夜、鏡石の前にニコとメエメエの2人がいた。
「ニコ様。この石が何か?」
「これは、昔、私が置いたもの。ニコダイヤのかけらです」
ニコが角を光らせるとそれに呼応するように鏡石も光り出す
「動物達が、人間と仲良く暮らしたいという願いを叶えるためでした。しかし、身勝手な人間達が、ニコダイヤの力を独占しようと、動物達を追い払ったのです。狼を絶滅させたのも人間。狼達の怒りはもっともですが、なんとか鎮めなければ……」
「それは、プリキュアの皆さんが……」
鏡石に映し出されるこれまでの戦いの様子……
「伝説のプリキュア…その力がニコダイヤから生まれるとは…しかも、人間と動物が手を取り合って…ですが、彼女達に、狼達の怒りを鎮める事ができないようであれば、力を返してもらわなければ……」
「メェ!?」
「プリキュアの力は、ニコダイヤから生まれたもの。ニコダイヤが本来の輝きを取り戻せば、私は、ガオウともう一度向き合います」
「しかし、それでは、こむぎ様達が変身できなくなってしまいます……」
「すべては、動物達の幸せのため……」
「動物たちの幸せか…」
ニコたちの前に1人の男がいつの間にかいた。2人はその男に見覚えはなかった
「だ、誰ですか!?」
「あなたは?」
「動物たちの幸せ…確かにそれも考えるべきだ。だからこそ我々は呪いを受けた」
「呪い…もしかして成護様たちの……」
「あいつらに会っていたか」
「えぇ、あなたはあの人達とどういう関係なの?」
「………観測者。そんなところだ」
「観測?」
「あいつらの呪いは…あいつらの先祖が犯した罪を今の子孫達にまで影響を及ぼしている。その呪いをより濃く受けているのはまぼろと俺だ」
「もしかしてあなた様は……」
「これを渡しに来たが、どうやらここも厄介なことになってるな」
男はそう言って3つの腕輪を取り出し、メエメエに渡した
「あいつらに渡してやれ。力にもなる」
「1つ聞きたいのだけど、彼らを襲った奴らは何者か分かったりする?」
「……奴らは作られしものたち。神を名乗るものによってな」
「神……」
「名乗る…と言いますと?」
「何の目的で奴らを作り、恨むようにしているのか定かではないが……その神の目的を知ることが俺の役目だ。それとダイヤモンドユニコーン」
「なに?」
「人を信じてやれ」
そう言い残して男は去っていった。
「人を…信じる……」
成護Side
姉さんは力の行使で寝込んでいた。それに九郎もあの後合流したが深手を負っていて、今は休んでいた。
「俺も休んでいたいけど……」
今のアニマルタウンはガオガオーンの影響で出歩く人はいない。それにまゆたちや悟の様子も気になる……
「………みんな、立ち上がるよな」
そう信じるしかない…信じるしかないけど……
まゆSide
ガオガオーンの件やまぼろさんがしていたこと……色々と重なって悩んでいると、ママがクッキーを焼いていた
「ママ、何してるの?」
「クッキーを作ってるのよ。お客さん、笑顔になってくれるかなって思って」
「今日は、お客さん来ないんじゃ……」
「そうね。でも、不安になってお店に来る人がいるかもしれない…何か自分にできる事をしたくてね…」
「できる事……」
今、私が出来ることは……
そう思っているとチャイムが鳴り、ママが出た。
「まゆ~お客さんよ」
「お客さん?」
「……よう」
お客さんは成護くんだった。私は成護くんを部屋に招き…
「怪我は大丈夫なの?」
「あぁ…獣の力の影響もあって、回復力はそれなりに高いんだ」
「そう……なんだ」
「……まゆ。姉さんがしていたことは……」
「成護くん達の呪いに関係してるんだよね?」
「あぁ…そうしなければ呪いは俺達の身体を蝕む……薬で抑え込むことも無理なくらいに」
「薬……それって」
成護くんの力について知ったあの時の……
「呪いが身体全体に回ったら……どうなるの?」
「………詳しくは分からないけど、獣になってしまうらしい」
「獣に……」
「いろは達にちゃんと話す前にまゆ達には話しちゃったな」
「ううん、私は……先に話してくれて良かった。成護くんの……味方でいられる」
「まゆ……」
「きっと成護くんは……ううん、成護くんたちは誰にも理解されなくても、背負い続けると思う。だから私は成護くん達の味方でいるよ」
成護Side
まゆは優しく微笑んでいた。その微笑みはまるで怖がらせないように……
「まゆは本当に優しいな…」
「成護くんだって…」
二人で笑い合いつつ、そのままキスをした。
「ガオウやその部下達は……どうしたものか」
「うん…人を憎んでた……」
彼処まで憎んでいると、わかり合うことは……
「私も、ああなっていたかも……」
「え?」
どうしたらいいのか話しているとユキがあることを言い出す
「私は、まゆに助けられたから……でも、私だけじゃない…あなたは怖がりだけど、弱くない…今だって、シャイニーキャッツパクトを手放そうとしないじゃない。ガオガオーンや狼達を助けたいと思ってるでしょ?私がついてる」
「ユキ……」
ユキはまゆの手を握りしめていた。
「ユキの手、冷たい…ちょっと震えてる…」
「ほんの少しだけね…」
「不思議だね…怖いのが消えていく…」
「みんなでこうすれば、もっと消えるかも。プリキュアは、私達だけじゃない…」
まゆとユキの2人は立ち直れたな。後は……いろはとこむぎ…悟……それに九郎も気になる……
いろはSide
ベッドの上に座って、クッションを抱きながら俯く私……ガオウたちの事や成護くん達の……まぼろさんの事が気になっていた
「何もできなかった……友達にもなれない…どうすれば……それにまぼろさんの……」
「いろは!お腹いっぱいになったワン! お散歩行こう!」
犬の姿のこむぎがいつも変わらない感じだった
「今日はダメだよ…お家にいないと…」
「いろは!」
こむぎは人の姿になり、私に抱き付いてきた。
「こむぎ?」
「こうすると元気になるんだよ! いろはがギュってしてくれて、こむぎ、いっぱい元気になったから!こむぎね、いろはと一緒に遊べればいいと思ってた。でも、まゆやユキ、悟、大福、クラスのみんな! ニコガーデンの子達!成護達!色んな子達と会って、一緒に遊んで、前よりもっと、もーっと、わんだふるになったよ!」
「こむぎ…」
「いろは、狼と友達になりたいんでしょ?」
「なれたらいいんだけど…」
「なれるよ!」
「だって、こむぎも最初はガルガルしてたけど、いろはの事、大好きになったよ!ガルガルだった子達とも、今は、すっごく仲良しだし!いろは、世界中の動物と友達になるんでしょ?」
「うん…」
「こむぎも、ワオ~ンな狼達と友達になりたい!「なれたら、すっごくわんだふるだよね?」
「そうだね…」
「行こう! 一緒に!」
手を差し伸べるこむぎ。私はその手を握り返した
「ありがとう、こむぎ…」
「それにね、まぼろも辛く苦しいと思うの」
「まぼろさんが?」
「だって色々と言われて本当に辛そうだったよ」
まぼろさんは望んでやってない……そうするしかなかった?
「……ちゃんと話そう。まぼろさん達と…」
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