わんだふるぷりきゅあ!混ざり合った獣たち   作:水甲

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明後日にはついに…


13 ユキの家出

まゆSide

 

夢を見ていた。小さい頃、私は怖がりで…何をしてもずっと怖がっていた。雷が鳴り響く夜も……でもそんな時、ユキが私に寄り添ってくれることで、怖さが和らいでいた。そんな夢を見て、目を覚ますと……

 

「ユキ……」

 

部屋を見渡すがユキの姿がなかった。

 

「ユキ……どこ?」

 

もしかして…昼間に言った事が………

 

 

 

 

 

 

「ごめんなさい。成護くん」

 

「いや、気にするな」

 

ユキがいなくなったことを誰かに相談したく、悩んだ結果成護くんに相談した。

 

「昨日の件だよな」

 

「うん……」

 

成護くんはため息を付きつつ、辺りを見渡す。

 

「見掛けたら知らせる……けど」

 

「……」

 

「仲直りできるかどうかはまゆ次第だぞ」

 

「うん…」

 

成護くんは私が自分自身を責めていることに気づいてる……

 

「それじゃ」

 

「ありがとう。成護くん……」

 

成護くんと分かれた私はお店に戻り、ママに頼まれたお手伝いをすることに…

 

「あら?さっきの男の子は?」

 

「えっとユキの事探してくれるって言って…」

 

「そう…まゆも手伝いを終わったら探しに行きなさい」

 

「うん……」

 

私は積まれた段ボールに目をやった。これって……

 

「すごく人気で、ずっと品切れだったけど、やっと入荷したの! まゆがデザインしてくれた猫のコンパクト!これ、ユキをモチーフにしたんでしょ?」

 

「うん……」

 

前にデザインした猫のコンパクト……

 

「可愛いだけじゃない。大好きって気持ちが伝わってくるもの。このコンパクトを持った人は、みんな笑顔になるの。嬉しくて、誰かに見せたくなって、見せられた人も笑顔になって、幸せが繋がっていくの。まゆは、すごいわ。大勢の人達を笑顔にする力があるんだから」

 

「そんな事ない……猫のデザインは元々人気あるし、私にそんな力は……」

 

するとママはあるものを見せてくれた。これって…昔ママにあげたリリアンのブレスレット…

 

「これ憶えてる? まゆが小さい頃に作ってくれたリリアンのブレスレット」

 

「え? そんなの、まだ持ってたの?」

 

「もちろん! ママの宝物だもの!まゆは昔から物作りが大好きだけど、作ったものは、ほとんど人にあげてしまったでしょ?時間をかけて一生懸命作ったものを全部あげちゃう。喜んでもらえるのが嬉しいからって。そういうまゆの優しい気持ちが、みんなの幸せを紡いで繋げているのよ。ユキだって、そう。まゆが作った首輪のチャーム、すごく気に入ってた。まゆの気持ちが嬉しかったのよ」

 

「でも、私……ユキに嫌われちゃったかも……」

 

「でも、一緒にいたいんでしょ?さぁ! まゆのコンパクトを待ってる人達に連絡しなきゃ!」

 

みんなを笑顔にする力…幸せを紡いで繋ぐ力…本当に私に、そんな力があるなら……私は……

 

 

 

 

 

 

 

成護Side

 

ユキの行方か…探すも何も……

 

「ちょっと嫌われたからって家出はどうかと思うぞ」

 

「………」

 

まゆの家の向かいにある木の上にいるユキに声をかけるが…無視か

 

「あれ?成護くん、何してるの?」

 

するといろはとこむぎ、悟の三人が声をかけてきた。この3人…と言うよりもいろはと悟って仲良いな……

いろはは木の上にいるユキに声をかけたが、ユキは相変わらず無視するが…いろははあることに気が付いた

 

「ああ、そういう事か!」

 

「何?」

 

「ここから、まゆちゃんを守ってるんだね」

 

「猫屋敷さんの傍に行かないの?」

 

「あなた達には関係ない」

 

「まゆちゃんとケンカして、ちょっと気まずい感じかな? ごめん……昨日たまたま見ちゃって……」

 

「私は、まゆを守るだけ…まゆに嫌われても構わない……」

 

「ウソワン! ユキは、まゆが大好きなんでしょ? こむぎは、いろはに嫌われるなんて、絶対ヤダワン! ユキだって、まゆと一緒に遊んだ方が楽しいに決まってるワン!」

 

こむぎの言葉に対して、ユキは黙り込んでいた

そんな時、こむぎがガルガルの気配を感じ取った。もしかしてこの間から逃げ出しているガルガルか?

俺たちもガルガルの所に向かおうとすると……

 

「ユキちゃん、1つだけ。まゆちゃんとお話ししなよ。あなたの気持ち、あなたの声、伝えてあげて」

 

いろはがそう伝えた。

 

「確かにな。話せるんだから気持ち伝えられるんだ。それが出来ないならただの臆病な奴だぞ。ユキ…」

 

「………」

 




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