気づいたらデュエルアカデミア   作:りんごうさぎ

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死のバトルロワイヤル

「なにィ!? いきなり敵が3カ所で同時に現れただとォォ!?」

「そうなのよ! あっちもこっちも大騒ぎで十代のダンナ達が慌てて向かっていったのよ~~」

「それは大変なのニャ」

「……」

 

 今この場には万丈目と俺、大徳寺。俺には聞こえないが万丈目はおそらく精霊から情報を得たのだろう。会話しているような仕草だ。

 

 しかし……セブンスターズは協調性がない個の集まりだと思っていた。それがまさか同時に攻めてくるなんて……相手もそれだけ焦っているのかもしれない。

 

 大徳寺は特に変な様子はないが、おそらくヤツはこの動きをあらかじめ承知していたはず。敵の行動が変わるとすればそれは大徳寺を介してしかありえないからだ。史実と異なる原因はセブンスターズ側ではなく俺にしかない。

 

「よし、ならこの万丈目サンダーも敵の首をとってきてやろう」

「十代と明日香が出ていき万丈目で3人目。ということは俺の出番はなしか」

「かもしれないニャ」

 

 “かも”だと? 引っ掛かる言い方だな。

 

 今回の動き、俺はこう考えている。今までの対戦結果で俺を倒すことは無理だと感じた敵さんは俺を避けることを選んだ。今回のセブンスターズとの戦いにおいて敵の目的は勝つことではなくデュエルエナジーの補給。なら駒を減らされる前に他のデュエリストと戦えばいい。同時に別の場所に現れたのは俺が一人しか相手できないようにってことだろう。

 

 だがこれは俺にとっても都合がいい。俺の目的は十代が成長するチャンスを減らしつつ三幻魔に復活してもらうこと。デュエルエナジーを稼ぎつつ十代は1回しかデュエルしないならむしろ好都合というわけだ。

 

「俺にも休息はあってもいいし、たまには休ませてもらうよ。明日香がいなくなっているし俺は吹雪の様子を見ている」

 

 病室に行くと吹雪の意識が戻っていた。

 

「どうした? 何か言いたいのか?」

「あ……ぐぅ……た……い……た……ん」

「タイタン?」

「貴様が悪魔を宿したデュエリスト……世渡天真……」

「誰だ!」

 

 いきなり背後から男の声。セブンスターズがこっちにも来たのか? 

 

 振り返ると声の主はタイタン。どうしてこいつがここに?

 

「その男の命が惜しければ私についてこい」

「……イヤだと言ったら?」

「へっ……」

「ぐぁぁぁああああ!!!」

 

 突然もがき苦しむ吹雪。なるほど、これが闇の力か。こいつにここで死なれてはダークネスに辿り着くことができなくなる。藤原と戦うために必要な存在だ。見捨てるわけにはいかないか。

 

「裏切り者には闇の力による制裁が待っているぅ……」

「いいだろう。だが俺と戦うつもりなら貴様は後悔することになる。さらに強さを増した俺のデッキにお前ごときでは到底及びはしない」

「それはどうかな……ククク、ならばついてくるがいい! 悪魔のデュエリストよ!」

 

 闇の空間に入ると廃寮の地下デュエル場に通じていた。たしかタイタンと明日香が戦ったのもここだったはず。単に相手が俺に変わっただけか?

 

「やっとおいでなすったか、世渡天真」

「ファラオたる余を待たせるとは不届き者め」

「何!? セブンスターズが3人!? お前らは十代達が追っていたはず!」

「それは私の部下の黒蠍盗賊団と」

「余の親衛隊だ」

 

 こいつら、いっちょ前に陽動作戦か!? ということは……敵の狙いは俺!? まさか……!!

 

「3人がかりで俺を潰そうってわけかい?」

「ククク……察しがいいな。貴様は我々にとって邪魔になり過ぎたのだ。ここで永遠の闇へ葬らせてもらおう」

「……3人連続で戦えばいいんだろう。速攻でケリをつけてやる」

「ダメだ! ルールはバトルロワイヤル方式! 我々3人と同時に戦ってもらう!」

「バトルロワイヤルだと!?」

「ククク……貴様に拒否することはできない。拒否すれば力づくで闇の世界に引きずりこむまでのこと」

 

 チッ! きたねェな。陽動作戦が完璧に決まってしまった以上援軍の到着はありえない。俺もこんな事態は想定していなかったから完全に後手を踏んでしまった。

 

 バトルロワイヤルということは完全に全員が別のプレイヤーとして参加することになる。回るターンもバトルできる回数も手札の枚数も敵は俺の3倍。

 

 ハッキリ言って超不利。俺にとって最悪のルールだ。

 

 しかも黒蠍やスピリッツ・オブ・ファラオはゾーンを圧迫する。だがバトルロワイヤルならフィールドは共有しないのでその問題も解決してしまう。こいつら考えたな。

 

 かなり計画的な犯行だ! ……アムナエルの入れ知恵か?

 

 俺は現在複数のデッキを持ち歩いている。闇のデュエルに敗北は許されない。万が一の場合に備えた本気のデッキ……使うならここしかない。

 

 強すぎるデッキは周囲に知られることになれば禁止制限行きになるので大っぴらには使えない。だがギャラリーがいない今は別。思う存分暴れられる。

 

 この3人には地獄を見て貰おう。バトルロワイヤルにしたことが仇となることもある。そのことを思い知らせてやる。

 

「いいだろう。セブンスターズが弱すぎて退屈していたところだ。ハンデとしては丁度いい。遊んでやるよ」

「生意気な口が利けるのは最初だけだ。負ければ貴様は魂をカードに封じられる。絶望の中で闇に沈むがいい!」

「果たしてカードに閉じ込められるのはどちらかな?」

「「「デュエル!!」」」

 

 全員が円形に並びバトルロワイヤルが始まった。最初の一巡は攻撃できないがここで後手を踏めばほぼ負け。先手は頂く。

 

「ドロー! モンスターをセット! カードを5枚セットしてターン終了!」

「なに? フハハハ! いきなり手札事故を起こしたか。とことん運に見放されたようだな、テンシンくぅん?」

「俺はターン終了と言った。さっさと続けろ」

「チィ……口の悪いガキだ……。ならば次は私のターン! ドロー! まずは天使の施しを発動! 3枚ドローして2枚を捨てるぅ。ニィ……」

「何を引いた?」

「捨てられたトリック・デーモンの効果を発動しデッキからデーモンの騎兵を手札に加え、そのまま召喚する」

「トリック・デーモン……いいカードを持ってやがる」

 

 

《トリック・デーモン》

効果モンスター

星3/闇属性/悪魔族/攻1000/守 0

このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードが効果で墓地へ送られた場合、

または戦闘で破壊され墓地へ送られた場合に発動できる。

デッキから「トリック・デーモン」以外の「デーモン」カード1枚を手札に加える。

 

 

《デーモンの騎兵》

効果モンスター

星4/闇属性/悪魔族/攻1900/守 0

(1):フィールドのこのカードが効果で破壊され墓地へ送られた場合、

「デーモンの騎兵」以外の自分の墓地の「デーモン」モンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターを特殊召喚する。

この効果で特殊召喚したモンスターはこのターン攻撃できない。

 

 

「さらにデーモンの将星を手札から特殊召喚。このカードは場にデーモンカードがあれば特殊召喚できるのだ。そして特殊召喚に成功したとき、効果によりデーモンの騎兵を破壊する!」

 

 

《デーモンの将星》

効果モンスター

星6/闇属性/悪魔族/攻2500/守1200

このカード名の(1)の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできない。

(1):自分フィールドに「デーモン」カードが存在する場合、

このカードは手札から特殊召喚できる。

このターン、このカードは攻撃できない。

(2):このカードの(1)の方法で特殊召喚に成功した場合、

自分フィールドの「デーモン」カード1枚を対象として発動する。

その自分の「デーモン」カードを破壊する。

(3):このカードがアドバンス召喚に成功した時、

自分の墓地のレベル6の「デーモン」モンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。

 

 

「騎兵は破壊されればモンスターを蘇生できる。まさか既に……」

「そうだ! 甦れ、戦慄の凶皇ジェネシス・デーモン」

 

 

《戦慄の凶皇-ジェネシス・デーモン》

効果モンスター

星8/闇属性/悪魔族/攻3000/守2000

(1):このカードはリリースなしで召喚できる。

(2):このカードの(1)の方法で召喚したこのカードの元々の攻撃力・守備力は半分になり、

エンドフェイズに破壊される。

(3):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分は悪魔族モンスターしか特殊召喚できない。

(4):1ターンに1度、自分の手札・墓地の「デーモン」カード1枚を除外し、

フィールドのカード1枚を対象として発動できる。

そのカードを破壊する。

 

 

「おい、俺達の番はまだ回ってこないのかい? タイタンのダンナァ?」

「慌てるな首領ザルーグ。あと少しだ。手札からフィールド魔法、伏魔殿―悪魔の迷宮

―を発動! さらにデビルズサンクチュアリを発動しトークンを生成! そしてフィールド魔法の効果でジェネシス・デーモンを選択しトークンを除外! 選択したモンスターと同レベルのヘル・エンプレス・デーモンを特殊召喚! これで私のデーモンは破壊を免れることができるというわけだ。さて、カードを1枚セットしこれで私はターンを終了するぅ」

 

 

《伏魔殿-悪魔の迷宮-》

フィールド魔法

このカードがフィールド上に存在する限り、

自分フィールド上の悪魔族モンスターの攻撃力は500ポイントアップする。

また、自分フィールド上の「デーモン」と名のついたモンスター1体を選択して発動できる。

選択したモンスター以外の自分フィールド上の悪魔族モンスター1体を選んでゲームから除外し、

自分の手札・デッキ・墓地から選択したモンスターと同じレベルの

「デーモン」と名のついたモンスター1体を選んで特殊召喚する。

「伏魔殿-悪魔の迷宮-」のこの効果は1ターンに1度しか使用できない。

 

 

《ヘル・エンプレス・デーモン》

効果モンスター

星8/闇属性/悪魔族/攻2900/守2100

このカード以外のフィールド上で表側表示で存在する

悪魔族・闇属性モンスター1体が破壊される場合、

代わりに自分の墓地に存在する悪魔族・闇属性モンスター1体を

ゲームから除外する事ができる。

また、フィールド上に存在するこのカードが破壊され墓地へ送られた時、

「ヘル・エンプレス・デーモン」以外の

自分の墓地に存在する悪魔族・闇属性・レベル6以上のモンスター1体を

選択して特殊召喚する事ができる。

 

 

 タイタン 手札2枚 将星 戦慄 女帝 伏魔 伏せ1枚

 天真   手札0枚 セット1枚 伏せ5枚

 

「やっと終わったか。ようやく私のターン! ドロー! 強欲な壺を発動! 2枚ドロー! さらに増援を発動! 効果により私自身、首領・ザルーグを手札に加える!」

「いきなり持ってきたか」

「当然そのまま召喚! これで準備は整った! 発動! 黒蠍団召集! 集まれ野郎ども! お勤めだ!」

 

 一気に5体のモンスターを並べてきた。恐ろしい引きだな。しかもあれらは精霊を宿したカード、ということは1枚ずつしか入ってない可能性が高い。

 

 その運があるなら……エクゾディアを揃えた方が早くないか?

 

「ご苦労様……」

「カードを1枚セットしターン終了」

 

 あれはおそらく黒蠍コンビネーションだろう。因縁の(ハズレ)カード……。

 

 思い出すのはトーラの高笑いだけだ。

 

「やっと余のターンか。どいつもこいつもファラオたる余を待たせよって。余は強欲な壺を発動し、ファラオのしもべを守備表示で召喚する。カードを3枚伏せターン終了」

 

 おい! お前はなんにも仕掛けないのかよ!? スピリッツ・オブ・ファラオはどうしようもなかったか? あわれだな、王様。

 

 これで3人全員の出方は見れた。そろそろ俺も動くか。

 

「エンドフェイズ! 俺はリバースカードを発動させてもらう!」

「なにぃ!? このタイミングで発動だと?」

「どうせ大したカードではあるまい」

「まず1枚目! 自業自得! 対象は高をくくっているお前だ! 首領・ザルーグ! モンスターを展開し過ぎた報いを受けろ! 2500ダメージを与える!」

「何だと!?」

「さらに仕込み爆弾を発動! これもお前だザルーグ! 1500ダメージ!」

「いきなりライフゼロ?! まだ見せ場が!?」

「お頭ァ!?」

 

 黒蠍盗賊団は闇のゲームに敗北しカードになった。元々精霊だからノーダメージな気がするので少しずるい。

 

「3枚目! 強欲な瓶! 1枚ドロー! 4枚目! 積み上げる幸福! 2枚ドロー! さらに5枚目! 連鎖爆撃! タイタンに2000ダメージ!」

「ぐっ?! なんてやつだ……いきなり1.5人分のライフを持っていかれるとは……」

「……なぜ余にはダメージを与えない?」

 

 自業自得などはモンスターの数を参照するので黒蠍優先。タイタンはこのターンでゼロにする。

 

「そして俺のターン! ドロー! 戦慄の効果でタイタンの場は悪魔族しか特殊召喚できない。だがこいつも同じ悪魔族、問題はない」

「何!? まさかいきなり引いたのか!?」

「そうだ! 出でよラヴァゴーレム! ヘル・エンプレスとジェネシスを喰らえ!」

 

 攻守の要になる2体の皇帝デーモンは倒した。そして1000ポイントのダメージはほぼ確定。あと一押しだ。

 

「カードを3枚伏せて反転召喚! メタモルポット! リバース効果発動! 手札を5枚補充」

「ここで5枚補充だと! まずぅい!!」

 

 

《メタモルポット》

リバース・効果モンスター

星2/地属性/岩石族/攻 700/守 600

(1):このカードがリバースした場合に発動する。

手札があるプレイヤーは、その手札を全て捨てる。

お互いにデッキから5枚ドローする。

 

 

「貴様はここで終わりだ! マジック発動! ミスフォーチュン!」

 

ミスフォーチュン

通常魔法

相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動する。

選択したモンスターの元々の攻撃力の半分のダメージを相手ライフに与える。

このターン自分のモンスターは攻撃する事ができない。

 

「や、やめろぉ!」

「対象はラヴァゴーレム! よって1500ダメージを与える!」

「嫌だ! やめてくれぇ!」

「余のリバースカードを発動! マジック・ジャマー! これでミスフォーチュンは無効だ!」

「おぉぉぉ!!! ありがたぁい!!」

「チッ……余計なことを! 連鎖爆撃を念のためエンドフェイズに使っておいて正解だったな。カードを2枚セットしてターン終了」

「ならば余もエンドフェイズにカードを発動しよう!」

「エンドフェイズに発動するカードが流行っているぅのか?」

 

 そんなまさか。王様がエンドフェイズに発動するのは元々だ。超効率の悪いコンボ。

 

「余は第一の棺を発動! 効果で第二の棺をデッキから場に出す」

「では私のターン、ドローぅ!」

「何もさせない。スタンバイフェイズ、ラヴァゴーレムの効果にチェーンしてリバースカードを発動! まずは仕込みマシンガン! タイタンに1600ダメージを与える!」

「何ぃ!?」

「余のリバースカードを発動! 魔宮の賄賂! カードの効果を無効にし1枚ドローしてもらう」

「おいおい……王様が賄賂かよ?」

「政治に不正はなかった! これはあくまでゲームだ!」

 

 言い訳がましいな。偽りの最強デュエリストだったことといいこの王様はウソまみれなんじゃないのか?

 

 逆に何度も味方を助けるチームプレーはいい意味で王様らしくない。棺を破壊されたことがないとか言ってた割にサイクロン系統へのケアはしっかりしているし本当に謎の人物だ。

 

 ヨイショされてたがそこそこの実力も本当にあった、というところかな?

 

 ま、タイタンには退場してもらうけどね。

 

「ふーん……なら改めて2枚目の仕込みマシンガン! 結局タイタンはこれで終わりだ」

「ブラァァァァァ!!」

 

 魂の牢獄に囚われたか。やつのデーモンデッキは侮れない。早めに倒せて僥倖だ。

 

 テンシン 手札3枚 メタモルポット 伏せ3枚

アビドスⅢ 手札4枚 ファラオのしもべ 第一 第二

 

 

「さらにタイタンはエンドフェイズを迎えずに敗北したので第三の棺は出せないぞ」

「くぅ……そこまで計算して余ではなく他の2人を先に倒したのか! 小癪な! 余のターン、ドロー! 不幸中の幸い、余にはメタモルポットの効果で潤沢な手札がある! 一気に攻めさせてもらうぞ! まずは手札から魔の試着部屋を発動!」

 

 ヒョイヒョイヒョイ!

 

 マーダーサーカスゾンビ2体に王家の守護者とサウザンドエナジーか。こいつも強運だな。

 

 しかしその強運が仇となる。

 

「これでモンスターを3体特殊召喚!」

「成功時に自業自得を発動! これで2000ダメージだ」

「ならばチェーンして神秘の中華なべを発動! マーダーサーカスゾンビをコストに1350のライフを回復する!」

「ダメージを減らしつつ回復……少しはやるようだな」

「余は最強のデュエリストだぞ! 侮るでない!」

 

 そういえば自分は最強だと思い込んでいるんだった。ならそのふざけた思い込みをぶっ潰してやろう。

 

「さらにチェーンして和睦を発動! 続けてチェーン4! 連鎖爆撃! 1600ダメージを与える!」

「余のチェーンを利用して連鎖爆撃の威力を上げるとは……そなたも腕に覚えがあるというのは間違いないようだな」

 

 自業自得は3体に減って1500ダメージ。回復と連鎖爆撃で差し引き250ダメージだ。

 

 LP 4000 → 2250

 

「これで戦闘も無意味。どうする?」

「余は馬の骨の対価を発動! 王家の守護者をコストに2枚ドロー! さらに魂を導く者を発動! マーダーサーカスゾンビをコストに1350回復! マーダーサーカスゾンビをデッキから手札に加える! さらにカードを2枚セットしてターン終了!」

 

 LP 2250 → 3600

 

 こいつ……デッキを回しながら回復してくるとは。一番俺がされたくなかった動きだ。カウンター罠を使うことといいこのデッキにとっては相性が悪い。

 

  天真  手札3枚 メタモルポット 

 アビドス 手札1枚 ファラオのしもべ 第一 第二 伏せ2枚

 

「ドロー! ファイヤー・トルーパーを召喚し効果! このカードを墓地に送り1000ポイントのダメージを与える!」

「カウンター罠発動! 天罰! マーダーサーカスゾンビを捨てて無効だ!」

 

《ファイヤー・トルーパー》

効果モンスター

星3/炎属性/戦士族/攻1000/守1000

このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、

このカードを墓地へ送って発動できる。

相手ライフに1000ポイントダメージを与える。

 

 

《天罰》

カウンター罠

手札を1枚捨てて発動する。

効果モンスターの効果の発動を無効にし破壊する。

 

 

「カードを3枚セットしてメタモルポットを守備表示。ターン終了」

「エンドフェイズ! いよいよ第三の棺が現れる! これらのカードを全て墓地に送りスピリッツ・オブ・ファラオを特殊召喚! 」

 

 

《スピリッツ・オブ・ファラオ》

効果モンスター

星6/光属性/アンデット族/攻2500/守2000

このカードは通常召喚できない。

「第一の棺」の効果でのみ特殊召喚する事ができる。

このカードが特殊召喚に成功した時、

自分の墓地からレベル2以下のアンデット族通常モンスターを

4体まで特殊召喚する事ができる。

 

 

 まさかこんなモンスターの召喚を許してしまうとは。結構粘るね。

 

「それで?」

「むっ! 余のモンスターを侮るなよ! その効果でマーダーサーカスゾンビを3体特殊召喚!」

「チェーンしておジャマトリオを発動! 先に王様のフィールドをおジャマで埋めておこう」

「そうはさせん! 盗賊の7つ道具! ライフコスト1000と引き換えに無効!」

「王様が盗賊の道具使うのか? それは首領ザルーグが使うべきなんじゃ?」

「フン! 奴は死んだ! だから余が使ってやったのだ! モンスターは攻撃表示だ! ファラオのしもべも攻撃表示に変更!」

 

 LP 3600 → 2600

 

 一応形は整えたか。総攻撃を全て受ければライフは尽きる。

 

「果たして俺の伏せカードを躱しきれるかな?」

「余は攻撃あるのみ! まずはファラオのしもべでメタモルポットを攻撃」

「どうぞ」

 

 残りは3体。

 

「やはり和睦のようなカードは尽きているな。ならば続けてスピリッツ・オブ・ファラオで攻撃する!」

「ディメンション・ウォールを発動! 戦闘ダメージを相手に移す」

「またダメージか! だが100残った! あと3体の攻撃が通れば……」

「おっと! 王様が何もチェーンしないなら俺の番だ」

「ここでさらにチェーン!? どこまでもチェーンに拘る男だな、お前は!」

「まぁね。ラストチェーン発動! 連鎖爆撃! 800ダメージを与える!」

「ぐあぁぁぁぁ!!」

 

 アビドスもカードに封じられたか。これで俺はセブンスターズのうち4人の身柄を確保したことになる。使い道があるとは思えないが一応持っておこう。

 

 3枚のカードを拾いあげた時、デュエル場に大勢の人間が駆け込んできた。

 

「マンマミーヤ!」

「もう終わったのか!?」

「クロノスに三沢、それに十代達もいるな。ずいぶんと遅かったじゃないか」

「その手にあるのはまさか!?」

「3人のセブンスターズが同時に襲ってきた。今回はお前らを俺から引きはがし3対1で俺を倒す陽動作戦だったようだ」

「まさか……その状況であなたは勝ってしまったの!? しかも見たところ無傷で……!」

「テンシンすっげぇーー!!」

 

 無邪気に驚いているのは十代だけ。残りは視線に畏怖の念がこめられている。

 

 カードをポケットにしまいこの場所から立ち去ろうとすると明日香に呼び止められた。

 

「あの! 私の兄さん、吹雪兄さんが意識と記憶を取り戻したの!」

「そう。よかったな」

「それでさっき兄さんから話は聞いたわ。兄さんをかばってセブンスターズと戦ったって! あなたが負けなくて良かった。本当にありがとう」

「……記憶が戻ったならダークネスとなった経緯についてきいておく必要がある。しゃべれるのか?」

「あぁ。だが僕は自ら望んでダークネスとなったわけではない」

 

 そして吹雪の発言により大徳寺が闇のデュエルに関わっていたことが明らかとなる。

 




フルバーン最強
マッチ戦じゃなければ環境デッキにもかてます
テンシンも元々フルバーンの使い手だったという裏設定です
ちなみにチェーンバーンは異教徒でフルバーンが正統派と思ってます
一時休戦入れるやつも異教徒です
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