わんだふるぷりきゅあ!混ざり合った獣たち   作:水甲

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今回の話と合わせて、映画の話は残り3話となります


52 ずっともっといたいからこそ

ナツキさんが作った元の世界に戻る出口とドーム。

 

「わぁ、高い!」

 

「これを登るんだね!」

 

『急いで向かって!タヌちゃんがこれ以上暴走しないうちに……』

 

「タヌちゃん?」

 

タヌちゃんって…もしかしてムジナの事か?

するとワンダフルが動かないムジナに気が付いた。

 

「動かない?お腹痛いのかな?」

 

「違う!だんだん大きくなってる!」

 

ニャミーの言うとおりムジナは少しずつ大きくなっていた。そこまでしてリリアン達をこの世界に残したいのか!

 

「帰さないダヌ~!」

 

どうする?このまま戦うべきか?

 

『みんな急いで!時間内に着かないとゲームの世界から出られなくなる!』

 

時間が限られてるなら、今は脱出が最優先だな。

 

「急ぐわよ!」

 

「うん!」

 

「行こう!」

 

「うん!」

 

フレンディは大福を抱え、俺達は上へと駆け上っていく。その間、ムジナは更に大きくなっていた

 

「タヌちゃんって、あのムジナさんの事だよね?どういう事だろう?」

 

「今は先へ行くのが先決!」

 

階段を駆け上がる中、タヌキたちが俺達を追いかけてきた。

 

「絶対捕まえるポン!」

 

「絶対捕まえるポコ!」

 

『ポンポコ~!』

 

上のフロアに着くが、タヌキたちに囲まれてしまった。

 

「あああ…どうする?」

 

「吹き飛ばすか?」

 

「それは……」

 

「あっ!これはどうかな?」

 

「そっか!」

 

「キラリンキツネさんの力で!」

 

キラリンキツネの力…確かにそれなら…

 

「「フレンドリータクト!」」

 

「「アミティーリボンタンバリン!」」

 

『ヘルプ!キラリンアニマル!キツネ!』

 

タヌキたちに抑え込まれる前に、リリアン達がキラリンキツネの力を使い……

 

「やったポコ~」

 

「今度こそ捕まえたポン…?」

 

タヌキたちは俺達の姿がなく探し回っていた。俺達はタヌキに変身して、タヌキの目を欺きそのまま出口へと向かう。

 

「大福ちゃんや成護くんに効果はなかったけど…」

 

「成護くんってタヌキの姿になれたの?」

 

「姉さんが送ってくれた改造コードで完全獣化を使えたからな」

 

ゲームの世界だし、それに一匹の獣になるくらいなら負担はない。

 

「見つけたダヌ!」

 

突然巨大化したムジナが襲い掛かってきた。

 

「帰さないダヌ!」

 

俺達は階段を駆け上がり、ドームの屋上を目指す。ムジナは俺達を追いかけるために階段を登ろうとしたが、巨大化したから階段を壊してしまっていた。だがムジナは諦めずにドームを伝い、俺達を捕まえようとしたがギリギリの所で手が届かずにいた

 

「あの子、あそこまでするには絶対何か理由がある」

 

「うん、そうだね」

 

『確かに…』

 

『そうですねぇ~』

 

悟たちも気になっているみたいだ。あそこまで執着するのは本当に気になる

 

『それは…私のプログラムのせい…』

 

『えっ?』

 

詳しく聞きたいけど、今は脱出が優先だな

 

「到着だぜ!」

 

「やった~」

 

ドームの頂上にたどり着いた俺達。後はどうする?

 

『さぁ、みんなが持ってるフレンドリングを掲げて!』

 

「うん!」

 

「「「「フレンドリング!」」」」

 

フレンドリングを掲げると眩い光を放ち、鍵が現れた

 

「あっ、これは!」

 

『タヌキー』

 

「タヌキー?」

 

『扉を開くためのカギだよ!』

 

「帰れるんだね!」

 

「うん」

 

「でもあの子は……」

 

突然、タヌキーが何かに弾かれる。

 

「行かせないポコ~!」

 

ポコタとポンタのタヌキがマジックアームでカギを弾いたみたいだな。ワンダフルが直ぐさま追いかけていくが、カギが見えない壁に刺さり、ワンダフルは見えない壁に吸い込まれていった

 

「ワンダフルーー!」

 

『ワンダフルはどこに行っちゃったんですか?』 

 

『あの先は作っていないエリア…バグの空間なの』

 

バグの空間って……じゃあどうすれば……

 

 

 

 

 

 

 

こむぎSide

 

目が覚めると真っ暗な場所にいた。元の場所に戻りたいけど……

 

「あんな遠く…いろは、匂いもしないワン…」

 

『そうだ…帰るのは諦めろ。このままここにいればいい』

 

こむぎはいろはの所に帰りたい……

 

「いろは!いろは~!」

 

 

 

 

 

 

成護Side

 

『あのエリアには手の出しようがないの。中の様子もまったく分からない…』

 

「こむぎ、戻ってこようとしてる!」

 

『えっ!』

 

「まぁこむぎが簡単に諦めたりはしないよな」

 

 

 

 

 

こむぎSide

 

何とかしていろはの元に帰らないと!

 

『フッ!お前もオレと同類か…』

 

「ワン?」

 

『いや…飼い主に会いたいなら会わせてやる。その代わり飼い主をこの世界にずっといさせろ。お前も一緒にいられる』

 

「こむぎはいろはとずーっと一緒だワン!ケガしてたこむぎをいろはが見つけてくれた時から、ずーっと一緒だワン!」

 

『そうかそうか。ならばこれからはここで一緒にいればいい。嫌なこともなく何ひとつ何も変わらずにな!』

 

「ぐっ…イヤだワン!」

 

『何だと?』

 

「こむぎはいろはと、もっとお散歩して、もっとおしゃべりして、もっと学校行って、もしケンカしちゃったら仲直りして、いろはのこともっともっともっと

もーっと!大好きになりたいワン!」

 

突然ヒビが入った場所から光が溢れ出した。その光によって階段が出来上がっていく。こむぎはその階段を駆け上がる。転んでくじけそうになっても……こむぎは…いろはの所に帰りたい

 

『何故そんなに帰りたい!お前だって飼い主が恋しいんだろう?この世界なら年も取らず、一緒にいられるというのに!』

 

「こむぎはいろはと一緒にいろんな事して、いろはと一緒におばあちゃんになるんだワン!」

 

階段を駆け上っていき、カギを手にしてさっきの空間から抜け出す。だけどムジナに捕まったけど、犬に戻ってムジナの拘束を抜け出し、こむぎはみんなの所に戻ってきて、カギを差し込んだ。その瞬間、眩い光が出口から溢れ出した。

 

 

 

 

 

 

 

成護Side

 

元の世界に戻った俺達。本当に色々と大変だった

 

「良かった無事で!ありがとう。こむぎ~!」

 

「やった~!」

 

「私も、もっともっとこむぎを大好きになりたい!いっぱいいろんなことしようね!」

 

「うん!」

 

こむぎのお陰だな…

 

「戻ってきたか。成護」

 

「九郎。お前も来てたのか」

 

「ついさっきな」

 

「まぁこれで万事解決って訳にはいかないけどね」

 

「姉さん…」

 

ナツキって人には色々と聞かないとな。そう思っていると……

 

「あぁ、驚かされたぜ」

 

見知らぬ銀髪の小柄な少年がいた。と言うかその声……

 

「……っていうか」

 

『誰?』

 

「まさか…大福ちゃん?」

 

「今!?」

 

まさか元の世界に戻って大福が人の姿になるとは……

 

「それより見ろ!」

 

パソコンからムジナが現れるとムジナはタヌキの姿から狐と狼が合わさった白い獣に変わった。

ムジナは咆哮をあげ、俺達に襲い掛かろうとするが俺達を無視して何処かへ向かった。

 




次回、ついに…

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