神代凌牙 LP8000 手札5
VS
沢渡シンゴ LP8000 手札5
「(そういえば、既に新たなデュエルルールにすると零児は言っていたな)」
これからデュエルすると言うときに、凌牙はディスクに展開されている箇所を見つめながら思い出していた
「(新たなマスタールール。大半のルール改定に召喚系統にも仕様変更されている分類もちらほらある。大会から完全にこのルールに仕様にするが特に影響受けるのは・・・Pゾーン。そして新たに追加されたEXモンスターゾーン)」
凌牙自身のDパッドの画面を押してフィールド状況を確認する。そこには自由枠にあったPゾーンが魔法罠ゾーンの左右端にしかおけなくなっている。そしてメインモンスターゾーンの左から2・4番目に新たに追加されたモンスターゾーンがあった。
実際凌牙のディスクにも、その新たなモンスターゾーンが追加されていた。
「(ルール改定でP召喚する時、EXデッキから召喚されるときは必ずこの追加されたEXモンスターゾーンでの召喚しかできなくなる。他の召喚は従来通りだがPだけが例外で禁則・・・恐らく大量展開防止でやってるだろうな)」
P召喚はそのあまりに強い展開力と維持する影響のためか、ある程度抑制しないとバランスが保てない・・・と判断されたため、このようなルール改定となったのである。
「(俺や他の生徒たちは問題ねえが、一番の問題は零児に遊矢のハズ。まあ、零児の場合そこまでP召喚に拘ることはねえから問題ないが、遊矢が明らかに痛手だろうな)」
そう思いながら、今後のP召喚が必ずしも有利になることがないと言わしめんとした新ルールを思いながらこの先のデュエル環境はどうなるのか・・・不安しかないが、自然と燃え滾ってきた凌牙である。
「(だが…何故零児はこんな不利になるルールを採用したんだ?もし今後ランサーズがP召喚に頼るってことになるなら戦力面の抑制をここで使うのは流石によくねえ)」
「おーい!おーい!!!先生、俺もうターンエンドだぜ!!なにぼーっとしてるんだよ!!」
ダンダンと足を立てながら沢渡の声が響きわたり、凌牙はどうやらいつの間にか思考の考えにどっぷりハマっていたようだ。
「っと悪い。考えこんじまったな・・・さて、場面は」
そういい凌牙は沢渡の場面を改めて確認する
沢渡シンゴ LP8000 手札:4
モンスターゾーン
無し
魔法罠ゾーン
炎舞-「天キ」
修験の妖社(カウンター0)
「(あいつが今フィールドにあるカードは炎舞-「天キ」…あれは確か発動処理後に獣戦士族モンスターを1体手札に持ってくるサーチカード。んで、もう一枚は…修験の妖社?あれは初めて見るカードだな)」
炎舞-「天キ」 永続魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):このカードの発動時の効果処理として、
デッキからレベル4以下の獣戦士族モンスター1体を手札に加える事ができる。
(2):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、
自分フィールドの獣戦士族モンスターの攻撃力は100アップする。
修験の妖社 永続魔法
「修験の妖社」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、
「妖仙獣」モンスターが召喚・特殊召喚される度に、このカードに妖仙カウンターを1つ置く。
(2):このカードの妖仙カウンターを任意の個数取り除いて発動できる。
取り除いた数によって以下の効果を適用する。
●1つ:自分フィールドの「妖仙獣」モンスターの攻撃力はターン終了時まで300アップする。
●3つ:自分のデッキ・墓地から「妖仙獣」カード1枚を選んで手札に加える。
2枚のカードをみて、1枚は知っているがもう一枚は初めて見るカード。凌牙はテキストを見て、恐らくだが答えが出た。沢渡の新デッキというのは獣戦士族がメインでカテゴリーが妖仙獣というデッキ。
だが先のターンの流れを見ていなかったので、次の動き方が全く見えない。ただ、ターンの流れを見ると召喚した後だったため、モンスターが手札に戻ったのか?という推測をする。
「中々面白そうなデッキだな。だが、俺とてこれぐらいの修羅場は乗り越えて来たんだ!それを見せてやるぜ!俺のターン、ドロー!」 手札5→6
場面は変わり、社長室にて零児はちょうどデュエルルームでのデュエル風景を見ていた。
「やはり凌牙は、新たに開発したデッキとも渡り合える感じが見られるな」
そう呟きながら、零児は一枚の地図を見ながらつぶやいた
「・・・エクシーズ召喚。それは本来この次元において4つに分断された世界の中で何とか取り入れることができた召喚方法の一つ。故に、このスタンダート次元においてエクシーズ召喚をそのまま持ってこられるのは本来不可能の分類」
眼鏡を手にやりながら零児は一人呟き続ける
「3年前、榊さんが独断で融合次元に行ってしまったのがきっかけか一時期次元の不安定になった。その時、何らかの形で他の次元とこのスタンダード次元が融合してしまった」
「気づけば、その次元は完全にスタンダート次元との違和感を完全になくしてしまい歴史そのものが繋がり合った」
ペンを取ると零児はある地点にペンを立てる。それはハートランドシティ。
「2年前、突如として一人の決闘者の名前がこの舞網のほうに轟いた。エクシーズ召喚の使い手にして大会で不正行為して一時期名が消えていた決闘者、神代凌牙。あらゆる情報を知っている私ですら、そのシティと決闘者についても全くと言っていいほど知らない無名」
「エクシーズ召喚を普及させてはいたが、それはまだこのLDSだけの召喚方法。他からの召喚は絶対できない。だが、そのシティは何故かエクシーズ召喚が栄えていた。だからこそ、一時期はエクシーズ次元と繋がってしまったのかと疑問に思った」
そして零児は電子画面を出し、そこからエクシーズカードのリストを全て出している。
「しかしその根拠を否定したのは、『ナンバーズ』カード。いくら私でもこのようなカードカテゴリーを生み出したわけではない。元々あった世界にこのようなカードも一切ない」
「故に断言できる。凌牙が住んでいたハートランドシティ・・・それはスタンダード・融合・シンクロ・エクシーズ次元のどの次元にも当てはまらない全く異なる次元」
電子画面を消し、零児はデュエルのほうを見つめていた。デュエルはいつの間にか終盤を迎えていた。
「・・・凌牙、君とそもそも接触を企てたのも未知たる次元におけるエクシーズ召喚使い手として、また赤馬零王の野望を阻止する究極の一手にするため。そして、彼の周りに集まる決闘者たちの力を借り盤石の体制にすること」
「そして君が使うナンバーズ、それらを使いこなせるようになれば、戦いの有利にもできる。凌牙、私は目的を果たすためならあらゆる手段を使ってでも奴の計画を阻止しなければならない」
「加えて今回発案したこのマスタールール。多数のカードを生産できた以上、牙を剥かれた対策として抑制する方法も編み出さなければならない。例えるなら、身近な牙にもな」
デュエル画面を消し、後ろを振り返る零児
「…これが君の持ちうる情報で正しいか?」
気づけばデュエルは終盤に差し掛かっていた。
「トドメだ沢渡!バトルだ!!「FAークリスタル・ゼロ・ランサー」(ATK2700→5200→7700)で「魔妖仙獣 独眼群主」に攻撃!「クリスタル・ジャベリン」!!!」
「ぬわああああああ!!!!!!」 LP2000→0
WIN 神代凌牙
デュエル空間が解除されて、一息入れる凌牙
「俺の勝ちだな。良いところまで行ったが、まだ使いこなせてない様子だな」
「し、仕方ねえだろうが!まだ初見のデッキなんだ。何とか俺の分かる範囲でカード入れたつもりだけどな」
沢渡とのデュエルは決して悪くなかった。まあ、流石に詰めの甘さに知識面がやや抜けているところがあるも、磨ければまだまだ可能性は非常に高い方だ
「とりあえず、お前に残された時間はもう本当少ない方だ。今日はもう遅い、明日朝一で今日の続きをするぜ」
「おう!こうなったらとことんまで頼むぜ先生!!」
それからこの2日間、短いようで長い凌牙の授業を徹底的に受けた沢渡は劇的な進化を遂げていた。
常に何が起こるか分からない事やP召喚に対する方法、ルール改定に及ぶ変更点などなど徹底的に覚えさせた。
「・・・よし。取り合えずこの2日間よく耐えたな沢渡。俺のやれるところはここまでだ」
「うげえ・・・な、何とかやりぬい、た」
机にてバタンキューする沢渡。完全に魂が?げるぐらいまで鍛えることに成功したようだ
「もう当面授業は勘弁してえぜ」
「流石に大会中は授業とかは一切する気はねえから安心しな。まあ、終わったら元通りだが」
他愛のない会話を終え、凌牙は沢渡と面を向かう
「当日、頑張れよ沢渡。しっかり生かせよ?」
「当たり前だ!先生も、ようやくプロリーグに向けての本番もあるんだろ?そっちもな!」
「・・・ああっ」
そして当日、舞網チャンピオンシップが開催される
運命は彼らに、どのような残酷な結末を迎えるのか
余談であるが今日の運勢占いにて
『今日●●座のあなたはー、とことんツイてない日々がこれから待ち構えてます。乗り越えられなかったら-、死にまーす!』