アビドスで見た「逆さの流星」……のことですか
ええ、確かにこのインタビューはそういった内容でしたね。確認ですよ、確認
……失礼、私自身そこまで
こほん……確かに私はあの日、アビドス砂漠で観測された謎の信号調査のための捜索隊の一員でした
アビドス砂漠横断鉄道の再建、あるいはその保存を目的としたセイント・ネフティスの保安部隊。そしてそれに協力する形で歴代アビドス生徒会より自治区内の鉄道整備・運行権を委託されていた、我がハイランダー鉄道学園の鉄道警察隊の合同チームが廃線路沿いにヘリを用いた捜索を開始したのはD.U.標準時刻15時13分ころのことです
ええ、よく覚えていますよ。その頃の私は鉄道警察隊の新入り隊員でしてね、編入早々の初任務だった当時のことは手記にも書いています
……ここだけの話、最初はアビドスなんかに配属されて不満を持っていたのも本当です
既に終わった土地、それがアビドス。……噂では砂漠の砂の下には危ない代物が幾つも埋まっている「厄ネタのゴミ捨て場」なんて言われていましたがそんな噂は私にとってはどうでも良かった
話が逸れましたね。ともかく私は初任務で例の捜索隊の一員として砂漠の空を飛んでいた、そういう訳です
ええ、そして私は、私たちは目にした訳です。地平の先、空域を渦巻く砂嵐を消し飛ばし大地から星空へと撃ち上げられた銀色の流星を
その後の話はそちらもよくご存知なのでは?クロノスでの報道でもそうですが、
そうですね、同じ遭難者として保護したアビドス生徒会の会長について忘れていました。流星に貫かれ爆散した
何を?勿論、「神様」やら「奇跡」とやらですよ
それからは偶然現場に居合わせただけの私も大忙し、……色々あって理事会直下の監理室に配属されて以降は特にですよ
それで、今更聞きたいことは以上ですか──
クククッ──ええ、実に実に有意義な時間でした
ここキヴォトスの「生徒」とは異なり、神秘を持たぬハズの我々と同じ外から来た「大人」。それは何処からか現れた彼の「大人」とて同じハズ、であるというのに彼が放った弾丸は純物理を超えた有り得ない結果を齎した
コレは実に興味深い
彼自身が神秘を持つのか、はたまた銃?それとも弾丸に?
見たところ、彼自身もそうですが凡百でありきたりな拳銃でかつ弾丸にしか見えませんが……
それでも敢えて定義するならば……ふむ、我々が既知の中では「大人のカード」……その亜種といえばよいでしょうか?
クククッ、調べる価値は──有りそうですね
ああ、すみません。貴女を置き去りにしてしまいました
正直に申し上げまして期待以上の値千金の情報でした、では契約通り「対価」をお支払いしましょう───ハイランダー鉄道学園監理室監督官「朝霧スオウ」さん
黒幕「(声にならない絶叫)」
黒服「クックックッ……(新しい探求の鍵と非常に面白そうな暇つぶしを見つけた声)」
監督官「アビドスツブス……ところで個人的に対価が魅力的だったから話したが、砂漠に散ったオーパーツについてじゃなくこんな話をわざわざ聞きに来て何がしたいんだ?(割と純粋)」
遭難者1号「Zzzz……(病院にて治療中)」
暁のホルス「生きてて……よかった(後悔、安堵)」
連邦生徒会長「想定外ですが使えるものは使います」
遭難者2号もといおまわりさん「目覚めて早々になんか背中がゾワッとしたんだけど……」