成護Side
悟の告白を成功させるために、ニコガーデンに来た俺達だけど…
「あの、成護様。どうして敵である彼女がいらっしゃるのでしょうか?」
「メエメエ、それはな…俺も知りたい」
悟の告白のためにノーヴがニコガーデンにいる。姉さんの話では戦う寸前だったらしいけど……
「安心しなさい。この場所をどうにかしたりしないわ。そもそも私からしたら住野家の復讐よりも重大だからね。今回のことは…」
「らしいから…まぁ…信用はして良いんじゃないのか?ニコ様も特に問題にしてないし」
「まぁ…分かりました。それに悟君の頼みとあらば、私も一肌、いえ、一毛皮脱がないといけませんね!ニコガーデンが誇る恋愛上級アニマルさん達の求愛行動を、ドーンと紹介させていただきます!」
「求愛行動?」
「愛の伝え方ね」
「さあ、どんどんまいりましょう!」
「兎山君、頑張って!」
「え!? ボク!?」
早速始まった動物達の求愛行為だけど…これって……
「キラリンスワンさんの告白は、華麗なダンス!ニコカバさんの告白は、口を大きく開けてダイナミック!シャブ! ストレート! アッパー!ニコカンガルーさんは、拳で愛を勝ち取るタイプ! 前しか見えない猪突猛進のラブファイターなのです!いかがでしたか、皆さんの求愛行動は?」
真似していく悟だけど…これって何か意味あるのか?
「しかし、なんでまた急に知りたくなったんです?」
「悟は、いろはに告白したいんだって!」
「メェー!?」
「アハハ…」
「知らなかったの?」
「知らなかった…あんなにいっぱいお話していたのに!」
話していても流石に自分が想っている相手のことを話したりはしないだろ……と言うかメエメエ、ショックを受けて何か溶けてる…
「悟は、いろはのどんなところが好きなの?」
「へ!?」
「私も聞きたい!」
「え、あ、それは…ひ、一言では…」
「いっぱいあるんだね!じゃあ、出会いは? いろはちゃんとは、どんな風に出会ったの?」
「それは、3年前、大福と出会った時…」
悟は語った。蛇に襲われて怪我をした大福を連れていったのはフレンドリィ動物病院であった。悟は心配そうに治療を待っているとき、いろはが声をかけた
『大丈夫だよ。心配いらないよ。お母さんが診てくれてるから』
それがいろはと初めて会った瞬間だった。
治療が終わり、悟は大福を優しく触れた
『温かい…』
『ウサギ触るの初めて?』
『うん…』
『傷は深くなかったから、すぐに元気になるって。良かったね!』
『うん…あの、この子の耳、ずっと立たないけど、怪我のせい?』
それを聞いたいろはは馬鹿にしたりもせずに笑顔で答えた
『ううん。この子はロップイヤーっていって、元々耳が垂れてる種類なんだよ』
『そうなんだ…怪我のせいじゃなくて良かった』
『フフフ…優しいんだね…』
いろはのその微笑みを見て、悟の世界は色づき始めたのかもしれない
「そっか…きっと大福ちゃんが、2人を出会わせてくれたんだね…」
「その頃から、いろはが好きなの?」
「うん…」
「一緒にいると楽しくて…犬飼さんが笑うと、不思議と胸が温かくなるんだ…沢山話したくて、動物の事勉強したりして…それで犬飼さんが笑顔になってくれたら、ボクも、嬉しくて…」
「その気持ちを素直に伝えたらいいんじゃないかな?」
「素直に?」
「うん!」
「うん、そうだね…素直に…つまり、シンプルかつ分かりやすく整理して伝わるようにする必要もある…まず、この気持ちの核となるもの…」
考え込み始める悟。と言うか姉さんとノーヴは大人しいけど…
「大丈夫よ。今は見守るだけだから」
「そうそう、今はね」
今は見守るって…どういう事だよ…
「そもそもいろはにそう言う感情とかあるのか?」
「うーん、いろはちゃんも女の子だから…多分あると思うよ」
まゆはそう言うけど、いろはって恋愛関係疎そうだし…本当に大丈夫か?
「悟君! 悟君はいつまでも私とお友達ですよね!? これからもお話ししてくれますよね!? ね! ねー!悟君が、私の話を聞いてくれなーい!」
「ハァ…」
とりあえずメエメエの事は放っておくべきだなと思っていると、ニコ様がガオガオーンの気配を感じ取り、俺達は直ぐさま向かった。
ガオガオーンの所に向かうといろはとこむぎの2人が既に来ていた
「みんな!いくよ!」
「「ワンダフルパクト!」」
「「シャイニーキャッツパクト!」」
「「プリキュア! マイエボリューション!」」
「スリー!」
「ツー!」
「ワン!」
「みんな大好き素敵な世界! キュアワンダフル!いっしょに遊ぼ!」
「みんなの笑顔で彩る世界! キュアフレンディ!あなたの声をきかせて!」
「気高くかわいくきらめく世界! キュアニャミー!仕方ない、構ってあげる!」
「結んで紡いでつながる世界! キュアリリアン!こわくない、こわくない!」
「みんな一緒に!」
「せーの!」
「「「「わんだふるぷりきゅあ!」」」」
まゆたちがプリキュアに変身し、俺と姉さんも獣の力を解放したけど……ノーヴは?
「ノーヴなら隠れて様子を見るって」
「ならいいか」
ガオガオーンが襲い掛かってきた。フレンディはリボンバリアで防ぐがガオガオーンのパンチが強力過ぎたため、バリアが破られフレンディは吹き飛ばされてしまう。
「フレンディ! 大丈夫?」
「うん……きっと、あの子は、もっと痛いはず…早く止めなくちゃ!」
「フレンディ…フレンディ。カンガルーは後退できない。前にしか進めないんだ。だから…」
「分かった! ありがとう、悟君!」
大丈夫そうかな?とりあえずガオガオーンをどうにかしないと……ワンダフルたちはキラリンライオンの力を借り、素早く動きながらガオガオーンを翻弄していく。俺と姉さんもそれに合わせてガオガオーンを翻弄するけど……どうにか動きを止めないと…
そんな時、フレンディがガオガオーンの注意をひきつける。そんな中、悟は俺達に先回りをしてガオガオーンを捕獲することを提案してきた。俺達はその提案に乗り、先回りをするのだった。
悟Side
僕はフレンディやみんなを追い掛けた。僕に出来ることは少ないけど…だけど…
(犬飼さん…動物達のために頑張る君を、ボクは、応援する事しかできない…でも、君の笑顔が好きだから…君の笑顔を守りたいから…力不足かもしれないけど、頼っていいと思える距離にいたい!)
成護Side
先回りをしていくと、フレンディがガオガオーンを連れてきた。リリアンとニャミーはリリアンネットを使い、ガオガオーンを無事捕獲した。捕獲されたガオガオーンはカンガルーだからかリリアンネットを親カンガルーの袋の中だと思い込んでいるのか落ち着いていた
「みんな、今のうちに」
「ニコの力をみんなに!」
『開け! ニコエボリューション!』
『ダイヤモンドリボンスタイル!もーっと友達!プリキュア! エターナルキズナシャワー!』
ガオガオーンはキズナシャワーで無事浄化されるのであった。
戦いも終わり、悟も俺達の所に合流するけど、その雰囲気は……
「あ! 悟君! アドバイスありがとう! おかげで今日も…悟君?」
「犬飼さん…」
これは…俺は隣のまゆを見ると、まゆは物凄く興奮している
「うん、何?」
ユキは気を遣ってこむぎの口を手で塞ぎ、こむぎも何が起こっているのか分からないでいる。まゆは更に興奮しているし、姉さんとノーヴもまゆと同じくらい興奮してる。メエメエはと言うとニコ様に口を塞がれていた。
悟は緊張しながらも口を開き……
「帰ろっか!」
「そうだね!」
『ズコー!』
まさかここで日和るなんて…まゆとメエメエは思い切りずっこけてるし……まぁ告白に関してはもう少し掛かりそうだな
ユキSide
まさかこの場面で…やれやれね…
まゆSide
何でここで…でも兎山くんらしいけど……でもまだチャンスはあるはずだし、告白しようという気持ちが前を向き始めてる!私も頑張って2人の愛を結んでいかないと!
まぼろSide
やれやれね。でもこうなったら最後まで付き合うわよ
ノーヴSide
くっ、まさかの日和……仕方ない。吊り橋効果っていうのを使って……
こむぎSide
みんな、何してるんだろ?
成護Side
まぁ今すぐ告白しろなんて無理だけど…悟の気持ちも前を向き始めてるからいいか
そう…この場にいる悟の気持ちを知っている面々は仕方ないかで終わらそうとしている中……
「もう、驚かさないで下さいよ! いろは様に好きって告白するかと思ったじゃありませんか!」
『あ…』
メエメエの爆弾発言でこむぎ以外全員の時が止まった。
「好き?」
「へっ!?」
みんなの時が止まる中、落ち葉が一枚川に落ちるのであった。
ニコ「やめて!とんでも発言で怒り狂ったまぼろとノーヴの2人によってメエメエが連れ出されちゃった。
お願い、死なないでメエメエ!あなたが今ここで倒れたら、ニコガーデンの運営はどうなっちゃうの?悟の優しさで許してもらえればきっと大丈夫!」
次回「メエメエ死す」
感想待ってます