魔法科高校の劣等生 ガッチャードクロス   作:ユウジン

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劇場版 魔法科高校の劣等生劣等生 ガッチャードクロスVSハイスクールD×D Be The One
はじまりのビルド


「そっちだ!逃すな!」

 

2人の男が、1人の男を追う。

 

「ウィーヒッヒッヒ」

『っ!』

 

すると頭上から降ってくる笑い声に、男達は上を見る。

 

「ケミーか!」

 

2人の片割れがそう言うと同時に、ローブを着たケミー。クロスウィザードが杖を振る。

 

「うぉ!」

 

それと同時に、多数の魔獣が出現し、男性達に襲いかかった。

 

「なんだコレ!」

「わからん!」

 

男達は慌てて臨戦態勢を取るが、見たことない魔獣に避けるのが精一杯だ。すると、

 

「今度はなんだ?」

 

エンジン音と共に、魔獣を吹き飛ばす存在に男達は驚く中、バイクから降りてヘルメットを脱いだ青年は、

 

「ったく。さいっあくだな」

 

その青年は頭をかきながら、ドライバーを装着。

 

「あれは……」

 

男は青年が手に持った二本のボトルを見る。そして、

 

「さぁ、実験を始めようか」

《ラビット!タンク!ベストマッチ!Are you ready?》

 

ボトルを振りながら青年は、ドライバーのセットし、レバーを回す。それと共にフレームが出現し、

 

「変身!」

《鋼のムーンサルト!ラビットタンク!イェーイ!》

 

赤と青のカラーリングの姿へと変身し、青年は走り出す。

 

「はぁ!」

 

魔獣を蹴り飛ばし、背後から襲い掛かって来た魔獣の攻撃を跳んで避ける。

 

そこからドリルがついた剣を取り出し切る。そこから刀身をひっくり返りして銃にすると発砲。

 

魔獣を次々と倒していく姿に、男達は、呆然とそれを見ることしかできない。

 

「流石に数が多いな」

 

青年は魔獣を撃ちながら、ボトルを交換。

 

《ニンジャ!タンク!Are you ready?》

「ビルドアップ!」

 

今度は赤かった部分が紫になり、

 

《四コマ忍法刀!》

 

刀を模した剣を取り出し、ドリルとの二刀流で魔獣を撃破していく。

 

「ウィー!」

 

するとクロスウィザードは再度杖を振り、巨大な魔獣を出し、襲いかかる。

 

「アブねぇ!」

 

それをギリギリで避け、青年は四コマ忍法刀のスイッチを押すと、

 

《分身の術!》

 

分身して攻撃に出ると、魔獣の攻撃を避けながら体を駆け上がり、四コマ忍法刀を突き刺す。

 

痛みで暴れる魔獣だが、その頭上に赤と青の姿に戻った状態で、ベルトのレバーを回す。

 

《Ready Go!ボルテックフィニッシュ!》

 

すると、グラフが出現し魔獣の顔を挟んでロック。そのグラフの線を滑るようにキックを放った。

 

そして魔獣は爆発し、その爆心地から出てきた男は変身を解除する。

 

「大丈夫か」

「お前は一体」

 

その問いに青年は笑みを浮かべ、

 

「仮面ライダービルド。作る、形成するっていう意味でビルドだ。以後お見知り置きを」

 

とだけ言うと、先ほど逃げていた男とクロスウィザードのいた方を見るが、既に姿を消していた。

 

「逃げられたか」

 

と言いながら青年はどこかに行こうとし、男は慌てて止める。

 

「ま、待て!アイツラは一体何なんだ」

「さぁな。だが覚悟しておいたほうが良い。デカい事件が起きるぞ」

 

というと同時に突風が起き、目の前から青年が姿を消す。

 

「おいおい。いったいどうなってやがんだ」

 

その光景に、男達は唖然とする。だが、恐ろしい何かが起ころうとしているのだけは、感じ取るのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夏休みも明け、ボケた体も大分戻りハロウィンも近づいたある日、宝太郎達は学校帰り、いつものカフェに行こうとするが、

 

「オッスエリカ」

「げっ」

 

校門前で2人の男性に止められる。声をかけられたエリカは心底嫌そうな顔をするが、幹比古がその人を見て、

 

「寿和さん!」

「吉田くんも久し振りだな」

 

一見すると少し遊び人風の男性と、その隣にいる男性は、

 

「警察省の稲垣です。仮面ライダーガッチャードに協力を要請したく来ました。学校帰りという非礼を許していただきたい」

「おいおい稲垣くん。随分口調が硬いんじゃないか?」

「寧ろアンタが緩いのよ」

 

ぼそっと毒を吐いたエリカに、寿和は頬をかきつつ、

 

「先日犯人を追っていたんだが、その際にケミーからの妨害を受けた」

「ケミーが!?」

 

驚きながら宝太郎が聞き返すと、寿和は頷きつつ写真を見せてきた。

 

その写真には、クロスウィザードが写っている。

 

「これはレベルナンバー10のクロスウィザード」

「流石ホクザングループの令嬢」

 

そういいながら寿和は、

 

「ケミーが係る事件の場合、仮面ライダーガッチャードへの協力を要請することになっている。つうわけなので力を貸してくれ」

「警察ってのも魅力ねぇ」

「そう言うなってエリカ、警察の装備じゃ人間はともかくケミーには対抗できないんだって」

 

寿和は再び吐かれたエリカの毒にタジタジだ。

 

「逃げてる犯人は?」

「正体は言えねぇ。捜査上の機密ってやつだ。ケミー捜索に必要な情報は出すが、警察ってのも面倒でね。捜査に仮面ライダーってやつが関わるのを嫌ってんだよ。特に上がな」

「成程」

 

雫は寿和の言葉に頷く。急造で造られたガッチャード課の制度には、反発も多い。特に縄張り意識が強い警察は、ガッチャードを忌避する傾向があったのは知っている。

 

「勘弁してほしいよな。実害被るのは俺達下っ端だぜって話だ」

「どうせ面倒な業務は全部部下にさせてんだから体くらい張りなさいよ」

「ぐはっ!」

 

再度ボソッと毒をはくエリカに、寿和は血反吐を吐いた。そんな光景に宝太郎は思わず、

 

「別のお兄さんとは随分対応が違うんだな」

「なんだエリカ、お前まだ修離れ出来てねぇのか」

「うっさい!」

「いっだぁ!」

 

ドン!っと足を踏まれ飛び上がる宝太郎と、その攻撃を華麗に避ける寿和。

 

「まぁもし再びケミーが出てきたら連絡する。連絡先はこのガッチャード課にすればいいのか?」

「それで大丈夫です」

 

と話し合うと、寿和は稲垣を連れて行く。すると足を止め、

 

「そういえば仮面ライダーってガッチャードだけじゃないんだな」

「え?」

「先日の時に助けられたんだ。確か名前は……」

「ビルドですよ」

 

そうそう!と寿和は稲垣に頷くと、宝太郎達は益々首を傾げる。

 

仮面ライダービルドなんて知らない。そう皆で顔を見合わせるが、

 

「ま、何かあったら待たれ連絡するんで宜しく!」

 

と言って行ってしまう。それをジト目で見送るエリカを見て、

 

「なぁエリカ。何でそんなに目の敵にするんだ?」

「過去のあいつを知らないからそんなこと言えんのよ」

 

エリカが苦々しそうな顔をして言うと、

 

「昔から遊び癖が酷くて女関係もだらしないし、挙げ句剣の才能だけはあって適当にやってるくせに腕は立つ。ほんとムカつくったらありゃしない」

 

そう言ってガルルルと唸るエリカに、皆は思わず苦笑いを浮かべるのだった。

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