過酷な世界を平穏に生きていく(予定)   作:Ask〈アスク〉

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勇気と無謀は全くの別である!当たり前だ!

 前回のあらすじ!

 その一、このブルーアーカイブの世界に転生した!

 その二、俺の特異性を説明した!

 その三、ブラックマーケットで不良どもから逃げてる!なう!

 

 というわけで、現在も全力疾走中である。なぜこのようになったのか、簡単な回想シーンを挟もうと思う。

 

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数日前

 

「ななみさんななみさん!わたしといっしょにかいものいきましょう!」

 

「いいよあじたに!なにをどこでかうんだい?」

 

「ひみつですー!」

 

「ひみつかー!」

 

今日

 

「けっきょくいまからどこにいくんだい?」

 

「ついてくればわかりますよ!」

 

数分後

 

「ここです!」

 

「ブラックマーケットじゃねぇかあぁぁぁぁぁ!!!!」

 

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 以上である。細かいところを完璧に省いたため情報が少ないかもしれないが、これでも伝えたいことは伝わるだろう。

 俺は嵌められた。今隣で一緒に走っているこの阿慈谷ヒフミに。もはやこれを読んでいる人に説明はいらないかもしれないが、彼女はペロロとかいう変な鳥にぞっこんLoveである。そしてその鳥のグッズを手に入れるために、この全体的に治安の悪いキヴォトスの中でさらに治安の悪いといわれている『ブラックマーケット』に来たのだった。

 こいつやっぱり普通じゃねぇよ......。こいつが普通の基準であるのであれば、トリニティはやはり異常者の集まりなのだろうか。あながち間違いとも言い難いのがなんとも......。

 

「阿慈谷!ずっと走って逃げてるが、これからどうすんだ!?」

 

「知りませんよ!どこかでこの方達を撒いて─────あっ、前に人が!」

 

「マジかよ!すんませーん!道を開けて──────!?」

 

 目の前にいた人達を見て、俺は驚愕する。

 ──────何故ここにアビドスが!?

 ああそういえばストーリーで来てましたねここに!ってことはあの大人の男の人が先生ってことか?結構爽やかな感じだなぁ。あの人がセクハラ発言したり足舐めしたりするのかぁ......やっぱ人間って怖ぇわ。

 いや、それよりどうする?アビドス勢はどうにも道を開けそうにない。となれば、原作通りここで彼女らに任せてここを切り抜けるってことになるが......。

 

「阿慈谷!」

 

「な、なんですか!?」

 

「仕方ねぇからここで不良共を蹴散らす!どっかに隠れてろ!」

 

「で、でもここだとマーケットガードが......」

 

「最悪の場合、目の前の集団に押付けて逃げる!それしかねぇ!」

 

「ひ、酷すぎませんか!?」

 

 俺は一度足を止めて振り返る。そこには少し息切れしている不良共がいた。......これなら簡単に片付きそうだな?

 

「お、お前、ら......ゼェゼェ......逃げ足、速すぎん、でしょ......」

 

「そんな状態になってまで追いかけてくるお前らは何なんだよ......」

 

「お前ら、トリニティ、だろ......?へへっ、捕まえりゃあ、身代金たっぷり......ゴホッゴホッ!」

 

 いやお前ら諦めろよ。そんな状態になるんなら、捕まえても捕まえ切れないだろうが。まぁ良い、今回は好都合だ。

 

「じゃあ......てめぇらにゃあさっさと沈んでもらって、こんなとこから出ていってやる」

 

 俺はお気に入りの『S&W M500』を二丁構える。やはりリボルバー銃はロマン。そして二丁拳銃もロマン。ロマンとロマンの併せ技、これこそが至高!リロードはかなり大変だが、それでも俺はロマンに生きる!

 俺はリボルバーの撃鉄を起こし引き金を引く。銃声とともに放たれた銃弾は不良の一人の頭に命中した。当然、息切れしていたその不良は一発で気絶する。

 

「さて、そいつはダウンしちまったみてぇだが、どうする?正直今のてめぇらは俺の敵じゃねぇ。無様晒したくなけりゃさっさと逃げな」

 

 銃口を頭に突きつけながら言う俺を見て不良どもは怯えたような表情を見せる。次の瞬間、不良どもは気絶した一人を抱えて全員で逃げだした。

 

「に、逃げるぞ!リーダーがやられちまった!もう無理だ!」

 

 え、あいつリーダーだったの?近くにいたから撃ったんだが、まさかリーダーだとは......。まぁ弾の消費が一発で済んで良かった。馬鹿にならねぇんだよな、銃弾の値段ってよ。リボルバー用だと特に。

 とりあえず、どうすっかなぁ。後ろに控えてるアビドス勢と先生、何かコソコソ話してるんだけど。とりあえず軽く謝っとくか。

 

「失礼、騒がしいものをみせちまったな」

 

"大丈夫だよ。それより、どうして追われていたの?"

 

「あんたはもしや、噂の先生か。シャーレの」

 

"うん、そうだよ"

 

「お目にかかれて光栄だ。それで、追われてた理由だったか。簡単さ、俺と隣のこいつがトリニティ総合学園の生徒だからだ。トリニティは所謂お嬢様学校でな。誘拐すりゃあ身代金がたっぷり貰えると思われてよく狙われんだ」

 

「あんたはお嬢様って感じじゃないわね。そもそも性別違うし......」

 

 そう言うのは黒見セリカ。まぁ確かに俺は男だし、別に金持ちってわけじゃない。だが、気づいた時には俺はもうトリニティの生徒だったのだ。どうしてこの学校なのかは俺にもわからない。

 

「まぁな、成り行きってやつだ。成り行き」

 

"そういえば、名前を聞いてなかったね"

 

「あぁ、確かに。俺は七望ネムリだ。トリニティ総合学園所属、高等部の二年だ」

 

「高等部!?嘘でしょ!?」

 

『少し信じられませんね......』

 

「嘘は良くない」

 

「見栄張っちゃったんですかね〜?」

 

「まぁ誰にでもそういうお年頃はあるよねぇ」

 

上から黒見セリカ、奥空アヤネ、砂狼シロコ、十六夜ノノミ、小鳥遊ホシノである。ホシノに関しては完全におまいう案件だが、俺が彼女たちについて何か知っているのはおかしいのでツッコめない。悔しい。

 

「......俺の身長については一旦置いておこう。で、隣のこいつが」

 

「トリニティ総合学園所属の阿慈谷ヒフミです。七望さんと同じく高等部二年です。よ、よろしくお願いします!」

 

"うん、よろしく、二人とも"

 

"改めまして、私はシャーレの先生だ。よろしくね"

 

 先生が自己紹介を終えると、アビドス勢も自己紹介を始める。そして、どうしてブラックマーケットに来たのかという説明を始めたが、みんな知っているだろうし描写を省かせていただく!まぁ要約すると、自分たちが払っている借金の利息の運ばれている先がどうにもきな臭いという事だ。それの調査をするために、ブラックマーケットに来たのだと。

 

「そういえば、二人はどうしてこんなところに来たんですか?」

 

「あぁ.......俺は阿慈谷の付き添いってだけだ。護衛役というやつさ」

 

「私はペロロ様の限定グッズを手に入れるために来ました!」

 

 阿慈谷のペロロへの愛は正直異常だと思う。そのくせ自分に向けられている愛には気づかないもんだから、例の彼女はたまったもんじゃないだろう。哀れ、脳破壊されるのが確定しているティーパーティーの人。愚痴なら聞くぜ。あーそれは阿慈谷が悪いわ。

 イマジナリー桐藤を慰めていると、どうやら辺りが騒がしくなってきた。あの銃声でバレたか?やっぱバレるかぁ......音でけぇもんなぁ。

 

「話してるとこ悪いが、マーケットガードが来る。一旦ここから離れるぞ」

 

 アビドス勢と先生は何が何だかわからなさそうだが、阿慈谷はあわわと怯え、アビドス勢と先生に一緒に逃げるように促す。あ、ここで俺だけ一旦離れればよかったな。もう逃げ始めたから今から別行動ってのは変だし。だってこのままじゃあ───────

 

 

「ん、銀行を襲う」

 

──────こうなるからね!

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