星野アクア…人生二周目は有馬かなを狂うほど愛したい…   作:あえch

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アクア…有馬かなを愛しすぎる人生二周目 第六話

 

 

 

 

 

 

 

 

 

わざわざ一年の一般科クラスから二年の芸能科クラスに走って移動する…

息を切らして走る姿は『オタク』と言われてもしょうがないほどだ。

…まぁ、夫なのだが。

 

話しかけるわけでもなく遠くからじっくり観察する。

友達と話している彼女がにこっと微笑んだ。

 

(笑ってる所見れたな…)

 

俺には悪態をついてくる彼女の笑顔が見れるのは控えめに言って最高だ。

彼女の可愛い顔を見た反動で上がってしまった頬を少し下げながら俺は携帯で連絡する。

 

「今日の放課後時間あるか?」

 

(来るぞ…)

 

………

 

……

 

 

連絡に気付いた彼女が携帯を確認する。

その瞬間一瞬で赤くなった彼女…

分かりやすくてほんと可愛い…

 

「忙しいけど行ってあげる」

 

彼女の返事はOK。

俺はある物が入った箱をギュッと握り込む…

その箱の中身は幸せが詰まった小さい物…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私とアイドル、やりませんか?」

 

ルビーがかなに問う…

俺としてはもちろん妹も大事なのだが…

 

(かながアイドルで得したこと無かったからな…)

 

これは建前で彼女がアイドルになったら俺が付き合えない…

妹には悪いが今回は手助けは出来ない。

 

すると足を組んで座る彼女が口を開く。

 

「…悪いけどアイドルは出来ない…他を当たってちょうだい」

 

「…うぅ、先輩しかいないから〜」

 

なんとか引き下がるルビー。

断る有馬かな…

しかしそんな両者の口数も少しずつ減っていく。

 

(でも、かなのこと事務所には入れたい)

 

「…ルビー、席外してくれるか?」

 

「分かったよぉ…お兄ちゃんなんとか説得お願い」

 

そう言って離れていく妹…

俺は少しずつかなに近付いていく。

 

「…何よ?アイドルはやらないわよ」

 

「別にそれを言おうとしたわけじゃない」

 

…俺はゆっくりと地面に膝を着く。

目線のあった彼女がドキッとしたのか肩を震わせた…

 

「…俺のこと、どう思ってる?」

 

俺は小さく口を開く。

二周目でも怖いものは怖い…

 

「…何が言いたいのよ…」

 

夕日が彼女の横顔を照らす。

俺は目を瞑って覚悟を決めて…

 

「かなと会った時から愛してる、それ以上でもそれ以下でも無い」

 

彼女の白くて綺麗な指が忙しなく動く…

夕日に当たって無い方の顔や体も火照って行く…

 

「良ければ結婚を前提に付き合って欲しい」

 

そう言って俺はポケットから箱を取り出す。

開けて見せたのは結婚指輪…好きな人の色、、、赤い宝石が乗った綺麗な指輪…

頭を下げた俺を見ながら彼女が明らかに狼狽える。

 

「え、、、け、結婚?」

 

そしてほんの少しの沈黙…

 

「これ…ぷ、プロポーズってことよね?」

 

彼女は自身の薬指を見つめると整理された頭でみるみるうちに顔を赤くする。

俺は返事を待たずに彼女の手を取る。そして…

 

「ほら、ぴったりだ…」

 

細くて綺麗な指に赤色の宝石を乗せる…

そして彼女が口を開こうとした刹那。

 

「あふあがわたしにぃ…」

 

彼女は頭から湯気を出して倒れ込む…

どうやら色々と限界だったらしい。

 

(普通にやりすぎた…)

 

俺は倒れた彼女の頭を持ち上げる。

首をぶんぶん振って正気を取り戻した彼女が俺に向かって大きめの声…

 

「好きじゃないけど好きだから付き合ってあげるっ///」

 

俺は更に力を込めて彼女の頭を持つ。

彼女はそれに呼応するように更に恥ずかしがって…

 

「でも結婚は…ひゃっ!?」

 

そして半ば無理矢理、彼女の顔に俺の顔を近付ける…

次の瞬間には軽く触れ合う柔らかい唇…

 

ちゅっ…

 

(あぁ〜、幸せすぎる…)

 

彼女の目が見開いたと思ったら次の瞬間には閉じる…

軽いキスなのにどうやら相当効いたらしい…

 

「ちょっ!デートもしてないのにキスはまだでしょ!」

 

どうやら彼女には順番があったらしい…

まぁ、俺からしたらどうでもいい。

どうせ全部するしな。

 

「じゃあデートもするか…海、山、街…かなと一緒なら何処でも良いな…」

 

そう言った俺は彼女の頭を持って滑り台に持っていく。

軽い体を滑り台に置いたのは逃げ場を無くす為…

 

「ちょっ、ちょっと…アクアっ///」

 

今度は深いキス…

二周目初めてのディープキスは飢えていた俺の体に染み渡る…

 

俺としては逃げ出すかな?と思って滑り台に抑え込んだのだがしばらくすると俺の首に腕が回される…

どうやら彼女は逃げずに立ち向かうらしい。

んーん、という彼女の言葉が音となりどろどろに溶け合う…

 

「もぉーいっかいぃ…」

 

おねだりする彼女にニヤけが止まらない…

彼女の無意識に浮いた腰が震える…

しかし甘い時間は突如として終わりを迎える。

 

「お兄ちゃん!まだ!?」

 

遠くから聞こえる声…

その声に最初に反応したのは腕の中にいる俺の彼女…

 

彼女はビクッと震えると俺を力いっぱいふき飛ばす。

荒い息で乱れた制服を焦りながら直す…

 

「ふつうにあんた襲ってるのと同じだからっ!」

 

落ちた帽子を拾うと力の抜けた、まるで子鹿のような足で立ち上がりながら俺を見つめてくる…

そんなことを言っている彼女だが恥ずかしさからか俺のことを見つめられないらしい…目線を合わせては外すを繰り返す。

 

俺は少し笑って彼女を見つめて…

 

「…事務所入るだろ?」

 

「…まぁ、入ってあげる///」

 

そしてゆっくりと指を絡める…

硬い指輪が俺の指に当たるのがなぜだか心地よくて…

これ以上の俺にとっての幸せはきっと無いだろう…

 

「せんぱーい、口に唾付いてるよ。だらしないな〜」

 

「!?うっさいわね!」

 

 

 

しかしこのタイミングで付き合う判断がアクアの首を絞める…

好きすぎる故の失敗。

それは仕方ないことなのかもしれない…

 

 

 

 

 

 

 

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