わんだふるぷりきゅあ!混ざり合った獣たち   作:水甲

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まほプリ2…その内書こうかな?


35 獣の憎しみ

成護Side

 

ガオウについてもう少し話を聞こうとしたとき、ニコ様は何かの気配を感じ取り

、俺達は外に出て山の中へと入っていくが、いつの間にか空は黒い雲に覆われていき、山の中の動物たちが逃げていくのを目撃した。

 

「何が起きてるんだ?」

 

「動物たちが逃げると言うことはそれだけ強大な何かがいるという事ね」

 

「とすれば…」

 

「ワフ!? ぞくぞくするワン!」

 

こむぎが立ち止まると奥から黒い雷が迸ると木の上に黒い狼が二匹いた

 

「なんだ、コイツら?」

 

狼たちは人の姿に変わる。こいつらは……

 

「人になったワン!」

 

「ガオウ様から力をもらったんだよ」

 

「ガオウ…」

 

「あら? ニコちゃんじゃない。アンタ達、ニコちゃんの仲間って訳ね」

 

「そんじゃ、手加減いらねーな!」

 

謎の少年はガルガルのタマゴを取り出し、俺達に見せつけた

 

「ガルガルの卵!」

 

「闇をまといし黒き獣よ! 吠えろ!」

 

ガルガルのタマゴに更に黒い何かを送り込まれ、ガルガルと違ったものが現れた

 

「ガオガオーン!」

 

「え…ガルガルとちょっと違う?」

 

「『ガオガオーン!』って言ってた!」

 

「ハハッ! ガオガオーンか! そりゃいい! な、ガオガオーン?」

 

「名前が変わったけど…いつも通りやることは変わらないだろ…みんな!」

 

俺がそう言い、いろはたちはプリキュアに変身する

 

「「プリキュア・マイ・エボリューション!スリー!ツー!ワン!」」

 

「みんな大好き素敵な世界! キュアワンダフル! 一緒に遊ぼ♪」

 

「みんなの笑顔で彩る世界! キュアフレンディ! あなたの声をきかせて」

 

「「わんだふるぷりきゅあ!」」

 

「「シャイニーキャッツパクト!プリキュア! マイエボリューション!目元にきらめき!リップはキュートに!」」

 

「気高くかわいくきらめく世界! キュアニャミー!仕方ない、構ってあげる!」

 

「結んで紡いでつながる世界! キュアリリアン!こわくない、こわくない!」

 

「「ニャンダフルプリキュア!」」

 

「プリキュア? 何、それ?」

 

「お前、犬なのに、何で人間なんかとつるんでんだ?」

 

「え? 一緒にって事?」

 

「それは、一緒にいると、わんだふるだからだよ!」

 

「わんだふる?」

 

「うん! みんな元気で! みんな仲良し! そういうの、わんだふるって言うんだよ!」

 

「そう。私達は、ニコガーデンの子達を助けたいだけ…あなた達とも争う気はないの! 友達になろうよ!」

 

フレンディが謎の2人組を説得するが…2人組の1人、女の方が否定してきた

 

「はぁ? 何、バカな事言ってんの?アンタ、知ってんの? 昔この辺りで暮らしてたアタシ達狼が、どうしていなくなったのか!」

 

「人間は、オイラ達狼を危険な獣だと決めつけて、攻撃してきた……」

 

「アタシ達は、住みかを追われて、数を減らし、そして、絶滅した……絶滅したのは、アンタ達人間のせいなんだよ!」

 

「絶滅…みんないなくなっちゃったって事?」

 

「そんな…」

 

「そんな相手と仲良く友達になんかなれると思う?」

 

「なれる訳ねぇ! なりたくもねぇ!」

 

「そうよね!特にそっちのプリキュアとやらに変身してない女……あんたからは多くの動物たちの血の匂いが臭ってきてるわよ」

 

「えっ?」

 

フレンディは姉さんの方を見つめた。姉さんは……ただただ無表情で……

 

「えぇ、そうよ。私は多くの動物たちを殺してきた。自分のために……」

 

「そんな……」

 

「成護くんたちは…知ってたの?」

 

「リリアン…あぁ…知ってたよ」

 

「必要なことだった……俺達の呪いのために……どんな言い訳をしても……姉さんは俺達の…ために動物たちの命を奪ってる」

 

「私達の先祖が犯した罪……呪いを解くために命を奪う……私達は深い罪の中で生き続けてる。ただそれだけよ」

 

「そうは思わないがな」

 

不意に声が聞こえるとフード姿の4人が現れた。こいつらから感じる気配は……

 

「住野まぼろ。お前は楽しんでいるだろ?」

 

「楽しむ?何を?」

 

「動物たちの命を奪う事を!」

 

「そんなことは……」

 

「安心しろ!お前たちの呪いは終わりを迎える。俺達の手によってな!」

 

謎の4人はフードを脱いだ瞬間、1人が俺に襲い掛かる

 

「お前!?その腕は!」

 

襲ってきた少年の腕は俺が獣の力を使用しているときと同じ獣の腕…だけどその腕は傷だらけだった

 

「初めまして!俺はお前たちに痛みを与え続けられたもの!ペイン!」

 

鋭い蹴りを喰らい、後ろに下がった俺は両腕を獣に変え、鋭い爪でペインの身体をひっかくが……

 

「その程度の痛みが!通じると思うなよ!」

 

ペインの両爪が俺の肩を貫いた。

 

「成護くん!?」

 

「お前らの相手はガオガオーンだ!」

 

助けに入ろうとしたリリアンだが、ガオガオーンによって阻まれる

 

「ちっ!」

 

九郎が助けに入ろうとするが、その前に背の高い痩せ細った男が阻み、九郎を連れて森の奥に連れて行かれる

 

「奴の名はグラト!お前たちが与えたのは…飢え」

 

「あたしはノーヴ!与えられたのは愛さないことよ!」

 

「そして俺は……お前たちに命を…生きる資格を奪われた!ライフだ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

九郎Side

 

謎の敵によってみんなと離れ離れにされた俺は両腕を狼のものに変えた

 

「来い!」

 

構えると謎の敵は涎を垂らしていた。何だこいつは?

 

「旨そうだな…お前なら俺は満たされそうだ」

 

「何を言ってるんだ?」

 

「俺はグラト……飢えに飢えている!」

 

グラトはそう告げた瞬間、俺の目の前から消え、気が付くと俺は右肩を抉られていた

 

「ぐぅ!?」

 

グラト…こいつは…早い!?

 

「あぁ…旨い…だけどこれだけじゃ足りない……俺の飢えを満たしてくれ!」

 

グラトは素早く動き、俺の身体に噛み付いていく。

 

「くそ!?」

 

このままこいつに食われる訳にはいかない!俺は烏の翼を広げ、空に逃げるが……

 

「旨そうな翼が生えた!」

 

空に上がったはずなのに、俺の背後にグラトの姿があった。グラトはそのまま俺の翼に噛み付き、俺は地面に落とされた

 

 

 

 

 

 

 

「だい……ぶ…か…」

 

誰かの声が聞こえた。確か俺は……グラトに翼を食われて……

 

「大丈夫ですか!九郎さん!?」

 

目を覚ますとそこには心配そうにしている七海の姿があった。俺の身体は……落ちたときに元に戻ったのか……

 

「な…七海……逃げろ…」

 

「逃げろって……でも!?そんな傷じゃ…」

 

「いいから……」

 

「逃がさねぇぞ…」

 

気が付くとグラトの姿があった。しっかり食べ切るつもりか……

 

「七海…逃げろ!」

 

「でも!?」

 

「ごちゃごちゃうるせぇ!どっちも食べさせて貰うぞ!」

 

「きゃあああ!?」

 

襲い掛かるグラト…このままだと…七海が……俺は咄嗟に七海の前に出て、力を解放し、グラトを殴る

 

「え……九郎さん…その腕は……」

 

「……七海、逃げろ…」

 

「で、でも…」

 

「早く!」

 

「!?はい!」

 

七海が逃げるのを見届け、俺はグラトを睨みつける

 

「おいおい、お前のせいで逃げられたぞ」

 

「そうだな……」

 

七海に見られたが……あいつが無事ならそれでいい…後は……

 

「まぁいい。お前というご馳走が……」

 

互いにぶつかり合う瞬間、成護達がいる方からまばゆい光が放たれた。あれは……

 

「なんだ?あれは?ん?撤退か…次こそは食わせて貰うぞ…」

 

グラトはそう言い残して姿を消す。あの光は……まさか姉さん?

 

 

 

 

 

 

成護Side

 

ペインの猛攻を耐えながらリリアン達の方を見るが……みんな、ガオガオーンに苦戦をしていた。ガオガオーンもさっきまで一体だったのが四体に分身している……どうにかしてペインを退けてみんなを助けないと……

 

「「フレンドリータクト!ワンダフルをきみに!ワン!ワン!わーん!ガルガルなこころ、とんでけー!プリキュア・フレンドリベラーレ」」

 

フレンドリベラーレでガオガオーンを浄化しようとするが、ガオガオーンフレンドリベラーレを打ち破る

 

「なめんなよ。そんなんでオイラ達を止められっかよ!」

 

少年がフレンディに近付きそう告げると、ワンダフルが捕まえようとするが逃げられる

 

「アンタ、顔色悪いね。怖いんだろ?」

 

女の方がリリアンにそう告げると、ニャミーが攻撃を仕掛けるが、女は直ぐさま避けた

 

「フフッ。怖いなら逃げればいいのに」

 

「くっ!リリアン!」

 

「う、うん」

 

「「アミティーリボンタンバリン!ニャンダフルをあなたに!ニャン!ドゥ!トロワ! ガルガルなこころ、さようなら!プリキュア! アミティールミエール!」」

 

アミティールミエールを放つがフレンドリベラーレと同じようにガオガオーンに通じず、ガオガオーンたちの総攻撃を喰らい、プリキュアたちは吹き飛ばされ、変身が解除されてしまった

 

「お前達、よえーな。つまんね」

 

「バカね、アタシ達が強いのよ。プリキュアだかなんだか知らないけど、ガオウ様から力をいただいたアタシ達に敵う訳ないじゃない」

 

「この辺りは元々オイラ達の縄張りだ。返してもらうぜ!」

 

くそ…早くみんなを助けないと!俺はペインに蹴りを入れるがペインは笑みを浮かべた

 

「お前の攻撃は全く効かねぇんだよ!」

 

ペインの拳が腹に入り、俺は吹き飛ばされる

 

「その程度か…」

 

ペインが鋭い爪を出し、俺にトドメを刺そうとした瞬間、まばゆい光が辺りを照らした

 

「いい加減…見てるだけなのも嫌になってきたわ」

 

姉さんはまばゆい光を放ちながら、ゆっくり歩き出していた。だめだ…姉さん…

 

「ほう、次は貴様が動くか」

 

「このままみんなを見捨てることが出来ないからね……」

 

姉さんは背中に炎の翼を広げるとライフたちを吹き飛ばした

 

「それが呪いを最も受けたものの力…幻獣か!その力の一端を見れただけで成果はあるな……撤退するぞ」

 

「ちっ、命拾いしたな!」

 

「グラトを呼び戻しておくわ」

 

ライフたちはそう言い残して姿を消すが、ガオウの部下2人はまだ戦おうとするが、何処からともなく遠吠えが聞こえた

 

「ガオウ様?」

 

「ガオウ様がアタシを呼んでるわ!」

 

「帰ってこいって言ってるだけだろ!お前ら! 好きにしていいぞ! 思いっきり暴れてこい!」

 

ガオウ部下2人はガオガオーンにそう命じるとガオガオーンは何処かへ走り去り、部下2人も姿を消した。

 

 

 

 

 

戦いは終わったが…浄化することも出来ず、戦った場所はボロボロに……それにいろはたちの心も……

 

「悪いのは……私達なの?」

 

「狼を絶滅させたのは、昔の人間達でしょ?」

 

「うん。でも、狼達から見たら、ボク達は、同じ人間だ…」

 

「狼達は…すごく怒ってる…当然だよ…仲良くしたいけど…」

 

「………今のみんなでは無理そうね…」

 

「まぼろさん……」

 

「私がしてきたこと…詳しく話したいけど……少し無理そうね……私の力は……それだけ…」

 

何かを言いかけるが姉さんはそのまま倒れてしまった。

 

「姉さん!」

 

「まぼろさん!何で……」

 

「……姉さんの宿す力は強すぎる……使えば本当に強いが……負担が大きい……呪いが……」

 

 

 

 




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