてX召喚する事もできる。

(1):このカードの攻撃力は、このカードのX素材の数×200アップする。

(2):このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した時、

相手フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。

その相手のカードを破壊する。

(3):フィールドのこのカードが戦闘・効果で破壊される場合、

代わりにこのカードのX素材を全て取り除く事ができる。

 

 

まさに完全武装した「ブラック・レイ・ランサー」が姿を現す。そしてこの力はバリアン七皇「ナッシュ」としての力の一部である。

そう、カオスの力を操るのであれば、モンスターを新たな力に目覚めさせることが可能である。

 

「エクシーズモンスターを再構築!?「トレミス」とはまた違う召喚方法があったなんて…」

「すげえ…やっぱ凌牙先生は見ていて凄いぜ!!」

 

北斗と刃が驚きのあまり思ったままの感想を出している。まあ、ZEXAL世界ではある意味再構築がメインでもあるが。

 

「(それにしても、本来こいつは「フル・アーマード・エクシーズ」があってこそ真価を発揮するんだがな…やっぱ『ヌメロン・コード』の影響か?)」

 

あまり詳しく知られてないが、『ヌメロン・コード』の影響で本来ZEXAL住人が使用していたカード効果は、全て我々が使っているカード効果に代わっているのである。まあ、『ナンバーズ』に関しては少々別であるが。

 

「そして、こいつの攻撃力はORU1つにつき攻撃力を200ポイントする。よって現状は2300になる。俺はこれでターンエンドだ」 手札2

「では君のエンドフェイズ、私はこのカードを使わせてもらう。罠発動、「DDDの人事権」!」

 

 

DDDの人事権 通常罠

(1):自分の手札・フィールド・墓地の「DD」モンスター及び

自分のPゾーンの「DD」カードの中から合計3枚選んで持ち主のデッキに戻す。

その後、デッキから「DD」モンスター2体を手札に加える事ができる。

 

 

先のターンで伏せられていたリバースカードが発動する。DDモンスターの駒が描かれたチェス盤に見える。

 

「手札・フィールド・墓地の「DD」カードの中から合計3枚選び、持ち主のデッキに戻す。そしてその後、デッキから「DD」モンスター2枚を手札に加える事が出来る。私は場の「アレクサンダー」、墓地の「DDケルベロス」と「DDリリス」をデッキに戻し、デッキからこの「DD」モンスターを2体加える」 手札6→8

 

すぐさまに新たな戦術を披露するかの如く、入れ替えをしつつ新たな「DD」カードを加える零児。だが、その際見せた「DD」モンスターはすぐに手札に加わったため内面が見れてない。

 

「凌牙。ここまで私を追い詰めるのもこの世を探し当てても君しかいないようだ」

「買いかぶり過ぎだろ全く…と言え、相変わらず見事な戦術だな。だが、この戦況で俺の布陣を突破するには役不足すぎだろ?それに、もうお前のデッキは完全に見切っている。次の戦術の流れ方もな」

 

そうである。長い間この2人はデュエルしてきた。それゆえ癖や特徴も分かっている。

だからこそどう読み切るかにかかっているのである。

 

「…ああ。恐らく君の伏せカードも、恐らく次の一手を読み切っている戦法であろう。だからこそだ、君には最高に素晴らしい一手を見せてもらいたい。そう、そこにいる榊遊矢。君にもだ」

「俺にも?」

 

突然名を出され驚く遊矢。それは…すぐに分かる事になるとは思いもしなかった。

 

「見せてやろう、凌牙。君に見せた事が無い私の新たな戦術を。そして榊遊矢、次は君の番だ。ペンデュラム召喚を使えるのは君だけなのか、その目で確かめるがいい!私のターン、ドロー!!」 手札8→9

 

ドローをすると、零児のマフラーがいつもより風に舞い動く。

 

「まず「怒涛王シーザー」の効果で、私は3000ダメージを受ける。そして手札から魔法カード「闇の誘惑」を発動!」 LP7900→4900 手札9→8

 

闇の誘惑 通常魔法 制限

(1):自分はデッキから2枚ドローし、その後手札の闇属性モンスター1体を除外する。

手札に闇属性モンスターが無い場合、手札を全て墓地へ送る。

 

 

「デッキからカードを2枚ドローし、その後手札の闇属性モンスター1体を除外する。除外する闇属性モンスターが無い場合、手札を全て捨てるリスクを得るが問題は無い。手札の「DDナイト・ハウリング」を除外する」 手札8→10→9

 

すぐさま手札交換をし、完全に場と手札…全ての準備を整えた零児。そして手札の2枚を手にかけ発動する。そう…何もかも吹き飛ぶ一手が発動する

 

「私はスケール1の「DD魔導賢者ガリレイ」とスケール10の「DD魔導賢者ケプラー」で!」

「なんだって!?」

 

そう…ペンデュラムカードである。遊矢しか持ってない筈のカードを使ってきたのである。これには一同壮絶。そして凌牙も驚くがすぐに冷静になる。

 

「ペンデュラムスケールにセッティング!!」 手札9→7

 

 

DD魔導賢者ガリレイ 効果・ペンデュラムモンスター

星10/闇属性/悪魔族/攻 0/守 0

【Pスケール:青1/赤1】

(1):自分は「DD」モンスターしかP召喚できない。

この効果は無効化されない。

(2):自分スタンバイフェイズに発動する。

このカードのPスケールを2つ上げる(最大10まで)。

その後、このカードのPスケール以下のレベルを持つ、

「DD」モンスター以外の自分フィールドのモンスターを全て破壊する。

【モンスター効果】

「DD魔導賢者ガリレイ」のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードを手札から捨て、自分フィールドの、

「DD」カードまたは「契約書」カード1枚を対象として発動できる。

そのカードを持ち主の手札に戻す。

この効果は相手ターンでも発動できる。

 

 

DD魔導賢者ケプラー 効果・ペンデュラムモンスター

星1/闇属性/悪魔族/攻 0/守 0

【Pスケール:青10/赤10】

(1):自分は「DD」モンスターしかP召喚できない。

この効果は無効化されない。

(2):自分スタンバイフェイズに発動する。

このカードのPスケールを2つ下げる(最小1まで)。

その後、このカードのPスケールの数値以上のレベルを持つ、

「DD」モンスター以外の自分フィールドのモンスターを全て破壊する。

【モンスター効果】

このカード名のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードが召喚・特殊召喚した場合、

以下の効果から1つを選択して発動できる。

●自分フィールドの他の「DD」カード1枚を対象として発動できる。

そのカードを手札に戻す。

●デッキから「契約書」カード1枚を手札に加える。

 

 

零児の間に2つの機械モンスターが現れ上空に上る。どちらとも手足が無く左右それぞれ惑星の動きをした球体を複数持ち、カタカタと動く。そして片方に「1」と「10」の数字が現れる。

 

「あれはペンデュラムモンスター!?」

「嘘…」

「何で…どうしてあいつがペンデュラムを…」

 

一同驚く中、零児はペンデュラム召喚を行っている。

 

「これでレベル2から9のDDモンスターが同時に召喚可能!我が魂を動かす大いなる力よ!その身に宿りて闇を切り裂く新たな光となれ!ペンデュラム召喚。出現せよ、私のモンスター達よ!!!」

 

上空から紫の光線らしきものが地上に降り立ち、激しく光る。

 

「全てを統べる三体の超越神。「DDD死偉王ヘル・アーマゲドン」(ATK)!!!」 手札7→4

 

 

DDD死偉王ヘル・アーマゲドン 効果・ペンデュラムモンスター

星8/闇属性/悪魔族/攻3000/守1000

【Pスケール:青4/赤4】

(1):1ターンに1度、自分フィールドの「DD」モンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで800アップする。

【モンスター効果】

(1):1ターンに1度、自分フィールドのモンスターが戦闘・効果で破壊された場合、

そのモンスター1体を対象として発動できる。

このカードの攻撃力はターン終了時まで、

対象のモンスターの元々の攻撃力分アップする。

この効果を発動するターン、このカードは直接攻撃できない。

(2):このカードは、このカードを対象としない魔法・罠カードの効果では破壊されない。

 

 

上空から現れたのは、青いクリスタル像。しかもそれが同時に3体である。

その像の中にある紫色のコアが恐らく原動力であろう。圧倒的な威圧感を放ち対戦者である凌牙に対し強い力を放っている。

 

「攻撃力が3000が3体も…」

「零児…お前やっぱり」

 

凌牙はこの段階で完全に気づく。親友である零児はどうやら秘密裏でペンデュラムカードの開発に成功していたようだ。凌牙にすら内緒である。

 

「済まないな凌牙。だが…これを出したからには君に負けるつもりは毛頭ない。バトルだ!「ヘル・アーマゲドン」、「シャーク・ドレイク」に攻撃!」

 

紫の球体から今までにない巨大なエネルギーが蓄えられ、それが一気に射出し紫の光線となって大量に降り注ぐ。

 

「ちっ、だがお前の伏せは読み通りだ!罠発動「聖なるバリア-ミラーフォース」!相手モンスターの攻撃宣言時に発動!相手攻撃表示モンスターを全て破壊する!」

 

 

聖なるバリア-ミラーフォース 通常罠

(1):相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。

相手フィールドの攻撃表示モンスターを全て破壊する。

 

 

恒例である聖なるバリアに攻撃は止められ、その紫の光線は零児のモンスター全てに降り注ぐ。だが…

 

「甘いぞ凌牙!「ヘル・アーマゲドン」は対象を取らない魔法・罠カードでは一切破壊されない!」

「なんだと!?」

 

「ヘル・アーマゲドン」達はその光線を自分のエネルギーに変換する。逆に「テムジン」と「シーザー」は受けきれずに破壊される。

 

「そしてこの瞬間「烈火王テムジン」及び「怒涛王シーザー」の効果発動!デッキより「地獄門の契約書」を、墓地から「魔神王の契約書」をそれぞれ加える!」 手札4→6

 

まさかの予想外の防御性能。だがここで「ミラーフォース」を使わなければ凌牙のライフは完全に尽きてしまう危険性がある為だ。

そして再度「ヘル・アーマゲドン」の光線が発射され「シャーク・ドレイク」に命中し破壊される。

 

「ぐあああああ!!!!」 LP5200→5000

 

凄まじい爆風に巻き込まれる。だが無情にも残りの「ヘル・アーマゲドン」2体が攻撃を仕掛ける

 

「更に「ヘル・アーマゲドン」2体で「バハムート・シャーク」・「FA-ブラック・レイ・ランサー」にそれぞれ攻撃!」

 

無常なる紫の光線により2体のモンスターは直撃する。その内「バハムート・シャーク」はすぐさま崩れ落ちるが「ブラック・レイ・ランサー」は耐えている。

 

「ぐっ!だが、「FA-ブラック・レイ・ランサー」は破壊される場合、ORUを全て使う事でその破壊を無効にできる!」 LP5000→4600

 

何とか辛うじて耐えきっている。だが…突然と破壊される。

 

「なに!?ぐああ!!!」 LP4600→3700 

「え!?破壊耐性があるのにどうして…」

 

疑問に思う。だが、零児の場に何かのカードが発動していた。

 

「私は攻撃の前にこの罠カード「ブレイクスルー・スキル」を発動させてもらった」

 

 

ブレイクスルー・スキル 通常罠

(1):相手フィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。

その相手モンスターの効果をターン終了時まで無効にする。

(2):自分ターンに墓地のこのカードを除外し、

相手フィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。

その相手の効果モンスターの効果をターン終了時まで無効にする。

この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない。

 

 

いつの間にか伏せていたカードをオープンしていた。

 

「このカードは相手効果モンスター1体の効果をこのターン終了時まで無効にする。つまり、君の場の「FA-ブラック・レイ・ランサー」の効果を無効にさせてもらった。これにより攻撃力上昇効果と破壊耐性は消えることになる」

 

完全に凌牙の場はがら空きになってしまう。完全に不利んな場…まさに絶体絶命である。

 

「メインフェイズ2、私は手札より永続魔法「地獄門の契約書」を発動!その効果によりデッキから「DDD反骨王レオニダス」を手札に加える」 手札4→3→4

 

新たな「DD」カードを加える。しかもそれは紛れもないペンデュラムカード

 

 

DDD反骨王レオニダス ペンデュラム・効果モンスター

星7/闇属性/悪魔族/攻2600/守1200

【Pスケール:青3/赤3】

(1):自分が効果ダメージを受けた時にこの効果を発動できる。

このカードを破壊し、さらにこのターン、

LPにダメージを与える効果は、LPを回復する効果になる。

【モンスター効果】

(1):自分が効果ダメージを受けた時に発動できる。

このカードを手札から特殊召喚し、

受けたダメージの数値分だけ自分のLPを回復する。

(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、

自分が受ける効果ダメージは0になる。 

 

 

「また新たなペンデュラムモンスターまでも…」

「私はカードを2枚伏せターンエンドだ」 手札4→2

 

 

今零児が伏せたカードの一つ、恐らくこのターンで加えた「戦乙女の契約書」であることは明白である。

 

「(「戦乙女の契約書」は手札の「DD」もしくは「契約書」カードを1枚捨てる事で擬似的な「サンダー・ブレイク」が使えるフリーチェーン…俺の手札で今突破できるカードはねえ。しかもこのドロー次第で全てにかかっている)」

 

圧倒的に追い込まれている。この状態をどう突破するのか…

零児のフィールドのに攻撃力3000の「ヘル・アーマゲドン」3体に伏せカード2枚。しかもその内の一枚は「戦乙女の契約書」。攻撃力アップに加え擬似的な破壊効果まである。まさにこのターンで決めねば敗北確定である。

その際遊矢達は零児が出したペンデュラムカードに驚きの色を隠せてない様子。

 

 

 

「(…全く、俺もあの頃と変わらねえか。こんなに絶体絶命に陥っても、楽しい気持ち…遊馬、アストラル。お前らを思い出すぜ)」

 

そんな時、不敵にも凌牙は少しながら笑みを浮かべていた。そう、強敵相手に燃えて来たのである。

 

「行くぜ零児。俺の全力のデュエル。受けてみろ!俺のターン、ドロー!!」 手札0→1

 

今ドローしたカードを見てすぐに発動する。

 

「俺は魔法カード「貪欲な壺」発動!」 手札1→0

 

 

貪欲な壺 通常魔法 制限

(1):自分の墓地のモンスター5体を対象として発動できる。

そのモンスター5体をデッキに加えてシャッフルする。

その後、自分はデッキから2枚ドローする。

 

 

困った時で有名な壺が出てくる。

 

「墓地のモンスターカード5枚を選択し、デッキに戻す。そしてその後デッキからカードを2枚ドローする!俺は墓地から「バハムート・シャーク」・「シャーク・カイゼル」・「FA-ブラック・レイ・ランサー」・「エアロ・シャーク」・「シャーク・サッカー」をデッキに戻す。そして…カードを2枚ドロー!!!」 手札0→2

 

再利用しつつ更に2枚ドロー。このドロー次第である意味勝敗が決する。

 

「(俺の手札、確かにこれならまだ行ける。だが…)」

 

今の手札を見てどう思ったか。確かにこれらのカードを使えばまだ何とか対抗できる。しかし、凌牙としてはやや自身がない様子に見える

 

「(…ここであのカードを使えば、確かに零児のペンデュラムモンスターは倒せる。だが、下手に力を制御できなかったらどうする。この塾が危険に及ぶ可能性があるっ)」

 

迷っている。どうやら打開策はあるようだが、それを使って良いのか。

 

「(俺は…俺は…)モンスターを1体裏守備表示でセット。リバースカードを1枚伏せ、墓地のタイダルの効果発動。墓地からシャーク・サッカーとエアロ・シャークを除外して特殊召喚。ターン、終了」 手札2→0

 

瀑征竜-タイダル

DEF2000

 

「凌牙さんが、攻められなかった…?」

「あの先生が動けない?あり得ないっ」

 

使えなかった。遊矢を守る為に立ち向かった筈なのに手足が出なかったのである。己の力を…

 

「(凌牙…君の欠点はそこか。甘さゆえの優しさか。私の事は気にせずに使えば、まだ勝てる筈だ。恐らく、君が先のターンで伏せたカードは「トラップ・スタン」。あのカードを使えば確実に次のターン罠戦術は完全に封じられる。そうすれば確実に次の一手を打ち、私のプランは崩された…)

 

 

トラップ・スタン 通常罠

(1):このターン、このカード以外のフィールドの罠カードの効果は無効化される。

 

 

どうやら凌牙の戦術を読み切っていたそうだ。孤高のサメと言えど、仲間意識には何やかんだで甘いのである。

 

戦況は確定。最早勝負は見えたも同然である。

 

「(それに、手札には今条件を満たすカードもない。それ以前、このデュエルに対して今は遊勝塾を乗っ取るつもりはない。榊さんのことを考えれば…早く凌牙の誤解を解くか)私のターン、ドロー!!」 手札2→3

 

そしてスタンバイフェイズに以降したとき、突如ペンデュラムゾーンにいた「ガリレイ」と「ケプラー」のスケールが変動し始める。電子系統がおかしくなったのか、徐々に数字変更が入る。

 

 

DD魔導賢者ガリレイ スケール1→5

DD魔導賢者ケプラー スケール10→2

 

 

「なに!?スケールが勝手に変わった!?」

 

突然の事に驚く零児。すぐにPゾーンにあるケプラーとガリレイのテキストを見ると

 

「(馬鹿な、Pスケールの数値が急激に変更しているだと。ガリレイとケプラーは少なくても2つずつ上下での変動にしていたはずが、いつの間にテキストが勝手に書き換えられている…まさか)やはりプロトタイプ…まだまだ安定しないか」

 

そう、これらのカードはまだプロトタイプ。レオ・コーポレーションでは既に遊矢のペンデュラム召喚研究をされているのである。

試作段階と言えど、使用は可能にしている。零児のデュエルディスクもその様に施さなければ暴発してしまう危険性は非常に高いのである。現に破壊はされなかったもののカードテキストが不安定でバグじみた効果になってしまうことも。

 

「(だが…この状況は)」

 

未だにスタンバイフェイズ段階。メインに入ろうとしていない。寧ろ…何かを悟っている様子。

 

「ククク…ハハハハハハ…」

 

何かが視えた。そう、零児はこの時何かが視えたのである。

それは己に対する能力の甘さでは無い。完全に気付けてなかった事実に気がついたのである。

 

「何故今まで気づかなかった…ペンデュラムも完成系では無い事に!」

「なに!?」

「私には見えた!ペンデュラム召喚の新たな可能性を!今からそれを実証して見せよう!」

 

 

零児のこの言葉…誰一人として理解できる者はいなかった。凌牙ですら分からない展開である。

 

「(一体、何を始めるつもりなんだ!?)」

 

全員零児の一手を見つめる。その時

 

「何ですって!?」

「マルコ先生が!?」

 

零児が今からやろうとしていたとき、観戦していた所から声が上がった。日美香と真澄が突然と驚きの声を出したのである。

 

「どうした中島?」

 

すぐさま部下である黒スーツの男性、中島に連絡を入れる零児。そこでその真相が分かる。

 

「…凌牙、このデュエルは中止だ」

「中止だと。さっきの真澄達の言葉になにか」

「詳しくは移動しながら話す。戻るぞ」

 

デュエルの方は中断となる。2人はデュエルディスクの機能を停止し離れる。

その際観客席にいた遊矢がすぐさまこちらに来る。急いできたのか随分と息を荒げている。

 

「ま、待って!あんたは一体…どうしてペンデュラムカードを」

「君は榊遊矢であったな。榊遊勝の御子息の」

「!父さんを知っているのか」

「無論。君の父上については良く存じ上げている。アクションデュエルの開発者として、心から尊敬している」

 

遊矢の目線を確認する。そしてすぐに顔を上げる。

 

「ペンデュラムカードについては、現在は我が社のトップシークレットになっている。ここで答えるつもりはない。だが、自己紹介だけはしておく。私の名は『赤馬零児』。そこにいる神代凌牙とは、友人だ」

「そことはなんだ、そこは」

「なに、気にするな。今日の所は済まなかった。私の判断ミスで君に危害を加えてしまい、申し訳ない事をした。いずれ君とも一度お手合わせしたい物だ。では、失礼する」

 

そう言い零児はデュエルフィールドを離れる。凌牙も遊矢に一言をかける。

 

「遊矢、今日の所は済まなかった。口だけの俺で悪かった」

 

そう言い零児と一緒にここを去って行った。

 

 

「赤馬…零児。凌牙さんの友人…」

 

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