わんだふるぷりきゅあ!混ざり合った獣たち   作:水甲

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書いてるのはプリキュア。
読まれるのプリキュアです


58 いろはの気持ち…

悟Side

 

家に帰り、大福に今日のことを話した。

 

「今日、犬飼さんに言ったよ、好きだって…でも、犬飼さん、すごく困った顔してた…」

 

大福は僕の話を聞いて小屋から出たがっていた。

 

「出たいの?」

 

小屋の扉を開けると大福が側に寄ってきた。すると眩い光と共に…

 

「ニコでーす!」

 

「ニコ様!?」

 

「私だけじゃないわ」

 

すると窓の方からノックが聞こえ、振り向くとそこには住野くんが張り付いていた。僕は慌てて住野くんを部屋に入れた

 

「ふぅ、トカゲの力でもかなり大変だな」

 

「ど、どうしたの?住野くん」

 

「ん?あー、悟が心配だからな」

 

「住野くん……ありがとう」

 

「それでね。うちのメエメエが余計な事言っちゃって、ごめんね」

 

「いえ…おかげで告白できましたし…結果は、上手くいかなかったですけど…」

 

「気持ちを伝えるのは大事だよ。この子もそう言ってる!」

 

「え!? 大福、何て言ってるんですか?」

 

成護Side

 

そういえば大福って、普通のウサギに戻ったのか……まぁあの時のは特別って事だな。うん……

 

「『やっと言ったか、悟』」

 

「え…」

 

「『早く告白しちまえよって、いつも思ってたぜ』」

 

「ええ!?」

 

「『悟は相手の気持ちを考えて引く事が多いけどよ、自分の本音をぶつける事も大事だぜ』」

 

「けど、犬飼さんを困らせたら、嫌だなって……」

 

「『でも、いろはがどう答えようと、気持ちは変わらないんだろ?』」

 

「うん……」

 

「『なら、でんと構えてろ。不安ならオレをなでな。ちったあ落ち着くだろ』」

 

「ありがとう、大福……」

 

それにしても…大福…何故だが頭の中で乙女座の男の声で再生するな……いや、今はそんな事を考えている場合じゃないな。悟も少しは気を持ち直したか?

 

「みんな、あなた達みたいだったら、いいのにね…」

 

悟と大福の様子を見て、ニコ様はそう呟いた。

 

「え?」

 

「ニコは、人間と動物、みんなが仲良くニコニコしてるのが嬉しいの!」

 

「ニコ様、大福の声を聞かせてくれて、ありがとうございます!」

 

「どういたしまして!」

 

「とりあえず悟も少しは元気になったな。俺は帰るよ」

 

「住野くんもありがとう」

 

「……悟。もしも……いや、何でも無い」

 

「どうしたの?」

 

「………俺もまゆと付き合い始めて色々と思うようになった。それでもしかしたらのことを考えたら、誰だってそうするかもなって話だよ」

 

「そっか…と言うかいつの間に付き合い始めたの?」

 

「まぁ少し前からかな?」

 

悟の家を後にした俺は……言い掛けたことを思いだしていた。きっと悟ならそうする。それに関しては俺だってする。あとはいろは次第だな

 

 

 

 

 

 

 

家に帰るとリビングにノーヴがいた。その目の前に九郎が座って、俺に目線を送っていた。

 

「普通にここに住む気か?」

 

「まぁ、そんなところね。後はあの二人の行く末も見届けたいし」

 

「なぁ、何か戦わずにすんでないか?」

 

「九郎。気にしたら負けだ。姉さん、今日の晩飯は?」

 

「今日はジンギスカンよ。新鮮なお肉があってね」

 

………メエメエじゃないよな?

 

 

 

 

 

 

 

次の日の朝、登校中にまゆたちと合流して、学校に向かうと悟といろはの二人が話している

 

「あ、おはよう! 犬飼さん!」

 

「お……、お、お、おはよう…えっと、天気いいね…」

 

「そう?」

 

「お、お散歩にはいいよね…」

 

「お散歩!」

 

「そ、そういえば、昨日こむぎが…」

 

「あの…」

 

「はい!」

 

「昨日言った事は忘れて…」

 

「え?」

 

「これからも、これまで通り友達で…いいかな?」

 

「え……」

 

「ホームルームが始まるよ。行こう」

 

「いろは! 行こう!」

 

悟の言葉を聞き、何も言えずにその場に立ち尽くすいろは。やっぱりか……

 

「ど、どうしよう?成護くん」

 

「とりあえずまゆは悟に話してみてくれないか?」

 

「貴方じゃないの?」

 

「俺は悟の気持ちが分かるから…きっと話しても肯定するから……」

 

「兎山くんの気持ちが?」

 

「任せたぞ」

 

 

 

 

 

 

まゆSide

 

それから授業中もずっといろはちゃんは兎山くんの事を気にしていた。そりゃあんなことを言われたら……

何だか今日の天気も…二人の気持ちみたいに暗くなってる気がする……

 

 

 

私は放課後に兎山くんに話しかけた。

 

「兎山君! 本当にいいの?」

 

「いいんだ…これ以上、犬飼さんを困らせたくないから…」

 

困らせたくないって…本当にそれで……

 

 

 

 

 

成護Side

 

いろは、ユキと一緒に飼育小屋の掃除をしているとユキが話を切り出した

 

「あなたらしくない」

 

「え?」

 

「私とまゆがケンカした時、言ったでしょ。あなたの気持ち、『あなたの声、伝えてあげて』って……悟は気持ちを伝えてきた。あなたの気持ちも、悟に伝えたら?」

 

「私の気持ち……」

 

「……いろは。悟があんなことを言ったのは、お前のためでもあるんだよ」

 

「成護くん…それって……」

 

「……好きな女の子の困った顔なんて見たくない……悟が優しいからじゃない。俺だってまゆの困った顔なんて見たくない」

 

「成護くん……」

 

「だから悟はあんなことを言ったんだよ。悟はいろはの笑顔が好きだから…いろはの楽しそうにしている顔が好きだから……悟はいろはの事を思って言ったんだ。いろは、ユキがさっき言ったように……お前の気持ちはどうなんだ?」

 

「私の……気持ちは……」

 

「難しく考える必要はないぞ。ちゃんと悟のことを思って……答えを出してやれ」

 

「………」

 

これで少しは気持ちが固まれば良いんだけどな……

 

「他人の恋の応援をするなんて…まゆに影響受けた?」

 

「そう言うわけじゃない。ただ友達の恋の応援をしたくなっただけだよ」

 

「そう」

 

 

 

 

 

 

 

 

ペインSide

 

ザクロと共に海岸沿いに来た俺だが……

 

「どいつもこいつも、イチャイチャ、イチャイチャ…腹立つわー!」

 

こいつ、ガオウに相手してもらえないからって……他の相手を探すってどうなんだ?

ザクロは空を飛ぶトビに目をつけ……

 

「獣達よ、闇をまとって吠えなさい!」

 

トビをガオガオーンに変えるのであった。

 

 




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