ゼットンの異世界転生   作:カニの佃煮

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第七話

「ひっさしぶりの外の空気だ。」

 

タイラントとゼットンは病院からでて、冒険者が集うギルドに向かう。

 

「やっぱりそこにはたくさん人がいるのか?」

「そりゃあ勿論。人間以外にも獣人やらいっぱいいるぞ。何なら他のとこには怪獣もいるらしい。」

「ならば色々しているうちに会えるかもな。」

 

街並みを眺めると大多数が人間であり、肩から鳥の翼を生やした種族やラゴンにもっと魚らしくした種族、直立した熊や猫のような種族が少数いる。

おそらく人間が住民の大多数を占めているのだろう。

 

「ついたぞ。」

「結構大きな建物だな。」

 

レンガ造りの建物に付けられた扉を開けて中に入ると、

依頼をしに来た人や、それを書き出して掲示板に貼る人、それを受ける人などが居る。

 

「こっちだ。」

 

タイラントに新規登録と書かれているカウンターに連れられる。

 

「それじゃ頼むぞ。」

「はい、承知しました。では、ゼットンさんの登録をさせていただきます。」

「待て待て待て。一体どういうことだ。」

 

受付の女性に何故か名前が知られている。

もちろん面識は無い。

 

「お前はこの界隈じゃ有名人だからな。」

「もしかしてあの飛竜の件か?」

「勇者が話したいって言ってんのもその件だ。」

 

話しながら受け取った書類を書き、登録が完了する。

バルタンとメルバは先に話しているそうなので、待たせないように早足で向かう。

 

「お、来たな。」

「君がゼットンか。私の名前はクラウト。よろしく。」

「こちらこそよろしく。」

「他の仲間はどこ行ったんだ?」

「8人で話すのもアレだからね。自由に過ごしてもらっているよ。」

「それはそれで怪獣4匹がが一人を囲んでるやばい絵面なんですけどね。」

 

赤髪の青年、クラウトはゼットン達にも物怖じしていない。

 

「君のことはバルタン星人から聞いているよ。」

「お前余計なこと言ってないよな?」

「もちろん。私が変なことをいう忍者に見えるか?」

「少なくとも忍者とは程遠いですよ。」

「私泣くよ?」

「あ〜…、クラウトはどうしてゼットンに会いに来たんだ?」

 

話題の脱線を防ぐためにタイラントは軌道修正をする。

 

「ゼットンとは一度会っていてね、というかこっちが目撃しただけなんだけどね。」

「いつ頃ですか?」

「巨大なレッドワイバーンの時だよ。」

「となるとあの依頼に行った時か?」

「…もしかして俺横取りしちゃった?」

「横取りだなんてとんでもない。寧ろあの魔獣を倒してくれて感謝したいくらいだよ。」

「何も言われなくて良かった…。」

「その時の報酬金を渡しに来たんだよ。」

 

クラウトは鞄からお金が入った袋を取り出す。

 

「そういや報酬金めっちゃ高かったような…。」

「えぇ?!そんなのもらえないぞ!」

「まぁそう言わずに、同業者だし受け取ってくれ。」

「人の好意というものは受け取っておくものだからな。」

「じゃあありがたく受け取っておこう…。」

 

ゼットンはお金を受け取り、鞄に仕舞う。

クラウトはそれを見届けると、帰っていく。

 

「それじゃあ私はこのあと用事があるから失礼するよ。」

「こちらこそ色々話せて楽しかったよ。」

「じゃあ武闘大会でまた会おう。」

 

そう言い残し、立ち去っていった。

 

「武闘大会出るんですね。」

「フォッフォッフォ!戦うのが楽しみだな。」

「それじゃあ依頼受けようぜ。」

 

ゼットンの初仕事が始まる。

 

 

 

 

 

 

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