今回はオリストです
まぼろSide
ニコガーデンに移動し、私はいろはちゃん達に改めて住野の呪いについて話した
「私達の身体は先祖が犯した罪によって、獣の力に蝕まれるもの……今はこうして力をある程度使えるようになっているけど……それでも呪いは身体を浸食し続けている」
「その…呪いが完全に…」
「そうなれば私達は獣になるわ。しかも普通のものじゃない……成護の場合は多種の獣が混ざった姿……キメラね。九郎も烏と狼のキメラ。私は……何かしらの幻獣になるわ」
「そうならないために……呪いの解呪を?」
「呪いの進行は薬で抑え込む事も出来るようになった。でも解呪は化学の力ではどうにも出来ない……解呪の方法は先祖が呪いを受けた瞬間、神とやらに伝えられたわ……」
「それが動物の命を奪うこと……なんですね」
「簡単に言えばそうだけど、実際は人の血を覚えた獣の命を奪うこと」
「人の血……それってもしかして…」
「悟くん?」
「悟が思っているとおりだ。アニマルタウンはまだそう言った動物はいない。多分だけどそれだけ動物達と寄り添っていたからだけど……」
「世界には食料もなく、人里に降りて、人の食料に手を出していた際、人を襲ってしまい、人の血を覚えた獣……私はそう言う獣の命を奪っていた」
「そんな…事が…」
「犬飼さん、いろんな世界でそう言った動物たちの話があるんだ。でも…」
「そうね……理由はどうあれ私は結局の所、動物の命を奪っている。それも動物達にとってそれが救いだからとかではなく、呪いを解くために……ね」
「でも…今は腕輪の力があるんだろ?」
「えぇ、腕輪は呪いを抑える。更に力もこれまで以上に強くしてくれるけど、あくまで一時しのぎみたいなものよ」
これをメエメエたちに与えた男……あいつよね。全く顔くらい見せればいいのに
「あの……いろはちゃん。私はまぼろさんがしていたことは…その…」
「うん……仕方ないとかじゃすまないけど、でもまぼろさんも苦しんでるんですよね?」
「……そうね」
「だから私は……まぼろさんの行いは…望んでしてないって思います」
「いろはちゃん…ありがとうね」
「ニコ様、その…」
「……分かってるわ。呪いのこと、力を取り戻したらもしかしたら分かるかもしれない。それに……」
「えぇ、奴らね。多分だけど奴らには黒幕がいるかもしれないわ」
今後の事を考え、より注意することに。因みにニコ様は犬飼家でお世話になることになったらしい
成護Side
色々とあった次の日の学校の休み時間……俺は蟹江に呼ばれた
「九郎さんって…その不思議な力を使えたりするんですか?」
「ん……あー」
九郎の様子がおかしかった理由はそう言うことか…なるほど…
「そうだな。一応俺も使えるけど……蟹江は不思議な力を使った九郎の事をどう思ったんだ?」
正直俺が決めることではないけど、蟹江の答え次第で色々と関わり方は変わる。
蟹江は少し考えると……
「私は九郎さんの事が好き。どんな姿だろうとも好きって気持ちは変わらない」
「そっか……」
蟹江って本当に凄いな。いや、これも愛の力みたいなものか?
「とりあえず何とか九郎と話をさせるようにするから、蟹江は自分の気持ちをしっかり伝えろ。あと、不思議な力を使えることは秘密で」
蟹江は頷き、俺は九郎を放課後呼び出すことにした
九郎Side
夕方、成護から呼ばれた公園に行くとそこには七海の姿があった
「七海……何で…」
「住野くんに協力して貰いました」
成護…あいつ…俺は逃げようとするが七海は俺の手を掴んだ
「九郎さん!逃げないでください!」
「七海…俺は…」
「私はどんなに九郎さんが不思議な力を扱えても、好きって気持ちは変わりません。それに九郎さんが私の前で姿を変えたりしたのは……私を助けるためですよね!」
「それは……そうだが……」
「九郎さん……」
七海は俺を押し倒し、そのままキスをした
「私の思い……伝わりましたか?」
「七海…俺は……俺で良いんだよな?」
「はい……」
まぼろSide
家で腕輪を調べるが……付けている間呪いが貯まっているとかではなく、完全に抑え込んでいることが分かったけど……
「どうやって作ったのかしら?」
「やっほ~まぼろ~」
調べ事をしているとニコ様がやって来た。便利ね。ワープ…
「遊びに来たの?」
「うーん、そんなところかな?なーんて、まぼろに聞きたいことがあったの」
「聞きたいこと?」
「えぇ、あなたの幻獣……そのご先祖様は幻獣を捕まえて研究してたの?」
「捕まえてと言うよりも、作ろうとしたらしいわ」
「……禁忌を犯しすぎじゃない?あなたの先祖」
「耳が痛いわ……」
「それにしても幻獣……私も似たようなものだけど……他にも実在してたりするのかしらね?」
「あー、一回だけ見た事あるわよ」
「見たことある?」
「人の姿だったけど……あれは竜ね」
次回は本編に戻ります
感想待ってます