原神世界で不死身のボケ担当がハッピーエンドを目指すのは間違っているだろうか(旧:契約の国で働いてたら過労死したので自由の国に逃げようと思います)   作:ありがとうはなまる

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本編とは関係ない話をします。
鬼滅、チェンソーの映画見に行きました。どちらもとても良かったです。


19 オタクと呼ばれるようになる雷神

 

 

 【泡影照らし浮世の風流】の内容を少しアレンジした話となります。

 

 

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 目狩り令が撤廃され稲妻の鎖国が解除されて早数週間。城下町は活気に溢れ、光り輝く神の目を下げた人たちは堂々城下町を歩き、以前に増して明るくなっていた

 

 

 「ここも初めてきた時よりも随分賑やかになったな」

 

 「うん。そうだね」

 

 

 そこに、目狩り令撤廃に貢献し雷電将軍を打ち負かした英雄と、その従者が歩いていた

 

 

 「誰が従者だ!!」

 

 「⋯?どうしたのパイモン、急に叫んで」

 

 「いや、なんだかオイラのことをバカにした声が聞こえたような気がして⋯」

 

 「?」

 

 「それはともかく、もうすぐ永一との待ち合わせ場所だな」

 

 「そうだね。パイモン、私変なところない?寝癖とか付いてない?」

 

 「⋯ハァ⋯旅人、心配し過ぎだぞ。ただ永一と会うだけじゃないか」

 

 「でも、こんな人だかりのある場所で待ち合わせなんで初めてだし、なんかデ、デートみたいじゃない?」モジモジ

 

 「⋯」(ダメだコイツという目をしている)

 

 

 頬を赤らめモジモジする旅人に、呆れた視線を送るパイモンと、いつも通りの2人は永一の待つ待ち合わせ場所へと歩いていく

 

 

 「お、来たな蛍、パイモン」

 

 「永一さん、久しぶりです。祭り以来ですね」

 

 「その2人は誰なんだ?」

 

 

 永一との待ち合わせ場所に付いた2人は、永一の近くにいる見知らぬ女性3人について永一に尋ねる

 

 

 「この人らは影様と千代様、それから神子だ」

 

 「「えぇ~!?」」

 

 「おっと、妾だけ"様"が抜けておるぞ永一」

 

 「敬い尊敬する所isどこ?性格の悪さ?」

 

 「処すぞ?」

 

 「久しぶりですね旅人」

 

 「始めまして、あなたたちのことは永一から色々と聞いてます」

 

 

 影たちの姿は、面影を少し感じさせる輪郭をしているが、それ以外はまるで別人のように変わっていた

 

 影はメガネを掛け、元々の紫色の髪から黄色に変わった髪をお団子ヘヤーに纏めたおっとりした雰囲気の女性に。神子は、ライム色の髪にショートボブと、男装すれば女子ウケが良さそうなカッコいい顔立ちをした女性になっていた

 千代は黄緑色に変わった髪を長い黒のリボンでツインテールに纏め、少女のような少し幼い顔立ちをした女性になっており、鬼族特有のツノがどこにも見れなかった

 

 服は一般女性と遜色ない普通の和服*1を着ており、声を聞いても彼女たち3人と結びつけるのは困難なほどの変わりようだった

 

 

 「とても可愛らしいお嬢さんね。とても影を打ち負かした子とは思えないわ」

 

 「千代様、影様もとても可愛いらしい顔立ちをしていますよ」

 

 「あら、そうだったわね」ニコニコ

 

 「永一、余計なことを言わないでください」

 

 「えっと、ところでオイラたちをここに呼んだ理由はなんなんだ?」

 

 「実はな、目狩り令解除してから影様ずっっっと城で引きこもっててな、このままじゃダメだと思って千代様と話し合って、気分転換に城下町を練り歩こうってなって連れてきたんだ。無断で」

 

 「最後の一文字で一気に不安になったんだが⋯」

 

 「そこで、俺と千代様だけじゃ寂しいかなと思って蛍たちを呼んだのさ。あと、無断外出の件は心配御無用だパイモン、ちゃぁんと影武者を用意してるから」

 

 「う~ん、まぁそれなら良いのか?」

 

 

 

 〜稲妻城〜

 

 「影汁ブシャー!!」*2

 ↑

 等身大ポコチンの着ぐるみを着て叫ぶ将軍そっくりの顔の影武者

 

沙羅「将軍様がご乱心なさった!!医者を早急に迅速に手配しろ!!大至急だ!!!!」

 

 

 

 

 「なんだろう、全然大丈夫じゃないような気がするぞ」

 

 「いちいち永一のすることを気にしていては先が持たないぞ?」

 

 「どこを巡っていくかはもう決まってるんですか?」

 

 「いや、一個行かせたいところがあるぐらいでそれ以外は全く決まってない。何かリクエストある人いる?ちなみに今回の代金は全部俺が出すよ」

 

 「はい、甘味処に行きたいです」

 

 「オイラもだぞ!」

 

 「甘味処か⋯ならうってつけの場所があるぞ、さっそく行くか」

 

 

 永一を先頭に、永一の言ううってつけの場所へと向かう一行。はたから見れば複数の美しい女性を侍らかしているクソ野郎なのだが、それを指摘する人も気づく人もどこにもいなかった

 

 

 「本日はありがとうございます永一。甘味処で払った代金は後で奉行所のものに全額持ってこさせます」

 

 「いいですよ全然。そう思うなら千代様と神子を見習って、外出する時は財布と金ぐらい携帯するようにしてください」

 

 「なんじゃお主、また財布を持ってきておらぬのか」

 

 「そうよ影、財布ぐらい持ってこないと外出しても何もできないよ」

 

 「⋯⋯⋯⋯千代だって昔は持っていなかったではありませんか」

 

 「どこかの誰かさんと違って私は成長したんですー生活能力0は卒業したんですー」

 

 「わ、私だって生活能力ぐらい上がってます!」

 

 「どれぐらい?」

 

 「⋯⋯⋯⋯⋯⋯2⋯ぐらい」

 

 「何が出来るようになったの?」

 

 「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯」プルプル

 

 「千代様、影様をあまりいじめすぎないでくださいね。慰めるの俺なんですから」

 

 「いやー影をからかうのが面白くってつい⋯」アハハ

 

 「そういう千代は何か家庭的なスキルを身に着けたのか?」

 

 「そ、そうです!千代も私と同じで家事などはしたことがありません。つまり、私と千代の生活能力は同じのはず!」

 

 「うーん、住まわせてもらってるところで洗濯とか掃除は手伝ってるでしょぉ。簡単な料理もある程度できるようになったし、昔は小さい子のお世話もしたことがあるわ」

 

 「影、諦めろ。汝では絶対に勝てん」

 

 「生活力たったの2か⋯ゴミめ」

 

 「ふ、2人して⋯」ガーン

 

 「なんだか凄い楽しそうだな。前に会った時とは雰囲気が違いすぎて別人みたいだぞ」

 

 「うん⋯あの輪に入るのはちょっと気まずいね」

 

 

 そんなこんな話してながら歩いていると、永一たちはお目当ての場所へとやって来た

 

 

 「よ、智樹(ともき)。屋台の方は繁盛してるか」

 

 「あ、永一さんご無沙汰してます」

 

 「屋台?」

 

 「おや、甘味処と聞いて、てっきり木漏茶屋(こもれぢゃや)に行くものかと思っておったが」

 

 「確かにここは屋台だからそんなに多くの種類の料理はないが、味は保証するぜ。へい智樹、団子牛乳6人前よろしく」

 

 「了解です。少しお待ちください」

 

 「そういえばそのまま影たちの名前で呼んで大丈夫なのか?」コソコソ

 

 「大丈夫、影様の本名を知ってるのは俺たちぐらいだ。千代様も似たようなもんだし、神子については名前が似てる別人と言っておけばバレる心配はない」コソコソ

 

 「お待ちしました。団子牛乳6つです」

 

 「ほぉ、中々面白そうなものがきおったのぉ」

 

 「なんか、変わった食べ物だな」

 

 「そうですね。名前からして団子と牛乳を使ったものだとは推察してはいましたが、ただ団子と牛乳を混ぜたものだったとは⋯」

 

 「⋯斬新な食べ物ですね」(安直⋯)

 

 「安直ね」

 

 「まぁまぁ、各々言いたいことがあるんだろうが、まず食べて、それから話せ」

 

 「⋯そうですね。では、いただきます」

 

 「「「「「いただきます」」」」」

 

 「はい、いただきます」

 

 

 智樹の屋台から少し離れ、通行の邪魔にならないよう道の隅に移動し、6人は団子牛乳を食べ始める

 

 

 「ふむ、まぁまぁかのう」

 

 「!おいしい」

 

 「これはたしかに美味しいですね。安直な名前に調理方法でできたものとはとても思えない味わいで、永一がオススメするのも分かる代物ですね」

 

 「団子の甘さに牛乳がアクセントになってて、あっさりとした甘みが口に広がる。こんな適当な材料を突っ込んだみたいなものでこれほどの味が出せるなんて、凄い」

 

 「蛍さん、千代様、貶してるのか褒めてるのかどっちなんだい?」

 

 「うめぇ~!!」

 

 「ほら、パイモンのこのバカみたいな感想を見習ってもう少しオブラートにお包みなさい」

 

 「永一さん、いいですよ別に、本当のことですし」

 

 

 団子牛乳を食べた感想を各々が言い合う中、屋台にいたはずの智樹がやって来た

 

 

 「智樹、屋台の方はいいのか?」

 

 「この時間帯はほとんど客も来ませんから、特に問題ないです」

 

 「智樹さん、この料理はどうやって思いついたんですか?」

 

 「それは偶然の産物ってやつでね。友人から貰った大量の団子と、店で売れ残っていた牛乳がちょうど手元にあってね。試しにそれらを組み合わせて食べてみたら思いのほか美味しくて、こうして店に出すようになったんだ」

 

 「成る程。これだけ美味しければさぞ売れ行きもいいのでしょう」

 

 「それが、試食で出したものを食べてくれた人には好評で、よく食べに来てくれるんだけど、見たことのない料理で尻込みしているのか中々食べてもらえなくって⋯」

 

 「勿体ないのう。妾ならこのような珍妙な品、食べずには居られないと言うに」

 

 「確かに神子って、期間限定品とか新商品のもの見たらすぐに食い付くよな、ソーメン味のチョコとか抹茶味の焼き鳥とか」

 

 「げっ⋯それ美味しかったのか?」

 

 「全く。ソーメン味のチョコは、味が薄すぎてドロドロになった生のソーメンを食べておる気分だった。焼き鳥の方は焼き鳥と抹茶がミスマッチすぎて不味かった」

 

 「で、美味しくなかったもんの残りモンは全部巫女か俺の腹の中さ。俺はまぁいいが、巫女たちが可哀想だったぜ。うまくもないもん無理やり上司に食べさせられるなんてパワハラもいいところだったよ」

 

 「何を言うか。皆、文句も垂れず食べておったではないか」クスクス

 

 「お前⋯さては苦しむ巫女たちの顔見たさに変なもん買ってるんじゃないだろうな」

 

 「さて、どうじゃろうな⋯」クスクス

 

 「ドS狐が⋯」

 

 「⋯⋯そうだ!永一さん、永一さんのことを客寄せに使ってもいいですか?」

 

 「俺?」

 

 「はい、永一さんが絶賛するほどうまい団子牛乳!って宣伝すればお客さんは寄り集まると思うんです。成功したら売り上げの何割かはお渡しするので、なにとぞ!」両手合わせ

 

 「う~ん、俺そんなに絶賛してるわけじゃねぇし、やだ!」キッパリ

 

 「そ、そんなぁ〜」ガックシ

 

 「まぁまぁ落ち込むのは早いよ智樹君。代わりと言ってはなんだが、俺より広告塔に向いてる人紹介するから、元気だしな」

 

 「本当ですか!一体その人は誰なんですか?」

 

 「雷電将軍」

 

 「えっ!?」

 『えっ!?』

 

 「今度また雷電将軍に会った時に、団子牛乳渡して食べてもらう。で、好評だったら「雷電将軍が絶賛した団子牛乳」って売り文句を出して売ればいい」

 

 「イヤイヤイヤ、そんや恐れ多い!!それに、もし団子牛乳が将軍様のお口に合わなくて、将軍様の怒りを買うなんてことになれば⋯⋯俺の首が飛んでしまう!!」

 

 「大丈夫、そんな沸点低い神じゃないから。それに、将軍様って実は甘党だからきっと団子牛乳も気に入るよ。将軍様の近臣だった俺が言うんだ間違いないさ」

 

 「ほ、本当ですか⋯?」

 

 「あぁ、仮に酷評だったら団子牛乳を作ったの俺って言っとくし、智樹が被害を被る心配なんてないぞ」

 

 「⋯分かりました。俺の持つ技術の全てを使って、最高の団子牛乳を作らせていただきます」

 

 「おう、頑張れ」

 

 「それと、もし将軍様のお口に合わず酷評だったとしても、団子牛乳を作ったのは俺だと伝えてください」

 

 「何故?」

 

 「料理人としてのプライドです。料理が美味しい美味しくないは関係なく、自分の作った料理には誇りを持っていたいんです」

 

 「だから、将軍様が何と言おうとそれを甘んじて受けます」

 

 「成る程、立派な考えじゃないか。なら、3日後団子牛乳取りに来るから、それまで精進するんだな」

 

 「はい。俺、頑張ります!」

 

 

 智樹に激励の言葉を飛ばした永一は、団子牛乳を食べ終えた旅人たちを連れ、智樹の屋台から離れていった

 

 

 「という訳でまた団子牛乳持ってくから感想御願いします影様」

 

 「それは良いですが、良かったのですか?」

 

 「何が?」

 

 「あの場で私の正体を話せばこのような手間を取る必要はありません。あなたが私の名前を口にした時、彼に私の正体を明かすと思っていましたが」

 

 

 その言葉に永一以外の全員が首を縦に振る

 

 

 「何の為に「アクターカプセル」*3まで使って変装してると思ってるんだ。今日一日ぐらい将軍としてではなく、普通の「影」という1人の神として何も気にせず過ごしてほしいんだよ俺は」

 

 「成る程。しかし、私は将軍である事を苦に思ったことはありません。それに、常日頃の仕事などは「雷電将軍」に任せていますので、疲労する心配はありません」

 

 「はぁ⋯聞きましたか神子さん、この鈍感クソボケ将軍様ったら私の善意100%気遣いをいらないと言いやがりましたよ」

 

 「うむそれはもう、昔から鈍感クソボケ石頭じゃったが、人形の中でずっと一人で居たせいでノンデリに頭が侵食されたのじゃろう、いやはや可哀想に」

 

 

 顔が触れ合いそうな位置まで近づき、周りにしっかり聞こえる程度の声量で耳打ちする永一と神子

 

 

 「仲良すぎない?」

 

 「私、何か変なことを言いましたか?」

 

 「それが分からないから影は鈍感ノンデリ野郎ってあだ名が付けられてるのよ」

 

 「そーだそーだ!!」

 

 「誰ですか!?そんなあだ名つけた人は」

 

 「私と神子と永一」

 

 「あなたたちですか!!」

 

 「反省も後悔もしてません!」bグッ!

 

 「そうそう、影がノンデリなのは今に始まったことじゃないし、私たちからの愛ある愛称みたいなものよ」bグッ!

 

 「うむ、ぼさっとしとらんでさっさと次の目的地に行くぞ、鈍感ノンデリ野郎♪」bグッ!

 

 「あなたたち、後で覚えておきなさい」ゴゴゴゴゴ

 

 「あの影で遊んでる、凄い」

 

 「なんか影から凄い圧を感じるけど、大丈夫なのかあいつら」

 

 

 影をからかいながら永一たちが向かった先は、神子が運営する稲妻一の本屋

 

 

 「やってきました八重堂!」

 

 「数ある店の中で八重堂を選ぶとは、中々お目が高いではないか」

 

 「それほどでも〜。今回八重堂に来たのは、影様に漫画を普及するために来ました。影様、漫画について何か知ってる情報はありますか?」

 

 「え!?影、マンガを知らないのか?」

 

 「まんが?」

 

 「反応からして本当に知らないみたいだね」

 

 「そう驚くな、影の世間知らずは今に始まったことではない。と、言いたかったのじゃが、まさかこれ程とは妾も予想外じゃ」

 

 「右に同じく」

 

 「そ、そんなに有名な代物なのですか!?」

 

 「そうだな、雷電将軍、「無想の一太刀」の名ぐらい、稲妻内では知らない人は居ないほどの代物と言えば凄さが分かるかな」

 

 「それほどまでのものとは!いったい何なのですか、そのまんがなるものは」

 

 「簡単に言うと人の考えた物語が書かれた本だ」

 

 「物語ですか⋯」

 

 「例えば⋯⋯そうだ、今から俺たちで一人一冊、影様にオススメの漫画を探して影様に読んでもらう。で、その中で一番影様に刺さった漫画を渡した奴が優勝。お前らの推しのフィギュアをくれてやる」

 

 「「「「絶対勝つ(ぞ)!!」」」」

 

 

 優勝特典を知るや否や八重堂に全力疾走で向かい、必死に影に見せる漫画を見繕うため漫画置き場に群がる旅人達

 一人置いていかれ、何をすればよいか分からずアワアワしてる影に、漫画の基礎知識を説明する永一

 

 〜数分後〜

 

 旅人→鬼〇の刃

 理由:稲妻にいる剣士をモデルにしたキャラが沢山出てくる作品なので、武人だという影は見やすいかなと。ストーリーは勿論、戦闘描写も良く、オススメできる作品。

 推しは炭〇郎、無〇郎(回想でぐっと来た)、煉獄杏〇郎(無限列車で好感度爆上げ)。嫌いなキャラは風柱(弟の目を潰そうとしたから)、〇壺(単純にキモいから)、猗〇座(回想未視聴)。

 

 パイモン→ト〇コ

 理由:出てくる料理がどれもこれも美味しそうで、見てるだけで涎を出しちまう作品でオススメだ。もちろん、ストーリーの方も面白くて、手に汗握るバトルにわくわくドキドキの冒険なんかもあってとっても面白いマンガだぞ。ただ⋯島袋版は流血の表現なんかが強くてちょっと苦手で、見れてないんだよな。

 推しはト〇コ(主人公だから)、コ〇(優しくて頼りになるから)、サ〇ー(反応が面白いから)。食べてみたい料理は宝石の肉(ジュエルミート)、虹の実プリン。

 

 神子→チ〇ンソーマン

 理由:主人公のイカれ具合が面白い。普通の人間は疎か、妖怪でさえ思い付かぬ奇想天外な行動の数々に何度驚き笑ったことか。ストーリーは少しブラック気味であるが、まぁ天下の大将軍なら問題なかろうと選んだ。

 推しはデ〇ジ(イカれてて、女慣れしてないからからかって遊びたい)、パ〇ー(アホだから反応に飽きない。イジメてみたい)、コ〇ニ(イジメがいがありそうだから)。一番好きなシーンは最強の大会。

 

 千代→妖怪ウ〇ッチ

 理由:稲妻で見たことのない未知の妖怪が沢山出てきて面白いし、見た目が可愛い。ストーリーもポップで、漫画初心者の影に良いかなと。

 推しはジ〇ニャン、ブ〇ニャン、フ〇ニャン、コ〇さん兄弟、フ〇キ姫etc。会いたくない妖怪は人〇犬、ハ〇ホ人、はら〇ドリ、お〇らず者etc。

 

 

 

 「ジャンルのバーゲンセールだな。あと、千代様以外影様が気に入りそうじゃなく自分が好きな作品押し付けてないか?」

 

 「「「いや⋯?」」」

 

 「そっすか」

 

 「ん?永一も影に読ませたい作品があるのか?」

 

 

 千代の指摘通り、永一の手には一冊の漫画が握られていた

 

 

 「ふふふ、よくぞ聞いてくれた。これぞ、俺が影様にオススメする作品」

 

 「影×神子最新作、『私の無想の一太刀(意味深)で生意気狐をわからせます。』だ!!」

 

 「フン!!」ゴスッ!!

 

 「中段正拳突きィィ!!」ガハッ

 

 「さて⋯影この4つの作品を3巻ずつ渡すゆえ、八重堂のフリースペースでゆっくりじっくりと読むがよい」

 

 

 永一の出した本を焼却しながら、八重堂のフリースペースを指さす神子と、倒れる永一に一切触れない旅人たち

 

 

 「わ、分かりました。では、行ってきます」

 

 「なんで影はあんな緊張した顔で行ったんだ?」

 

 「影って生真面目が服を着ているみたいな人の癖に、天然だから変なところで肩に力を入れるのよね」

 

 「大方、妾たちが選んだ代物故、中の内容を事細かに覚え、理解して妾たちにありのままの感想を事細かに述べようとしておるのじゃろう。肩どころか全身に力を入れておるのじゃろうな」

 

 「あの様子では影が読み終えるまで少し時間がかかりそうじゃな。それまで妾たちは何で時間を潰そうか」

 

 「なら鬼滅の〇の最新映画見る?」ヒョコ

 

 「復帰はや⋯!!」

 

 「知らないのか、ボケ担当の復帰は早いんだよ。蛍たちは鬼〇の刃何巻まで読んだ?」

 

 「えっと、15巻ぐらいです」

 

 「オイラも」

 

 「私は全巻読んでいます」

 

 「妾も全巻踏破しておる」

 

 「ならちょうど良かった。この映画は蛍とパイモンの読んでる場所の後の話なんだ」

 

 「えいが?」

 

 「簡単に言えば漫画のシーンが映像で動いて見れるもので、これはその試作品」

 

 

 そう言うと、永一は旅人に塵歌壺(じんかつぼ)を出すように指示を出し、塵歌壺の中へと入っていく。旅人たちも永一の後を追い、塵歌壺の中へと入っていく

 

 

 「みんな、各々ポップコーンとジュース持った?膀胱(ぼうこう)の中はスッキリさせた?」

 

 「女の子に聞く台詞じゃないよ永一」

 

 「みんな、お花摘みはお済みになられまするでござるでしょうか」

 

 「言い方の問題でもないよ」

 

 「知らぬのか永一。巫女はトイレなど行かんのだぞ?あと、神社に取り付けたあの特級呪物(トイレ)をさっさと取り除け」

 

 「昭和のアイドル像じゃん、ウケる。あと、あのトイレは意地でも動かさねぇ」

 

 「永一さん、部屋の明かりは全部消したよ」

 

 「こんな真っ暗な中で見るなんて目が疲れないか?」

 

 「大丈夫、そんな事考える暇なんてないぐらい凄いもんだから⋯⋯⋯まぁ、別の意味で目が痛くなるかもだけど(ボソッ)

 

 「ん?なんかいったか」

 

 「うんや、さて、いよいよ上映スタートですよ。それでは、お楽しみくださいな」

 

 

 真っ暗な一部屋に旅人たちは、それぞれ同じ向きに揃った椅子に座り、後ろにいる永一の取り出した機械から移り出された映像を見る

 映像は、幕府兵たちが泥棒のような格好をした男を捕まえる映像から始まり、暗転。そして、次に映像が流れると場面は代わり、大量の墓石に雪が積もっている墓地と、1人の大男が映りだされた

 

 初めて見る映像に、永一を除く全員が食い入るように見始め、それは映画が進んでいくごとに強く、大きくなっていった

 

 

 そして、3時間の時が流れ、永一たちは塵歌壺から出て漫画を読んでいる影の待つ場所まで向かった

 

 

 「よっ 影様、漫画の方は楽しんで読んでくれたかな?」

 

 「はい、じっくりと拝見しました。とても興味深い内容のものばかりで⋯面白かったです」

 

 「⋯それは良かった」ニコ

 

 「⋯⋯時に永一」

 

 「はい」

 

 「後ろで号泣している旅人たちはどうしたのですか?」

 

 

 「フゥ〜⋯⋯⋯フゥ〜⋯⋯⋯フゥ〜」(ビチャビチャのバスタオルに顔を埋めている旅人)

 

 「ヴヴ〜グスッ⋯ゴベン"バク"ジィ゙ィ゙ン〜ワ"ル"グチ"ダグザン"イ"ッチ"マ"ッデーゴベン"バク"ジィ"ィ"〜!!」(ギャン泣き)

 

 「女の子がしちゃいけない顔になってるよお二方。はい、追加のバスタオル」

 

 「⋯⋯切なく、残酷な結末だった。だが、美しく尊いものだった。私は今日、この日見た一つの尊き夫婦の物語(人生)全てを記憶の中に留めておこう」(瞳から一雫の涙が流れ出る)

 

 「尊いものを見過ぎて千代様のキャラが変わっちまったよ。あと、美人の目から涙がツゥーは絵になりすぎるな、1枚撮っとこ」

 

 

 影の指摘で後ろを振り向く永一、そこには正に大号泣と言えるほど泣き喚いているパイモンと、バスタオルで見えないが、顔に付けたビチャビチャなバスタオルで同レベルで泣いているであろうことを察せる旅人

 前2人程ではないが、なにか悟りでも開いたかのような清々しい顔つきとなった千代と、なにも変わらない神子の姿がそこにはあった

 

 

 「あれほどの内容のものを八重堂で売り出せば八重堂の売り上げは更にうなぎ上り、八重堂の地位は確固なものとなる。永一、明日にでも打ち合わせをするぞ」ウキウキ

 

 「あれ見て出た感想がそれって、人の心無いんか?」

 

 「バカを言え、あれほどの代物を見て何も感じておらんわけないじゃろう。妾は話の内容を知っておったから、そこの3人ほど心揺さぶられなかっただけじゃ」

 

 「初見なら目頭が熱くなっていったかもしれん。そう思わせられるほどの代物だったと断言しよう。エイガと言ったか、想像をゆうに超える最高のものじゃった」

 

 「おぉ珍し、あの神子が真正面から高評価を出すなんて、流石の狐様も映画の魅力には勝てなかったらしいな」

 

 「いったい、何の話ですか?」

 

 「漫画を読み進めていけばそのうち分かりますよ。さて、影様、4つの漫画を読んでみてどれが1番面白く、印象に残り、お気に入りになりましたか?」

 

 

 頭にクエスチョンマークを出す影に悟ったことを言う永一は、影に漫画の感想と、どれが1番良かったかを問う

 

 

 「⋯⋯⋯そうですね。まず初めに、どれも優劣など付けられないほど素晴らしいものだったということを先に言っておきます」

 

 「それを踏まえて、私が心惹かれたマンガは⋯この『鬼滅の〇』です!」

 

 

 ドヤ顔で漫画を永一たちに突き出す影に、ほーと気の抜けた顔と声を出す永一。残念ながらそれ以外影のドヤ顔に反応する者はおらず、旅人たちはまだハ〇ジショックから抜け出せず、唯一正気の神子も、影たちをほって八重堂の店員と何かを話していた

 

 

 「理由としては⋯⋯「以下省略」⋯え?」

 

 「4つ漫画の理由出力して書くのしんどいし、感想は下に出しとくからまた今度ゆっくり聞かせてね」

 

 「出力⋯?書く⋯?何を言っているのですか?」

 

 「コッチの話です。ゴホン!!⋯おめでとう蛍、お前がNO1だ。どんなフィギュアが欲しい?」

 

 「⋯」スッ プルプルプル

 

 「えーと何々⋯『伯〇さんと小〇さんが笑顔でいるハッピーなフィギュアが欲しいです』っと⋯任せんしゃい!腕によりをかけて作ってやろう」

 

 

 未だ濡れたバスタオルで顔を覆う旅人は、プルプルと震える手で永一に自身の要望の書かれた1つの紙を渡した。紙はしっかり濡れていた

 

 後日、旅人の元に着物姿の〇治と〇雪が向き合い、手を繋ぎながら笑みを浮かべる映画屈指の名シーンを、打ち上がる花火まで忠実に再現されたフィギュアが届き、旅人のテンションは狂喜乱舞、嬉ション一歩手前まで喜んだという

 尚、同じく届いていた遺体となった小〇を持ち抱きしめながら泣く伯〇のフィギュアに下の方は引っ込み、代わりに上の方から液体が流れ膝から崩れ落ちたとか

 

 

 〜〜〜

 

 

 「ふふふ、よく頑張ったと言いたいところだが、とうとう解散の時が来たようだな」

 

 

 漫画や映画を楽しんでいた永一たちだっが、時間は進み、辺りはすっかり夕暮れ色に変わっていた

 

 

 「という訳で皆で記念写真を撮ります」

 

 「どういう訳で?」

 

 「親しい仲が集まって仲良く遊んだ後は記念に写真を撮るのは常識だろうが!!」

 

 「うわぁ⋯!急に大声で切れんなよ!ビックリするだろうが」

 

 「しゃしん⋯とは何ですか?」

 

 「似顔絵を一瞬で描いてくれる機械みたいな物です。体験したほうが早いと思うので、はい各々好きな構えを取りな、30秒間待ってやる」カチッ

 

 

 写真機のタイマーをセットし、急いでパイモンの横に走る永一

 

 

 「早っ!!」

30

 「構えって言われても⋯」

25

 「こういうのは思いついた構えを取るんだ。記憶の中で一番鮮明で真っ先に出てきた構えを」

20

 「アバウトじゃのう⋯うむ、折角じゃアレにするか」

15

 「私も決まった」

10

 「えっ!?えっ!?ど、どのような構えをすれば⋯」アワアワ

5

 「は〜いチェッキー!!」

0

 

 カシャ

 

 

 横からパイモン、旅人、永一、神子、千代、影の順で、ジョ〇サン、承〇郎、リゾ〇ト、花〇院、j.pのポーズを取る。全員、後ろからバーン!!と効果音が出そうなほどの完成度、心なしか顔付き(画風)がソッチ寄りになっていた

 

 ちなみに、ジョ×2を知らない影は普通のポーズを取り、最初こそ自分たちの姿が写しだされる未知の道具に驚きと関心を示していたが、撮られた写真の中で不思議と自分だけが浮いていたことに気づき、何とも言えない気持ちを抱え、永一たちと別れ城に戻った後、お土産として渡された漫画の数々を「一新浄土」で熟読するのだった

 

 

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永一メモ

 前世の漫画知識を八重堂に提供し、鎖国が解除されたことで世界中に広がった漫画だが、その売り上げの割合は永一1割、八重堂3割、その他6割は困っている人たちへの寄付金という契約となっており、神子はその事を了承している

 理由としては、「原作者でもない自分が、彼ら彼女らが得るはずの金を貰うことはあってはならない。あくまで自分は漫画の内容を色んな人に普及したいだけ」とのこと。

 

 

・永一が影に漫画を普及しなかった理由

 武の天才である影に漫画の知識を付けさせては、ただでさえベリーハードの決戦時を、ベリーナイトメアに引き上げてしまうと考え教えなかった。

 

・ト〇コに限らずアニメと漫画の内容が違うものは別で連載されている。(ワン〇ンマンの村田版、ONE版等)

 

・鬼滅〇刃の映画

 近日公開。各町に永一が赴き、ドデカスクリーンを持って上映する。全稲妻人が泣いた。

 キャラの声を当てた声優は、基本同じ声優を担当している人に、永一がお願いという名のプレゼンで確保し、いない人は永一が声マネで代用した。

 

 

一部キャラ声当て配役

神里綾人 猗〇座(石田彰)

 →声を当てるキャラを聞かされ、自分に務まるとは思えず最初は辞退したが、永一の暑い押しに折れ、漫画片手に精一杯演じ切った

コロンビーナ 〇雪(Lynn)

 →ファデュイ本拠地に乗り込み本人に直接勧誘。鬼滅の〇をそもそも知らなかったので最初は拒否されたが、漫画を渡し普及したことでぜひやらせて欲しいとOKを貰った

フリンズ 師範(中村悠一)

 →コロンビーナと同様の理由で参加

義〇、炭〇郎

 →いないので永一が声マネで一人二役

etc

 

 

・影の漫画感想 ☆:5段階評価

 〇滅の刃 ☆:4.8

 漫画のタイトルで戻ってきてくれた親友の顔がチラつき、読む事に少し抵抗があったが、読み進めてみれば自身の知る鬼とは違う別種の存在だと分かり安心した。

 物語に出てくる剣術、呼吸法に非常に興味を惹かれ、特に雷の呼吸は自身が操る現象のため、習得できないかと読んでいる最中、永一たちが戻ってくるまでの間、ずっと脳内で技の再現を実行するほどハマっていた。

 

 ト〇コ ☆:4.3

 料理、食事等の概念を戦闘に反映させる発想に関心。出てくる料理の数々に美味しそうと思い、漫画に出てきた料理を城に帰ったら配下に頼もうと密かに計画。のちに、稲妻城内の食のレパートリーが増える要因となった。

 食べること以外の殺生をしない等の主人公の信念や価値観に素直に称賛する。

 

 チェ〇ソーマン ☆:4.5

 開始早々自分の身体を売り借金を返す主人公に同情し、その主人公から採取するヤクザに嫌悪と怒りを感じる。戦闘中に主人公が取る奇想天外な行動に驚きつつ、自分にはない発想を持つ主人公の戦いに大きく関心を持つ。

 永遠の悪魔が出て少し嬉しい気持ちになるも、恐れられる存在として描かれていることに若干の不満を感じた。

 

 妖怪ウ〇ッチ ☆:3.7

 絵柄も出てくる妖怪たちも可愛らしく、一人一人の妖怪たちの心を開き友達となっていく主人公に好感を持てる良い作品だと思っている。

 しかし、見知った妖怪の面影を感じる妖怪が出てくると、過去に消えた妖怪たちの姿を思い出してしまうので、あまり積極的に見たいと思う作品にはならなかった。でも、一様最新刊まで読もうとは思っている。

 

タイトル元ネタ:神と呼ばれたオタク

 

 

 

 

*1
素材は全て高級品で出来ている

*2
えい汁ブシャーでもかげ汁ブシャー読者の好きな呼び方でどうぞ

*3
詳細は稲妻の日常①にて




九条家のイザコザは裏で永一が対処したので、この世界では事件は起きません。

稲妻編終わったら何編しよう

  • そのままスメール編
  • 回れ右して璃月編
  • そんなことより番外編(茶番)
  • まさかの過去編
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