星野アクア…人生二周目は有馬かなを狂うほど愛したい…   作:あえch

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アクア…有馬かなを愛しすぎる人生二周目 第四話

 

 

 

 

 

 

 

「お兄ちゃん!ドラマ出るんだってね!」

 

「あぁ、今日甘な」

 

朝食を食べながらルビーと言葉を交わす。

かなと会ったことばかり喜んでいたがルビーとまた会えたことも俺にとっては嬉しいと実感する…

 

(今日甘は通過点に過ぎない…)

 

一周目の俺にとって今日甘は鏑木PのDNA採取が目的だった。

しかし今回は別である。

かなとの仲を深め、Pとの交流も深めなければならない。

 

(Pがいないと、この先詰むからな…)

 

そう考えながら俺は外へと足を運ぶ…

『今日甘』を全力で利用してやろうと心に決めながら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「前は勝手に料理食べて悪かったな」

 

「別に良いけど!ああいうの他の女の子は勘違いするからやめなさいよ」

 

今日甘の話し合いという口実でカラオケに呼び出した俺は最初に彼女に謝る…

勘違いじゃないんだけどな…

 

「あんたが食べたのもうあんたしか食べれないんだから腐る前にまた私の家来なさいよっ///」

 

唐突なお誘いに俺の脳が混乱する…

マジか…

 

(これなら今日甘終わったタイミングで告白出来るな…)

 

まだ会って時間も経っていないというのに側から見たらもうラブラブである。

 

「そういえば、ルビーが演技上手くないって言ってたぞ」

 

「演技抑えてるに決まってるでしょ!」

 

周りは大根…でも見れる作品にしたいという彼女の言葉が俺の耳に残る。

すると軽く話した後、脚本と原作の漫画を彼女から手渡しされた。

 

表情はもちろん冷静なままだがかなと二人きりと思うとなんだか落ち着かない…

俺は彼女の手を取り語りかける。

 

「良い作品にするためによろしくな」

 

「そうね、よろしく」

 

(これは良いのか…)

 

俺は彼女の真っ白で綺麗な手を掴み、夢中で堪能する…

 

「…」

 

「…」

 

そして指を開いて彼女に指を絡ませようとする…いわゆる恋人繋ぎを試みた時だった。

 

「長いわ!」

 

そう言って彼女は俺の手を振り解く。

 

「なんか一曲歌うか…」

 

「アクアの歌ちょっと気になる〜」

 

そう言われて俺はマイクを取る。

選んだ曲は…

 

『ピーマン体操』

 

短い前奏…

その時点で彼女は察する。

 

「ばかっ!なんであんたがこの曲知ってんのよ!」

 

その声が狭い部屋に響き渡る…

俺は少しニヤつきながらかなとマイクを奪い合った…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あんた、相当演技上手いわね…」

 

ザァーという雨の音…

そんな中でも撮影が中断することはない。

 

(そりゃあ有馬かな(嫁)直伝の演技だからな…)

 

「普通にかなの方が上手いだろ」

 

「ふふっ、まぁね〜」

 

「でも…」

 

そう彼女が言うと俺たちはほぼ同時に周りの演技を見る…

あまりにも酷い演技に俺もかなも苦笑いが止まらない…

 

(まぁ、でも答えは分かってるからな)

 

彼女の認められる時期が来たという言葉に心がズキンとする…

 

リハーサルも終わり俺も周りも本番にそなえる…

水溜りが踏まれる音…静かな部屋に響き渡らないほど小さな声で俺はメルトに囁く。

 

「近くで見るとブスだな」ボソッ

 

一周目より少しだが演技力で底上げされるストーカーの演技…

そんな演技が少しだが鏑木Pの心を溶かす。

そう、ほんの少し…例えば『出演者を一人増やす』ぐらいの我儘を通せるぐらいには…

 

そんな少しの変化が彼女の惚れた瞳に映し出される…

 

「はい、お疲れさん。今日は解散ね〜」

 

そんな声がしてその場は解散となる。

俺は傘をさすとかなにそれを差し出した。

 

「ほらっ、今日傘持って来てなかっただろ?」

 

俺はそう言ってフードを被り外に出ようとする。

すると彼女が俺を引き止めた…

 

「私のこと濡らさないなら相合傘してあげても良いわよ…///」

 

彼女は周りを見て誰もいなくなったことを確認すると広げた傘の下で俺を待つ。

もちろん断る理由なんてあるはずもない。

 

「それ一応俺の傘だからな」

 

「そこは良いでしょっ!」

 

そう言われて俺はゆっくりと傘に入る…

横目でチラッと見る彼女を尻目に後ろからそーっと肩に手を持っていく…

 

「言っとくけど俺も濡れたくないからな」

 

「…え?」

 

そして俺は傘を持ってない方の手で彼女の肩を引き寄せた。

 

「ちょっと!?」

 

口をぱくぱくさせると何か言いたそうな顔で俺を見つめてくる…

しかしその前に俺は口を開いた。

 

「かな…『  』だ」

 

「ん?ごめん、雨の音で聞こえなかった」

 

「…やっぱりなんでもない」

 

「え!ちょっと!気になるんだけど!」

 

そんな声が雨の中に混じる…

この二周目最大の天敵…それが待ち受ける試験の結末は…

 

 

 

 

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