貴方は少女達に愛される   作:いっぺー

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お久しぶりで申し訳ないのですが、構成を考え直したいので第5話を新しくさせてもらいました。すみませんがよろしくお願いします。


第5話

 

 

 

 

 

 

 

 

「……あっ、おはよう〜」

 

 ベッドで寝ていた貴方が目を覚ますと、制服を着た響が貴方を覗き込んで微笑んでいた。

 

「よく寝てたね……もう朝ご飯の時間だよ?」

 

 響はそう言うと貴方の頭を優しく撫でる。その心地よい感覚に貴方は思わず目を細める。

 

「ふふっ……可愛いなぁ……」

 

 響はそんな貴方を見て微笑みながら顔を近づけてくると、貴方の唇にキスをした。

 

「んっ……」

 

 まだ眠気が残っている貴方は、自分が何をされているのかよくわからないままそれを受け入れる。しかし段々と意識がはっきりしてくると同時に、自分の置かれた状況を理解し始めた。

 

「ぷはっ……どう? 目は覚めた?」

 

 響は貴方の顔を覗き込むようにしながら言う。貴方は恥ずかしさで顔を背けるが、それを逃さないように彼女は貴方の顔を掴み正面を向かせた。

 

「ダメだよ〜、ちゃんと私を見てくれないと。それに、こんなのいつもやってる事でしょ? 今更恥ずかしがることないよ」

 

 そう言うと響はベッドの上へ乗り上げ、貴方に跨った。

 

「ねぇ……もう一回しよ? 今度はさっきよりも長く……」

 

 響はそう言って再び貴方の顔を掴むと、強引に自分の方を向かせる。そしてそのまま唇を重ねようとした時……。

 

「響〜。ちゃんと起こしてあげ……あっ……」

 

 響が振り向くとそこには未来が居た。彼女は貴方と響を交互に見た後、呆れたように溜息を吐いた。

 

「はぁ……やっぱりこうなったんだ」

 

 未来はそう言いながらベッドの方へ近づく。

 

「もう……響ったら。抜け駆けはダメって言ったでしょ?」

 

 未来はそう言って響にジト目を向ける。

 

「えへへ……ごめんね? でもさ、やっぱり我慢できなくて……」

 

 しかし当の彼女は悪びれた様子もなく、むしろ開き直った様子だった。

 

「もう……しょうがないなぁ」

 

 そんな響の様子を見た未来は呆れたような表情を浮かべると、貴方の耳元に口を寄せる。そしてそのまま囁くようにこう言った。

 

「……あとで私にも構ってね? 約束だよ?」

 

 そう言って微笑む彼女は響よりも妖艶な雰囲気を漂わせており、貴方は思わずドキッとするのだった。

 

 ──

 

 洗顔と着替えを済ませた貴方が部屋に戻ると、テーブルには三人分の料理が並べられており、既に朝ご飯の準備は万端のようだった。

 

「あっ、やっと来た〜」

 

 響が貴方の姿を見るなり嬉しそうに声を上げる。未来もそれに続くように口を開いた。

 

「ほら、早く座って? ご飯食べよ?」

 

 二人に促されるまま貴方は二人の間の席へと腰を下ろす。

 

「じゃあ、いただきます!」

 

 響の掛け声に合わせるように貴方たちも手を合わせると、食事を始めた。

 

「どう? 美味しい?」

 

 未来は貴方の顔を覗き込みながら聞いてくる。貴方は美味しいと素直に感想を伝える。

 

「本当? よかったぁ……頑張って作った甲斐があったよ」

 

 そんな貴方の言葉を聞いて未来は安心したように微笑

 んだ。

 

 このような料理を毎回作ってくれる事に貴方は感謝の気持ちを彼女に伝える。

 

「ふふっ、そんなに畏まらなくてもいいんだよ? これは私がやりたくてやってる事なんだから」

 

 未来はそう言うと再び貴方の顔を覗き込み、優しい眼差しを向けてきた。その瞳には慈愛の色が宿っており、貴方を見つめる視線には強い信頼があった。

 

「……むぅ。ねぇ、私にも何か言って欲しいな〜」

 

 響は頬を膨らませながら不満げに言った。どうやら自分だけ会話に参加していない事に嫉妬しているようだ。

 

 貴方はそんな響の様子を微笑ましく思いながら、いつもありがとうという意味を込めて頭を撫でる。すると彼女は嬉しそうに目を細めた。

 

「えへへ……もっと撫でて〜」

 

 響は甘えた声で貴方の肩に頭を乗せる。そしてそのままスリスリと頬ずりを始めた。その姿はまるで飼い主に甘える犬のようだった。

 

 そんな二人のやり取りを見ていた未来が羨ましそうな声を上げる。

 

「ねぇ……私も撫でて欲しいな……」

 

 未来はそう言うと貴方に近づき、頭を突き出してきた。貴方は言われるがままに未来の頭を撫でると、彼女も気持ち良さそうに目を細めた。その表情はとても穏やかで幸せそうだ。

 

 そんな二人を見て貴方は思う。この幸せな時間がいつまでも続けばいいのに……と。

 

 ──

 

 貴方は二人と一緒に朝食を食べ終えると、学校へ行く支度をする。

 

「忘れ物はない?」

 

 未来が心配そうに聞いてくる。貴方は大丈夫だよと答えながら鞄を手に取った。

 

「……あっ、ちょっと待って。ネクタイ曲がってるよ?」

 

 そう言うと彼女は貴方の首元に手を伸ばしてきた。そして慣れた手つきでネクタイを結び直すと、今度は制服の襟元を整えてくれる。

 

「はい……これでよしっと」

 

 未来は満足そうに微笑む。その笑顔を見ると貴方も自然と笑みが溢れてきた。

 

「ふふっ、なんだか新婚さんみたいだね」

 

 未来は冗談交じりに言うが、その表情からは本気さが見て取れたため貴方は思わずドキッとしてしまう。

 

「……ふふっ、可愛い」

 

 未来は貴方の反応を見てクスリと笑うと、自身の身体を押し付けてきた。

 

「……新婚さんなら、行ってきますのチューをしなきゃだよね?」

 

 未来はそういうと、貴方の有無を言わさずに顔を近づけてそのまま唇を重ねてきた。

 

「んむぅ……ぷはっ」

 

 そして未来は唇を離すと妖艶な目つきで貴方を見つめながら言った。

 

「続きは帰ってきてからだね? 楽しみにしててね」

 

 未来はそれだけ言うと、貴方の手を繋ぎながら一緒に玄関へと向かうのだった……。

 

 

 

 

 

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