わんだふるぷりきゅあ!混ざり合った獣たち   作:水甲

40 / 88
40 結び直される絆

まゆSide

 

知覧さんが声をかけてくれたのに、私は……

 

「また、やっちゃった…また嫌な思いさせた…私、やっぱりダメだ…知覧さんとは、もう…」

 

「そんな事ない! まゆはダメなんかじゃない! いろはは、まゆの事分かってくれた! ちゃんと話したら、あの子だって分かってくれるかもしれないでしょ!成護も今、追いかけてる!」

 

「でも、もう話せない…」

 

「あの子もお店まで来てくれた! 今度は、まゆが勇気を出す番! もし上手くいかなくても、私も、いろは達もいる…大丈夫…」

 

「ありがとう…そうだよね……諦めるのは、ちゃんと話してから!」

 

 

 

 

 

 

成護Side

 

まゆの前の学校の友達に追いつき、俺はその手を掴んだ

 

「待った!」

 

「えっ?」

 

いきなり見知らぬ男に手を掴まれたら戸惑うよな。だけど今はそんな事を気にしてられない

 

「まゆの前の学校の友達だよな?」

 

「え?あの…まゆって…猫屋敷さんのこと?あなたは?」

 

「あー、俺はまゆの……友達であって、彼氏でもある」

 

「彼氏!?」

 

うん、驚くのも無理ないよな。とりあえず逃げる感じはしないから俺は手を離した

 

「さっきまゆに話しかけてたよな」

 

「う、うん……でも…猫屋敷さんは……」

 

「まゆはお前のことが嫌いだから無視したわけじゃない。むしろ仲直りしたがってる」

 

「え?それって……」

 

「まゆは集中すると周りの声が本当に聞こえなくなるんだ」

 

「集中って……」

 

「手芸とかやってるときとかな」

 

「あっ……」

 

どうやら覚えがあるみたいだな。

 

「まゆはそれでお前の話を聞こえなかった。聞きたくなかったとかじゃない……」

 

「それじゃ……」

 

「さっきも言ったように仲直りしたいって思ってる。だから……」

 

「……ごめんなさい…」

 

ごめんって…それは……

 

「そろそろ帰らないと行けないの……さっきも無理言って猫屋敷さんの所に行ったんだけど……」

 

「……そっか。だけど話す方法ならいくらでもあるから……」

 

「うん…」

 

「これ、まゆの携帯の番号。帰ってからでも電話してやれ」

 

「うん…」

 

まゆの友達と別れたけど、後で勝手に番号を教えたこと謝らないと……

 

 

 

 

 

 

 

ノーヴSide

 

ザクロが適当な動物を見ていると、車に乗せられている動物を見つけ、車の前にザクロが立ち塞がると……

 

「獣達よ、闇をまとって吠えなさい!」

 

車に乗っていた動物をガオガオーンに変えた。それにしても飼い主の前でガオガオーンに変えるなんてね……

 

「えげつないわね」

 

「何がよ?」

 

「別に~」

 

 

 

 

 

 

 

成護Side

 

まゆの所に戻り、番号を勝手に教えたことの謝罪と友達にまゆも謝りたがっていることを話していると、ユキがガオガオーンの気配を感じ取り、俺達は急いでガオガオーンの所に向かい、いろはたちと合流した

 

「みんな行くよ!」

 

「「ワンダフルパクト!」」

 

「「シャイニーキャッツパクト!」」

 

「「プリキュア! マイエボリューション!」」

 

「スリー!」

 

「ツー!」

 

「ワン!」

 

「みんな大好き素敵な世界! キュアワンダフル!いっしょに遊ぼ!」

 

「みんなの笑顔で彩る世界! キュアフレンディ!あなたの声をきかせて!」

 

「気高くかわいくきらめく世界! キュアニャミー!仕方ない、構ってあげる!」

 

「結んで紡いでつながる世界! キュアリリアン!こわくない、こわくない!」

 

「みんな一緒に!」

 

「せーの!」

 

「「「「わんだふるぷりきゅあ!」」」」

 

俺も腕輪の力と合わせて、獣化する。早速ガオガオーンを止めようとすると、ニコ様が気になることを言い出した

 

「あの子、ニコガーデンにいないはず……」

 

「それって…!?」

 

するとザクロとノーヴが現れた。

 

「簡単な話よ。私がこの街にいた動物をガオガオーンにしただけ」

 

動物をガオガオーンに……そんな事も出来るのか

それにあのガオガオーンの近くにいるのって……まゆの友達!?

まゆの友達は必死に呼びかけるけどガオガオーンは止まらない。フレンディとワンダフルが襲われそうになったまゆの友達を助けると、ガオガオーンは逃げ出していく

 

「追わないと!」

 

リリアンが慌ててガオガオーンを追いかけていく。俺も追いかけようとするが……

 

「ちょっと聞きたいことがあるんだけど?」

 

「ノーヴ!何の用だ!」

 

「あなたの姉は今回はいないみたいね。残念」

 

そう言ってノーヴは姿を消した。あいつの狙いは姉さんか?とりあえず今はリリアンを追わないと!

 

 

 

 

リリアンを追いかけていくと、リリアンはガオガオーンを落ち着かせようと声をかけていた

 

「こてつちゃん…大丈夫…こわくない…こわくないからね…すぐに助けてあげるから…知覧さん…私達、似た者同士だったよね…大切なお友達がいるのも一緒だった…だから、きっと、あの時も…私がユキに支えてもらったように、あなたの傍には、こてつちゃんがいて……大切なお友達と引き離される…そんな辛い事、絶対にさせない!こてつちゃん……」

 

リリアンの説得は通じず、襲い掛かるガオガオーン。リリアンは咄嗟にリリアンネットを展開させるが、直ぐさま破られてしまう。俺は咄嗟にリリアンをお姫様抱っこをして助けた

 

「大丈夫か?」

 

「う、うん…」

 

「さてどうしたものか…」

 

ワンダフルたちと合流し、どうするか考えていると、リリアンネットを更に強固にすればガオガオーンを止められるとリリアンが提案した。リリアンが力を貯めている間、ガオガオーンを止めれば……

 

「それなら任せて!」

 

迫り来るガオガオーンをワンダフルとフレンディがシールドで防いだ。だけどガオガオーンの力が強く、2人だけでは無理そうだったが、ザクロを追っていたニャミーも加わり、ガオガオーンを止めるがそれでもキツそうだった。それなら……

 

「ライオンとトラの力を合わせて!」

 

二匹の動物の力を使い、威嚇してガオガオーンを止める。その瞬間、リリアンが力を貯め終え、リリアンネットでガオガオーンを捕縛し……

 

「ニコの力をみんなに!」

 

『開け! ニコエボリューション!』

 

『ダイヤモンドリボンスタイル!もーっと友達!プリキュア! エターナルキズナシャワー!』

 

エターナルキズナシャワーでガオガオーンを無事浄化した。だけど助け出したこてつは元気なさそうだった。

 

「ニコに任せて!ニコニコー!」

 

ニコ様から放たれた光でこてつは元気になった。

リリアンはこてつを優しく抱き、知覧に駆け寄り……

 

「こてつ!良かった…こてつ…」

 

「ありがとうございます!」

 

 

 

 

 

 

それからこてつが怪物になった事を気にして、いろはの家のクリニックに寄った知覧。こてつは特に問題ないみたいだった。そんな中まゆは……

 

「猫屋敷さん…」

 

「知覧さん…。あ…私、謝りたくて…あの時は…ううん…今日も、ごめんなさい!無視しちゃったの、わざとじゃなくて…私、集中しちゃうと、周りが見えなくて…本当に気付かなくて…良くないって分かってるけど、どうしようもなくて…あ、ごめんなさい! これ、言い訳だね! あ、あのね!」

 

「私も、ごめんなさい!」

 

「え?」

 

「猫屋敷さんのこと、あの人が教えてくれたから……分かったけど…私、あの後、猫屋敷さん、話しかけようとしてくれたのに、無視しちゃって……あ、でも、無視したかったんじゃなくて、つい逃げちゃっただけなの! 私、何かしたかも、嫌われたのかもって思ったら、怖くて…」

 

「知覧さん…仲直り…できるかな?」

 

「仲直り…したいな…」

 

それからまゆはこてつが描かれたハンカチを知覧に渡し、2人は仲直りするのであった。

 

 

 

 

 

 




次回はある意味お祭り回な動物園回!
感想待ってます
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。