わんだふるぷりきゅあ!混ざり合った獣たち   作:水甲

38 / 88
先週ずっと風邪引いていたため、更新止まってしまった
今回はオリストです


38 呪いと気持ち

まぼろSide

 

ニコガーデンに移動し、私はいろはちゃん達に改めて住野の呪いについて話した

 

「私達の身体は先祖が犯した罪によって、獣の力に蝕まれるもの……今はこうして力をある程度使えるようになっているけど……それでも呪いは身体を浸食し続けている」

 

「その…呪いが完全に…」

 

「そうなれば私達は獣になるわ。しかも普通のものじゃない……成護の場合は多種の獣が混ざった姿……キメラね。九郎も烏と狼のキメラ。私は……何かしらの幻獣になるわ」

 

「そうならないために……呪いの解呪を?」

 

「呪いの進行は薬で抑え込む事も出来るようになった。でも解呪は化学の力ではどうにも出来ない……解呪の方法は先祖が呪いを受けた瞬間、神とやらに伝えられたわ……」

 

「それが動物の命を奪うこと……なんですね」

 

「簡単に言えばそうだけど、実際は人の血を覚えた獣の命を奪うこと」

 

「人の血……それってもしかして…」

 

「悟くん?」

 

「悟が思っているとおりだ。アニマルタウンはまだそう言った動物はいない。多分だけどそれだけ動物達と寄り添っていたからだけど……」

 

「世界には食料もなく、人里に降りて、人の食料に手を出していた際、人を襲ってしまい、人の血を覚えた獣……私はそう言う獣の命を奪っていた」

 

「そんな…事が…」

 

「犬飼さん、いろんな世界でそう言った動物たちの話があるんだ。でも…」

 

「そうね……理由はどうあれ私は結局の所、動物の命を奪っている。それも動物達にとってそれが救いだからとかではなく、呪いを解くために……ね」

 

「でも…今は腕輪の力があるんだろ?」

 

「えぇ、腕輪は呪いを抑える。更に力もこれまで以上に強くしてくれるけど、あくまで一時しのぎみたいなものよ」

 

これをメエメエたちに与えた男……あいつよね。全く顔くらい見せればいいのに

 

「あの……いろはちゃん。私はまぼろさんがしていたことは…その…」

 

「うん……仕方ないとかじゃすまないけど、でもまぼろさんも苦しんでるんですよね?」

 

「……そうね」

 

「だから私は……まぼろさんの行いは…望んでしてないって思います」

 

「いろはちゃん…ありがとうね」

 

「ニコ様、その…」

 

「……分かってるわ。呪いのこと、力を取り戻したらもしかしたら分かるかもしれない。それに……」

 

「えぇ、奴らね。多分だけど奴らには黒幕がいるかもしれないわ」

 

今後の事を考え、より注意することに。因みにニコ様は犬飼家でお世話になることになったらしい

 

 

 

 

 

 

 

成護Side

 

色々とあった次の日の学校の休み時間……俺は蟹江に呼ばれた

 

「九郎さんって…その不思議な力を使えたりするんですか?」

 

「ん……あー」 

 

九郎の様子がおかしかった理由はそう言うことか…なるほど…

 

「そうだな。一応俺も使えるけど……蟹江は不思議な力を使った九郎の事をどう思ったんだ?」

 

正直俺が決めることではないけど、蟹江の答え次第で色々と関わり方は変わる。

蟹江は少し考えると……

 

「私は九郎さんの事が好き。どんな姿だろうとも好きって気持ちは変わらない」

 

「そっか……」

 

蟹江って本当に凄いな。いや、これも愛の力みたいなものか?

 

「とりあえず何とか九郎と話をさせるようにするから、蟹江は自分の気持ちをしっかり伝えろ。あと、不思議な力を使えることは秘密で」

 

蟹江は頷き、俺は九郎を放課後呼び出すことにした

 

 

 

 

 

 

九郎Side

 

夕方、成護から呼ばれた公園に行くとそこには七海の姿があった

 

「七海……何で…」

 

「住野くんに協力して貰いました」

 

成護…あいつ…俺は逃げようとするが七海は俺の手を掴んだ

 

「九郎さん!逃げないでください!」

 

「七海…俺は…」

 

「私はどんなに九郎さんが不思議な力を扱えても、好きって気持ちは変わりません。それに九郎さんが私の前で姿を変えたりしたのは……私を助けるためですよね!」

 

「それは……そうだが……」

 

「九郎さん……」

 

七海は俺を押し倒し、そのままキスをした

 

「私の思い……伝わりましたか?」

 

「七海…俺は……俺で良いんだよな?」

 

「はい……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まぼろSide

 

家で腕輪を調べるが……付けている間呪いが貯まっているとかではなく、完全に抑え込んでいることが分かったけど……

 

「どうやって作ったのかしら?」

 

「やっほ~まぼろ~」

 

調べ事をしているとニコ様がやって来た。便利ね。ワープ…

 

「遊びに来たの?」

 

「うーん、そんなところかな?なーんて、まぼろに聞きたいことがあったの」

 

「聞きたいこと?」

 

「えぇ、あなたの幻獣……そのご先祖様は幻獣を捕まえて研究してたの?」

 

「捕まえてと言うよりも、作ろうとしたらしいわ」

 

「……禁忌を犯しすぎじゃない?あなたの先祖」

 

「耳が痛いわ……」

 

「それにしても幻獣……私も似たようなものだけど……他にも実在してたりするのかしらね?」

 

「あー、一回だけ見た事あるわよ」

 

「見たことある?」

 

「人の姿だったけど……あれは竜ね」




次回は本編に戻ります
感想待ってます
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。