ヒロアカ世界でLBXをアーマーとして造って戦える五条勝に憑依転生してもうた、誰か助けて 作:ジューク
はい、遅れてすまんかった。
大学生活まだまだナメてた。
ごめんちゃい。
あとチェシャ猫(?)ロックなマヤノ天使。以上。
それは戦況の新たな変化を意味していた。
「死柄木弔…」
「コンティニューだ…と言いたいが、脳無がいない状態でラスボス2体なんてクソゲーを強行するほど俺もバカじゃねぇ…退くぞ黒霧」
「はっ」
死柄木はオールマイトに怨敵を見るような目を向けるが、やがて諦めたように黒霧が展開したワープゲートの中に消えていった。
「逃げたか…それで奴はいったい」
「オールマイト!取り敢えずあの鎧は五条君で、敵は今消えていった方で…あの鎧はオールマイト級の敵を想定してるらしいんですけど」
「落ち着け緑谷少年。まず状況を教えてくれ」
「あ、はい!えっと…」
テンパっているのか、わたわたと状況を早口で話す緑谷を宥めたオールマイトは、取り敢えず緑谷から正確な状況を聞き出した。
「――…っていう状況で…今の五条君はかなり危険な状況なんです。敵の身体が物理的に熔けるぐらいの高温で…いくらオールマイトでも」
「それでも、五条少年は自らの命を懸けて戦ってくれたんだろう?教師の私がPlusUltraしなくてどうするんだ。大丈夫!行ってくる…さッ!!」
そう言ってサムズアップしたオールマイトは拳を握り締めて広場へ飛び出していった。
「(止まれ…!止まっ……てくれ…!!)」
一方、イフリートを纏っている五条も無事ではなかった。
ヘッドアップディスプレイは『WARNING』だったり『NO CONTROL』『DANGER』だったりの表記で赤く埋め尽くされており、サウナやロウリュが涼しく思えるほどの高温に包まれていた。
しかし、止めたくても頭が上手く回らない。吸う息も吐く息も熱風のように熱く、そろそろ意識が完全に切れかけている。
「(く…そ………ッ…)」
薄れ行く意識。それが最後に捉えたのは…
自身に突撃する大男の姿だった。
オールマイトの初撃はクロスチョップの構えから、✕字の振り下ろし。圧倒的な膂力から放たれたそれは、剣士の剣撃にすら錯覚する威力である。
それをイフリートに叩き込んだオールマイトは…
「効いた、けど…熱っつ!?」
一瞬の接触にも関わらず、手刀を当てた部分がかなり赤くなっていた。
思わず飛び退き、あまりの衝撃に耐え切れず、胸部の装甲に大きな亀裂が入ったイフリートから距離を取ったオールマイトは、ふと己の額の汗を腕で拭う。
「…これは…!」
オールマイトの巨体を覆う特注スーツの裾には、たった一撃の際にかいたとは思えないほどの汗が染み付いていた。更に、距離を取ったにも関わらずイフリートから感じる若干の熱気に、暑さの汗とは違う冷や汗がオールマイトの頬を流れた。
「飯田少年のSOSを聞いてからここまで全速力で来たとはいえ…近づいて一撃入れるだけでこの有り様…加えてここからでも感じる熱気……(最もマズいのは、
拳を今一度強く握ったオールマイトは、イフリートに再び一撃を入れんと身を屈める。
しかし、ここでこの場の誰も予想していない事態がイフリートに起きていた。
元々は対オールマイト級の敵を想定したアーマーとはいえ、それに大きな傷を付けるということは、それほどの強敵が目の前にいることを意味する。
長時間の稼働。それにより生じる、耐熱特化の装甲でも耐え難いオーバーヒートからなる活動停止の可能性。
そして…目の前の
それらを理解したイフリートのAI、そして五条の生物としての生存本能は…
両手にスパークを走らせながら拳を握って力を籠めたイフリートは、高速移動の際とは明らかに違う巨大な一対の炎を噴出させ、大きく吼えたかと思った次の瞬間、USJの天井ギリギリの高さまで跳ね、空中に留まる。
そして、オレンジ色の微光を放つエネルギーを空中から吸収し始めた。
ベールをはためかせながら巨大な一対の炎を翼のように広げ、四方八方からエネルギーを吸収するその姿は、先ほどの凶暴な
しかし、その場にいたオールマイトら他の面子には、惚けている精神的余裕など無い。いや、あってはならなかった。
特にそれが当てはまったのは、土砂災害ゾーンから広場に到着した二人…葉隠と轟だった。
「あれ…まさか五条くん!!?」
葉隠の声には、驚愕と戸惑い、心配と焦りといった様々な感情がごった返しになっている。
しかし…
「………
轟の目に映った
片や、自身の友人の苦しそうな姿に。
片や、最も憎い存在と瓜二つな姿に。
故にこそ、一瞬反応が遅れた。
イフリートが両拳をぶつけ、スパークを迸らせながらゆっくりと離す。
そしてその光が極限に達した、その瞬間…
「!全員離れるんだ!!!」
「!!ちィっ――」
オールマイトが叫ぶと同時に轟が右手を振り…
滅茶苦茶な軌道で広場に降り注いだ熱線の雨。
広場全体を覆う土煙が、やがてゆっくりと晴れていく。そこに、ポツポツと立ち上がる人影が幾つかあった。
「………てて…皆、怪我は…?」
「…お、オイラはなんとか………」
「ケロ、私もよ。相澤先生は…」
「大丈夫だ…あの熱線が追尾式なら全員お陀仏だったろうが」
「…よかった……!広場は!?広場の皆は!!」
頭を擦りながら起き上がった緑谷に続くように、峰田と蛙吹、そして相澤が物騒なことを言いながら起き、顔に手を当てる。そしてハッとした緑谷は、四つん這いの体勢から立ち上がり、フラつきながら広場を見る。
そこには…
「…せ、セーフ………鼻先カスった…」
咄嗟に地面から引き抜いて盾にしたのか、幾つも穴が空いた大きな石材を持ち上げているオールマイト。
「あ、ありがとう轟くん…」
「無差別攻撃か…クソ親父並みにイカれてるな」
十数メートル程の厚さにも関わらず、オールマイトの石材同様何ヵ所も穴が空いた氷塊の下にいる葉隠と轟。
奇跡的に、熱線に貫かれた者はいなかった。*1
「よかった…皆無事……!五条君は!!?」
とにかく命は助かったらしい三人を確認した緑谷は、ホッとしたように息を吐くと、思い出したように辺りを見回す。
そして…
最後の一撃の負荷と、落下の衝撃によるものか、胸部の装甲を中心に、完全に壊れて機能停止したアーマーに覆われた、罅割れた蔓無しメガネの男を見つけた。
えーはい、家族旅行in北海道と履修登録、あとレポート課題(発表先陣切り)に追われた結果大幅に投稿遅れましたごめんなさい。
1年経ったとはいえキツいっすわ…
あと短い。酷いな俺。マルチタスク苦手とはいえ…
五条がタヒんだ!?
この人でなし!(豹変&理不尽)