魔法科高校の劣等生 ガッチャードクロス   作:ユウジン

14 / 41
第二章 九校戦
腐れ縁


「うぉおおおおおお!どけどけどけぇ!」

 

レオが他の生徒達を吹き飛ばしながら駆け抜け、飛んできたボールを蹴る。

 

「宝太郎!」

「おうよ!」

 

レオのボールを足で止め、上空に蹴り上げると周りを見て、

 

「達也!」

 

そのまま蹴って、達也にパス。

 

達也は直接蹴りつつ、

 

「吉田!」

 

吉田と呼ばれた同級生の男は、キレイなダイレクトシュートでそのままゴールを決める。

 

細身だが、中々動けるようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、魔法科高校には一般的な学校の教科もあり、本日の体育はレッグボールと言う競技だ。魔法を用いない競技の一つで、フットサルというものにも似たそれは、ボールが尋常じゃなく跳ねるようになっており、ドリブルができないため、パスを連続して行い、ゴールを決めるものだ。

 

そして身体能力が常人超えレオと達也に加え、ガッチャードに変身している影響か、実は見た目以上に動ける宝太郎がいるこのクラスは、体育では無双状態である。

 

「ナイスシュートだったな吉田」

「幹比古でいいよ」

 

試合後、達也たちは吉田に声をかけると、そう言われたため、

 

「じゃあ俺もレオで良いぜ」

「宝太郎だ。よろしく」

 

達也より先に、そう名乗ると、達也は肩を竦めて、

 

「達也だ」

「うん。3人とは話してみたかったんだ」

 

そう幹比古に言われ、3人は首を傾げた。

 

「なんでって顔だね。まぁ3人とも目立つ存在ってもがあるし」

 

実際、気さくな性格と彫りの深いゲルマン系の顔立ちのレオ。大人びた言動だが、気遣いのできる達也。そしているだけで場を明るくする宝太郎。この3人は密かにクラスでも人気を3分してたりする。

 

まぁ本人達にその意識がないのだが。

 

「それにエリカとも仲いいしね」

「知り合いなのか?」

 

幹比古からエリカの名前が出てきたため、達也は驚きながら聞くと、

 

「腐れ縁ってやつよ」

 

と聞き馴染みのある声が聞こえてきて、

 

『いっ!』

 

達也以外の男性陣が思わず飛び上がった。

 

振り返った先にいたのはエリカと美月なのだが、エリカの格好が問題だ。上は普通の体操着。しかし下が異様に丈が短い。

 

足の付根まで見せるそれは、エリカの健康的なハリのある脚を惜しげもなく見せつける。

 

剣術で鍛えているエリカの足は、程よく肉もありながら細く、筋肉ムキムキということもないが、程よく筋肉もある。

 

まぁざっくり言うなら、年頃の男性陣には刺激が強すぎるということだ。

 

「何その反応」

「い、いやエリカ。ちょっとそれは」

 

宝太郎がなんて言えば良いか分からず、宝太郎がしどろもどろしていると、エリカはニヤッと笑い、

 

「何ホータロー君。何か言いたいなら言いなさいよ」

 

からかい目的なのはありありわかる。宝太郎は首を必死に回してそっちをみないようにするが、エリカはグイグイ来た。

 

「そこまでにしてやれエリカ」

「はーい」

 

すると達也からのストップが入った。だがエリカは、

 

「どう達也くん」

 

と、目標を変えただけだった。しかしそこは達也なので、

 

「ん?良い筋肉だ。日々の鍛錬の証だな」

 

違う、そうじゃない。と思わず内心皆で突っ込んだ。

 

「しかし幹比古とエリカが知り合いだったとはな」

「家同士が交流があってね。その関係よ」

 

エリカの説明に、皆で成程と返す。

 

「昔はもっと引っ込み思案で可愛かったんだけどねぇ」

「む、昔の話はよしてくれエリカ」

 

幹比古の抗議もなんのそののエリカ。それを見て宝太郎は、

 

「うちとは全然違うんだなぁ」

 

と感想を漏らす。それを聞いたエリカは、

 

「そういえば意外と宝太郎くんって初心なのねぇ。雫やほのかと一緒にいる割には」

「そりゃあの2人だったら今更何を見たって何とも思わないけどさ」

 

宝太郎の言葉に、幹比古以外の面子が大きなため息を吐き、

 

「宝太郎君」

「なんだ美月」

 

美月が宝太郎の肩に手を置き、

 

「絶対それ2人に言ったら駄目ですからね?」

「は?」

 

宝太郎が、思わず首を傾げる。

 

一方その頃、

 

『っ!』

「どうしたの二人共」

 

ガタッと立ち上がった、雫とほのかを深雪は驚きながら見ると、

 

「何か今宝太郎をシバかなければと感じた」

「うん。今凄く腹が立ったよ」

 

ゴゴゴ、と体から炎を上げる雫とほのかに、深雪は冷や汗を垂らしつつ、

 

「そ、そう」

(きっとまた瀬乃君が余計なことを言ったんだわ)

 

乙女の勘と言うべきなのか、深雪は見事正解を当てつつ、2人を落ち着かせるのだった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。