成護Side
ある日の休日、暇つぶしに散歩をしていると鏡石の前に悟が大福を連れて誰かと待ち合わせをしているのを見つけた
「大福、ちょっとなでていいかな…一応デートプランは考えてきたんだけど、犬飼さんが喜んでくれそうなデートにしようって思ったら、結局いつも通りになっちゃって…今まで通りに遊ぶだけじゃ、友達と変わらないって、犬飼さんに思われないかな…」
何か呟いてるけど、見た感じおしゃれしているのを見ると……なるほどな。
悟が誰と待ち合わせをしてるのかに気が付くと、まゆとユキの2人が歩いていくのが見えた。
「あと行きたいお店は…あれ?」
「兎山君! それに成護くんも!どこかへお出かけ?」
「俺は散歩。悟は……」
「あ、うん…い、犬飼さんと…」
「え? そ、それって、デート! って事!?」
「う、うん…」
「わ、わあ…」
何か今、まゆの心の中ですんごい叫んでる気がするのは気のせいだよな?
「あ? 大福ちゃん? …は、お見送り?」
「え?」
デートなのに大福を連れていることに不思議に思っているまゆ。そんな時…
「ワンワン!」
「あれ? まゆちゃん! ユキちゃん!」
こっちに向かって走ってくる普段と違っておしゃれをしたいろは。それと犬の姿のこむぎ。
いろはと悟はお互いの顔を見合わせ、恥ずかしそうにしていた
「ご、ごめんね…待たせちゃって…」
「ううん…今来たところだから…」
そんな2人の姿を見たまゆは……何か浄化された感じがしているのは本当に気のせいだよな?
「いろはちゃん! そのワンピース、素敵! ね?」
「え? うん…か、可愛いね…」
「あ、ありがと…」
「何か一番楽しんでるのまゆだよな?」
「まぁ…まゆらしいと言うべきか…」
俺とユキはまゆの様子を見てそう呟くのだった
「まゆとユキも、いろは達と一緒にデートワン?」
「え? ううん、違うよ!というか、今日のデート、こむぎちゃんも大福ちゃんも一緒なの?」
「「うん」」
まゆSide
まさか2人の初デートがこむぎちゃんと大福ちゃんも同行するなんて!
「そっかそっか…2人にとっては、それが当たり前なんだ…でも…でも…初デートだよ!?デートといえば、2人きりで、あんな事や、こんな事して、アハハウフフの、恋のトキメキアバンチュールでしょー!?」
「まゆ…その…そういうデートしたかったのか?」
声に出していたのか私の意見を聞いた成護くんは申し訳なさそうにしていた
「違うの!成護くんと私のデートはいつも通りでいいけど、2人のデートはもっと初々しいものを!」
「な、なんか悪い」
「だから違うの!」
成護くんの誤解を解こうとしていると、ユキは気を遣い…
「こむぎ、今日は私が遊んであげる」
「え!? ホント!?」
「そ、それがいいよ!」
「フゥ…」
とりあえず二人きりのデートをしてもらえそうだけど、大福ちゃんは……
「偶然ですね、皆様。私はニコ様とお散歩中でございまして。オホン。そうだ! みんなで一緒にお散歩しませんか?」
とメエメエとニコ様がやって来たけど、成護くんは何でメエメエを見て驚いてるの?
「メエメエ、生きてたのか?」
「普通にニコガーデンにいたのよ」
「そ、そうか」
成護くんは何でメエメエの安否を確認したのだろう?
「それとメエメエ、『人の恋路を邪魔するのは野暮ってもんだぜ』って、大福が言ってるよ?」
「う…」
「じゃあ、大福ちゃんは、メエメエとニコ様に預かってもらって、いろはちゃんと兎山君は2人でデート!ね! ね!」
いっぱい釘を刺しておいたから大丈夫だよね
「う、うん…大福…その…いいかな?」
「『こっちは気にすんな』だって」
「じゃあ…行こうか…犬飼さん…」
「う、うん…」
「行くよ、こむぎ」
「皆様、行ってらっしゃいませ!」
2人を見送り、私たちは別の場所に遊びに行くのであった。
「そういえば成護は?」
「あれ?」
いつの間にか姿を消している成護くん。もしかしてデートのことを気にして……いやいや成護くんがそんな……
成護Side
まゆたちと一緒に行こうとしたのに、何故かこの場にいない姉さんに『2人の初デート実況よろしく!』とメッセージが入った。本当に姉さんは近くにいないよな?そう思いながらカメレオンの力を使い、2人のデートを見守るが……
「な、何をするんですか! 大福さん!」
後をつけようとしていたメエメエが大福に蹴られていた。
「『後をつけるな』って怒ってるよ?」
「こ、これは、マジメェーな調査ですよ…2人がラブラブ過ぎて、『デートしたいからプリキュアやーめた』なんて言い出したら、どうするんですか!」
「そんな子達じゃないのは、分かってるでしょ?」
「とにかく! お2人が交際すべきかどうか、私がこの目で確かめます!」
「はぁ…成護は?」
ニコ様は姿を消しているはずの俺を見つめた。
「えっと、姉さんに実況よろしくって…」
「全く……まぁ成護は何かすることはないから大丈夫ね」
それは信頼されてるって事で良いんだよな?それにしても……
「メエメエは本当に生きてるんだよな?」
「成護様は何を言ってるんですか~私はしっかり生きてますよ。ただ少々記憶が無いのですが……」
………本当に何されたんだ?脳を弄られたとか?心配しながら、とりあえず2人のデートを見守ることに……
2人は木々に覆われた道を歩いていた。
「お散歩コースの予定だったけど、2人になっちゃったね…」
「お、お、お散歩といえば! こ、この前、こむぎとお散歩してたら雨が降ってきて、で、でも、こむぎは雨が好きだから、た、楽しそうだったんだ!」
「そ、そうなんだ…今日は晴れて良か…」
「は、晴れて良かったね! 暑過ぎず寒過ぎず風吹き過ぎず!犬は暑いと舌出して身体を冷やそうとするんだよ! ウサギは暑いと耳を冷やすんだよね! いやー、まだまだ暑いから、私達も気を付けないと!」
「犬飼さん、落ち着いて…」
2人……というよりはいろははかなり緊張してるな。
そんな2人を見てメエメエは……
「悟君は、ちゃんと私の話を聞いてくれた、お友達…悟君は、私の…私の大親友!なのに! 私を差し置いて、いろは様が悟君を独り占めなんて!」
「『悟のマブダチはオレだぜ』だって」
「でしたら、大親友の私の気持ちも分かりますよね!? 悟君と遊びたいですよね!?」
「『相手の幸せを願う。ダチってそういうもんだろ』だって」
大福の方が本当に大人だな……そう思っていると姉さんからメッセージが……
『メエメエいち……メエメエが暴走しそうだったら止めてね。多少頑丈にはしたから』
………メエメエ?大丈夫だよな?
心配しているといろはたちはベンチに座っていた。
「はい、どうぞ」
「あ、ありがとう…」
いろは、やっぱり緊張してるな。どうにかしたいけど、俺達が出てくるわけにはいかないよな。そんな事を思っていると親子連れがいろはたちに声をかけていた
「あー! いろはちゃん!」
「えまちゃん!」
「見て! ポンちゃん、お散歩できるようになったの!」
「ホントだ!」
「お散歩が苦手だったの?」
「うん。でも、見て! 今はこんなに楽しそうだよ!」
「お散歩が大好きになったんだね。ポンちゃんをなでてもいいですか?」
「うん!」
「悟君もポンちゃんに気に入ってもらえたみたい!」
何かいつも通りの2人にもどっ……
「オッホン! 犬のお散歩も楽しいザマスけど、アタクシのオススメェーアニマルは、ヒ、ツ、ジ…」
何か気持ち悪い女装をしたメエメエが2人に近付こうとしたが、大福がメエメエを蹴り飛ばして、俺とニコ様のところに戻ってきた
「何してるの?」
「羊をオススメェーしておけば、悟君が私と遊びたくなるかなって…」
それから緊張がとけた2人が公園を見て回っている中、メエメエはとにかく妨害みたいなことをしては大福に怒られていた。
そんな中、いろはたちはとあるカップルを見て……あのカップルは……
いろはSide
少し離れた所に九郎さんと蟹江ちゃんの2人が仲良さそうに腕を組んでいた。
「そういえばあの2人も付き合ってるって…」
「そうなんだね」
私達もあんな風に……
「「あっ////」」
気が付くと九郎さんたちがキスを……
「は、早く行こうか」
「う、うん」
感想待ってます