ヒロアカ世界でLBXをアーマーとして造って戦える五条勝に憑依転生してもうた、誰か助けて   作:ジューク

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どうも皆さん、ジュークです。
20巻の際のビルボードを整理すると、
神野以前のビルボードって
1位:オールマイト
2位:エンデヴァー
3位:ホークス
4位:ベストジーニスト
5位:エッジショット
6位:クラスト
7位:ウォッシュ
8位:ヨロイムシャ
9位:リューキュウ
10位:ギャングオルカ
で、「ミルコ入ってなくね?」ってなるんですよね。
20巻のビルボードはオールマイトがいなくなったのとコマ中の説明を踏まえると
1位:エンデヴァー(↑)
2位:ホークス(↑)
3位:ベストジーニスト(↑)
4位:エッジショット(↑)
5位:ミルコ(↑)
6位:クラスト(→)
7位:シンリンカムイ(↑)
8位:ウォッシュ(?)
9位:ヨロイムシャ(↓)
10位:リューキュウ(↓)
となります。
クラストが変動していないとなると、オールマイトを入れたらミルコが入る枠って6位以上に無いんですよね。
ウォッシュはランクの上下が語られていませんが、11位以下から入ってるようではないので、シンリンカムイのランクインに合わせて1つ下がったと仮定すると、神野以前のビルボードにはどうしてもミルコが入れなくなるんですよね。
もしかしたらファンブックとかにあるのかもしれないけど、自分は基本そういうの読まないからわかんないです。
有識者教えてクレメンス。


破壊の怪物

 

 

 

 (ヴィラン)の襲来。

 

 

 それも、平和の象徴(オールマイト)を始めとした屈指のヒーローたちが集うこの場所(雄英高校)でそれが起きたという事実は、進学したばかりで場慣れしていない生徒たちに緊張を走らせるには十分だった。

 

 

「先生!侵入者用センサーは!」

 

「勿論あります。ですが…」

 

「機能していないということは、敵の中にジャミングが可能な"個性"を持つ者がいるということ…そして首魁と思われる手だらけの敵の発言から、おそらく狙いはオールマイトと見ていいでしょう。何より問題なのは…敵が我々のカリキュラムを知っていたということです」

 

 

 生徒たちが慌てる中、五条は銃口を敵に向けながら状況を分析する。それに続くように、ゴーグルを装着した相澤はその場で指示を出し始めた。

 

 

「13号避難開始!生徒の安全を最優先に、学校に連絡試せ!上鳴、お前もだ!」

 

「っス!」

 

「相澤先生。勝手ながら、援護させていただきます。状況が状況ですし、なるべくここで数を減らした方が合理的でしょう?」

 

「………しくじるなよ」

 

 

 止めても無駄だと悟ったのか、相澤は階段を飛び降り、迎え撃とうとした敵の"個性"を無効化。わけがわからず棒立ちになった数人を捕縛布で縛り、互いの頭をぶつけて無力化した。

 

「ばかやろう!!あいつは見ただけで"個性"消すっつうイレイザーヘッドだ!」

 

「消すぅ~!?俺らみてえな異形型のも消してくれるのかぁ!?」

 

 

 そう言って前に出たのは、岩のような肌に4本の腕を持つ異形型の敵。そのまま相澤を殴ろうとする。

 

 

「ええ。消して差し上げますよ。意識をね」

 

 

 しかし、階段の上から何かが光った直後…

 

 

「アバババババババ!!!??」

 

 

 銃弾が異形型の敵に命中した。更に命中した銃弾から放たれた膨大な電流が敵の身体を駆け巡り、敵は呆気なく倒れ伏した。

 

 

「『スタン弾(スタンバレット)』…加工した弾丸に強めのスタンガンと同量の電気を蓄積させ、着弾と同時にそれを一気に放出させて対象を無力化する特殊弾です」

 

「あの狼野郎…!アイツを狙ぇべへッ!?」

 

「くっそごッ!?」

 

 

 ライフルを構える五条を狙おうとした敵は相澤が無力化し、相澤に攻撃しようとした敵は五条がライフルで妨害する。

 

 

 即席且つ二人という少人数ながら、中々に強く嫌らしいチームプレーに、敵の出鼻は完全に挫かれていた。

 

 

「近距離に遠距離…ただでさえ肉弾戦も強い上に集団の連携を崩しやすいやつに加えて、それを的確にサポートする、か…嫌だなプロヒーロー。*1有象無象じゃ歯が立たない」

 

 

 まるでゲームの画面越しにいるかのように此方を見つつ、苛立たしそうに首をガリガリと掻いている、身体中に手を着けた男の言葉に呼応するようなタイミングで、相澤の死角から階段を這うように黒い靄が、避難しようとする生徒たちの目の前に現れた。

 

 

「させませんよ。初めまして…我々は『(ヴィラン)連合』。僭越ながら…この度ヒーローの巣窟たる雄英高校に入らせていただいたのは、平和の象徴オールマイトに、息絶えて頂きたいと思ってのことでして…本来ならここにオールマイトがいらっしゃるはずですが何か変更でも――ッ!!」

 

 

 黄色く光る眼を持つ靄がそう言っていると、突然銃弾が靄を貫いた。

 

 

「わざわざ目的を言ってくださってどうも。その上で言わせて貰いますが、貴殿方では平和の象徴(オールマイト)は墜とせませんよ」

 

「…見慣れないプロヒーローですね?」

 

 

 銃弾が飛んできた方向にいた存在…ハンターのアーマーを装着した五条に対し、表情が読めない靄だが、意気揚々と目的を語っていたのを邪魔されたからか、その声には若干の怒気を含んでいた。

 

 

「先ほどから何か勘違いしているようですが、私はただの一生徒ですよ」

 

「…は?」

 

「隙有り!必殺ファンクション!!」

 

 

 

 

 

アタックファンクション

スティンガーミサイル

 

 

 

 

 

スティンガーミサイル

 

 

「なッ!?ですが、最低限の目的は果たさせて貰いますよ!」

 

 

 唐突なカミングアウトに敵が困惑したのを見切った五条の声に反応し、ハンターの背部にある装飾と思われていた棘の根元から炎が吹き出し、六発のミサイルとなって発射される。しかし、黒い靄がミサイルに驚く緑谷たち一部の生徒を掠め取るように包んでどこかへ転送する方が若干速かった。

 

 

 発射されたミサイルの内三発は目の前の靄の敵に、残りは相澤が相手をしている敵の内、異形型の者にロックオンされ、着弾、爆発した。

 

 

「ぬぅっ!?」

 

 

「「「ぎゃあぁぁあ!!??」」」

 

 

 靄の敵の方はダメージこそ無いが、爆風に弱いのか、靄が大きく仰け反った。

 

 

「飯田君!外から増援を呼びに行ってください!」

 

「!?だが、クラスを置いて行くなど――」

 

「今!最短時間で外へ救援を呼べるのは貴方だ!貴方以外にいないんです!」

 

 

「!」

 

コイツ(黒い靄)は私たちが食い止めます!!今やるべきことを見誤らないでください!!」

 

「委員長!ここにはプロである私もいます!頼みの綱は君です!」

 

 

 ――救うために"個性"を使ってください。

 

 

「………ッ!!」

 

「手段が無いとはいえ、敵前で策を語る阿呆がいますか」

 

「バレても問題ないから――」

 

 

 自分達の方へ延びる黒い靄に、13号は何かの吸引孔のように開いた指先を突きつける。

 

 

 それに焦ったのは黒い靄ではなく五条だった。 

 

 

「っ!先生ダメです!!」

 

「ゎッ!?」

 

 

 13号の"個性"である『ブラックホール』の使用を察知した五条は、ヘルメットに当たるギリギリの場所へライフルを撃った。13号からすれば、突然目の前を弾丸が通りすぎたため、思わず"個性"を切ってしまう。

 

 

「五条くん!?一体どういう……これは!?」

 

 

 怒りを孕んだ声で五条を呼びながら振り向いた13号は、目の前にあったのがアーマーを装着した五条…ではなく、黒い靄であることに気づき、眼を見開いた。

 

 

「ほぅ、生徒に救われましたね。自身の"個性"でチリにさせるつもりだったのですが…」

 

 

 残念そうにそう言う黒い靄。その言葉で、もし五条が自分を無理矢理静止させなければ、危うく自分で自分を背中から分解していたことを理解し、13号は冷や汗を流した。

 

「飯田ァ走れって!!!!」

 

「くっ!!」

 

「ちょこざいな…!」

 

 

 黄色いスーツの生徒…砂藤の叫びでハッとした飯田は、自動ドアに向かって駆け出した。しかし、黒い靄はそれを阻止しようと靄を入口まで更に延ばして先回りしようとする。

 

 

「ええい!」

 

「生意気だぞメガネ……!?」

 

 

 先ほどからの敬語口調を崩しながら靄が飯田を覆う…と思われた瞬間、靄が何かに引っ張られるように逸れた。

 

 

 その後ろでは、ボブカットの少女…麗日が黒い靄を延ばしている鉄のパーツを掴んでいる。

 

 

「理屈は知らへんけど、こんなん着とるなら実体あるってよね!?行けええ飯田くーん!!!」

 

 

 その声と同時に麗日は自身の"個性"で無重力にしたパーツを空高く投げ飛ばした。

 

 

「実体があったとは…良い情報です!!」

 

 

 麗日の発言で実体があるとわかった五条は、飛ばされたパーツの辺りをズームし、スーツのような物を着ているのを発見。即座にその部分を射撃した。

 

 

 更に、そのタイミングで飯田はドアの隙間から飛び出し、足のエンジンを吹かせて校舎の方へ駆けていった。

 

 

「くッ………」

 

 

 飯田を逃したことに歯噛みしながら、黒い靄はゆっくりと広場の方へ向かっていった。

 

 

「………!そうだ、相澤先生!!」

 

 

 それを見ていた五条は、先ほどまで援護していた相澤のことを思い出し、慌てて広場の方へ走る。

 

 

 そして五条が目にしたのは…

 

「ッ………!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

脳が剥き出しの大男に組み伏せられ、地面が陥没する程に顔を叩きつけられているボロボロの相澤の姿だった。

 

 

 

「貴様アアァァァァアッッ!!!」

 

 

 力任せに叫んだ五条は、ライフルを投げ捨てて階段の手摺に飛び乗り、勢いよく駆け出す。

 

 

(アーマー)No.16:(コード)(ネーム)『イフリート』、顕現装着(リアライズ)!!」

 

 

 荒々しく呼んだ『それ』は、オレンジをメインとしたカラーリングに、筋骨隆々という言葉が相応しい分厚さのアーマーと竜のような頭部と尻尾を持っていた。

 

 

「その人を放せえぇぇぇ!!!」

 

 

 4本の羽のような紫色の何かを振り回し、広場へ一気にジャンプ。轟音と土煙を立てて着地し、片方に二つずつ、計四つある紫色の複眼のようなパーツを光らせるアーマー…神話に於ける、炎の魔神の名を冠する『イフリート』を装着した五条は、叫びながら一飛びでほぼゼロ距離まで距離を詰め、紅い光を放つほど発熱した拳で相澤を組み伏せる大男を殴り飛ばした。

 

 

「…は?」

 

「ヅァァッ!!!」

 

 

「~~~ッ!!?」

 

「死柄木弔!?」

 

 

 一瞬で殴り飛ばされた大男、そして先ほどまで鬱陶しい掩護射撃をしていたプロヒーロー*2の突然の変身。

 

 

 理解が追いつかず、棒立ちになっていた手だらけの敵…死柄木に、五条は容赦なく裏拳を叩き込んだ。声すら出せず、死柄木は大男と同じ方向へ吹き飛ばされ、階段の横の坂に叩きつけられる。

 

 

 敵の意識が吹き飛ばされた死柄木に向いている間に、五条は地面に横たわっている相澤に近寄る。背中の辺りが僅かに上下しているため、意識はあるようだ。

 

 

「相澤先生、大丈ぅっ!?」

 

 

 膝をついて相澤を起こそうと手を伸ばした時、五条は一瞬頭痛を感じた。

 

 

「(まずい…このままでは先生たちまで……!)緑谷君、お二人も…大丈夫ですか?」

 

 

 頭痛の理由を知っている五条は、水難ゾーンの方角から此方に向かってくる三人…緑谷、蛙吹、峰田の三人を見つけ、これ幸いとばかりに口を開いた。 

 

 

「えっと、五条君、だよね…?」

 

「緑谷君。細かく説明してる時間はありません。今すぐ相澤先生を連れて、ここから離れてください。私の暴走(・・・・)に巻き込まれないよう、できるだけ遠くへ」

 

「何言ってんだよお前!?さっさとここから逃げねぇと俺たち命が無ぇよ!!!相澤先生をこんなにする敵だぞ!?」

 

「だからこそ、ですよ。この『イフリート』は、対オールマイト(クラス)の敵を想定したアーマー。ですが、その代償は敵味方関係ない破壊…まさに暴走する怪物(モンスター)です。私自身、まだろくに安全性のテストもしてない代物ですが、現状あの敵を倒すにはこれしかありません」

 

「ケロ…つまり、五条ちゃんが今着てる鎧は強い反面制御が効かないから、今五条ちゃんの理性が残ってる内にここ(USJ)から脱出しろ、と。そういうことかしら」

 

 

 ヒステリックに泣き叫ぶ峰田に、五条は出来る限り簡潔に説明する。それを理解した蛙吹は、相澤を背負いながら五条に向き直った。

 

 

「…本当に、大丈夫なの…?オールマイト級の出力だなんて…しかも、それが暴走するのなら」

 

「わかってます。しかし、オールマイトがここにいない今、圧倒的なパワーを持つ奴を止めるにはこれしかありません。今こそ『Plus Ultra(更に向こうへ)』ですよ、緑谷君…相澤先生を、皆さんを、頼みます」

 

「……………わかった。行こう」

 

「た、頼むぞ五条…」

 

「ケロ。気をつけて」

 

 

 悔しそうに俯いてそう言った緑谷を先頭に、峰田と蛙吹も不安そうな顔で階段の方へ走っていった。

 

 

 

⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪
 

 

「………さて、憂いも無くなったところで…」

 

「痛ってェ…おい黒霧。なんだあのトカゲ」

 

「先ほどまで狙撃していた生徒です…死柄木弔、大丈夫ですか?」

 

「んなわけあるか…あの拳、かなりの高熱を帯びてる。お陰で腹がこのザマだ。しかもアレが生徒だと?ほんっとうにムカつくな…」

 

 

 心配そうに声をかける黒い靄…黒霧に、死柄木は黒いシャツをずらして応える。その腹部には、真っ赤な裏拳の痕が火傷として残っていた。まだ痛むのか、多少よろけつつも首をガリガリと掻きながら立ち上がり、死柄木は恨みが籠った声を張り上げた。

 

 

「本当はオールマイトにぶつける予定だったが…もういいか。『脳無』。あのガキを殺せ!!」

 

 

 その言葉に反応し、坂にめり込んでいた大男…脳無は、言語にならない雄叫びを上げて土を吹き飛ばしながら立ち上がった。

 

 

 それを視認した五条は、ゆっくりと深呼吸し…

 

 

「焼き尽くせ!『イフリート』!」

 

 

 

インフェルノモード

 

 

「がア"ァ"ァ"ァ"ァッッ!!!」

 

 

 

破壊の怪物(モンスター)を縛る鎖を断ち切った。

 

 

 

*1
だからそいつプロヒーローじゃねぇって

*2
だからプロヒーローじゃねぇって言ってるっキャブル!!ヒ~~ハ~~!




原作では製作経緯、システム共に一切が不明であるはずのイフリート。
なぜ五条がそれを再現できたのか、そしてそのギミックとはどういった仕組みなのか。
説明は次話で(全力逃亡)
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