クルーゼ「えっ?テロメアって寿命関係ないの?」 作:大福もちち
キラ・ヤマトは困惑した。
「お勤めご苦労様です!!キラの兄貴!!」
「「「お勤めご苦労様さまです!!キラの兄貴!!」」」
何時からコンパスは昭和のドラマなどに出てきそうな、人情溢れるヤクザに成ったのだろうか?
思い返せば少し前の事だった。突如として火星近辺に磁気嵐が発生。その前後にエイハブリアクターを搭載したモビルスーツを用いた宇宙海賊が猛威を振るったり*1して大変であった。幸いにも、ヤマト隊はアッシュのお陰でナノラミネートアーマーの性質を理解しており、ビームサーベルは唯一ビーム兵器でありながらナノラミネートアーマーに有効であることを知ってたし、カメラアイや手持ち武器(特にライフルなど)はビームライフルで破壊できるため対処が出来た。
なにやら、突如として火星からドンパチする音が聞こえてきたのでミレニアムが全速力で急行してみれば……
『えっ…こんな事あるの?』
火星に降りたアッシュとキラは困惑した。なんと、アッシュの生きた世界の約300年後の人々がこの世界に集団で来ていたのだ。
圧政を敷く腐敗した英雄とその仲間達の末裔、ギャラルホルン……当然、アッシュ先生の逆鱗に触れたので半殺しにされた。
そこでとある少年兵の集団を保護したのだが、彼らは鉄華団…決して散ることの無い鉄の華を名乗り、なんとコンパスに参加してくれたのだ。
「だからオルガ……ほら、僕達って歳があまり変わらないじゃないか。だから兄貴ってことは無いと思うんだ」
キラは鉄華団の団長であり、少年兵達のまとめ役である白髪褐色肌の青年 オルガ・イツカとオルガ率いる少年兵達から何故なのか兄貴と慕われてしまったのだ。
「いや、俺達の今があるのは兄貴とアッシュの旦那が助けてくれたからだ!!
兄貴のフリーダム、旦那のアガレスのお陰で俺達鉄華団…その時はCGS3番組は奇跡的に犠牲者が0!!アンタ達が居なかったら、俺達は犠牲者が沢山出ただろうし……奥の手のバルバトスをぶっつけ本番で使うしかなかったかも知れないんだ!!」
ガンダムバルバトス。8番目に製作されたガンダムフレームであり、火星で眠りについていたガンダムであったが、鉄華団の前身であるCGSの創設者が偶然にも発見した悪魔である。
アッシュが言うには「親友……アグニカの恋人が乗っていた。アグニカが彼女を死なせる訳がない、俺が居なくなってから何かが有ったな」とのこと。
「でっでも…お勤めご苦労様はなしにしようよ?なんだか、刑務所から出てきたみたいに聞こえるしね」
「それはそうっすね」
そのバルバトスは現在、ミレニアムの中で改修が行われている。改修と言っても、ミレニアムの設備では限度があるため…建造当時のバルバトスに近づけることぐらいである。
「流石はガンダムフレーム。火星の大地に埋まっていても、頑丈だな」
バルバトスと繋げたノートパソコンのコンソールを操作し、バルバトスのリアクターの調整を行うアッシュ先生。バルバトスは装甲が外され、長い間…砂の中で放置+施設の動力源として放置されていた事もあってか、フレームの間に埃や砂などが入り込んでおり…メンテナンスが必要であったのだ。
「アグニカ…俺が居なくなってから、何があった?お前が睦月を1人にするなんて有り得ないだろ……だからと言って、お前が負けるなんて闇討ち以外で有り得ない」
鉄華団は厄災戦争から300年以上未来からやって来た。つまり、アッシュは2度と故郷には戻れない。仮に戻れたとしても、アッシュ…アシュレイ・クロフォードを知る人物は誰も居ない。
鉄華団の多くは読み書きが出来る子は少なく、その多くがマトモな勉強を受けていない。勉強を受けたことがある子供達は極僅かであり、アッシュはその極僅かの1人…ビスケット・グリフォンという太っちょの少年から話を聞いたが…アグニカ・カイエルは神話のような扱いに成っているが、歴史の教科書には断片的に印されておらず、アッシュやアグニカ・カイエルの恋人の事は印されてなくて、セブンスターズ*2はしっかりと名前が残されており、文字通り世界の支配者と成っていたとのこと。
「何が起きたのか調べたいが、間違いなく秘匿されてやがる。それに、火星のギャラルホルン連中は知らないだろうしな」
はぁーと真実を調べる術がなく、ため息を吐き出したアッシュ先生。バルバトスのリアクターの調整は終わった。後はハインライン達の仕事である。
「しかし……俺の知る阿頼耶識の完全劣化番。間違いない、セブンスターズの誰かが意図的に流しやがったな。施術方法は俺達しか知らないはずだしな」
鉄華団の少年兵達は阿頼耶識を受けさせられている。それも強制的であり、拒否権はない。バクチのような成功確率であり、恩恵もアッシュやアグニカ・カイエルが受けたオリジナルの阿頼耶識と比べて1/3以下という劣悪そのもの。
間違いなく、誰かが意図的に流した粗悪品であり、阿頼耶識の情報を知るのはセブンスターズやその関係者などの厄災戦の生き残りでしか有り得ない。
「糞みたいな世界から進歩していないな。これがお前達の望んだ世界なのか?セブンスターズ」
アグニカは厄災戦争を終わらせるため、世界中の人々を団結させた。だが、それは様々な思想の人々が一時的に手を取り合っている状態であり、戦争の終結が迫れば今度は戦後の覇権を担うための頭脳戦が始まる。もう用済みとなったガンダムのパイロットは戦後の影響力も考えられ暗殺された者だって居る*3だろう。
「ねえ、アンタもガンダムに乗ってるの?」
ふと、子供の声が聞こえ、アッシュは下を見る。そこにはバルバトスを見上げる1人の少年兵が居たのだ。
「ああ、そうだよ。君はたしか、三日月・オーガスだったな(オーガス?へ?オーガス!?いや、そんな馬鹿な…てか、アグニカの幼少期に似てね?)」
その少年兵は三日月・オーガス。劣化式阿頼耶識の手術を3回受けた少年兵であり、本来ならろくに整備もされていないバルバトスに乗り込んで…戦う予定であった。コンパスに参加するなら、乗機は間違いなくバルバトスに成るだろう。
ミレニアムの食堂では……
「ルナマリア先生!!勉強教えて!!」
「俺も俺も!!ルナマリア先生!!字の書き方を教えて!!」
ルナマリアによる、鉄華団の子供達の識字勉強が行われていた。鉄華団の子供達の多くは字が読めない子供達が多く、生きるため…或いは親に売られた…ヒューマンデブリとして確保されて奴隷として使い潰されるように売られたなどなど様々だ。その事もあってか、オーブやプラントでは当たり前の義務教育を受けられないどころか、字の読み書きさえも出来ないのだ。
「ここは…こうね。先ずは自分の字が書けるように、読めるようになりましょう!!」
鉄華団の子供達の年齢はバラバラだ。キラやシンと同世代の少年兵(これはオルガ、ユージンなどなど)、ルーデウスと同世代(これは三日月など)、そしてルーデウスより遥かに年下で中学~小学校ぐらいに通ってるだろう子供達も少年兵として今まで戦ってきたのだ。
勉強もさせてもらえない、好きなこともさせてもらえない、道具として使い潰される。あまりにも残酷すぎる。
「感心感心。学ぼうとする姿勢は大事だよ」
元教師であるコノエ艦長がやって来た。その手には沢山の数学…いや算数の基礎のドリルが沢山抱えられていた。
「君達。算数はどうかな?」
「「「やりたい!!」」」
大人に傷つけられない、暴力を振るわれない、それだけで鉄華団の年少組には安全な所なのだろう。
「なんで私の所には来ないのよ!!」
なお、アグネス先生の所には誰も行かなかった。子供達は直感で性格が悪いと感じ取ったのだろう。
「イングリッド、どうだ?」
「はい。副長、コイツら黒です。子供達を道具にしか思ってません」
「よし、逮捕だな」
因みに、アッシュ先生の手で半殺しにされたCGS元一番隊と社長は、後日、帝愛地下帝国に飛ばされるのであった。
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