今回は予定を少し変え、前編と後編に分けた日常回になります。
それでは本編をどうぞ!
懐かしい夢を見たその日、俺こと飛電 正平は日課のトレーニングをしていた。
「497·······498·······499······500·····!ゼイン?今の時刻は?」
『現在8時30分ですマスター。そろそろ切り上げ、シャワーと朝食をすませないと、約束の時間に遅れてしまいますよ?』
「了解。今日はここまでだな」
俺は片腕立て伏せをやめ、立ち上がる。
そこへ、2人のメイドがタオルとスポーツドリンクを持ってやって来た。
「お疲れ様でございます、正平様。タオルをお持ちいたしました」
「スポーツドリンクをお持ちしました」
「ありがとう、咲夜、マリア」
俺はメイド達――咲夜からタオルを受け取って汗を拭き取り、マリアから貰ったスポーツドリンクを飲む。
彼女達の名は
咲夜は、飛電家に代々仕えてくれている十六夜家の子で、俺と同い年の子だ。
マリアは、咲夜と同じく同い年の子で、施設出身の子だ。基本的にはメイドだが、メイド以外の仕事もしている。
本来であれば、彼女達は俺と同じく中学校へ通っている年齢なのだが、既に大学までのカリキュラムを終わらせ、ある日をきっかけに俺専属のメイドとなってくれている。
以前、普通に学校へ通い、友達を作ったり青春を謳歌してみたらどうかと提案してみたんだが、彼女達は揃って『同い年のメイド達とは友人ですし、この役割を気に入っております。何より、正平様のお側にいたいのでいいのです』と言っていた。
聞いた俺はドキッとして顔を赤くしてしまった。しかしそれは彼女も同じようで、言った数秒後に耳まで顔を真っ赤にしていたのを覚えている。
スポーツドリンクを飲み干した俺は、そのまま浴室に向かいシャワーを浴びる。
体についた汗を流していると、浴室の外から人の気配を感じた。
「誰だ?」
「坊っちゃま、セバスでございます。お着替えを準備しておきましたので、お上がりになりましたらお召しください」
「ありがとう、セバス」
お礼を言うと、外から人の気配が消えた。
服を準備してくれたのは、専属執事のセバスチャン・ミカエリス。愛称はセバス。
彼も代々飛電家に仕えてくれている家系で、俺が子供の頃から仕えてくれている専属の執事をだ。
子供の頃は、執事というよりは兄のような感覚で接しており、セバス本人も俺を弟のように接してくれていたのだが、俺が成長するに連れて接し方が変わっていった。
それでもたまに俺が修行で無茶をすると、『あまり無茶をするな。俺も含め、怪我をされたら悲しい』と言って、頭を撫でてきた事があった。
シャワーを浴び終えた俺はセバスが用意してくれた服に着替え、リビングへ向かい扉を開けた。
扉を開けると、テーブルの上には既に朝食が用意されていた。
「正平様♪丁度、お食事の準備ができたところでございます♪ささ、お座りくださいませ♪」
「相変わらず丁度良いタイミングだね、真那」
「ふふ♪偶々でございます♪」
そう言ってイスを引き、俺が座るのに合わせてくれるメイドの名は
彼女も俺専属のメイドで、主に食事を担当してくれており、絶対に怒らせてはいけないメイドNo.2である。
基本は気遣いができ、家事を完璧にこなしてくれるんだが、かわいい物には目がないかわいい物好きで、怒らせたらその日1日はずっと説教+地獄の特訓である。
1度、無理をしすぎて真那の堪忍袋がキレた時があり、その日1日彼女に説教され、ボロボロになるまで特訓された事があった。
それ以降俺は、彼女を怒らせまいと心に固く誓ったのだ。
「正平様、お飲み物は何になさいますか?」
「コーヒーをお願い、ナーベラル」
「畏まりました」
そう言い、コーヒーを淹れに行ったメイドの名はナーベラル・ガンマ。
彼女も俺専属のメイドで、侵入者及び
戦闘関係がない時は炊事洗濯等をそつなくこなし、見習い従者達の教育等をしている。
基本無表情なのだが、甘い物を食べたり兎を見ると笑顔を見せる。
一度、甘い物を食べて笑顔になった彼女を彼女の姉妹と一緒に写真を撮ったら、顔を真っ赤にして箒を持った彼女に追いかけ回された。
そんな事を思い出しながら、ナーベラルが淹れてくれたコーヒーを飲んでいると、1人の男性が部屋へ入ってきた。
「お食事中に失礼いたします。正平様」
「ゴトー?どうかした?」
「恵菜様よりお電話が来ております」
「母さんから?」
男性の名はゴトー。
飛電家に長く仕えてくれている執事で、怒らせてはいけない執事No.2である。
俺が幼い頃から仕えてくれている人で、あまり表情を変えない人だが、よく勉強や体術を教えてもらった。
ある日、門番をしている人物が居眠りしているのをゴトーが見つけたのだが、
あの時の顔は今でも忘れられない。
俺はゴトーから受話器を受け取り、耳にあてがう。
「もしもし?母さん?」
『マサちゃんおはよう♪元気にしてる?』
「おはよう。元気にしてるよ」
電話の相手は、俺の母親である
母は元プロヒーローで、今は飛電インテリジェンスの社長秘書をしており、今は仕事でアメリカに行っている。
『明日か明後日には帰れると思うから、待っててね♪』
「分かったよ。ところで父さんは?」
『今寝てるわ。色々忙しかったから』
「そっか。帰ってくる時は気をつけてね」
『うん♪マサちゃんも、車とかには気をつけてね♪』
「うん。じゃ、また」
俺はそう言って電話を切り、受話器をゴトーへと渡す。
そして俺は食事をすませてから洗面所へ行って歯を磨き、部屋へと戻って外出の準備をする。
今日はこの後、現地集合で友人と一緒に祖父母の手伝いをしに行く事になっている。
「えっと、持ってく物で足りない物はないよな?」
『問題ありません、マスター』
俺はこれから行く場所に持っていく物で、足りない物がないかゼインと確認する。
すると扉がノックされ、2人の少女が入ってきた。
「お~い正平!準備できたか~!」
「おい奏先輩!普通確認してから開けろよ!」
「良いじゃんかよクリス~。あたしらと正平の仲なんだからさ~」
「だからって、正平が着替えてたらどうすんだよ!」
「別に良いじゃんか。減るもんじゃないし」
「色々減るわ!」
「おいおい2人とも、喧嘩するなよ」
人の部屋に入ってきて軽い口喧嘩を始めたのは、俺の専属メイドである
奏とは同い年で、クリスは1つ年下だ。
奏とクリスは、ゴトー達と違って代々仕えている家系ではなく、とある理由から従者となっている。
因みに理由については、俺は知らない。
母さんから、『今日からこの子達もマサちゃんの専属メイドさんだからね♪』と言われた。
以降、2人は専属メイドとして頑張ってくれている。
因みに今の2人は、メイド服ではなく私服姿だ。
2人はこれから、俺と同じ場所へ行く。
俺は2人を宥め、玄関へと向かう。
靴を履き玄関の扉を開けると、ゴトーがチャイナドレスのような服を着た女性、門番の
「どうかしたのゴトー?」
「正平様。美鈴がまた門番の役目を疎かにして、居眠りをしていたので説教しておりました」
「うぅ~········すみましぇ~ん」
「「あはは·······」」
ゴトーに怒られ泣きながら謝る美鈴。
その美鈴を見て、苦笑いする奏とクリス。
美鈴は体術が得意で、ゴトーの次に体術の特訓をしてくれた。
陽気で話していて楽しいと感じさせてくれるんだが、高確率で居眠りをしてしまい、その度にゴトーに説教されている。
ただ彼女の実力は本物で、家に盗みに入ろうとした
また、門番の前は俺の専属メイドだったのだが、ゴトーの指示で門番となった。
理由を聞いたが、教えてはもらえなかった。
「坊っちゃま、車の準備ができました」
「いつでも出発可能です」
「ありがとう。セバス、真那。じゃあゴトー、美鈴、行ってくる」
「「行ってらっしゃいませ」」
俺はそう言ってスマホを取り出し、画面に表示されているアプリをタッチしてスマホを投げる。
それによりスマホは巨大化して形を変えていき、俺の愛車兼スマホであるバイク【ライズホッパーライト】に変形した。
俺はヘルメットを被り、ライズホッパーライトに股がり、真那とセバス、奏とクリスは真那の車に荷物を詰め込んで乗り込む。
「じゃあ真那。俺は
「畏まりました。正平様、お気をつけて」
「ああ」
俺はエンジンをふかせ、待ち合わせ場所である駅へと向かう。
数十分後、駅へと着いた俺はライズホッパーライトを一度止め、待ち合わせをしている友人を探す。
すると、突然左肩を叩かれ、俺は反射的に顔を向ける。
そこにいたのは、目的の人物であった。
「ふふ♪おはよう正平♪」
「おはよう、きらら」
待ち合わせをしていた友人の名は
彼女は幼稚園から中学まで一緒の幼馴染みで、来週同じ高校を受験する。
彼女も、この後行く場所に行く為、俺が迎えに来たのだ。
「そんじゃ行くか」
「うん!」
俺は予備のヘルメットをきららへと渡す。
受け取ったきららはヘルメットを被り、俺の後に乗って体を密着させる。
それにより、彼女のふくよかな丸い物が背中越しに伝わり、心臓の鼓動が早くなる。
「(しまった~。
『(と言いつつ、役得と思っているマスターであった)』
「(喧しい!)」
脳内に語りかけてくるゼインにそう言い、俺はエンジンをふかせきららと共に目的地へと向かった。
to be next justice
今回はここまでになります!
今回出てきたクロスオーバーのキャラは、東方projectより十六夜 咲夜と紅 美鈴、戦姫絶唱シンフォギアからマリア・カデンツァヴナ・イヴに天羽 奏、雪音クリス黒執事よりセバスチャン・ミカエリス、マブラヴより月詠 真那、オーバーロードからナーベラル・ガンマ、HUNTER×HUNTERよりゴトー、対魔忍より鬼崎きららでした!
次回は日常回の後編です!
良ければ次回も読んでください!