わんだふるぷりきゅあ!混ざり合った獣たち   作:水甲

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大福の人間化は映画見た人間からしたら本当に待ち遠しかった


37 みんなで一緒に

いろはSide

 

こむぎに励まされ、ガオガオーンの元に行こうとしたとき、悟くんから電話が来ていると言われて出ると、SNSで狼が山から下りてアニマルタウンの中心部に向かっているとの情報があった。

 

『だから、ガオガオーンも…えっと…』

 

「悟君?」

 

『ごめん…こんな事しか言えなくて…ボクにもっと…』

 

「悟君、ありがとう…」

 

『え?』

 

「いつも力になってくれて…私、悟君から、いっぱい力もらってるよ」

 

『犬飼さん……』

 

「私、狼達と話したい…だから、行ってくる!」

 

『え!?』

 

電話を切り、私は側にいたこむぎを見つめ

 

「こむぎ!」

 

「行くワン!」

 

ガオガオーンの元に向かった。

 

 

 

 

 

成護Side

 

アニマルタウンの中心部にガオガオーンたちが集まっていると聞き、俺とまゆ、ユキはそこにたどり着くといろはたちと合流した

 

「いろは…色々と話したいことがあるけど」

 

「分かってる……今はガオガオーンを助けよう」

 

「あぁ」

 

少しして悟やメエメエ、ニコとも合流するが…姉さんや九郎まで来ていた

 

「姉さん…」

 

「少し休んだから大丈夫よ」

 

「今は……こうしてる方が紛れる」

 

無理……してるよな。特に九郎は……

 

「成護様!こちらをつけて下さい」

 

メエメエが俺達3人に腕輪を渡してきた。これは一体……

 

「貴方方の力になると渡されまして…」

 

「姉さん、これが何か分かるか?」

 

「これは……そう…そうなのね……これは付けるべきだわ」

 

姉さんは腕輪を見てそう言ったけど……とりあえず俺達は腕輪をつけた

 

「それじゃ、こむぎ!」

 

「待って!」

 

いろはたちもプリキュアに変身しようとするが、ユキが止めに入った。

 

「この前は、別々に動いて、ガオガオーンに敵わなかった…だから! 4人一緒に!」

 

「ユキちゃん…」

 

「じゃあ、みんなで!」

 

『うん!』

 

いろはたちは一緒に変身をする。

 

「「ワンダフルパクト!」」

 

「「シャイニーキャッツパクト!」」

 

「「プリキュア! マイエボリューション!」」

 

「スリー!」

 

「ツー!」

 

「ワン!」

 

「みんな大好き素敵な世界! キュアワンダフル!いっしょに遊ぼ!」

 

「みんなの笑顔で彩る世界! キュアフレンディ!あなたの声をきかせて!」

 

「気高くかわいくきらめく世界! キュアニャミー!仕方ない、構ってあげる!」

 

「結んで紡いでつながる世界! キュアリリアン!こわくない、こわくない!」

 

「みんな一緒に!」

 

「せーの!」

 

「「「「わんだふるぷりきゅあ!」」」」

 

プリキュアたちがガオガオーンに向かっていく。そんな中…

 

「トラメ、奴らは俺達の獲物だ」

 

「はいはい、分かってるよ!」

 

トラメと呼ばれる少年の元にペイン、グラト、ライフの3人がいた。

 

「…みんな、あいつらは俺達が相手する」

 

「成護くん……気をつけて…」

 

リリアンは心配そうにしていた。俺は頷きそれぞれの相手に向かっていく

 

「今度こそお前を痛めつけてやる!」

 

「今回は負けるつもりはない!」

 

俺は両腕を獣に変え、ペインを爪で切り裂く。

 

「何度やっても無駄だ!痛みは俺には効かない!そして……」

 

ペインが腕を大きく振った瞬間、俺の右肩が切りつけられた。

 

「痛みは俺の力にもなる!」

 

「くっ…」

 

考えろ……奴に攻撃は通じない……こっちが攻撃すれば逆にペインを強くする……どうする?どうしたら……

 

 

 

 

九郎Side

 

俺は迫り来るグラトの両腕を押さえつける

 

「どうした!まだ回復しきれてないみたいだぞ!」

 

確かにまだ力は…だけど…

 

「死んでもお前を倒せばいい話だ!」

 

俺はグラトから離れる瞬間、顔に蹴りを入れた。

 

「死んでもか…死ぬなら俺に食われろ!」

 

俺の身体を抉り続けるグラト…一気に……決めないと…

 

 

 

 

 

まぼろSide

 

ライフと対峙する私。さて…この腕輪が私の予想通りなら……

 

「力を使わないのか?」

 

「使っても良いけど、負担が大きいのよね」

 

「ふっ、人の身で力を行使するからだ」

 

「そうね……」

 

腕輪の使い方は分かってる……だけど起動させるには……成護たちの想いが……

 

 

 

 

 

成護Side

 

ペインと戦い続けるが、あいつにはダメージが感じられない。どうする……

 

「難しいようですね」

 

「え?」

 

「元より彼女達に、ガオウの怒りを受ける義務はありません。ここは私が…」

 

そんな時ニコ様とメエメエの話が聞こえた。ニコ様……それは勝手すぎないか?確かにリリアン達はガオガオーンの動きに翻弄されて負けそうになってるが……それでも…

 

「ニコ様! そんな事しちゃダメェー!」

 

「しかし、このままでは…」

 

「皆さんは頑張っております! それに何より、今までガルガルとなったアニマル達を助けてきたのは、あの子達です!」

 

「みんな、力を貸して!」

 

プリキュアたちがキラリンアニマルたちの力を借りて、ガオガオーン達と何とか渡り合っている。

 

「キラリンアニマル達が力を……」

 

「それだけではありません……ニコアニマルも皆、応援しています。ニコ様! プリキュアを信じて下さい!」

 

「信じる……」

 

「………信じられないなら…信じさせてやるよ」

 

俺は立ち上がり、ニコ様を見つめた

 

「成護……」

 

「これ以上……ニコ様やメエメエ、アニマル達に信じられなくならないように……俺は助けたいと言う想いで…戦う!」

 

その瞬間、俺の腕輪が……いや、九郎や姉さんの腕輪が光り出した。

 

「これは……」

 

「成護!今なら腕輪の力を使える!」

 

俺たちは腕輪を掲げると同時に、俺は左腕が虎、右腕が熊、両足がチーター、背中には鷲の翼が生えた

 

「これは……」

 

九郎の方を見ると身体は狼みたいになり、背中には烏の翼が生え、姉さんは神秘的なオーラを纏い、額にはユニコーンの角が生えていた。

 

「姿を変えたところで!」

 

ペインは襲い掛かってくるが、俺は一瞬でペインの背後に回り込んだ

 

「なっ!?はや…」

 

「速さだけじゃない」

 

「なに?ぐふっ!?」

 

今になって痛みを感じたか……

 

「お前に認識できない速度で攻撃を繰り出せば、お前にダメージを与えられる」

 

「くっ……」

 

 

 

 

 

 

九郎Side

 

俺は空へと上がるがグラトが跳び上がる

 

「空に逃げたところで!」

 

「喰らえ……群狼」

 

俺の足を掴もうとしたグラトだが、グラトの身体には何匹もの黒い狼が噛み付いていた

 

「なに!?」

 

「今の俺はこうして狼たちを生み出せる。とは言え本物ではなく、エネルギー体みたいなものだが……グラト、お前に喰らわせてやる」

 

俺は背中の翼でグラトを切りつける

 

「ぐぅ!?」

 

 

 

 

 

まぼろSide

 

腕輪の力を成護が引き出したことで私達のも連動して起動できたみたいね

 

「この腕輪は私達の呪いを抑制することで、呪いの力を大幅に引き出せる。だからこそ!」

 

私は一気に距離を詰め、拳を構え……

 

「ハアアアア!」

 

螺旋状のエネルギーを纏った拳でライフの身体を貫く。ライフはと言うと…… 

 

「なるほど、ここまでやるとはな」

 

「効いてない?」

 

「俺はお前たちに命を何度も奪われ……結果的に死なない力を与えられた」

 

「なるほどね……結構厄介だね」

 

「ここで決着をつけてもいいが……もう少し楽しませて貰うか……ペイン、グラト撤退だ」

 

「なっ!まだ…」

 

「ペイン…これ以上続ければやられるのはお前たちの方だ……」

 

「くっ!?」

 

ライフたちはそのまま姿を消した。何とか…なったのかしら?後は……

 

 

 

 

 

 

成護Side

 

ペインたちが撤退するのを見て、俺はプリキュアたちの所に駆けつけた。プリキュアたちはキラリンアニマルの力で何とか対抗できていたが、それでも押されてキラリンアニマルの力も時間切れになってしまった

 

「そろそろ限界か?」

 

「まだやるよ! あなた達と話せるまで!」

 

「話す?」

 

「私、狼やあなた達の事、ちゃんと知らなかった…まだまだ知らない事、いっぱいあると思う…だから教えてほしいの!」

 

「何で?」

 

「友達になりたいからだよ……」

 

フレンディ……どんな状況でもフレンディのやりたいことは変わらないか……

 

「またそれか…言っただろ? 友達になんかなれる訳ねーって!」

 

「そんなの、やってみなきゃ分からない!」

 

「アニマルタウンの人達は、動物が大好きで、みんなで楽しく暮らすために頑張ってるよ! そのために、考えて、話し合って、助け合って、思い合ってる! 私達も、あなた達と仲良くする方法を探したいの!」

 

「分かんねーな…こっちは嫌いだって言ってんのに、何で!?」

 

「一緒に遊んだ方が楽しいから!」

 

「みんな元気で…」

 

「みんな仲良し!」

 

「簡単じゃない…」

 

「でも、そうなれたら、嬉しいから!」

 

プリキュアのみんなは手を繋ぐ。するとニコ様の角が光り出した。

 

「ニコ様?」

 

「私の願いは、すべての動物達が笑顔になる事」

 

「私達と同じだ!」

 

「そうですね。あなた達となら…ダイヤモンドリボンキャッスル!」

 

ニコ様が生み出した城型で中心には鍵穴がついているアイテム…あれは…

 

「ニコの力をみんなに!」

 

ワンダフルがハート型のカギを鍵穴に差し込み、

 

『開け! ニコエボリューション!』

 

眩い光と共にプリキュアたちが神秘的な衣装へと変わった。

 

『ダイヤモンドリボンスタイル!もーっと友達!プリキュア! エターナルキズナシャワー!』

 

4人が手を繋ぎ、ダイヤモンドリボンキャッスルから無数の泡が放たれ、ガオガオーンを包み込み、浄化するのであった。

 

「何だ、今の…」

 

「トラメ! ガオウに伝えて! 会いたいって!」

 

「一緒にわんだふるしよって!」

 

「お前ら、懲りねーな! でも、ワクワクしてきたぞ! いいぜ! 伝えてやるよ! またな!」

 

トラメは去り、何とか危機を脱した。

 

「すごい力だったね! ニコ様、力を貸してくれて、ありがとう!」

 

「ワン! ワン! わんだふるー!」

 

「ワンダフル…素敵な言葉ですね…」

 

「あの…ニコ様…今までお世話になりました…私、執事でありながら、ニコ様に『ダメェー!』とダメ出しを…執事失格です…」

 

「私にもダメなところはありますよ」

 

「え…」

 

「狼達を止められず、ガルガルになった子達を助けられなかった…ニコ、これから頑張る! だから、メエメエも! 執事、ガンバ!」

 

「はい!」

 

一件落着…と言いたいところだけど……

 

「みんな、良いかしら?」

 

姉さんは真剣な表情でいろはたちを見つめた

 

「まぼろさん……聞かせてください…あなたの…ううん、住野家の事を……」

 

「えぇ…」

 

姉さんが語る。呪いの事、解呪のためにしてきたことを……あれ?そういえば九郎は…何処に?

 

 

   

 




次回はオリスト…
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