テスト中に浮かんだやつ。
今回は構成がかなり浮かんできてから多分エタらない。
きっと…
◯月◯日 晴れ
今日から日記をつけようと思う。
…しかし何を書けば良いのやら全く持って見当がつかないので、取り敢えず最近あった事でも書いていこうかな。
とは言っても、最近だと俺の幼馴染がやばいな〜って感想しか出てこないのだが…
幼馴染の一人は自他共認めるヒーローオタクで、いつもヒーローの話をこちらに仕掛けてくる。正直鬱陶しい
しかしながらこの幼馴染、昨今にしては珍しい
…正直、俺はそこまで幼馴染が大切だとは思っていない。いきなり何を言い出すんだこいつと思われてしまいそうだが、ちょっと考えてみてくれ。
個性
それは、今では誰もが当たり前のように持っている。持ってしまっているものであり、そこに区別はなく、多種多様な個性がこの世にはある。
長耳
流水
操炎
氷結
爆破
洗脳
星の数ほどの個性がありふれたこの世界で、当然のことながら俺も個性を持っている。人並み外れた身体能力に、翼だって生えている。極めつけには頭の上に何やら輪のようなものが浮かんでいて更には特殊な力も持っている。
人としては異質で、しかしこの世の中ではそれが普通と判断されている。こんな世の中が俺にとっては不思議で、たまらなく怖かった。
…さて、話は戻るが、個性溢れたこの世の中で個性を持たずにヒーローになる。正直俺としては幼馴染が死んだなんて話は聞きたくない。大切だとは思ってないが、それでも進んで自殺しにいってほしいわけではないのだ。
ヒーローとは皆を守るもの。なのにそれが守られる側になるというのはいささかひどすぎる冗談だと俺は思う。あいつは正義感がバケモノなので、警察でも目指せばいいと思うのだが…
◯月◯日 晴れ
色鮮やかな紅葉が散っていき、だんだんとカイロが手放せなくなってくるこの季節、他の皆はどうやってこのおぞましいまでの寒さに対策しているのだろうと、学校に行くたびに思う。こんな季節になるとやはり炎や温度を操ることのできる個性持ちは重宝されるだろうなぁ。まぁあいにくと、此方の個性はそっちタイプではないので悲しいところ───え?他の奴らに対策を聞かないのかって?聞けないの間違いなのよ…そういえば、NO.2のエンデヴァーは炎を操る個性だったはず。…確か名前は…へ、へ、ヘビフレイム?みたいなやつだったはず。よくわからんが蛇の形をした炎でもだすのだろう。あの強面でカイロ代わりにされているのを想像してしまってジュースを零してしまった。どう弁償してくれるのだろうか。
今日は学校で進路についての話になった。俺達ももう中学三年生。将来のことをちゃんと考えて行動しなければならなくなってくるお年頃だ。先公が高校の話を仕出した頃、何を血迷ったのかクラス内で1生徒の進路を言いやがったのである。しかもしかも、その公表された生徒が不味かった。そう、我らが幼馴染、木偶の坊のデクと呼ばれ続ける、哀れな仔羊である。
無個性ではヒーローにはなれない。それは正直同意するのだが、「来世にかけてワンちゃんダイブ」などと言うのはもはやイジメを通り越して自殺教唆なのではないだろうか?ボブは訝しんだ。
その後も幼馴染君の大切?にしているであろうノートをお得意の線香花火で爆破した後捨てるとゆう芸を発して帰っていったもう一人の幼馴染。もはや早速敵なのではないかと考えながら、一応デクに慰めの言葉をかけておく。
俺はイジメが嫌いだが、好き好んで自分から地雷原に突っ込むほど命知らずでもない。こうしておけば、もしもなんかあったときにも、まぁお咎めなどはされないだろう。いじめとは、見て見ぬふりをする者も加害者となる…だったかな。
皆が皆ヒーローに憧れてる。憧れてるから真似をする。真似をするから違いが出る。そしてまた、真似してるやつを真似する。そうして出来上がった
◯月◯日 晴れ
なんか幼馴染が二人諸共敵のお世話になったらしい。
✩ ✩ ✩
「?そんなにヒーローに就きてぇんなら、効率いい方法があるぜ?」
ふわりと吹いた風が、教室のカーテンをたなびかせる。顔をうつむかせている僕に対して、ノートを投げ捨てたかっちゃんは言う。
「来世は個性が宿ることを信じて、屋上からのわんちゃんダイブ!」
「アハハッ!無理無理勝己!こいつは来世でも無個性だよ!」
そんな蔑みの言葉を背に僕は何も言い返せなかった。
無個性
どうしようもない絶望。誰しもが持っているそれを持っていないんだ。虐められるのに、そう時間は掛からなかった。
ヒーローに憧れた。誰かを救う姿に憧れた。その後ろ姿に憧れた。
オールマイトに憧れた。
辛い現実に目を背かず、前を向いて歩んできた。しかしながら、出てきた結果はどれも失敗。悔しさに唇をかみしめ、涙をこらえながら後ろを振り向くが、かっちゃんの顔と個性によった脅しは、やはり無個性の僕には十分すぎるほどの恐怖だった。
やるせない気持ちを胸に、かっちゃんに放り投げられたノートを回収しに行く。ずぶ濡れになり、鯉に餌と勘違いされているノートを回収し、佇む。
「餌じゃないよ…バカ…」
こんなこと、鯉に言ったところでなんの意味もない讒言だ。それでも、このやるせない気持ちを、何処かで発散したかった。
「ん…大丈夫か?出久…」
「?!」
昂った気持ちをどうにか抑えようとしていると、いつの間にいたのか、背後から聞き慣れた声をかけられる。果たしてそこにいたのは、僕のもう一人の幼馴染である須藤翼君であった。
「ど、どうして翼くんがここに?」
「…一応…心配してやっただけ」
感情を周りに悟らせない能面を貼り付けたような表情の翼君。天使の様な(物理的に)見た目ながらも、昔からその表情は変わらないらしい。僕が無個性であると知ってからも、変わらず接してくれる数少ない友人である。
僕を心配してわざわざ来てくれた。その言葉に、僕は顔を綻ばせる。
「あはは…の、ノートはこんなんになっちゃったけど、別に大丈夫だよ!ご、ごめん!だから、気にしないで!」
しかしながら僕はそう言って、この場所を離れてしまう。あぁ、何をしているのか。せっかく心配してくれたのに、その心配を無碍にしてそそくさと帰るなんて。
それでも僕は、一分一秒でも早くあの場所から立ち去りたかった。何故ならそれは、僕自身が情けなく思い、あまつさえ、心配してくれた翼君を妬んでしまいそうになったからだ。
翼君の個性はとても強力なものだ。あの大きな翼を操ることができ、更には身体能力が人並外れている、所謂強個性と呼ばれるものであった。
ヒーローになりたい。それは一律に、皆がなりたいから自分も!と言うわけではない。あの姿に憧れてしまった。その憧憬の気持ちは、止められるものではなくなってしまったのだ。
しかし、最近では自分も、解かってきてしまっていた。いや、本当は今まで解っていたんだ。解っていても、それを認めたくなかった。だから、雄英を受験する。
…でも多分、諦められる理由も欲しかったんじゃないかと思う。この受験で落ちることで、ヒーローの夢を諦める理由を。
考え事をしていると、僕は周りが見えなくなってしまう。翼君にも指摘されたことだ。だからこそ、背後から近寄ってくる存在に気付けなかった。
「Mサイズの隠れ蓑…」
できれば週1、2で投稿したい。最近バイト始めたから時間あるかわからん。