桜空Side
みんなでふれあいパークを回っている僕らはクオッカのゾーンにいた
「あのネズミさん? すごくニコニコしてる!」
「この子はクオッカ。こう見えて、カンガルーの仲間らしいですよ」
エルちゃん…ちゃっかり成長した姿になってるけど、色々と大丈夫なのか?入園料とか……いや、気にしたら負けだな
「ニコニコ明るくて、まるで、ましろさんの笑顔みたいですね!」
「エヘヘ……」
「確かにましろの笑顔は優しい光みたいで暖かいな」
「さ、桜空くん///」
顔を赤らめるましろ。ソラはそんな僕らの様子を見て…
「ノア、私の笑顔はどうですか?」
「ん?ソラの笑顔を見てると凄く元気をもらえるな」
「えへへ、ありがとうございます!」
「ツバサくん!私の笑顔は?」
「え?とても可愛らしいですよ」
「もう!ツバサくんは~」
「………あげは」
「フウさん、みんなに合わせなくて良いから」
「みんなイチャイチャしてるね。ステラ」
「そうですね…」
何かステラに呆れられた?
成護Side
俺達はウサギのふれあいコーナーに来ていた
「わぁー! 大福のお友達がいっぱいいるよ!」
「大福はロップイヤーだけど、ここはネザーランドドワーフが多いんだ。他には、ジャージーウーリーフレ……ちなみに、漫画なんかで、ウサギに肉球が描かれている事がたまにあるけど、実はウサギには肉球がない…」
悟が詳しく解説してくれてるけど、みんな聞いてないぞ……
すると悟は小さな男の子を見つけた。男の子はどうにもウサギに触れられないでいる
「ウサギが怖いの?」
「うん…」
「ウサギもね、ボク達の事が怖いんだよ」
「え、そうなの?」
「ボク達の方が大きいからね。怖がらせないように、手は下の方から、そーっと……」
悟の言うとおりにしながら、男の子はウサギに触れた
「ウサギって、だっこは苦手だけど、なでられるのは好きなんだ。耳には触らないように、頭をなでてみて」
「気持ち良さそうだね!」
「うん!」
悟の優しさが通じてるな……
次に訪れた場所は今までの場所とは違い、沢山の動物達がいる場所だった
「色んな動物が一緒にいるね!」
「動物達が元々暮らしていた環境を再現しているんだ」
「あ! あのゾウが、私の推し、さくらだよ!」
いろはがそう言って指さした場所には優しそうな感じの象がいた。
「あの子、のんびりしてるね!」
「おばあちゃんゾウだから。私のお父さんとお母さんが子供の頃からいるんだって」
「ええ!? す、すごいね!」
「さくらの事が全然怖くないみたい」
「さくらは優しいから…ここの動物達は、みんな、さくらの事が好きなんだよ…さくらー! おやつだよー!」
いろはがそう呼びかけるとさくらはこっちに近付いてきた
「さくら、いろはに会えて嬉しいみたい!」
「本当?」
「うん!」
いろはからおやつを受け取り、食べると嬉しそうにしていた
「私の事、憶えててくれたんだ……」
「まゆ、大丈夫?」
「ち、近くで見ると迫力が…」
「だよね! 私も、初めてさくらに会った時は怖かったよ」
「意外だな…犬飼さんが動物を怖がるなんて…」
「へへへ…あの頃は、まだ小さかったから…」
いろはは小さい頃、さくらに怯えていたが、さくらはそんないろはに優しく鼻で撫でた。いろは曰く怖くないって教えてくれたのかもしれないと……
「ど、どうぞ…」
「小っちゃいいろはに、優しくしてくれて、ありがとう! さくら!」
「ユキもあげてみて! ほら!」
「私は別に…」
「さくらにほほを触られた時にね、心が通じ合った気がしたの……動物とも友達になれるんだって…嬉しかった…」
いろはの夢を与えてくれた存在って事か……
「この子はずっと色んな人たちと触れあってきたからこそかもね」
姉さんも少し嬉しそうに微笑んでいた。
陽斗Side
今日はみらいたちとアニマルタウンのふれあいパークに来ていたのだが……昼食をキッチンカーで食べているときのこと……キッチンカーの店員?バイト?の人が小学生くらいの男の子に揶揄われていた。
「バイトのお兄さん、子供料金でハンバーガーちょうだいよ」
「お前……わざわざ揶揄いに来たのか?」
「普通に暇つぶしに来たら、バイトのキッチンカーがあっただけだよ」
「こいつ…と言うかテンペスターは?」
「あいつは引きこもってる」
「どんだけだよ……」
ため息をつくバイトのお兄さんだけど……あれ、揶揄われてるだけだよな?遊ばれてるんじゃなく……
「陽斗くん、どうしたの?」
「いや、なんでもない」
成護Side
レストランで昼食を食べる俺達。こむぎはさくらのハンバーガーセットを見て興奮していた
「さくらのハンバーガーだ!」
「ふれあいパークに来たら絶対食べるの! すっごく美味しいんだよ!」
「それじゃあ…」
『いただきまーす!』
何だか来たときは変な気配を感じたりしたけど、何事もないな……変に警戒しすぎか?
そう思いながら昼食を食べていると、こむぎがあることを言っていた。
「さくらって聞くと桜空のこと思い出すね」
「うん、同じ名前だから…私も思い出しちゃった」
2人の話を聞いて、悟とまゆが固まっているけど……大丈夫か?
また少し見て回ることに…
「まゆちゃん、ふれあいパークはどう? 楽しい?」
「もう、すっごく!」
「やっぱり、自分の目で見て、触る事ができるのって、良いよね!図鑑だけじゃ分からない事を、動物園は教えてくれる」
「うん! だから、私、ふれあいパークが大好き!」
ノーヴSide
ザクロとペインと一緒にふれあいパークとやらに来た私だけど、どこもかしこも平和ボケした動物達が多いわね
「あ……うーん、やっぱダメ!いい男いないね」
ザクロ……あんた、ガオウはどうしたのよ……と言うかナンパ目的じゃないわよね?
「ん?あら、いい感じの奴みーっけ!」
ザクロはそう言って1頭の象を見つけ、ガオガオーンに変える
「獣達よ、闇をまとって吠えなさい!」
「さて、今回はあの女はいるかしら?」
成護Side
「これは!?ガオガオーンの気配!」
ニコ様がそう言うとこむぎやユキも気配に気が付き、俺達はガオガオーンの所に向かった。
「あのガオガオーンは!?」
「もしかして…さくら!?」
ガオガオーンの近くにはザクロの姿があった。さくらをガオガオーンに変えたのか……
「みんな!行くよ!」
いろはたちはプリキュアに変身する
「「ワンダフルパクト!」」
「「シャイニーキャッツパクト!」」
「「プリキュア! マイエボリューション!」」
「スリー!」
「ツー!」
「ワン!」
「みんな大好き素敵な世界! キュアワンダフル!いっしょに遊ぼ!」
「みんなの笑顔で彩る世界! キュアフレンディ!あなたの声をきかせて!」
「気高くかわいくきらめく世界! キュアニャミー!仕方ない、構ってあげる!」
「結んで紡いでつながる世界! キュアリリアン!こわくない、こわくない!」
「みんな一緒に!」
「せーの!」
「「「「わんだふるぷりきゅあ!」」」」
ガオガオーンはプリキュアに任せて、俺はペインと対峙しようとすると……
「こいつは私が可愛がるわ!」
ノーヴがそう言って、姉さんを捕縛して離れた場所へと移動した。姉さん……いや、きっと大丈夫なはず……
「よそ見をするな!」
ペインは鋭い爪で襲い掛かる。そうだな…こいつ相手によそ見なんてしてられない!
まぼろSide
みんなと離れた場所に連れてこられた私はノーヴと対峙していた
「私に拘るわね」
「まぁ女同士…楽しめそうだからね!」
ノーヴが腕を振った瞬間、何かが私の右肩に当たる
「今のは…」
「ふふ、見えないみたいね。改めて…私はノーヴ。愛を与えられなかったもの……愛なきものに私の攻撃は見えない!」
成護Side
ペインとの戦い、激しい攻防が続いていたが、フレンディたちの方はピンチを迎えていた。ガオガオーンがさくらだから攻撃できないんじゃなく、さくらの……象の力の強さがガオガオーンに反映されているからバリアやキラリンアニマル達の力では抑え込むことが出来ない。それだけ象は強いって事か
「よそ見をするなと言ってるだろ!」
一瞬の隙をつかれ、ペインの拳を喰らった。その瞬間、僕の身体が切り刻まれた
「ぐううう!?」
「お前には切り刻まれる痛みを与えた!」
「くそ…」
何とかペインを退けて、プリキュアを助けないと……そう思っていると吹き飛ばされたプリキュアたちの前に動物達が集まり、ガオガオーンの前に立ち塞がっていた。
「あの動物達……助けようとしているのか?」
「これは…」
「そうだよね…放っておけないよね…さくらは、ここでずっと君達を守ってくれている友達なんだから…」
さくらの優しさが伝わってるって事か……
「おい、お前ら! どうして邪魔するんだ! アタシ達は仲間だろ!」
ザクロはそう言うがガオガオーンには届いてなかった。
「さくら…」
「さくらの声が聞こえる…」
「本当に?」
「暗い闇の中からかすかに……」
「もう大丈夫だよ…みんな、ここにいるから……」
フレンディはガオガオーンの鼻を優しく抱きしめる。フレンディの優しさが届いたのかガオガオーンの鼻はフレンディの頬に触れていた
「さくら……」
今ならガオガオーンを浄化出来ると思ったとおり瞬間……
「何をしている!本能のまま暴れれば良いものを!」
ペインは鋭い爪を大きく振る。リリアン達は咄嗟に動物たちをペインの攻撃から守る
「ペイン!」
「暴れないなら暴れさせてやる!」
ペインは爪から衝撃波を飛ばし、ガオガオーンを傷つけようとしていた。フレンディはリボンバリアで防ぐがリボンバリアは直ぐさま破壊され、吹き飛ばされる
「ペイン!」
「お前はそこで見てろ!」
ペインの衝撃波が当たった瞬間、俺の身体に激痛が走った。くそ……駄目だ…ダメージが……
「傷つければ怒り狂うだろ?」
ペインは爪を大きく尖らせ、ガオガオーンに襲い掛かる。フレンディは咄嗟にガオガオーンを庇おうと前に出た。
「お前ごと!痛みを与えてやる!」
「フレンディ!」
迫り来るペイン。フレンディは咄嗟に目を閉じた。
フレンディSide
さくらを守ろうとしたけど……いつまでも攻撃が来なかった。目を開けるとわたし達の前に巨大な氷の盾が現れ、ペインの攻撃を防いでいた
「何!?」
氷の盾は砕け散るが、砕けた氷は地面に落ちず、ペインに襲い掛かっていた。
「ぐうううう!?なんだこれは!?」
氷……私はこの氷を知っている……
「様子を見るつもりだったけど……色々と我慢の限界だ」
不意に声が聞こえ、振り向くとそこには竜の角を生やし、青白いコートを纏った男の子がいた。私は…ううん、私とこむぎはその人が誰なのか知っていた
「桜空くん!?」
次回、桜空たち側の話をやります
感想待ってます