ヒロアカ世界でLBXをアーマーとして造って戦える五条勝に憑依転生してもうた、誰か助けて 作:ジューク
なんかこれ、思ってたより好評…?
いやいや、まさかね…
雄英高校の1日の内、午前中は基本的な座学が中心だ。
そして午後からは、ヒーロー科ならヒーロー基礎学といったように各々の科ごとに異なる授業となっている。
そしてここ、サポート科の午後の授業はアイテム作成である。
「というわけだ。この資材は好きに扱ってくれ。足りないものがあったら私の所まで来るように」
『はい!』
パワーローダーの言葉に元気な返事をした1年H組の面々は、それぞれのアイテム作りのために解散し、工具や材料を手に早速取り掛かっていた。
無論、五条も例外ではない。アーマー系のサポートアイテム用の設備に作成中のアーマーを引っ掛け、溶接面を被ってバーナーを電子部分に近づけ、溶接を始める。バチチチと心地いい音を出しながら、弄っている部分に意識を集中させる姿は匠のようだ。
そして五条は一旦手を止めて溶接面を上げ、白い戦闘機のような翼に紫を中心としたカラーリング、空気抵抗を抑えるような独特の形状のアーマーを見据えた。
「(このペースなら、体育祭までにはオーディーンは間に合いそうだ…後はハーデス…イフリートは…完成したにはしましたが、使うのは校内に凶悪な
そんなことを考えながら、五条は再度溶接面を降ろし、点火したバーナーを溶接部位に近づけ…
「!?」
いきなり大声を出され、盛大に手を滑らせた。その拍子にバーナーの火が、よりによって飛行用の
直後、鉄製のドアが吹き飛ぶほどの爆発が工房で発生した。
「いや~、すみません!つい気になったので声をかけちゃいました!!」
「つい、で出る被害じゃないんだよ発目…!」
「あたたた…」
何事かとすっ飛んで来たパワーローダーは、頭を擦りながら起き上がる壁山ヘアの五条を心配しつつ、同じく壁山ヘアになった女子生徒…発目明に静かな怒りを向けている。
「ってああああああぁぁーーーー!!!??私のオーディーンがぁぁぁ!!!」
あゝ無情。五条が丹精籠めて、"個性"適用圏内まであと十数%というところまでできていたオーディーンが先ほどの爆発でバラバラの部品となり、工房内部に散乱しているのを見た五条は、顎が外れるほど開いた口で絶叫し、地面に両手両膝を突いてどこぞのイノベーターのボスロボがやられた時よろしく絶望していた。それを更に深くするように、オーディーンのメットがカランと悲しげな音を立てて転がっている。
「うっそでしょォ……!?」
「すみません!うっかりしてました!」
「満面の笑みで言うんじゃないよ発目!」
「回避!」
反省してるのかしてないのか、他者から見れば絶対反省してないだろと言うであろう満面の笑みで謝罪する発目に、パワーローダーはその発達した爪を持つ手をガオンと振り下ろしたが、発目は機敏な動きでそれを躱す。
「すまない五条…取り敢えず、壊れたアーマーは私と発目が責任持って直すよ」
「…いえ、結構です。それだと私の"個性"の都合で二度手間になるので」
「…というと?」
どういうことかピンときていないパワーローダーに、いつの間にか髪型を普段の渦巻き前髪に戻し、パンパンと煤を払って立ち上がった五条は説明し始めた。
「私の"個性"『顕現』ですが、「自力で」50%分を作成しなければ発動しないという欠点があるんです。そのため、その最初の50%は「私一人で開発する」必要があるんですよ。設計図もありますし、飛行プログラムもバックアップをしてるので問題はありません」
「なるほど…すまないね。その代わり、材料はこちらで可能な限り見繕うよ。発目。お前はその手伝いだ。来なさい」
「ちょっと待ってくださいパワーローダー先生!それより彼と一度話を――」
何かを主張する発目の首根っこを猫を持ち上げるように掴んだパワーローダーは、ため息を吐きながら工房の奥に消えていった。
「……さて、まずはさっさと修繕しなければ…」
幸い壊れたのは内部パーツだけで、外装にそこまで深刻なダメージはない。それを理解した五条は、散らばったオーディーンだったものの外装をかき集め始めた。
「それで、そのアーマーはどういうベイビーなんですか!?」
「………貴女の方こそどういうメンタルしてるんですか…?」
翌日、オーディーンの修繕をしていた五条に声をかけたのは、少し目元に隈を付けた、昨日の爆発の元凶である発目だった。ただし、今度はバーナーを使っていない時に面と向かって声をかけている。
「で、どういうベイビーなんですか!?」
「『
「飛行ギミックですか?それも可変型の」
「…!」
昨日見られたとはいえ、翼などはまだ取り付けていないにも関わらず、一瞬でギミックを見抜かれたことに五条がメガネの裏で軽く瞠目しているのを横に、発目は優しい手付きでオーディーンの肩アーマーに触れる。まるで、アーマーの意思を感じ取っているようにさえ思える仕草だった。
「空気抵抗を考慮したデザインが要所に見られるもののどこかチグハグだったので、そうかと。素晴らしいです…アイデアも、腕も。そして何より、このベイビーが貴方を認めているようにすら思えます。よければ、先日のお詫びと言っては難ですが、これを使ってください」
一頻りアーマーを見つめた発目は、満足そうに頷くと五条の方を振り向き、腰のポーチから取り出した紙の束を取り出して五条の手に握らせる。五条はその紙束の一枚を両手に持つと、そこに書かれていたものに驚愕した。
「これは…ギミックの説明書と設計図…?」
「はい。昨日の夜、私なりに何かできないかと考え、書いてみました。『開発』は貴方がする必要があるのでしょうが、『アイデア』にまでは範囲は及ばないと思いまして」
「ですが…これは技術者からすれば個人情報を渡すのと同義で――」
遠慮がちな五条の言葉をバッサリ切り捨てた発目は、自信満々な笑みで口を開いた。
「………えぇ。絶対に、完成させてみせます」
紙束を握る手に力を込めた五条は、早速作業に取り掛かろうとし…此方に向けられた視線の主を目にした。
「相澤先生…?」
「取り込み中悪いな。今からヒーロー科の授業があるんだが、少しお前の手を借りたい。パワーローダーには既に話をつけてある」
「授業内容は?」
「
「
カンカンとオーディーンを小突いた五条に、相澤はニヒルな笑みを浮かべた。
「…文句無しの合格だ」
しかし、五条は後にこの事を後悔する。
なぜなら…
自ら、
どうなってんだよ…()
そしてヒロアカ最終話…早すぎるだろ…
ありがとう堀越先生…そしてアシスタントの方々…
次回作どうなるんですか(無茶振り)