成護Side
「それじゃまぼろさんは来れないんだ」
「あぁ『仕事』が入ったからな」
今日はまゆがプリキュアになったので、ニコガーデンにいるメエメエに報告をしにいくことになった。今はまゆたちが来るまで、悟と待ち合わせをしつつ、そんな話をしていた。まぁ姉さんもギリギリの所で仕事が入ったから残念がってた
「でもまぼろさんって一体何の仕事を?」
「うーん…」
姉さんの仕事か……正直悟…だけではなくいろはたちにも話しづらい……みんな動物が好きだからこそ…な
「まぁ色々とだよ」
とりあえず誤魔化しておくことにした
まぼろSide
アニマルタウンから離れた街……
「貴方が…依頼を受けてくださった…」
一人の老人が声をかけてきた。私は頷くといきなり頭を下げ始めた
「本当にありがとうございます!村の皆はもう怖がってしまい、夜も眠れなくなっています」
「そう……まず依頼を受ける前に聞きますが……本当によろしいのですか?」
「よろしいとは…?」
「人の都合で……」
「確かに人の都合で………するのはいけないことだと思っておりますが……ですが…」
「そうだね。だからって人の命を奪うのは……命に関してしっかりと考えた結果、私に依頼したのなら受けます」
「ありがとうございます」
私は一人森に入ると目的のものが現れた。巨大なクマ……私を見つけて、怯えるではなく、まるで獲物を見つけたように涎を垂らしていた
「救えることが出来たら良かったけど……もう遅いみたいね」
襲い掛かるクマ。私は迫りくる鋭い爪を避けると……
「人に戯れ付いたり、怯えて人を傷付けるくらいなら救えたけど……貴方は駄目ね。人の血を、肉を、覚えてしまった。もう救えない」
クマが大きく口を広げ、鋭い爪も迫ってくる。
「ごめんね」
依頼を終え、もう安心だと依頼主に伝えた。
「少しは安定したかな?」
人の味を知った動物の……奪うのは偽善。だけど私たちの……私の場合は……
「偽善どころか、私欲なんだよね……」
こんなことあの子たちには言えないよね……それに…九郎や成護も私だけに背負わせたくないって言うけど、これは姉としての役目だから……
「頑張らないとね……じゃないと成護たちは……ふふ、禁忌に触れた罰……本当に嫌になるよ」
正直言うと、いろはちゃんたちといるときは心が安まる。だからこそ……この事は知られたくない。隠し続けないと……
九郎Side
成護はニコガーデンに、姉さんは『仕事』に行っている間、俺は買い出しをしているとこの間会った子に遭遇した。
「あ、あの、この間はすみませんでした」
「この間の…別に気にしてない」
「あの…これからお時間とか大丈夫ですか?」
「まぁ…別に」
「お詫び…と言うか……その」
「お詫びか…はっきり言うが名前の知らない人とお茶をする気はないぞ」
「あ、自己紹介…私は蟹江って言います」
「九郎だ…」
これ、自然と自己紹介してるけど……はめられた?いや、この子からは特にそういう感じはしない……
成護Side
ニコガーデンに来て、メエメエにまゆの事を報告し、少しニコガーデンで過ごすことになったけど……ユキはあくまでまゆを守るためにと言い、あまり協力する気はない感じだった
「私も、ユキとみんなと一緒にプリキュアできたらって思うけど、ユキの気持ちも分かるんだ……私も人の輪に入るの、すごく緊張するから……」
「うーんと…まゆは、こむぎ達と一緒にいるの嫌って事?」
「え!? そそそ、そんな事ある訳ないよ! 仲良くなれて、すごく、すごく、すごく嬉しい!」
「じゃあ、ユキもそうかもしれないワン!」
「そうだよね! だって、ユキちゃん、まゆちゃんの事、あんなに大好きになったんだもん! だから、私達や他のみんなとも、もっともっと仲良くなれるって!」
「そっか…そうかも……」
「まぁ自然と溶け込むかもしれないしな……」
「う、うん、そうだね」
何でだろう?ここ最近のまゆはどうにも俺との距離が遠い気がするけど……気のせいか?
色々と明かしつつ、次回に続きます
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