貴方は少女達に愛される   作:いっぺー

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第4話

 二人の愛を受け入れてから、貴方を取り巻く環境は大きく変わっていった。

 

 響は貴方と付き合うようになってから更に独占欲が強くなり、未来以外の女性に対して敵意を向けるような行動をするようになった。

 

 未来もまた、響と同じように貴方を束縛するようになり、学校内では常に貴方の側に居るようになった。

 

 そんな彼女達の行動によって貴方は次第に孤立していき、学校では浮いた存在になってしまった。しかしそれでも構わないと貴方は思っていた。

 

 何故なら、彼女達が側に居てくれるだけで幸せだと感じているからだ。

 

 傍から見れば歪で、退廃的な関係かもしれない。しかしそれでも構わないのだ。彼女達が自分を必要としてくれる限り、それに応え続けるだけ。

 

 そんな生活は中学を卒業した後も続いていた……。

 

 ────

 

 三年生の春休み。地元から離れた学校に進学した貴方は、一人暮らしをすることになった。

 

「ふぅ……これで全部かな」

 

 そして今は、響と未来の二人に手伝ってもらいながら、荷解きをしているところだった。

 

「結構時間かかっちゃったね。でも、これでひと段落かな」

 

 響は額の汗を拭いながら言う。それに同意するように未来も首を縦に動かした。貴方は二人にお礼を言うと、改めて部屋を見渡す。

 

 学生向けに作られたワンルームの室内は、決して広くはないものの、一人で生活するには十分なスペースが確保されていた。

 

「ねぇ……そろそろ休憩しない?」

 

 響が貴方の腕に抱きつきながら言う。未来もそれに同意するように頷いていた。

 

 貴方は時計を見る。時刻は午後三時を少し過ぎており、ずっと作業していたこともあって確かに疲れていた。

 

 貴方は響の提案に同意すると、二人は妖しい笑みを見せた。

 

「それじゃあ……休憩しよっか」

 

 貴方は響に手を引かれ、そのままベッドへと連れていかれる。未来もまた後ろからついてくるように歩いてきていた。

 

 そして響は貴方をベッド押し倒すと、その上に覆い被さるようにして跨がった。

 

「えへへ……ずっと我慢してたんだよ?」

 

 そう言って彼女はゆっくりと顔を近づけると、貴方の唇を奪った。

 

 舌を絡ませるような濃厚で情熱的なキス。貴方はそれを拒むことなく受け入れていた。響は貴方の口内を犯し尽くすかのように激しく攻め立ててくる。その勢いに圧倒されながらも、貴方もまた彼女の舌に自分のものを絡めていった。

 

 やがて響が唇を離すと、二人の間に銀色の橋がかかる。そしてそれが切れると同時に、今度は未来が貴方の頬を抑えた。

 

「ねぇ……私にもして……?」

 

 未来はそう言いながら貴方の顔に近づき、そのまま唇を重ねる。

 

「んっ……ちゅっ……」

 

 最初は触れるだけの軽いキスだったが、次第にエスカレートしていき、やがてお互いの唾液を交換するような激しいものに変わっていった。

 

「んっ……ふぅ……」

 

 未来は貴方の口内を犯し尽くすかのように激しく攻め立ててくるため、貴方は息をするのがやっとだった。

 

「むぅ……未来ばっかりずるいよ……」

  

 二人の激しい行為に嫉妬したのか、響は不満そうな声を上げる。

 

「……ぷはぁ。それはお互い様でしょ、響」

 

 唇を離した未来は、白い糸を垂らしながら妖艶な笑みを浮かべて響に言った。

 

「それに……響だってさっき、彼と凄いキスしてたじゃない」

 

「そ……それは……」

 

 響は顔を赤くして俯く。彼女は自覚があるようで、反論できずにいた。

 

「ふふ……じゃあ今度は、みんなで……ね?」

 

 未来はそう言うと、貴方の服に手をかける。そしてそのまま脱がせようとしたため、貴方は慌ててそれを制した。

 

「もう……今更恥ずかしがることないじゃない」

 

 未来は不満そうに頬を膨らませる。しかしそんな二人の耳元で響が囁いた。

 

「大丈夫だよ。だって……これからもっと恥ずかしいことするんだから……」

 

 その言葉を聞いた未来は、顔を真っ赤にしながら貴方を見つめる。その瞳には期待の色が宿っていた。

 

 そんな二人の視線を受けながら、あなたは今日も彼女達の愛を受け入れるのだった……。

 

 ────

 

 行為を終え、新しい部屋着に着替えた三人はベッドに座って一息ついていた。

 

「気持ちよかったぁ……」

 

 響は満足そうにお腹をさすりながら言う。その隣に未来が座り、同じく満足げに微笑んでいた。

 

 貴方はそんな二人を見て苦笑するしかなかった。なぜなら貴方も、二人と同じ気持ちだったからだ。

 

「……ありがとね。私達のわがままを聞いてくれて……」

 

 響の言葉に、貴方は首を横に振る。

 

 貴方が一人暮らしをすることになったのは、彼女達の提案があったからだ。

 

 地元に残ることに少々不安があった響と未来の二人はリディアン音楽院という私立校への進学を決めた。

 

 しかし、そこは女子校であり、男性である貴方は入学することができない。

 

 とはいえ、貴方と離れることなど考えられなかった二人は、貴方も近くの学校に進学して欲しいと頼み込んだのだ。

 

 そんな二人のわがままを貴方は承諾し、こうして一人暮らしをする事になったのだ。

 

「でも……本当に良かったの? 私達のために無理してるんじゃないかって……」

 

 未来が心配そうに言う。貴方はそんな事はないと答えた。親の許可も下りていたし、二人と離れるのは貴方も嫌だったからだ。

 

「そっか……ありがとう」

 

 響は貴方の手を握ると嬉しそうに笑った。未来もまた、そんな貴方を見つめながら微笑むのだった。

 

「……本当に、君は優しいね」

 

 響は貴方の目を見つめながら言う。その瞳には熱い感情が宿っていた。

 

「だから……私は君が大好きなんだ。これからもずっと……側に居て欲しいな……」

 

 響はそう言うと貴方を強く抱きしめる。未来もまた、貴方の腕に抱きついてきたため、貴方は身動きが取れなかった。

 

「私も……君が好き。だから……ずっと一緒に居てね」

 

 未来も熱っぽい声で言う。二人の愛に答えるように貴方は二人の頭を撫でた。

 

「……えへへ……もっと撫でて欲しいな……」

 

 響は幸せそうに目を細めると、貴方の胸に顔を埋める。未来もまた、同じように身を寄せてきたため、貴方は二人の頭を優しく撫で続けた。

 

 

 

 こうして貴方にとっての新しい生活が幕を開けることになったのだが、それがまた波乱に満ちた日々の始まりだということに、この時の貴方はまだ気づいていなかった。

 

 

 

 

 




お久しぶりです。少し書く時間が出来たことと、皆さんが続きを要望してくれたおかげで原作編を投稿する事が出来ました。
これからもこの作品をよろしくお願いします。
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