オリジナルの方がかきやしゅいでゲス。
坂本雄二は不敵な笑みを浮かべて壇上から見下ろす。
「おい、康太。畳に顔をつけて姫路のスカートを覗いてないで前に来い」
「……!!(ブンブン)」
「は、はわっ」
必死になって顔と手を左右に振る否定のポーズを取るムッツリーニ。スカートを覗かれた姫路が裾を押さえて遠ざかると、ムッツリーニは顔に付いた畳の跡を隠しながら壇上へと歩き出す。
・・・ってか、姫路さんよきずきなさい(笑)
「土屋康太。コイツがあの有名な、寡黙なる性識者
ムッツリーニだ」
「…………!!(ブンブン)」
クラスじゅうがざわつく
『ムッツリーニだと・・・???』
『馬鹿な、ヤツがそうだというのか?』
『だが見ろ。ああまで明らかな覗きの証拠を未だに隠そうとしているぞ……』
『ああ。ムッツリの名に恥じない姿だ……』
周りが納得していると、土屋は否定しながらも頬に付いた畳の跡を隠していた。もう分かっている事なのに、あそこまで必死に否定すると逆に感心してしまう。
「???」
姫路だけが頭に“?”ばかり浮かべながら分からないと言う顔で首を傾げている。俺としては知らない方が良いと思う。
「姫路のことは説明する必要もないだろう。皆だってその力はよく知っているはずだ」
「えっ?わ、私ですかっ?」
「ああ、ウチの主戦力だ。期待している」
やはり坂本は姫路を一番の頼りにしているみたいだ。それだけじゃダメだろうと思いながらも俺は黙って聞いている。
・・・姫路を使ったごり押しが『学力だけが全てじゃない』は、しょーじき、びみょーだが、まあ、Aクラスに負ければ、わかるだろうからだまっている。ってか、その時『ぶちまける(笑)』
『ああ、そうだ。俺たちには姫路さんがいるじゃないか』
『たしかに彼女ならAクラスに引けをとらないな』
『ああ。彼女さえいれば何もいらない』
さっきから誰が姫路に熱烈なラブコールをしているんだ? 姫路の事が好きなら思い切って告白をすれば良いと思うんだが。いや、そんな事をしたらFFF団が黙っちゃいないか。
「木下秀吉だっている」
『おお……!』
『確かアイツ、木下優子の……』
おいおい坂本、お前は何を考えている?秀吉には悪いが、そんなに大した成績じゃないぞ。いくら、『指揮』と演劇ができても、Fクラスとしては中堅どころ程度だぞ・・・。まあ、これが、『バカ』ばっかの思い込みだろうな・・・。さすがFクラス。
「当然、この俺も全力を尽くす」
坂本雄二は代表として責任感を持った表情をしながら言う・・・。
『確かに何だかやってくれそうな奴だ』
『坂本って、小学生の頃は神童とか呼ばれていなかったか?』
『それじゃあ、振り分け試験の時は姫路さんと同じく体調不良かなんかだったのか』
『実力がAクラスレベルが二人もいるって事だよな!』
『現在』はただの、バカだけどな(笑)
いけそうだ、やれそうだ、そんな雰囲気が教室内に満ちていた。
Fクラスのテンションはマックスになっている。これが、坂本雄二の先導力か、すげーな。
・・・そして、落ち担当だな(笑)よーしわらかすぞー
「それに、吉井明久と赤坂あいだっている」
……シ~~ン―――
さっきまで上がっていた士気が、一気に落ちてしまった。士気云々はどうでもいいのだが、俺は坂本の発言に脱力してしまった。一体コイツは何がしたいんだ?顔のにやけがとまらない・・・。
「ちょっと雄二! どうしてそこで僕達の名前を呼ぶのさ! 全くそんな必要はないよね!」
それについては俺も同感だ。
『誰だよ、吉井明久と、赤坂あいって』
『いや、知らん』
「赤坂は思い出した!『ダーリン』だ!」
『あの面白いやつか・・・だからなんなんだ?』
「ホラ! せっかく上がりかけてた士気に翳りが見えてるし! 僕は雄二たちと違って普通の人間なんだから、普通の扱いを・・・ちょっとあい! いつまでわらってんの?君も弁明しなさい。クラスの士気が下がったのは僕のせいじゃないでしょう!?」
「士気は関係無い。俺が呆れているのは、自称“普通の人間”であるお前が、月に100回も鉄人に反省文書かされてんだ」
「うぐっ!」
俺の台詞に、明久は痛い所を突かれたかのように押し黙った。どうやら身に覚えがあるみたいで、俺に何も言い返せないみたいだ。例え言い返したとしても、過去にやらかした事を掘り出して切り返して、止めをさしてやる(笑)
そんな俺と明久のやり取りを見ながらも、雄二は説明を続けようとする。
「そうか。皆は余り知らないようだから教えてやる。こいつらの肩書きは《観察処分者》だ」
坂本、お前はそんなに人前で明久の恥を晒したいのか?そんな不名誉な肩書きをここで出すなんて・・・本当にコイツは何がしたいんだ?
「・・・それって、馬鹿の代名詞じゃなかったっけ?」
言うまでもなく、その肩書きはFクラス程度の生徒でも知っていた。
「ち、違うよっ!ちょっとお茶目な十六歳につけられる愛称で」
「「そうだ。バカの代名詞だ」」
「肯定するな、バカ雄二!ってか、あいだって、『観察処分者』じゃないか!」
「俺たちは観察処分者だぜ!みんなーよろしくー!!!」
F「『バカ』が移るからこっちくんなー(笑)」
《観察処分者》。学園生活を営む上で問題のある生徒に課せられる処分で、明久がこの学園で唯一、その処分を受けている。
「あの、それってどういうものなんですか?」
姫路が首を傾げながら何なのかと坂本に聞いてきた。まあ、成績優秀の姫路には、とても縁の無い物だから知らないのは当然だろう。
そんな姫路の質問に雄二答える。
「具体的には教師の雑用係だな。力仕事とかそう言った類の雑用を、特例として物に触れられるようになった召喚獣でこなすと言った具合だ」
坂本の質問に姫路はキラキラと目を輝かせながら、明久に若干の羨望と尊敬の篭った視線を送る。
そんな姫路の視線に……。
「あはは。そんな大したもんじゃないんだよ、姫路さん」
明久は姫路に向かって手を振りながら否定した。
実際、明久の言うとおりだ。
召喚獣を自分の思い通りに動かせると言うのは凄く便利で、腕力も普通の人間の何倍もある。その気になれば岩だって砕く事が出来るだろう。まあ、それこそが『明久の切り札』なわけだがな。
物理干渉が出来る召喚獣に負担が掛かると、何割かが召喚者の明久にフィードバックされる。簡単に言えば、召喚獣が重い物を持って移動している最中に疲労していると、召喚者にもその疲労の何割かが返ってくるのだ。更には物にぶつかった時の痛みも、そのまま帰ってくる。聞くだけで、これはもう罰だろうと思うだろう。
だからこその《観察処分者》だ。凄い事でも便利でもない。学園にとって問題児とされる相手に課せられるペナルティ。雄二が頷いて行ったバカの代名詞と呼ばれる理由がそこにあるのだ。
『おいおい。《観察処分者》って事は、試召戦争で召喚獣がやられると本人も苦しいって事だろ?』
『だよな、それならおいそれと召喚出来ないヤツが2人いるってことだよな』
当然、そんなペナルティを課せられた奴が自分から戦闘に参加する気は無い。召喚獣が戦闘中によって受けた痛みが自分に帰ってくるのだから。
だからこそ俺は理解出来なかった。どうして坂本が、そんな事をバラすのかと。
まあ他の連中とは違って、召喚獣の扱いに長けているからとでもフォローする優しい雄二・・・の『わけが、あるわけない!』
「気にするな。どうせ、いてもいなくても同じような雑魚だ」
「雄二、そこは僕をフォローする台詞を言うべきだよね?」
ただ単に明久と俺の恥を暴露したかっただけみたいだった。
「ダーリン雄二!任せとけ!!!」
「『グフッ』いい加減ダーリンネタ止めろ!バカ赤坂!!!」
「いいぞ!あい。もっと言ってやれ!」
「ダーリン明久任せとけ!!!」
「『ボハッ!』僕も巻き込むな。」
「お主らはいつもどおりじゃのー」
「・・・バカだからしかたない。」
「「「ムッツリーニだけは言われたらおしまいだ!」」」
「・・・心外だ」
F一同「だっはははは!!!」
「と、とにかく、まずFクラスの実力を知らしめるため、Dクラスを落とそうと思う。皆、俺を信じて突き進め!さあ、筆を取れ目指すはシステムデスクだ!」
・・・こうして、祭りが始まるのであった!!!
・・・あれ?『ナイムネ』さんは紹介しないの?・・・ま、いいっか(笑)
結構、無駄な駄文になっているきがするお。
正直、原作よりの話は書きやすい!・・・と思っていた自分をぶち殺してやりたい・・・と思っている今日この頃・・・。