原神世界で不死身のボケ担当がハッピーエンドを目指すのは間違っているだろうか(旧:契約の国で働いてたら過労死したので自由の国に逃げようと思います) 作:ありがとうはなまる
超かぐや姫を見て脳を焼かれて二次創作件小説を漁り、新作のバイオハザード遊んだり、仕事が忙しかったりetcしててすっかり書く意欲が薄れてました。すいませんでしたぁぁぁ!!
今回は稲妻編最終回(の予定)です。
前半ギャグ
中盤若干シリアス
後半ギャグ
途中で永一視点と第三者視点が混ざります。ご注意を
─────────────────────
朝、それは人間にとって一日の始まりである
どうもおはようございます。若干まだ眠い永一です
影様の気分転換と称した稲妻観光から早くて数日、本当に早いね。ほんと、この年(推定五百数歳)になると一日一日が早く感じちゃってぇ⋯もう一歩も動けなくてぇ…
え?稲妻のイザコザが終わったらさっさとモンドに戻れよって?
ハハッ 面白いことを言う奴じゃないか。お前はリオレイアの巣に戻りたいと?
絶対に帰ってくると言ったが期限は設けてない!!そういうところがチョコラテだと言うのだ!!
ま、生存の旨とこっちの事情の書いた手紙は送ったし大丈夫でしょ
─団長室─
手紙『稲妻のイザコザ終わったよ〜
今絶賛休暇中だからモンド帰るの超遅れるっちゃ、許してね
☆(ゝω・)vキャピ
騎士団全員分に買ったお土産はちゃんと狛荷屋で送るから心配しないでね
ps.綿棒を鼻の奥に入れると鼻血が出る*1』
代理団長「⋯⋯」クシャッ(真顔)
───
⋯⋯チラッ⋯さて、起きたことだし朝飯でも作りに行くかな
綾華「永一さんおはようございます。本日も早朝から快調のご様子で、これから朝食を作りに行かれるのですか?」
稲妻に滞在する上で、俺は神里家の世話になっている。前住んでた場所は稲妻を出る前に景気よく放火して無いから。なので、防犯対策もバッチリ仕込んである
永一「綾華、一様聞いてやる」
華「はい?」←永一の罠にかかり、亀甲縛りで天井に吊るされてプラプラしてる寝巻き姿の綾華
永「俺が寝てるここに、何しに来たんだ?」
華「疲れているであろう永一さんを癒そうと馳せ参じただけです。その心に不純な動機も下心もございません」
永「具体的には?」
華「まずある調香師に(特注で)作ってもらった(媚薬入り)お香を焚いて疲れをリセッシュしてもらい─」
永「うんうん」
華「体中隅々までローションでほぐして◯します!!」
永「ばっかもーん!!*2淑女がそんなお下品なこと言うんじゃありません!!」
華「大丈夫です。やましいことなどありません。淑女として、そう淑女として、永一さんを私無しでは生きていけない身体にするだけです!!」
永「神里家の淑女の心得は一体いつからそんなドピンクになっっちまったんだ!?」
華「
永「はいお疲れー解散解散」
華「あっ 待ってください永一さん、この縄をほどくのを手伝ってください。1人だと抜け出せなくて」
永「⋯⋯」
華「永一さん?何故下にビニールプールを敷いてるんですか?何故その中にローションを流し込んでるんですか!?なぜ氷を詰め込むのですか!?」
永「朝食はお前の好物のお茶漬けとスメール料理だから、飯が冷める前に早く来いよ〜」
華「永一さん!?それは嬉しいのですが、待ってください私を置いて行かないでください永一さ」ピシャ
今日も綾華は元気があっておじさん嬉しいよ。ただ、年々思考が思春期男子⋯というより既成事実作りおじさんみたいになっていくのはどうにかならんのかね。これが若さか⋯
⋯そう言えば若い頃の華代(綾華達の母)もこんな感じだったか?よく旦那の下を狙って暗躍して、事あるごとに俺のところに転がり込んでは巻き込まれたっけ⋯血は争えないな…
綾人「おはようございます永一さん」
永「お、おはよう綾人。グッドタイミングってやつよ。ちょいと飯運ぶの手伝ってくれ」
本当はこういう事は使用人とかがするもんなんだが、偉いことに綾人は率先してこういう雑務をしてくれる、使用人の仕事盗み野郎なのだ(褒め言葉)
ちなみにトーマは目狩り令解除後、他国への行き来が可能となったため、久しぶりの故郷モンドに神里夫婦と一緒に絶賛プチ旅行中でいない。⋯⋯大丈夫かなトーマ、過剰の糖分摂取して胸焼けで倒れないかな⋯
「「「いただきます」」」
皆揃い、手を合わせ飯を食べる。終末番の奴らは何度呼んでも頑なに食卓に来ないので諦めた。そのかわりに、終末番の飯はそれ用で分けて置いてある
というかしれっといただきますに混ざってたが、あの拘束からよく五体満足で抜け出せたな。おまけに服までしっかり正装に整えてあらぁ、流石お嬢様
俺は飯を食べながら今週の八重堂新聞を見る。八重堂新聞と言うのは、稲妻で起きたニュースを八重堂が独自の情報網で集め、新聞にしたもの。言ってしまえばスチームバード新聞の稲妻版、もっと言うなら子供新聞みたいな立ち位置のもの
その値段80モラ。鎖国状態でスチームバード新聞が輸入してこなかった時期に、神子が始めたプチ事業。鎖国令が解除されてもなお新聞の発行を止めないところを見るに、既に稲妻内では一定の人気がある代物となっている
かくいう俺も、これを見るのが朝の楽しみになっている。⋯なんかおっさん臭いな
さてさて今日のトップは⋯おっ!『九条沙羅切腹未遂事件』か、あれは嫌な事件だった
詳細はあえて語らないが、幕府軍に対する民と抵抗軍のヘイト*3を何とかできないかと開催した大会、その中の、「ケツの穴から空気をパンパンに入れ、腕相撲をし⋯先屁こいた方が負け対決」
この、屁こいたら負け対決中に事件は起こり⋯⋯これ以上は沙羅の面子のためにも深くは言わないでおこう。各々で勝手に想像してくれ
「「「ご馳走様でした」」」
新聞の内容を読み、昔を思い出しながらも箸を進め、朝食を食べ終えた俺たち。う~ん今回も出来栄え良すぎ、でしょ♡
「永一さん、今日はどのようなご予定がありますか?」
食べ終えた皿やらを台所に持っていき皿等を洗っている俺に、綾華が聞いてくる
今日の予定〜?お前は一日一日予定を立てて過ごしているのか?偉いね、血液型A型でしょ、俺AB型
永「う〜ん予定か⋯⋯特にないが、」
華「でしたら私と─「敷いていうなら一旦モンドに帰るぐらいかな」え?」
抵抗軍のヘイトもさっきの『九条沙羅軍団VSゴロー軍団 頂上対決』である程度解消(というより"アレ"の衝撃で有耶無耶になっただけかと思うが)⋯されたし多分いいとして、社奉行の暗躍ゴタゴタの件も首謀者ボコボ⋯円満にハナシアイで表にも裏にも浮上する前に終わらせた*6
青鬼赤鬼云々も起こんないし*8、雷電将軍VS雷電将軍人形の件は、何故か自室でいつもの3倍のやる気と速度と剣幕で人形とドッタンバッタン
うん。稲妻でやっておかなきゃならないことはもう多分全部終わってるから完全フリーダム。そろそろモンドに帰って騎士団に顔を出しておこうかな。あんまり気は進まないが、そろそろモナの生存確認とかおばあちゃんとの飲み会の約束もあるし
永「綾華は何か予定でもあるのか?帰る前に付き合うぞ?」
華「…それでは、永一さん。私から一つ、お願いしたいことがあります」
永「ん?いきなり改まってどうした?綾華ちゃんの頼みならおじさんいつでもなんでも聞くぞい、内容次第だが」
華「結婚して下さい」
永「過程ぶっ飛び過ぎてない?」
けっこん⋯?あぁ、「決行」って言いたかったのかな?
まさかバレていたとはな。近々開催しようとした俺の人力ベイブレード大会計画が…
華「式はどこで迎えましょうか?結婚服はモンド式?それとも稲妻式にしますか?早速ですが初朝*10を私の部屋で始めましょうか、貴方様」
あー⋯今から
綾華ちゃん、いくらなんでも速いよ、アクセルべた踏みし過ぎてレーシングカー追い越しちゃってるよ、某修行バカより速いよ*11
はー ⋯まぁゲーム知識知ってたから、いつかこうなるのは分かってたが、綾華のヤンヤンデレデレ具合をちょっと舐めてたかな
つうかいつの間にか逃げてるし、あの薄情兄(綾人)。綾華がこうなってる原因その3*12の癖に、いつも瞬歩みたいに音もなく逃げやがって⋯⋯あん?机の上に紙が置いてあるぞ
手紙『屋敷に居る全員を連れて城下町の方へ行ってまいります。明日の朝まではそちらに帰らないと思います。どうぞ2人でお楽しみください。PS.赤飯と鯛の手配をしておきますね。義弟様』
⋯⋯オレ、アイツ、『パロ・スペシャル』*13、カケル
好かれ過ぎないよう気の良いお兄さんポジでやってきたつもりだったんだが、何が行けなかったんだ?
ただ両親が仕事や教養中不在の時に塾の先生みたいに剣の稽古とか座学とかを教えたり、一緒に出かけてお菓子買ってあげたり肩車してやったりと、普通の子供にする程度のことしかしてこなかったぞ?
これが原神きってのヤンデレクイーン。やはり⋯
永「⋯よし、分かった。綾華、まず座れ」
華「座るのなら私の部屋で─」
永「座れ」(有無を言わさぬ圧)
華「⋯はい」
渋々座布団の上に座る綾華と、机を挟み対面する形で俺も座る
あんま脅迫とか圧とかで従わせるのしたくないんだが、ここでなぁなぁにしてたら悪化していく一方だし、少し本音交えて話そうか
永「話し合おうか綾華」
華「話し合おう⋯何を話し合うのですか?子供の名前ですか?」
永「(無視)まず第一に、綾華が俺のどこに好意を抱いたか、何で俺と付き合いたいのかだとかの質問はしない。めんどいし、聞いたところで「はいそうですか」で終わるから聞かん」
華「⋯」
永「その事を踏まえてはっきり言う。俺はお前とは
華「⋯!!」
永一のはっきりとした拒絶の言葉に、綾華の顔が強張り、周囲の気温が下がる
永「まぁ、綾華に限らずどの女性に対しても言えることだがな」
華「⋯」
永「これだけじゃまた暴走しそうなんで理由も教えとく、あっ 別に俺がゲイとかケモナーとかそんな理由じゃないし、綾華自身の性格云々とかの問題でもないからな」
永「理由はすんごくシンプルだ。俺は
華「⋯は?」
更に気温が下がる。俺と綾華の周りに氷が現れる
永「考えてもみろ、死んだら復活して、それが何百年も生きてこうしてヘラヘラしてんだぜ?これが化け物じゃなければ何て言うんだ?」
永「そんな奴が?付き合って、結婚して、家族作る?わりぃ俺無理」
永「化け物は幸せになってはいけない。化け物は贖罪されてはいけない。化け物は生まれてくるべきではない。これら全てが俺の持論だ」
華「違います。永一さんのおっしゃる持論は全て間違いです。貴方は「人間」です。化け物なんかではありません、撤回ください。いくら永一さん、貴方本人の発言だからといって私は許しません」
永「⋯⋯」
華「⋯なんとか言ってください!!」
部屋の気温は更に下がり、床や壁にも霜ができ始める。周囲に展開させている氷は、綾華の怒りに呼応するように膨張し、俺の体を徐々に覆い体温を奪っていく
綾華の心には、先程まであった焦燥とした感情も、濁った淡い恋心もない。あるのは
普段のふざけた時の発言に何度も出くわし、見聞きしてきた綾華だからこそ、今の永一が本心で話していることを、永一の顔と声色で綾華は分かっていた。分かっているからこそ、永一に対する怒りが湧いて出ているのだ
華「⋯いつものおふざけからくる言葉⋯と言うわけでは無いのですね。⋯これなら、好きではないと言われたほうが⋯傷付きはしますがまだ受け止められました。何故そういう持論になったのかも⋯教えては、くださらないのでしょうね」
永「あぁ…綾華、俺はお前が大切だ、一人の人間として。お前が赤ん坊の頃からお前を見守り育つ姿を見てきた、1人の娘だと思ってもいる。そんな娘を、化け物の妻にしたい奴はいない」
華「貴方は化け物ではありません」
永「化け物だ」
華「違います」
永「違わない」
華「違います!!」
華「貴方は、見返りも無く困っている人のために動ける人を化け物と呼ぶのですか!?泣いている子供を笑顔にする人を化け物と呼ぶのですか!?町を救うために自分の命を懸けられる人を化け物と呼ぶのですか!?⋯忙しい親や兄に構ってもらえず孤独を感じていた子供に、寄り添って、親のように愛情を注いでくれた人を、化け物と呼ぶのですか…」
綾華の頬に水滴が垂れる。俺は何も言わず黙って綾華の顔を見る
華「貴方に何があってそのような考えに行き着いたのかは私には分かりません、聞いたとしても貴方は答えてくれない。けれど、貴方に、私の好きな人に、そんな悲しいことを言ってほしくありません。そんな認識でいてほしくない」
永「⋯」
華「⋯なんとか、言ってくださいよ」
声は徐々に掠れ、トーンが下がっていく
音は無い。部屋に舞う冷たい風だけが2人を包み込む
永「⋯⋯俺の今の意見を変える予定は、残念ながら無い」
華「⋯っ!!」
永一の口から出たこちらを拒絶する返事に、綾華は自身の心に渦巻く感情に身を任せ、永一を押し倒そうと机に手をかけたその時、待ったをかけるように永一は綾華の前に3つ指を広げた手をかざし制止させる
永「そこで、お前には3つの選択肢がある」
永「1つは、俺に愛想つかして別の恋を見つける。
2つ目は、無理やり俺を襲ってS◯Xして既成事実作って形だけの夫婦になる。
そして最後3つ目、今の俺の考えを改めさせて惚れさせて見るか」
華「⋯え?」
永一の最後の提案に、渦巻いていた怒りが止まり、目を丸くする綾華
永「別に俺の考えが不変ってわけじゃない、雷神レベルで硬いと自負しているが、何がきっかけで変わるかなんて、未来視持ってない俺じゃ分からん」
永「童話とかでもよく見るしな⋯化け物が人間になってお姫様と幸せに暮らすハッピーエンド」
華「それって…」
華「ふぅ⋯そんな顔されて、あんだけ言われれば少しは気持ちは傾くつうの。もし、綾華が①②を選ばないのなら⋯⋯稲妻離れる前に一回デートにでも行くか?俺とお前だけで」
「⋯⋯え?」
「俺からデートとか誘うのって何気に初めてか?俺のデート誘い童貞を奪うとは流石だな綾華」
「⋯⋯⋯え?」
感情のジェットコースター。綾華の心情を簡単に表すならまさにこれである
いきなり好きな人が遠くに帰るといい、結婚しようと迫れば自分を化け物と罵り始める。永一の発言に怒こり、自分の感情を全てぶつけて説得したら人生初めての好きな人からのデートのお誘いをいきなり受ける
綾華の脳内CPUはオーバーヒート寸前、そして、綾華の心情に変動して動きを見せた氷は溶けて消え、部屋の温度も正常、とはいかなくとも元の状態に戻りつつあった
永「あーやっぱ辞めとくか?今日は色んな事ぶっちゃけてそっちもパンパンだろうし、咀嚼する時間も必要─」
華「行きます!!」
永「綾華のその貪欲な姿勢、嫌いじゃないわ」
永一のフォローフル無視で即答する綾華
混乱よりもデート、感情よりも恋を優先した綾華。やはり愛はどんな局面でも強し
永「じゃあ、行くか」
華「はい!!絶対に永一さんを落としてみせます!!」
永「⋯俺のせいだが、さっきまで泣きそうな顔してたのに、気持ちの切り替えが早すぎんだろ」
華「確かに、まだ思うことはあります。ですが、永一さんが自分の事をあのように蔑んでいると分かったのなら、休んでいる暇はありません!!永一さんに必要なものはただの言葉ではなく、愛の言葉と行動。そう!親が我が子に与えるような、いや、それ以上の愛情が永一さんには必要!!」
永「要するに、赤ちゃんプレイすればいいってことか?」
華「あながち間違ってはいませんが、違います」
華「⋯⋯ちなみにこの事を知ってる人はどのぐらいいますか?」
永「ん〜 綾華だけだな。こんな喋ってもクソ面白くもない話、普通はしない」
華「よっっっしゃー!!!」
永「感情高ぶりすぎてキャラ崩壊してますよー」
華「安心してください。この神里綾華、絶対に永一さんが永一さんのことを好きになってもらえるようにしてみせます!!そして、私のことを1人の女性として愛してもらいます!!」
「⋯⋯そうか、そいつはたのしみだな」
そう言いながら、2人は手を結び、お互いの顔を向け合う。片や満面の笑みを浮かべ、もう片方は苦笑に近い笑みを浮かべ歩き出す
「ちょっと待ったーー!!!」
そこに待ったをかけるものが現れた
華「!誰です!?」
永「この声⋯!この霊圧は!!まさか⋯」
突然現れた謎の声に驚く2人。次の瞬間、神里家に2つの柱が衝突した
華「くっ襲撃!?何者ですか貴方たちは!」
衝突した2柱により、神里家は大きく揺れ、壁や床は跳んできた柱により粉々に砕かれ、半壊
綾華は突然の奇襲に刀を抜き警戒し、永一は床に突き刺さった柱、というよりその上、柱に乗ってきたであろう人物に視線を向けていた
永「お、お前は⋯!?何故ここにいるんだ甘雨!?それに、鍾離まで!?」
神里家に衝突した2つの柱、その上に立っていたのは、本来璃月に居るはずのない元同僚である甘雨に、
永「甘雨!?甘雨が何故ここに……サボったのか?自力で休暇を?甘雨⋯!?」
突然現れた甘雨に動揺する永一の言葉を遮るように、甘雨は永一を覆うように抱き締めてきた
華「な⋯!?」
甘雨「話は全て聞かせていただきました。永一さん、貴方がそこまで自分を追い詰めていたなんて知りませんでした」
甘「苦しかったでしょう、悲しかったでしょう。ですが、もう大丈夫です。私がついています、私達と一緒に璃月に帰りましょう。そして、昔のように私達と一緒に働きましょう」
華「お待ちください。誰かは存じ上げませんが、神里家に奇襲を仕掛け、屋敷を破壊したことについてまず話してください」
甘「⋯すみません神里綾華さん、屋敷を壊してしまっ件は先ず謝罪いたします。屋敷の弁償代と修繕費の方は必ず手配させていただいますので、ここで失礼させていただきます。行きましょうか永一さん」
華「修繕費等の件はありがたいです。ですが、永一さんを離してはいただけないでしょうか」
甘「それは出来ません」
華「何故ですか?」
甘「永一さんに本当の「愛」を教えるのは
華「⋯質問の答えになっていませんが?」ピク
甘「私は永一さんと衣食住を共にし、*14互いに死線を潜り抜けてきた*15間柄、と言えばお分かりでしょうか」
「「⋯」」
2人の視線が稲妻となりぶつかり合う瞬間、2人の間に戦いのゴングが鳴り響いた
永「お前らってどうやって来たんだ?
鍾離「俺が出した岩の柱を申鶴に投げてもらい、それに飛び移って来た。中々新鮮な体験だった」
永「力技過ぎんだろ」
一方、ディベートの中心である永一は、早々に関節を外して甘雨と綾華にバレないよう永一そっくりの身代わり人形と入れ替わり、甘雨の抱擁を脱出し、鍾離の横で話をしていた。2人のディベートを止める気はないようだ
永「そう言えば甘雨が話は聞いていたって言ってたが、どうやって聞いたんだ?ドライブスルーみたいに聞き耳立ててたわけじゃないだろ?」
鍾「そちらにいる宮司殿に頼んで発信機と盗聴器をお前に着けたらしい。いつから頼んでいたのかは聞いていないため知らない」
永「発信機と盗聴器〜?⋯⋯まさか、前に神子とやってたハンター×2ごっこの時か?」*16
鍾「相変わらず不思議なことをしているのだな」
永「へへへそれほどでも〜」
鍾「褒めてはないぞ」
華「大体なんですかその不埒な服装は、よっぽど自分のスタイルに自信がお有りのようですね。職場勤めの時もそのような格好で永一さんを誑かしていたのでしょうが、永一さんは清楚でお淑やかな和風の女の子がタイプなのですよ。貴方にはせいぜい
甘「この服装は機能性が凄く良くて着心地がいいんですよ!?⋯確かにちょっと生地が薄いですけど… それに、私は永一さんをそのような方法で誑かしてなんていません!!(ちょっとだけしたことはあるけど⋯)しているのはあなたの方でしょ!永一さんの寝込みを襲うなんて人として最低ですよ」
華「愛さえあればどんな物事も合法になります」
甘「そこは同意します」
永「同意すんな、否定しろ、ツッコめ」
綾華と甘雨の口論は帰る帰らないから脱線し、どちらも相手を煽り合う女子特有の嫌な口論に発展していた(途中意気投合してた気がするが、気のせいである)
このままヒートアップしていけば、出るのが口から手にランクアップして唯でさえ半壊している屋敷が神様の宮殿みたいに粉々になると、口論内容を掻い摘んで聞いていた永一は感じていた*17
永「しゃーないな。(綾華にはまた今度別で埋め合わせするか…)おーい綾華に甘雨ー、口論するぐらいならジャンケンしろー。勝った奴は今日俺とデートなー」
「「最初はグー!!」」
永「思春期男子並みに扱いやすすぎるぞお前ら、良いのかそれで」
鍾「甘雨……」
キィィィィン
永「ん?」
鍾「なんだ?」
永一の一言で、ジャンケン小僧VS捻くれ漫画作家並みの空中戦を繰り広げる綾華と甘雨を見ていた永一と鍾離だったが、突然遠くの方から聞こえてくる風切り音を聞き取り、そちらの方に顔を向ける
永一は懐から双眼鏡を取り出し、風切音を発しながらこちらに飛んできている物体を確認する
そして、甘雨たちがやって来た時と同じ、いやそれ以上の驚きを顕にする
永「あ゙っ!?なんちゅう移動方法できてんだあの人!?十◯松かよ!?」
鍾「永一、何が飛来してきているんだ?」
永「⋯えっとねぇ、ジンっていうモンドの代理騎士団長様が、その国で信仰されてる神様をスケボーみたいに乗りながらこっちに猛スピードで向かってきてる」
鍾「何?
永「いや、ジンも風の神の目持ってるから、多分ウェンティ使って高度を保ちながら自分の力を推進力にして跳んでるんだと思う。速度も風神の力で多分自分たちにかかる風圧とか諸々をカットして加速し続けてんじゃねぇかな、明らかにソニックブーム*18出しながら来てんのに何ともなさそうにしてるし」
鍾「『ソニックブーム』とはなんだ?」
永「簡単に言うと音より早く動くと出る衝撃波、みたいなもん」
鍾「成る程…ところで質問なのだが、このままジン殿が俺たちと同じようにここに直撃した場合どうなる?」
永「うーん⋯⋯全壊するんじゃないかな?屋敷とウェンティの体が」
鍾「そうか⋯」
『あいこでしょ!!あいこでしょ!!あいこでしょ!!』
本日のオチを察し遠い目をする永一と、無言でシールドを張る鍾離、何も気にせず
そして─
ドカァァン!!
数分もしない内に、ウェンティ(inジン)が半壊した神里家に直撃、激しい衝突音と衝撃を鳴り響かせ着地
ウェンティがぶつかった衝撃で屋敷は残骸と化し、辺りには大量の木片が飛び散り、土煙が辺り一帯に立ち込める
ジン「永一、迎えに来てやったぞ。あんなふざけた手紙を送ってきて、モンドに帰ったら覚悟するんだな」
そんな中、土煙の中をかき分けるようにジンが姿を現し、永一を探し歩く
永「鍾ちゃんガード!!ハッハッハッ 鉄壁無敵!!」
鍾「恐らくお前だけだぞ、神を盾に使う不届きな人間は…」
シールドを張った鍾離を盾にして衝撃をやり過ごした永一。信仰高い璃月人が見ればグーで殴っていただろう
尚、その信仰高い璃月人といえば─
『あいこでしょ!!あいこでしょ!!あいこでしょ!!』
爆音に強風を受け、屋敷が全壊してなお未だにジャンケンを続けていた(無関心ってもんじゃねぇぞ)
鍾「大丈夫か飲兵衛詩人」
ウェンティ「⋯⋯」チーン ダイイングメッセージでオニゴロシのみたかったと書いている(割と余裕そうだなこいつとは鍾離談)
ヤ◯チャポーズで地面に倒れる血だらけのウェンティを引っ張り出す鍾離
ジ「さて永一、あの手紙の件は後でじっくり問いただすとして、まずはモンドに帰って"あの"約束を果たしてもらおうか」
永「⋯チガウ、ワタシ、エイイチ、チガウ⋯」
ジ「お前がモンドを立ち稲妻へと行き数日間、私はお前と契った約束を果たすこの瞬間を待ちわびた⋯この約束があったから、私はあの報告書の数々を"1人"で捌き切れたのだ!」
永「仮にも団長の言うセリフか?それが⋯もっと仲間を頼れよ!!(ドン!!)」
ジ「書類仕事と見れば急な用事を思い出し、お腹が痛くなったとトイレに駆け込む。アンバーやリサですら最近めっきり手伝ってくれなくて⋯フフフ」ハイライトオフの目に涙
永「やめろジン、それは俺に効く。帰ったら一緒に書類仕事手伝うから涙拭こう、な?」
ジ「永一!!」
永「はいはい永一です」
ジ「私との約束を果たしてもらうぞ!!」
永「え?ここで?」
ジ「わ、私と⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯恋人繋ぎをしながらキスをしてくれ///」
永「⋯⋯え、めっちゃ乙女な要求とんできたんですけど」
綾華みたいなどぎついお下ティックな願いかと思ったが⋯この如何ともしがたい衝撃は、永一大会時に叶えた猫又の願いに通ずるものがある
ジ「こ、恋人になる男女は、こ、こういう事をするんだろう?リサから貰った本で知ったんだ」
情報の出どころもピュア過ぎん?
やべぇ茶化せねぇ。もっとド直球で振り切ってる願いなら幾らでもツッコんでボケれんのに、こんな乙女全開のピュアピュアな願い突き出されてどう答えろと?我、推定500歳オーバーぞ?どんな言葉も事案にしかならんぞ?どうしろと?
うーん、啖呵切って約束結んで更に綾華にあぁ言った手前、ここで拒否るのは論外だよな。でもキスかぁ⋯⋯まぁ減るもんでもないしいっか
チュ
ジ「ふぇっ⋯///」
永「いや要求してきたのそっちだぞ?何驚いた顔してんだよ」
ジ「いや、だって、いつも見たいに口だけでなぁなぁで終わらせるんだと思って、こっちから無理やりしようと思ってたのに、そっちから、来るなんて⋯///」
永「自分から行くのは良くて俺から来るのは無理だと、何が変わるんだそれ?」
乙女心は分からんZOY。別にキスの一つや二つなんてべつにどうでもいいし。こっちが減るもんなんて、俺の精神ぐらいだし。ただ─
永「俺のファーストキス無くなったな…」
「「「ファーストキスゥゥゥ!?!????」」」
永「俺小声で呟いたよね?何で聞こえてんだよ地獄耳共」
ジ「はわ⋯はわわわわ⋯///」
永「はわわって何その可愛い動揺の仕方」
ジ「可愛⋯!?」
綾「永一さんは私のものだ!!勝手に手を、出すなぁぁ!!」
甘「私のだぞ!!!」
永「(武器持ちながら)俺のそばに近寄るなぁぁ!?」
そうして、ジンに襲いかかる綾華と甘雨をあれやこれやでなんとか宥め、終わった時にはちょうど昼時だったため、永一は更地となった旧神里家の上でBBQ道具と食材を広げ、皆でBBQを楽しみました
その後、終末番や使用人を引き連れて帰ってきた綾人は、跡形も無くなった我が家があった場所で仲良くBBQをする永一達の姿を見て、綺麗な笑みのまま失神しましたとさ、ちゃんちゃん
※屋敷は責任持って甘雨、鍾離、ジン、ウェンティが直しました(ウェン「なんで僕も!?僕被害者なんだよ!?」)
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【永一メモ】
永一は自分の事が大嫌い(大好き)である。(本人自覚済み)
・永一の自己評価を知ってる人
御輿千代
八重神子
胡桃
↑なんとなく勘付いている組
↑ガッツリ知ってる組
甘雨 new
神里綾華 new
↑今日聞いて知った組
永一:別に自分が化け物とは思っていない(気持ち悪い奴とは思ってる)が、そういったほうが分かりやすいかなと自分の持論込みで話して綾華を泣かしたクズ。
綾華のことは親戚の子供のように見ているため、異性としては全く見てはいなかったが、綾華の言葉に頑張って異性として見ようと頑張っている。
綾華:今回の準勝者。今回の話しで、今まで出てきた女性の中で一番永一と距離が近い女となった。(なお、テイワット内で一番とは言ってない)
現在は永一に対する性行為に及ぶ行動は減り*19、代わりにスキンシップの頻度が高くなった。
甘雨:稲妻から璃月に帰ってきた蛍を捕まえ、洗いざらい事情を聞き、自国の神様とパワー担当の後輩の力を借り、桃◯白方式でやって来た行動力の鬼。
神子に頼んで永一(体内)に取り付けた盗聴器によって、綾華との会話を聞き永一の落ちた自己肯定感を取り戻そうと、璃月の仕事に戻そうと頑張っている。(なお逆効果)
ジン:約束を口実に、永一のファーストキスをもぎ取った今回の優勝者。なお、永一本人が全く気にしていないため、リードどころか逆に火に油を注いだ結果に⋯
以外にも乙女心の高いピュアな女の子だったことが判明。
鍾離:今回あまり目立った活躍をしていない甘雨の保護者枠。甘雨の行動に戸惑い振り回されることもあるも、孫の成長のように見ていてほっこりしている心も完全にお爺ちゃんな神様。
後日、ウェンティと影と久しぶりに飲み会ができてご満悦。
ウェンティ:お酒に釣られたところをジンに連行され、桃◯白の柱代わりにされた今回最大の被害者。全治数カ月の大怪我を負うも、神様パワーとお酒への執念でなんとかBBQに参加し、お酒をたらふく飲んで完治させた酒カス神。*20
後日、鍾離と影と久しぶりに飲み会ができてご満悦。
申鶴:未だ本編で出てきていないながらも、どんどんパワーキャラの地位を定着しつつある仙人。本編登場予定は今のところ無し。
※この世界では旅人が稲妻に出発する前に、申鶴初登場の「風立ちし鶴の帰郷」が起こった設定です。
九条沙羅ファンの皆々様本当に申し訳ございません。面白いかなって思ったらつい衝動的に描いてしまいました。本当に申し訳ありません。
ちなみに、出てはいません。
タイトル元ネタ:渡くんの××が崩壊寸前
スメール編どうしよう…ネタはあるけど上手く話を結合できねぇ…マジどうしよう…
稲妻編終わったら何編しよう
-
そのままスメール編
-
回れ右して璃月編
-
そんなことより番外編(茶番)
-
まさかの過去編