とある一室にて、キーボードを打ち込む女性の姿があった。
「オッケー、ポン!」
一息つこうと女性はコーヒーを飲もうとしたが、マグカップの中は空っぽだった
ため、コーヒーを入れに部屋から出て行くとモニターに映された映像が歪み始め……
『うらやまタヌ~うらやま
タヌ~!』
モニターから出てきたタマゴみたいなものはタヌキの耳と尻尾が生え…
「出られちゃっタヌ~!?」
タヌキみたいなタマゴは部屋から出て行く……
成護Side
こむぎとユキの2人がガオガオーンみたいな気配を感じ取ったため、俺達は探し回っていたが……
「本当にいるのか?」
「どうだろう?」
「あっちの方から気配を感じるわ」
俺、リリアン、ニャミーで探しているとニャミーが気配を察知し、ガオガオーンの場所に行くと既にワンダフルとフレンディが来ていたが……2人の前にはタヌキの耳と尻尾が生えたタマゴがいた。
「これってガオガオーン?」
「ガオガオーンというよりは……タヌタヌ?」
「「タヌタヌ?」」
まぁ見た目的にはそんな感じがするけど……
「タヌタヌ?」
「「タヌタヌだ!」」
「ニャミー、リリアン、この子知ってるの?」
「ううん」
「いつもみたいに助けた方がいいのかな?」
「確かに助けるべきだけど……」
今は特に敵意は感じないし、それにガオガオーンみたいに苦しんでる様子もない
「タヌ?そんなの…やっだヌ~!」
タヌタヌはそう言って巨大化した。
タヌタヌはその巨体を活かし、俺達を押し潰そうとする。とりあえず俺達は逃げることに
「タヌ!タヌ!」
「タヌタヌしないで一緒に遊ぼう!」
「あっ、もしかしたらあの子もガオガオーンみたいに……」
「心が黒く染められているのかも」
「だとしたら……」
「先ずは動きを止めるべきだな!」
俺は足を止めるとタヌタヌは俺を押し潰そうとするが……
「ゴリラ!象!」
ゴリラの腕、象の足に変え、タヌタヌののしかかりに耐える
「みんな!今だ!」
『うん!』
「ニコの力をみんなに!」
『開け! ニコエボリューション!』
『ダイヤモンドリボンスタイル!もーっと友達!プリキュア! エターナルキズナシャワー!』
キズナシャワーでタヌタヌを浄化しようとしたが、タヌタヌはいつの間にか姿を消していた。
「あれ?いなくなっちゃったよ?」
「ホントだ」
「気配は消えたようね」
あのタヌタヌ……ガオガオーンとは違うのか?突然変異したものか?
「今は考えても仕方ないか……」
まゆたちは変身を解除し、帰ることに……
それから数日後、まゆの家で集まってゲームをしようということになり、俺は出かけることに
「ゲームね~」
「姉さんも後で来るんだろ?」
「えぇ」
姉さんは俺の持つゲーム機を見て懐かしそうな顔をしていた。
「どうした?」
「別に……強いて言うなら頑張ってるなって思ってね」
何の事だと思いつつ、俺は出かけることに……
まゆの家のテラス席で俺達はゲームを起動させた。
「まゆちゃん、悟くん、成護くん。準備できた?」
「うん、準備できたよ」
「ボクも完了」
「俺もだ」
俺達がゲームをやろうとするとこむぎがいろはの膝の上に乗り、興味津々に聞いてきた
「いろは、これ何だワン?」
「ドキドキ♡タヌキングダム。今すっごく人気のゲームなの」
「タヌキたちの島で動物キャラを使って、いろんな競技をするんだよね」
「やりたいワン!」
「だよね」
タヌキか……この間の奴も確か……
「まゆちゃん、悟くん、成護くん、負けないよ!」
「頑張らなくちゃ!」
「因みに競うのは僕たちだけじゃないんだよ」
「え?そうなの?」
「うん、いろんな人たちが一緒にプレイするんだ」
「へぇ~!すっごく楽しそう!」
ようするにオンラインプレイが出来るって事だな。まぁ姉さんはオンラインプレイの話を聞いて……
『今は便利ね。昔はケーブル持ってる人がヒーロー扱いされてたくらいなのに』
とか言ってたけど…姉さん、生まれたときには大体ネット環境整ってなかったか?とツッコミを入れたくなった。
「と言うことで三人とも、自分のキャラは出来た?」
「もちろん!私が作ったのはこの子!」
いろはが作ったキャラはこむぎにそっくりな犬のキャラだった
「ワワン!こむぎがゲームの中にいるワン!」
「ゲームでも一緒だよ」
「嬉しいワ~ン!」
「私も作ってみたの…」
まゆが作ったキャラはユキに似た猫のキャラ
「あはっ、ユキちゃんにそっくり!」
「えへっ、どうかな?」
まゆはそう言ってユキに見せると……
「流石まゆ。ゲームはやりすぎないようにね」
「うん、ありがとう!」
「成護くんのは?」
「俺は……」
「えっと……」
「これは……」
僕のキャラを見て、いろはとまゆは反応に困っていた。
「色々と混ざってるね…」
「姉さんに言われたんだよ。課金して色んなパーツを組み合わせなさいって……そういうゲームじゃないのに……」
俺が作ったキャラは、頭は犬。身体と足はライオン、腕はトラのまさにキメラだった。
「まぼろさんはこのゲームやってるの?」
「いや、そこまでは……悟のキャラはどんなのだ?」
「僕はこれ」
悟のキャラは、大福に似た兎のキャラ
「大福ちゃんだ!」
「似てるね!」
「大福はどう思う?」
悟は作ったキャラを大福に見せた。
「大福はこう言ってるワン!『悪くはねぇな』」
「ほ、本当に?」
「大福は今日も格好いいワン!」
こむぎの通訳を聞くが、悟は何処か寂しそうにしていた
「僕も聞いてみたいな……」
「悟……」
確かにいろはやまゆはこむぎとユキと声を聞けるからな……
「それじゃみんな行くよ!」
早速俺達はゲームをやっていく。
いろはのプレイを見て、こむぎはゲームに入り込んでいた。こむぎは入り込んだせいかミスして穴に落ち、独りぼっちになったことで寂しそうにしていたが、いろははこむぎに何かあったら絶対に助けるというのであった。
そんな時…
『見つけタヌ~!』
「「「えっ?」」」
「この声は!」
『やっぱりうらやまタヌ~!』
「この声って!」
「うん、あの時の!」
するといろはのゲーム機が光り出し、画面からこの間のタヌタヌが現れた
「タヌタヌ~!」
「「タヌタヌだ~!」」
「タヌタヌ?」
「決めタヌ~!」
「決めたって?」
「何を?」
「タヌたちの王国にお招きするタヌ~!」
こっちに向かってくるタヌタヌ。色々と気になるけどとりあえず大人しくさせないとな。
こむぎとユキは人間形態になり、4人はプリキュアに変身する
「「ワンダフルパクト!」」
「「シャイニーキャッツパクト!」」
「「プリキュア! マイエボリューション!」」
「スリー!」
「ツー!」
「ワン!」
「みんな大好き素敵な世界! キュアワンダフル!いっしょに遊ぼ!」
「みんなの笑顔で彩る世界! キュアフレンディ!あなたの声をきかせて!」
「気高くかわいくきらめく世界! キュアニャミー!仕方ない、構ってあげる!」
「結んで紡いでつながる世界! キュアリリアン!こわくない、こわくない!」
「みんな一緒に!」
「せーの!」
「「「「わんだふるぷりきゅあ!」」」」
俺も腕を変化させ、タヌタヌを大人しくさせようとするが、タヌタヌの狙いはフレンディとリリアンの2人だった。2人を狙って突撃してくるタヌタヌをシールドで抑えるワンダフルとニャミーだったが、タヌタヌは真っ赤に染まると爆発し、辺りが白い煙に包まれるとタヌタヌがいた場所に二匹のタヌキがいた。
「フッ!オラの名前はポンタ!」
「僕はポコタ!」
「「2人合わせてポンポコブラザーズ!」」
「オラたちゃ」
「ただのタヌキじゃない!」
「「タヌキの中のタヌキタヌ~!」」
タヌタヌはこの二匹のタヌキが合体した姿だったのか?
「それ結局タヌキだよね?」
悟がツッコむとタヌキたちはこっちに向かってきた。俺達は警戒するが一向に襲ってくる様子がなかった。すると悟の前に小さなタヌキが二匹いた
「どんも~」
「こんちは~」
「君たちは?」
「見てのとおり」
「「安心安全親しみやすいタヌキタヌ~!」」
あれ、どう見てもさっきのタヌキたちだよな?悟も警戒してるけど……
「わぁ~かわいい!」
「本当!」
「仲よくしよう」
フレンディ、ワンダフル、リリアンの三人はタヌキの見た目に物凄く騙されていた
「引っかかったタヌ!」
小さなタヌキたちは元の姿に戻り、腹を鳴らすと悟のパソコンが光り出し、ゲートみたいなものを生み出した。そのゲートに吸い込まれていくフレンディ、リリアン。ワンダフルとニャミーと俺はそれを追いかけるようにゲートの中に入っていく。
「悟!姉さんに直ぐに来るように伝えてくれ!」
「住野くん!それにみんな!」
感想待ってます!