ヒロアカ世界でLBXをアーマーとして造って戦える五条勝に憑依転生してもうた、誰か助けて   作:ジューク

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どうも皆さん、ジュークです。
ダウ姉のダンボール戦機回が最高に世代すぎた上に、イカロス兄弟が届いて1日で組み上げたテンションが上がったものの、いせいせが思ったより面白すぎてハマり、そこにバイトが重なり……はい、完全にハーメルンのことが頭から抜けてました。
ついでにいせいせBSSでオスガキロイド概念とかいう深夜テンションの塊を投稿し、一人で爆笑してました()

https://bbs.isekaiisekai.jp/user/20c8cc8b-7ee0-48a7-be28-4ef5d7a25495
↑こちらから…


そんなテンションで書いた駄作ですが、よければどうぞ…




結果と課題は昇華の次第

 

 

「18、19…指の粉砕骨折と例の彼を除いて、全員無事とは…規模を考えたら奇跡だな」

 

 

 五条のイフリートが機能を停止させた後、戻ってきた飯田と彼の要請を受けたプロヒーローたちが現着してからは、残存した敵の掃討と生徒の保護、そして警察による被害実態の究明が行われていた。

 

 

「ヤオモモたちは大丈夫だったの?」

 

「いや聞いてよ、それがさ…――」

 

 

 芦戸の問いに答えたのは、ヤオモモ…八百万百と金髪に黒メッシュの少年…上鳴電気らと一緒に飛ばされた、耳たぶにプラグが付いた女子生徒…耳郎響香である。

 

 

 曰く、地面に潜んでいた敵に放電で殆どの敵を制圧したものの"個性"の反動でアホ状態になっていた上鳴を人質にされて万事休すと思われていたが、突然広場の方で起きた轟音と土煙に敵が気を取られた隙を突き、敵の耳元を掠るような軌道で爆音を発生させて難を逃れたらしい。

 

 

「刑事さん、先生や緑谷君たちは…」

 

 

 カクカクと手を動かして、刑事…塚内に質問する飯田に、塚内は微妙そうな顔で答えた。

 

 

「…まず、イレイザーヘッドは肘の裂傷に多箇所の骨折…特に眼窩底骨が粉々になっている。目に何らかの後遺症が残るかもしれない。緑谷君は…左手の親指と中指を"個性"の反動で骨折。これはまだ問題ない。問題なのは…五条君、敵の主戦力を撃退したという彼だ」

 

 

「五条君…大丈夫なんですか…?」

 

 

 心配そうにそう言った葉隠の方を向き、塚内は回答を再開する。

 

 

「高熱に長時間曝されたことによる熱中症と脱水症状が激しい。全身火傷になってないのが奇跡だ。が…こちらも後遺症が起こるような状態じゃないよ。よほどアーマーの耐熱機構が優秀だったんだろうね。ただ、今はまだ意識を取り戻してない。点滴を打ってあるから、その内目を覚ますだろう」

 

「よ、よかったぁ~…」

 

 

 先ほどまで命のやり取りをしていたことによる緊張が一気に解けたのか、葉隠は姿が見えないものの、地面にへたり込む。

 

 

「………」

 

 

 互いの無事を喜び合うクラスメイトたちは、暗い顔で自分の左手を見つめる轟の姿に気づいていなかった。

 

 

 

⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪
 

 

 

「………っ、んん…?」

 

 

 目に入ってくる電球の光に顔をしかめながら、五条は頭を押さえてゆっくりと起き上がった。ふと左腕を見ると、点滴のパックに繋がれた透明なチューブがガーゼと包帯で自身に取り付けられている。それから周囲を見回し、ここが保健室であるとようやく気づいた。

 

 

「気がついたかい。撃退のためとはいえ、あんなモノを使うとは…今年の生徒は困ったもんさね」

 

「すみませんリカバリーガール…残骸は?」

 

 

 キィ、と椅子を回して五条の方を向いたのは、低身長の老婆…この雄英高校の屋台骨である、保険医のプロヒーロー「リカバリーガール」だ。

 

 

「随分と呆れた技術者根性だね。パワーローダーがかき集めてくれてたよ。今はサポート科の工房にあるはずだ。まったく…外傷じゃないから、あたしの“個性”はむしろ逆効果。点滴やらで少しずつ体力を回復させるしかないさね。まぁ、今日1日ゆっくり休めば、多少はマシになるだろう。明日は休校だそうだよ」

 

「そうなんですか…」

 

「うわびっくりした」

 

 

 唐突に聞こえた第三者の声に驚いた五条は、思わず敬語をすっ飛ばして左を向いた。

 

 

 そこにいたのは、左手を包帯でぐるぐる巻きにしてベッドで寝ている緑谷だった。

 

 

「あ、ごめん五条くん。驚かせたかな?」

 

「いえ、お気になさらず…その手は?」

 

「これ?その、水難ゾーンで敵を撃退する時に、ちょっと…」

 

「………緑谷君。失礼を承知で言わせていただきますが、『そのままで』良いのですか?」

 

「…どういうこと?」

 

 

 緑谷の手に巻かれた包帯を見た五条は、神妙な顔でそう問いかけた。

 

 

「“個性”の制御の話です。特に、もうすぐ雄英の体育祭が迫っている現状ですと、使う度にどこかしらを損傷する今のままでは………もしよろしければですが、互いの症状が治ったら特訓でもしますか?私も幾つか試したいものがありますし」

 

「本当!?こっちこそ願ったり叶ったりだよ!」

 

「決まりですね」

 

「騒ぐのは結構だが、まずは寝てな」

 

「「すみません」」

 

 

 この時五条は、この雄英でリカバリーガールに勝てる人はいないと悟った…らしい。

 

 

 

 

⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪
 

 

 

 

 数日後。

 

 

 体調も万全に戻った二人は、雄英の敷地内の森林地帯の一角で早速特訓を始めようとしていた。

 

 

「さて、緑谷君。早速特訓開始…の前に、今の貴方の“個性”の概要を教えてください。まずはそこから対策を講じなければ」

 

「えっと、あ、うん。僕の“個性”はワ…っ『超パワー』って言って、つい最近発現して…身体能力を強化できるんだけど、今は諸刃の剣的な…アレです」

 

 

 ワタワタしたと思ったら、徐々に沈みながら答える緑谷に対し、五条はフムと顎に手を当てて考え、やがてその顔を緑谷に向けて質問した。

 

 

「なるほど…普段はどんなイメージで“個性”を使っているんですか?」

 

「え?それは…身体の中の力をそのまま別の場所に移すような「そう、そこです」…?」

 

 

 質問に顔を歪ませて考えてから、身振り手振りを交えた緑谷の回答に、五条は途中で指を緑谷に向けながら割り込んだ。

 

 

「おそらくは、遅い時期の“個性”発現の弊害のようなものですね。今の緑谷君は、“個性”を特別視し過ぎている節があります。実際の“個性”は、あくまで身体機能の一種でしかない以上、その考え方ではコントロールの観点から非効率的…右足の次は左足と、一々考えながら歩いているようなもの。そのせいで力み方が掴めていないのでしょう…そうですね。一旦緑谷君の“個性”をピザ生地で例えましょうか」

 

「ピザ生地」

 

 

 五条から出てきたまさかの例えに、緑谷は思わずオウム返しした。

 

 

「緑谷君。ピザ生地とはどういうものですか?」

 

「どういうものって…ピザ生地はピザを作るための物に決まってるじゃないか」

 

「どうやって?」

 

「まずはピザ生地を広げて…伸ば………す……」

 

 

 当たり前の常識を答えている内に、緑谷の表情は怪訝から何かを掴んだようなものへと変わっていく。それを見た五条は、ただでさえ普段の悪役らしい笑顔を更に深めた。

 

 

「…気づいたようですね」

 

「そうか…そういうことか…!!本当だ。僕は深く複雑に“個性”を考えすぎてたんだ…!」

 

「そう。緑谷君の身体をピザにおけるまな板とするなら、今までは球状の塊のままの生地をそのまま板…それもとても小さな板の隅へそのまま置き換えている状態でした。それでは生地は簡単に板からはみ出てしまいます。短期間で生地を成形するには、生地を程よい大きさに広げて伸ばす…これを『人体で』の話に変換すると?」

 

「力を全部纏めて移すんじゃない…意識を全身に張り巡らせて、薄く…薄く………意識()(生地)を、全身(均等)に伸ばして広げるイメージ…………!」

 

 

 そう言いながら、緑谷は両拳を握って気張り始める。すると、変化はすぐに訪れた。

 

 

 最初はパリ、パリとしょぼい青緑の電光が散る程度だったが、徐々にそれが全身へ広がり、バリバリと大きなスパークに成長した。その顔には汗が滲んでいて、必死な様子が伝わってくる。

 

 

「これが今の僕の全力…『フルカウル』5%!」

 

「一発で課題を克服…やはり緑谷君は一度論理で理解した後の方が成長しやすいようですね………(アーマー)No.09:(コード)(ネーム)『ジョーカー』、顕現装着(リアライズ)

 

 

 緑谷の変化を観察した五条も、いつものようにアーマーで己を包み込む。

 

 

 トランプのジョーカーを彷彿とさせる、黒と白を基調に赤と黄色のアクセントが加わった細身のアーマー…機動力に特化した「ジョーカー」を装着し、右肩には、紅い刃が目立つ大鎌…「ジョーカーズソウル」を担いでいる。

 

 

「この『ジョーカー』は、速さに特化して、相手の翻弄を得意とする魔術師…その『フルカウル』状態のコントロールに必死な緑谷君にとっては格好の訓練相手でしょう………用意は?」

 

「お願い………します!」

 

 

 その言葉と同時に、両者は駆け出した。

 

 

 

 

⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪
 

 

 

 

 

「ハァ…はァ………ゼェ……」

 

「フぅ……今日はこの辺にしておきましょうか」

 

 

 30分後、緑谷は死に体で地面に仰向けのまま倒れていた。それに対し、五条は多少息を乱しつつも、普段と変わらない様子を保てている。

 

 

「今後はスピード型だけではなく、様々なタイプのアーマーとシミュレーションして、対応の幅を広げようと思うのですが…構いませんね?」

 

「う………う"ん……ま"た明日…」

 

「明日は休日ですよ緑谷君。これは休んだ方がいいですね。動きすぎて頭のエネルギーが足りてない証拠です」

 

「あ"ぁ………はィ……わ"がっだ」

 

「………取り敢えず、先程買ったスポドリを置いておくので、飲んどいてください」

 

「あ"り"がどう"…」

 

「(これ本格的にヤバイかも)」

 

 

 もはやゾンビのような呻き声でしか会話できていない緑谷に若干の恐怖を憶えた五条は、緑谷のそばにスポーツドリンクをそっと置き、そそくさと帰っていった。

 

 

 

 

⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪
 

 

 

 

 

「………!!」

 

 

 薄暗い部屋で、男が目を見開いた。

 

 

「お…おぉ!おおぉぉぉぉおおぉ!!!!」

 

 

 男は、目を見開いて眼前の光景…ひとりでにパーツが浮かび上がっては鎧に吸い込まれ、カチリと嵌まる様子に雄叫びのような声を出す。

 

 

「やっと……やっとだ!

 

 

「完成したぞォォォォォ!!!!フオオォォォオォォ……ォ…」

 

「「………………」」

 

 

 目の前で奇声を上げながら躍り狂う男…五条は、ふと後ろから視線を感じて振り向くと、両親がこちらをジト目で見ていることに気がつき、雄叫びが徐々に萎んでいった。

 

 

「………早く寝なさい。あと近所迷惑」

 

「誠にすいませんでした」

 

 

 尚、今の時刻は体育祭前日の午前2時である。

 

 

 寝ろ。(迫真)

 

 




ピザで例えたのはなぜかって?
今主が食べたいのがピザだからだよ。特にピザーラの照り焼きチキン(家に届いた新聞に挟まってたピザーラのチラシを見ながら)
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